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【徹底解説】給湯器の種類・特徴・注意点・選び方が丸わかり!

給湯器2022.12.05

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▼ 目次

給湯器の導入または買い替えを検討しており、どんな給湯器がいいのか迷っている人は多いのではないでしょうか?

お風呂などのお湯を沸かすために給湯器は必要不可欠です。とはいえ給湯器には、さまざまな種類や特徴、メーカー、選び方などがあるため自宅に合うものが分からないかもしれません。

今回の記事は、給湯器の基本から導入するなど以下の内容を解説します。

  • 給湯器の主な種類と特徴
  • 給湯器の選び方
  • 給湯器のおすすめメーカー
  • 給湯器を導入する際のポイント

自宅に合う最適な給湯器が見つかるように解説しているので、検討している人は参考にしてみてください。

給湯器の歴史

給湯器は今から約90~100年ほど前から存在していたといわれています。国内で初めて販売されたのは1930年代ごろで、日本にいた進駐軍(他国に進駐している軍隊)からガスのインフラ整備やガス器具開発の強い要望によるものです。シャワーを浴びる習慣を持つ進駐軍だったため、給湯器の販売を心待ちにしていたことでしょう。そして1923年以降から、これまでの石炭を使用した熱源から、ガスや電気といったエネルギーの利用へと変化しています。

第二次世界大戦後の1950年代から、集合住宅が増え始めたことから内釜式のお風呂と同時に給湯器も普及しはじめました。そして1965年頃には台所用の小型給湯器も徐々に普及し、1980年代にはガスや電気を利用した給湯器が販売されました。この頃には、追い焚きや差し湯などの機能も搭載された利便性の高い給湯器になっています。2000年代に入るとエコ需要の高まりにより、エコキュートなどの省エネな給湯器も開発・販売されて現在に至ります。

給湯器の主な種類と特徴

給湯器といっても使用するエネルギーによって種類が分かれており、それぞれに特徴があるため知っておいたほうがいいでしょう。給湯器の主な種類は以下のとおりです。

  • ガス給湯器
  • 石油給湯器
  • 電気温水器
  • エコキュート
  • エネファーム
  • ハイブリッド型給湯器

それぞれ解説します。

ガス給湯器の特徴

ガス給湯器は都市ガスやプロパンガスを燃焼させて水を熱することで、お湯を沸かす給湯器です。現在、日本の約80%以上の家庭で普及しているといわれています。ガス給湯器はキッチン用の簡易的な「瞬間湯沸かし器」や、より高効率にするために排気熱を活かした省エネタイプの「エコジョーズ」などがあります。

メリット

ガス給湯器は給湯器の中でも低価格で導入できます。取り付けや交換費用も、それほど高くはないため、予算を抑えて導入したい人におすすめです。また燃料制御が簡単で故障が少なく、エコジョーズを選択すれば省エネで高効率なので、旧型のガス給湯器よりもガス料金を節約することができます。

デメリット

気になる点としては運転音が大きいため、隣家との距離が近いと騒音問題に発展する可能性があります。隣家との距離を考えて設置する場所には気を付ける必要があるでしょう。導入費用は安めですがガスはランニングコストが高めなので、これから導入する人はエコジョーズの選択をおすすめします。その他、お湯の使用量に合う製品を選択しないと十分に温度が上がらないケースがある、冬場は配管の凍結対策も必要になるなどの部分も知っておくといいでしょう。

石油給湯器の特徴

石油給湯器は石油バーナーで水を熱することで、お湯を沸かす給湯器です。仕組みはガス給湯器と似ており、違いは使用するエネルギーくらいです。近年では旧型の石油給湯器の他に省エネな「エコフィール」という製品も出ています。エコジョーズの石油版といった感じで、排気熱を利用して高効率を実現させ石油代を節約できるタイプです。また「直圧式(水道の水圧を使用)」と「貯湯式(貯湯タンクに貯める)」という2種類あります。

メリット

灯油が安く手に入る地域では、ガス給湯器よりもランニングコストが少ないのが特徴です。また灯油は1容積当たりの熱量が多いため、小さな灯油タンクでも長時間使用することができます。さらに灯油タンクは灯油漏れなどのトラブルが少なく、取り扱いやメンテナンスが行いやすいでしょう。

