「パナソニック製エコキュートで修理が必要な場合って、どんなときなんだろう?」「故障させないためには、どんなことに気を付ければいいの?」という疑問を抱えている人がいるのではないでしょうか。
パナソニック製エコキュートは省エネかつ利便性を上げてくれるものの、使い続けていれば劣化や損傷により故障してエラーコードが出ることがあります。エラーコードは修理が必要なもの、不要なものがあるため把握しておくことが大切です。
今回の記事では、パナソニック製エコキュートで修理が必要なものと不要なもの、修理業者に関する詳細、長く使うためのポイントまで解説しています。本記事を読めばパナソニック製エコキュートのエラーコードや修理に関して理解が深まるため、いざというときに慌てずに早期解決できるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
パナソニック製エコキュートの修理が不要なエラーコードと対処法
パナソニック製のエコキュートには、修理の必要性が低くユーザーでも対応できる「U」から始まる以下のエラーコードがあります。対処方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
※「○」で解決できない場合は「●」が必要になる場合があるため、メーカー・販売店・修理業者に問い合わせてみましょう。
【修理の必要性が少ない自分で対処できるエラーコード】
エラーコード | エラー内容 | 原因 | 対処方法 |
U22 | 断水検知 | ふろ自動お湯はり時、注湯量が1L/分以下になった | ○給水元栓を「開」にする ●ふろ注湯弁の作動確認、点検交換 ●給水配管またはふろ配管の凍結解除●ふろ流量センサーの作動確認、点検交換●電源電圧の確認●接続 |
U51 | 浴そう栓忘れ検知 | 浴そうの栓を閉め忘れているため、浴そうにお湯が溜まらない | ○浴そうの栓をする ●ふろ配管の長さ、径の確認と修正●ふろフロースイッチの作動確認、点検交換●ふろポンプの作動確認、点検交換 |
U53 | 浴そう満水検知 | ふろ自動運転時、浴そうからお湯があふれる | ○水位設定が高すぎないか確認と再設定 ●ふろ配管経路のエアーかみ確認と修正 ●ふろ配管系路の漏れ確認と修正 ●水位センサーの確認、点検交換 |
U54 | 初回残水検知 | ふろ試運転時、浴そうに残水があるため、自動お湯はりができない | ○ 浴そうを空にし、ふろ試運転を行う |
U55 | 浴そう未排水検知 | 3日間浴そうにお湯をはったまま、酸素運転をした | ○浴そうのお湯を抜いて、再度自動お湯はりを行う |
U61 | 湯切れ検知 | 浴そうへのお湯はり時、タンクにお湯がないた め、お湯はりを停止した | ○タンクにお湯があるか確認し、お湯が沸くまで待つ●ふろ給湯サーミスター点検、交換 |
※参照:パナソニック
エラーコードの消し方については、台所または浴室リモコンの「決定・確定」を押せば消えます。なおK1・W1シリーズに関しては台所リモコンの「メニュー」を3秒押し、浴室リモコンの「リモコン切/入」を「入」にしましょう。
また修理が必要になる場合は、以下の作業を事前に行っておくとスムーズに修理が行えます。
- エコキュートのブレーカーを切る
- 漏電遮断器を切る
- 給水元栓を閉じる
ただし凍結しそうな時期は、配管の凍結により故障が拡大するおそれがあるため、触らずに修理を依頼しましょう。
パナソニック製エコキュートの修理が必要なエラーコード
「H(販売店対応)」「F(サービス会社)」から始まるエラーコードは、メーカー・販売店・修理業者のサポートが必要です。以下のエラーコードが出た場合は、速やかにメーカー・販売店・修理業者へ問い合わせましょう。
【修理や点検の必要性が高く自分で対処しにくいエラーコード】
エラーコード | エラー内容 | 原因 |
H18 | 暖房水漏れ異常 | 暖房水の減水を検知し、補水完了(満水)し た後、60時間以内に再度減水を検知した |
H20 | 暖房循環ポンプ異常 | ①暖房循環ポンプが回転しない②暖房循環ポンプが回転し続けている |
H25 | ふろフロースイッチ 異常 | ふろ循環ポンプが停止時およびふろお湯はり 停止時、ふろフロースイッチON の異常を検出した |
H29 | 酸素運転循環異常 | ふろ配管の往き管と戻り管が逆接続のため、酸素運転ができない |
H30 | 暖房往きサーミスタ中途半端故障 | 暖房戻りサーミスタ温度が、暖房往きサーミスタ温度を5分間上回った |
H32 | 給水サーミスタ異常 | 給水サーミスタが断線または短絡した |
H33 | ふろサーミスタ異常 | ふろサーミスタが断線または短絡した |
H34 | 給湯サーミスタ異常 | 給湯サーミスタが断線または短絡した |
H35 | 高温異常 | タンク上部の残湯サーミスタが高温を検出した |
H37 | ふろ給湯サーミスタ異常 | ふろ給湯サーミスタが断線または短絡した |
H39 | 追いだきサーミスタ異常 | 追いだきサーミスタが断線または短絡した |
H40 | 暖房熱交ポンプ異常 | ①暖房熱交ポンプが回転しない②暖房熱交ポンプが回転し続けている |
H45 | 追いだき熱交サー ミスタ異常 | 追いだき熱交サーミスタが断線または短絡 した |