デメリット

気になる点としては、灯油タンクは一般的に屋外に設置しているため、給油の手間が発生することです。特に寒冷地では寒い中での給油は辛いかもしれません。また灯油の価格は常に変動しているため、ランニングコストが安定しない可能性もあります。配達してもらうのか、自身で用意するのかでも価格は変わります。その他、人によっては石油独特の排気臭や動作音などの気になる点もあるでしょう。これから導入する人は石油給湯器にも省エネタイプのエコフィールがあるため、こちらを検討することをおすすめします。

電気温水器、エコキュートの特徴

電気温水器は電気の力で電熱ヒーターや空気中の熱を利用した2つの給湯器があります。「電熱ヒーター(金属に電気を流して発熱させる)」を使用して熱を生み出す「電気温水器」で、「ヒートポンプ式(空気中の熱を利用して発熱させる)」を利用した「エコキュート」があります。沸かしたお湯は「貯湯タンク」に貯めておくことが可能です。近年では、より省エネなエコキュートの普及が多くなっています。今回はエコキュートのメリットとデメリットを解説します。

エコキュートのメリット

従来の電気温水器よりも省エネ性能が高く、太陽光発電との併用で電気代(ランニングコスト)を大幅に削減することも可能です。フルオートタイプでは、自動で快適なお湯を提供してくれます。さらに、お風呂の栓を抜くだけで配管を自動的に掃除する機能や、AIやセンサーによるお湯を有効活用できる機能など、さまざまな便利機能もあります。また停電時でも貯湯タンク内の水やお湯を非常用水として利用することも可能です。

エコキュートのデメリット

従来の電気温水器よりも導入費用が高額です。ヒートポンプや貯湯タンクを置く設置スペースが必要になります。その他、水圧が弱くなってしまうタイプや、お湯切れになる可能性もあります。お湯が切れてた時に、どうしても必要になって昼間に沸かすと電気代が高くなってしまいます。ただし太陽光発電を活用すれば、昼間でもお得に利用できるでしょう。また挙げたデメリットを補うタイプのエコキュートはありますし、導入時に補助金が活用できる場合があるので費用も抑えられるでしょう。

エネファームの特徴

エネファームはガス給湯器の一種ですが、大きな違いは燃料電池も付いている給湯器です。仕組みは、ガスのなかから水素を取り出して酸素と反応させることで熱(水や電気も発生する)を生み出し、水を温めてお湯を沸かします。またエネファームを使用すると発電することができるため、電気を自家消費に使える優れものです。

メリット

エネファームは発電した電気をそのまま使用することができるため、電力ロスが少なく高効率な電気が利用できます。また停電時に電気が止まったとしても、ガスさえ止まらなければ発電することが可能です。発電した電気は高効率のまま自家消費に活用できます。エコキュート同様に、お湯を貯めておく貯湯タンクが付いているため、非常時に水やお湯を使用できるメリットもあります。さらに、ガス会社によってはガス代がお得になるプランを提供しているため確認してみましょう。

デメリット

ガスをメインに使うためガス料金は高くなります。特に都市ガスではなくプロパンガスは、料金が高くなるため注意が必要です。さらに導入費用も高くなりがちです。またお湯を沸かす時に発電するため、お湯の使用量が少ないと発電効率が下がってしまいます。その他、設置スペースが必要になることや、エネファーム特有の低周波による騒音問題が発生する可能性も考慮しなければいけません。都市ガスを利用していて毎日お湯を沸かす家庭であれば、ガス料金を抑えつつ発電した電気を自家消費に回せるため、その分は節約できるでしょう。またガス会社によってはエネファームの導入でお得になるガス料金プランがあったり、補助金が出る場合があります。

ハイブリッド型給湯器の特徴

ハイブリッド型給湯器はエコキュートにも採用されているヒートポンプと、ガス給湯器(エコジョーズ)を組み合わせた給湯器です。メインは電気を使用したヒートポンプでお湯を沸かします。ヒートポンプで沸かしたお湯がなくなった場合に、ガス給湯器でお湯を沸かすという仕組みです。電気とガスを上手く活用した、まさにハイブリッドな給湯器といえます。

メリット

従来のガス給湯器よりもエコジョーズを利用しているハイブリッド型給湯器のほうが、ガス料金は安くなります。また停電時に電気が使用できなくても、ガスが通っていればお湯を沸かすことが可能です。貯湯タンクが付いているため、災害時や停電時にも水やお湯を非常用用水として利用することができます。またヒートポンプで沸かしたお湯が切れた時でも、素早くガスを使用して沸かすことができるため安心です。CO2の排出量も従来のガス給湯器より少ないため、環境に優しいといったメリットもあります。

デメリット

ハイブリッド型給湯器は新しいシステムの給湯器なので、導入費用が他の給湯器と比べて高くなりがちです。また貯湯タンクの容量が70〜160Lほどとエコキュートなどに比べて、小さめのものしかありません。160Lという容量の推奨人数は1〜2人分ほどとなっており、家族が多い家庭には向いていません。また、ある程度の広さの設置スペースが必要なので、マンションなどの狭いスペースには導入できない可能性があります。費用に関しては、補助金の対象になっている場合があるため、気になる人は調べてみるといいでしょう。

給湯器の選び方

給湯器には、さまざまな種類があることを解説しましたが、具体的に何を基準にして選べば良いのか悩むかもしれません。おすすめの給湯器の選び方は以下のとおりです。

  • 給湯器の熱源で選ぶ
  • 給湯器のサイズで選ぶ
  • 給湯器のタイプで選ぶ
  • 地域特性で選ぶ

それぞれ解説します。

給湯器の熱源で選ぶ

給湯器を選ぶ際の基準の一つは「熱源(エネルギー)」で選ぶことです。熱源は主に「電気・ガス・石油」の3つがあり、これらのメリットやデメリットを考慮して自宅に合う給湯器を選ぶのがコツです。すでに給湯器の種類でも触れていますが、おさらいの意味も込めて改めて解説します。

電気

電気を有効活用して給湯器を利用したいのであれば、エコキュートがおすすめです。近年は太陽光発電の普及とともに、発電した電気でお湯を沸かせるエコキュートの導入も増えています。太陽光発電の電気を活用すれば、昼間の電気代が高い時間帯でも気にせずお湯を沸かすことができます。また夜に安い深夜電力を利用してお湯を沸かすこともできるため、電気代の削減に大きく貢献してくれます。熱源が電気なので火事になる可能性が低く、ガスが漏れる心配もありません。停電時でもタンク内の水やお湯を使用することができるため、いざというときでも心強いでしょう。

気になる点としては初期費用が高いことが挙げられます。エコキュートにはさまざまな機能の違いや種類があり、高いものだと工事費込みで50万円ほどになる可能性があります。ガスや石油と比べると高めです。またヒートポンプと貯湯タンクを設置することになるので、広めの設置スペースが必要になります。沸かしているお湯が切れてしまうと、お湯切れになってしまい沸くまでに時間がかかることも気になる点です。その他、水圧が弱くなってしまうなどのデメリットもありますが、水圧が強いタイプもあるため問題ないでしょう。費用は補助金を活用できれば抑えることは可能で、お湯切れ対策には大きめの貯湯タンクを導入することで解決できます。太陽光発電の電力を活用できる人や、節電効果を求める人は検討してみましょう。

ガス

ガスを有効活用して給湯器を利用したいならエコジョーズがおすすめです。ガス給湯器は他の給湯器よりも導入費用が安いのが大きな特徴です。また直圧式(瞬間式)が多くコンパクトなので、それほど大きな設置スペースも必要ありません。石油と比べれば燃焼性が高いため、効率よくお湯を沸かすことができます。特に従来のガス給湯器よりも省エネに使える、エコジョーズであればガスを効率的に活用することが可能です。また床暖房やガスファンヒーターと組み合わせることで、割引を受けられる可能性があります。

気になる点としては、ランニングコストが一番高くなってしまう可能性があることです。都市ガスであればまだいいのですが、プロパンガスだとガス代が高くなります。導入費用が安くても、ランニングコストが高くなっては意味がありません。また災害時にガスが止まると、普及までに数週間~1カ月ほどの時間がかかります。電気であれば数日で復旧することが多いため、災害時には不安が残るかもしれません。さらに給湯器のなかでは耐用年数が一番短いことも気になる点です。さまざまなデメリットはあるものの、導入費用を抑えたい人やプロパンガスを使用しない家庭であれば検討してみましょう。

石油

灯油を有効活用して給湯器を利用したいならエコフィールがおすすめです。石油給湯器は小さい灯油タンクでも長時間使用することができ、取り扱いがしやすいのが特徴です。灯油が安く手に入る地域であれば、他の給湯器よりもランニングコストも抑えることができます。特に寒さが続く寒冷地になれば、ランニングコストの安さは大きな差につながるでしょう。実際に北海道や東北などでは、石油給湯器の人気が高い傾向にあります。また他の給湯器よりも耐用年数が長いこともメリットとして挙げられます。

気になる点としては、灯油が切れると灯油を買いに行ったり給油したりという手間が発生することです。特に寒い中での給油は辛いものがあるでしょう。ランニングコストが安いものの、灯油価格の影響をダイレクトに受けることになり、場合によっては負担が大きくなるかもしれません。また灯油は特有の臭いがあるため、苦手な人にとっては給油などの作業が苦痛になる可能性があります。寒冷地の人や灯油価格が低い地域の人は検討してみてもいいでしょう。

給湯器の容量で選ぶ

給湯器には生活スタイルや家族人数に応じた、さまざまな容量が展開されています。家庭の状況に合わせた容量を選ばないとお湯切れになったり、給湯器の寿命を縮めてしまったりします。基本的にどのタイプも容量が大きいほど余裕を持った利用ができるものの、推奨人数がありますので合わせて解説します。

電気はL(リットル)

電気を使用する電気温水器やエコキュートの貯湯タンクは「L(リットル)」で表記されます。何リットルを選べば良いのかは、以下の表を参考にしてみてください。

家族人数使用量の目安推奨タンク容量
1~2人湯はり1回(180L)+シャワー2回+その他160L
3~4人湯はり1回(180L)+シャワー4回+その他370L
4~5人湯はり1回(180L)+シャワー5回+その他430L~460L
5~7人湯はり1回(180L)+シャワー7回+その他550L

引用元:三菱電機

ガスは号数

ガス給湯器やエコジョーズは「号数」で表記されます。号数は水温+ 25℃のお湯が1分間に出る量のことです。例えば1分間に25Lのお湯を出すことができれば「25号」になります。どの号数を選べば良いのかは、以下の表を参考にしてみてください。

家族人数使用量の目安推奨号数
1人シャワーやキッチンなど同時使用しない単体での使用16号
2人シャワーやキッチンなど2カ所の同時使用が可能20号
4人~シャワーやキッチンなど3カ所の同時使用が可能24号

引用:リンナイ

石油はkcal(キロカロリー)・kW(キロワット)

石油給湯器やエコフィールは「kcal(キロカロリー)・kW(キロワット)」で表記されます。主に3万キロ(30kW後半)と4万キロ(46.5kW)の2つが展開されています。少し分かりづらいかもしれませんが、ガス給湯器でいえば3万キロは20号ほど、4万キロは24号ほどの能力だと考えてもらっていいでしょう。どれを選べば良いのかは、以下の表を参考にしてみてください。

家族人数使用量の目安推奨キロ数
1~2人台所(約7,100キロ)+お風呂(約26,300キロ)3万キロ
3~4人台所(約7,100キロ)+お風呂(約26,300キロ)+洗面所(約7,100キロ)4万キロ

引用元:水猿

給湯器のタイプで選ぶ

給湯器は機能によってタイプが分かれています。どの機能を使いたいかによって必要な給湯器を選ぶことができるでしょう。それぞれのタイプの特徴を解説します。

給湯専用タイプ

給湯専用タイプは、必要最低限の機能しか備わっていない給湯器です。そのため価格が安いのが特徴で、アパートなどにも設置できるコンパクトなタイプもあります。お湯はりなどは蛇口を開いて手動で行う必要はありますが、設定湯量になるとお知らせしてくれる機能などが付いています。ガス給湯器であれば、1台でキッチンやシャワーなどの給湯が可能です。必要最低限の機能で導入費用を抑えたい人や、マンションなどの狭いスペースにも設置できる給湯器を求める人におすすめです。

オートタイプ

オートタイプは、ミドルクラスの機能が備わっている給湯器です。給湯専用では湯はりは手動でしたが、オートタイプではボタンひとつで設定温度・湯量になるまで自動湯はりをしてくれます。湯はり後に設定湯量に達したら、自動でストップしてくれるため非常に便利な機能です。その他、保温や追い焚き、たし湯などの機能などはあるものの、こちらは手動で行う必要があります。機能も価格もミドルクラスなので、コスパの良い給湯器を求めている人にはおすすめです。

フルオートタイプ

フルオートタイプは、基本的な便利機能が全て備わっているハイクラスな給湯器です。自動湯はりはもちろん、追い焚き、保温、たし湯、追い焚き配管自動洗浄(お風呂の栓を抜くと自動で掃除)など、ほとんどが自動化されているため、手間なく快適に使うことができます。またメーカーによっては、AIで普段の使用状況などを学習して最適な状態に維持してくれる機能や、美容効果のあるマイクロバブルを出せる機能なども付いている機種があります。機能が充実している分は価格が高めですが、手間なく快適に過ごせる給湯器を求める人にはおすすめです。

地域特性で選ぶ

給湯器は温度差など地域の特性に合わせたものを選ばないと、寿命が縮まってしまう場合があります。それぞれ解説します。

寒冷地

寒冷地とは、一般的に積雪期間が年間で90日以上、年間平均気温が-10℃以下の地域(北海道や東北など北緯37度以北、高冷地)です。これらの地域の場合は「寒冷地仕様」の給湯器を導入しないと、性能を活かしきれなかったり故障の原因になったりします。例えばエコキュート(寒冷地仕様)では、凍結防止ヒーターを機内配管に内蔵するといった凍結対策を行っています。また-25℃まででも85℃のお湯が作れるような設計です。ただし、貯湯タンクは-20℃以下では屋内に設置することが推奨されているため、屋内の設置スペースを確保する必要があります。

塩害地域

塩害地域とは、一般的に海岸から200m~500m以内の距離なら「重塩害地域」、海岸から2km以内の距離なら「塩害地域」としています。ここでもエコキュートを例に解説しますが、ポイントは「直接潮風に当たるか当たらないか」です。

直接潮風に当たる場合は以下のとおりです。

耐塩害仕様でも利用不可耐塩害仕様で利用可能
内海300m未満300m~500m未満
外海500m未満500m~1km未満

※沖縄や離島で直接潮風が当たる場合も利用不可

直接潮風が当たらない場合は以下のとおりです。

耐塩害仕様でも利用不可耐塩害仕様で利用可能
内海-300m未満(300m以上なら一般仕様可)
外海300m未満500m~1km

※沖縄や離島で直接潮風が当たらない場合は500m以上で耐塩害仕様が利用可能

ただし、耐塩害仕様であっても100%万全ではありません。こまめにメンテナンスをするなど、寿命を伸ばすための対策を行ったほうがいいでしょう。

給湯器のおすすめ10メーカー

給湯器は主に以下の10メーカーが販売しており、それぞれも特徴があるので解説します。

  • ノーリツ(ガス・石油・ハイブリッド)
  • リンナイ(ガス・ハイブリッド)
  • コロナ(石油・電気)
  • パロマ(ガス)
  • パーパス(ガス)
  • 三菱電機(電気)
  • パナソニック(電気)
  • ダイキン(電気)
  • 長府製作所(石油)
  • 日立グローバルライフソリューションズ株式会社(電気)

ノーリツ(ガス・石油・ハイブリッド)

ノーリツはガス・石油・ハイブリッドの給湯器を扱っている国内シェア約40%の大手メーカーです。省エネ効果の高いエコジョーズやエコフィールなどを取り扱っています。また修理を考慮した設計になっておりメンテナンス性も高いのも特徴です。注目したい機能は以下のとおりです。

  • お湯を除菌できる「UV除菌ユニット」
  • 自動で賢く配管掃除をしてくれる「スマート配管クリーン」
  • 20マイクロメートルの微細で気持ち良い泡を噴射する「マイクロバブル入浴」
  • リビングや外出先からでも給湯器の操作ができる「わかすアプリ」 など

リンナイ(ガス・ハイブリッド)

リンナイはガス・ハイブリッドの給湯器を扱っており、ノーリツと同等のシェアを誇る大手メーカーです。ガス給湯器はエコジョーズを扱っており、浴槽隣接設置タイプや暖房専用タイプ、給湯専用タイプなど幅広いラインナップがあります。修理用部品を販売するなどサポートが充実しているのも特徴です。注目したい機能は以下のとおりです。

  • 手間なく快適にお風呂が沸かせる「フルオートタイプ」
  • お風呂ではリラックスや美肌効果、キッチンなどの水回りでは汚れを軽減してくれる「ウルトラファインバブル」 など

コロナ(石油・電気)

コロナは石油・エコキュートを扱っており、エコキュートを世界で初めて開発したとされるメーカーです。コロナのエコキュートは3つのES制御によって高効率を実現しています。またデザイン性に優れたものや、少人数向けのものまでラインナップも幅広いのが特徴です。注目したい機能は以下のとおりです。

  • 細かい温度管理ができる「7つの温度サーミスタ(コロナ独自)」
  • 高効率を実現する「スクロールコンプレッサー」
  • 安い深夜電力を利用して沸き上げる「使い切りモード」
  • ヒーターを使わず追いだきできる「マルチサークル追いだき」 など

パロマ(ガス)

パロマはガス給湯器を扱っており、アメリカでのシェア50%を誇っているメーカーです。さまざまな種類(給湯専用・高温水供給・給湯+おいだき など)や機能を兼ね備えたエコジョーズを扱っているのが特徴です。注目したい機能は以下のとおりです。

  • 手間なく快適にお風呂が入れる「フルオートタイプ」
  • お風呂の栓を抜くと配管を自動で掃除する「配管クリーン機能」
  • 保温運転の燃焼がカスタマイズできる「3つのモード(燃焼・標準・ゆったり)」
  • パロマ独自の「面」センサーによる「壁面火災防止装置」 など

パーパス(ガス)

パーパスはガス給湯器を扱っており、エコジョーズを初めて開発したメーカーです。パーパスのガス給湯器には独自開発した温水回路を搭載しており、安定した湯量と湯温を提供してくれるといった特徴があります。注目したい機能は以下のとおりです。

  • 人感センサー+ドアセンサー+水位センサーで浴室の状況を検知する「安心入浴サポート」
  • 湯温調整や追いだき回数を最適にしてエコを実現する「エコ出湯・エコ保温」
  • 10分以上お湯を出すと音やメッセージでお知らせする「エコアラーム」
  • 体脂肪測定・消費カロリー・半身浴モードが備わった「お風呂用リモコン」 など

三菱電機(電気)

三菱電機はエコキュートを扱っており、2020年には省エネ大賞を受賞しているメーカーです。三菱独自の技術が搭載されていたり、幅広いタンク容量のラインナップがあるといった特徴があります。注目したい機能は以下のとおりです。

  • 高効率にお湯を沸かすための「サーモジャケットタンク・4条ガスクーラー・ポキポキモーター」
  • 湯はりから保温・たし湯まで快適なお風呂が楽しめる「フルオート ダブル追いだき」
  • マイクロバブルで湯冷め防止・美肌効果を促す「ホットあわー」
  • 時間の経過とともに菌の繁殖を抑制する「キラリユキープ」 など

パナソニック(電気)

パナソニックはエコキュートを扱っており、三菱電機同様に2020年の省エネ大賞を受賞しているメーカーです。さまざまな家庭に合った容量や機能が充実しており、AIによる省エネを実現する機能などを搭載しているのが特徴です。注目したい機能は以下のとおりです。

  • 家族一人ひとりに合う湯温が選べる「温浴セレクト」
  • ふろ保温時最大約35%の省エネを実現できる「AIエコナビ」
  • 省エネ最大20%&節水最大10%も可能な「リズムeシャワープラス」
  • 太陽光発電の余剰電力を活用する「ソーラーチャージ」 など

ダイキン(電気)

ダイキンはエコキュートを扱っており、多彩な機能を搭載した製品を販売しているメーカーです。他のメーカーよりも機種が少ないものの、ユーザーの使いやすさを追求しているのが特徴です。注目の機能は以下のとおりです。

  • 温浴効果・美肌効果・洗浄効果を備えている「ウルトラファインバブル(オプション)」
  • 外出先からでもお風呂が沸かせる「無線LAN対応リモコン」
  • 水圧を弱めずスピーディーな湯はりが可能な「パワフル高圧給湯」
  • 好みの湯温が4つのモード(あつめ・ぬるめ・さらにぬるめ・いつもと同じ)から選べる「温浴タイム」 など

長府製作所(石油)

長府製作所は石油給湯器を扱っているメーカーです。省エネ性能が高いエコフィールも扱っているのが特徴です。注目の機能は以下のとおりです。

  • 浴槽での居眠りなどの事故を防止するための「ふろタイマー機能」
  • ボタンひとつで灯油や水を節約できる「eco機能」 など

日立グローバルライフソリューションズ株式会社(電気)

日立グローバルライフソリューションズ株式会社は電気給湯器を扱っており、井戸水に対応するエコキュートを初めて商品として販売したのが日立になります。

エコキュートのメーカー独自機能が多く、シェア率もあります。

  • 安全な水を飲むことが出来る「水道直圧給湯」
  • 水圧が弱くなるデメリットを解消した「ナイアガラ出湯」 など

給湯器を導入する際のポイント

給湯器を導入する際に意識しておきたいポイントは以下のとおりです。

  • 自宅の環境や生活スタイルを考慮する
  • 信頼できる業者探しと相見積もりを取る
  • 補助金の有無を確認する

それぞれ解説します。

自宅の環境や生活スタイルを考慮する

給湯器を導入して後悔しないためには、自宅の環境や生活スタイルなどを考慮しましょう。例えば、以下のような場合です。

  • 太陽光発電を導入している場合:太陽光発電の余剰電力を活用できるエコキュートなら、よりお得にお湯を沸かすことができる
  • 寒冷地に住んでいる場合:寒冷地仕様の給湯器を導入することで性能を落とさず長期間の使用が可能になる
  • 4人家族で都市ガスを利用している場合:より省エネなエコジョーズの24号を選ぶことで、シャワーやキッチンなど3カ所でお湯の使用ができる
  • 少しでも手間なく快適にお風呂を沸かしたい場合:フルオートタイプの給湯器を選べばボタンひとつで、湯はりからたし湯など自動で行ってくれる

このように環境や生活スタイルなどを見極めた上で、最適な給湯器を見つけられるでしょう。

信頼できる業者探しと相見積もりを取る

給湯器の設置には専門的な知識と経験が必要になるため、信頼できる業者を見つけましょう。口コミ、実績、費用、問い合わせ時の担当者の接客態度など、総合的に判断してください。実績も大切ですが、実際に設置してもらった口コミを参考にするといいでしょう。また複数の業者から相見積もりを取ることも忘れてはいけません。業者によっては同じサービスで相場よりも、かけ離れた費用を提示してくる可能性があります。適正な費用で導入するためにも、相見積もりで相場を知って判断することをおすすめします。

補助金の有無を確認する

給湯器は導入費用を抑えるための補助金が活用できる場合があります。エコキュートを例に挙げると、地方自治体ごとに補助金を実施している場合があります。例えば、北海道苫小牧市の「苫小牧市住宅用新・省エネルギーシステム補助事業」では、購入設置費用の1/10(上限4.5万円)が補助されます。地方自治体によって対象者や金額などの条件は異なりますので、自分が住んでいる地域の補助金を調べてみるといいでしょう。

まとめ

https://www.photo-ac.com/main/detail/4840933

給湯器はお湯を沸かすために必要な機器です。主にガス・石油・電気などのエネルギーを利用した給湯器があります。各メーカー独自の機能を搭載した給湯器があり、それぞれに特徴があります。どの給湯器を選択するのかは、自宅の環境や生活スタイルなどを考慮しましょう。それなりに費用が掛かるため、補助金の活用を検討しているなら専門業者に問い合わせてみてください。補助金の申請などを代行してくれる可能性があります。給湯器に求める機能・費用・容量も見極めつつ最適な給湯器を見つけましょう。

新日本エネックスでは多くの給湯器の施工事例がございます。

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