H46 | 中間サーミスター 異常 | 中間サーミスタが断線または短絡した |
H47 | 暖房熱交サーミスタ異常 | ①暖房熱交サーミスタの断線・短絡 ②コネクターの接触不良(コネクター外れ) |
H48 | 暖房往きサーミスタ異常 | 暖房往きサーミスタが断線または短絡した |
H49 | 追いだきポンプ 異常(K1・K2・K3・D・DA・KA・UA・FAシリーズ) | ① ふろ注湯時、追いだきサーミスタの温度がふろ給湯サーミスターの温度より8℃以上高い状態が30秒以上続いた②ふろサーミスタ温度がふろ給湯サーミスタ温度+8℃以上低い状態①&②の状態が30秒継続した |
追いだきポンプ異常 (KB・FB・WB・KC・KD・KEシリーズ) | ①追いだきポンプが回転しない②追いだきポンプが回転し続ける | |
H50 | 暖房戻りサーミスタ異常 | 暖房戻りサーミスタが断線または短絡した |
H52 | 補水弁異常・補水 異常 | ①補水弁「開」後、分以内に満水にならない②暖房注水試運転が1時間以内に終了しない |
H54 | 三方弁異常 | 三方弁の位置検出ができない。または2つの 位置を同時に検出した |
H55 | 流路切り替え弁異常 | ①追いだき側駆動時、ホールICがON にならないことが2回連続した②ぬくもり側駆動時、ホールIC の OFFを検出 できない |
H56 | ふろ混合弁異常 | ①ふろお湯はり時、設定温度より高い温度を検知した ②ふろ湯はり時、ふろ給湯サーミスタ検出温度が残湯サーミスタ1の検出温度より低い状態になった ③ふろ湯はり時、混合弁を水側に駆動しても全開位置を検出できない |
H57 | 中間混合弁異常 | 中間混合弁が水側または湯側に駆動しても位置を検出できない |
H58 | バイパス弁断線検 知 | バイパス電磁弁の断線 |
H59 | 給湯混合弁異常 | ① 給湯時、混合弁が湯側になっても、給湯サーミスタの検出温度が中間サーミスタ検出温度より低い状態になった。または給湯 混合弁が水側になっても給湯サーミスタが高い温度を検出した② 給湯時、混合弁を水側に駆動しても、位置検出ができない |
H60 | 水位電極異常 | 満水電極が水位検出しているとき、減水電極が水位検出しない状態が3秒以上継続した |
H66 | 酸素ファン異常 | 酸素ファンが作動しない |
H69 | 暖房往きサーミスタ過昇 | 暖房往きサーミスタが70℃以上を30秒連続検出した |
H70 | 通信異常 | メイン基板と暖房基板の通信が30秒間連続して通信できない |
H73 | 給湯流量調整弁異常 | ①原点検出開始後、45秒経過してホールICがONにならないことが2回連続した②駆動パルス分駆動させても、ホールICの OFFを検出できない場合が2回連続した |
H76 | リモコン通信異常 | リモコンで16回通信しても、通信できない |
床暖房リモコン通 信異常 | 床暖房リモコンで16回通信しても、通信できない | |
H77 | ふろ流量調整弁異常 | ふろ流量調整弁を水側に駆動しても、水側全開位置を検出できない |
H78 | ふろポンプ異常 ① | ①ふろポンプが回転しない②ふろポンプが回転し続ける③ふろポンプ内に水がない状態で運転した |
H79 | ふろ注湯弁異常 | ふろ注湯弁「閉」時に流量センサーが流量を検出した |
H81 | 給湯サーミスタ温度異常 | ①給湯サーミスター温度が給湯サブサーミス ター温度より8℃以上高い状態が続いた②給湯サブサーミスター温度が給湯サーミス ターより8℃以上高い状態が続いた |
H82 | 時計電源異常・時計伝送異常 | 停電復帰後の時計データが不正規になった |
H83 | 水位窓設定異常 | 3分以内に浴そうの水位の窓設定ができない |
H84 | ミストセンサー異常 | ミストセンサーが断線または短絡した |
H85 | ミスト混合弁異常 | ミスト混合弁の原点位置を検出できない |
H86 | ミスト混合温度異常 | ①ミスト混合弁が原点位置でミスト供給温度が高い②ミスト混合弁が湯側全開でミスト供給温度が低い |
H87 | 給湯混合弁温度 異常 (KB・FB・WB・KC・KD・KEシリーズ ) | ① 単独給湯時、混合弁が湯側全開位置で、給湯サーミスタが残湯サーミスタ0温度より20℃以上低い状態が30秒以上続いた(2回) ② -1 水側全開位置で給湯温度が60℃以上の 状態が30秒以上続いた② -2 水設定以外で、給湯温度が設定温度+10℃以上の状態が30秒以上続いた ③ -1 給湯サーミスタ温度が給湯サブサーミスタ温度より8℃以上高い状態が10秒続いた③ -2 給湯サブサーミスタ温度が給湯サーミスタ温度より8℃以上高い状態が10秒続いた |
給湯混合弁温度 異常 (KAシリーズ ) | ① 単独給湯時、混合弁が湯側全開位置で、給湯サーミスタが残湯サーミスタ0温度より 13℃以上低い状態が30秒以上続いた(2回)② -1 水側全開位置で給湯温度が60℃以上の 状態が30秒以上続いた② -2 水設定以外で、給湯温度が設定温度+10℃以上の状態が30秒以上続いた | |
H88 | ふろ混合弁温度異常 | ①残湯サーミスター0温度が60℃以上でか つ湯側全開位置で、ふろ給湯サーミスタ温度が残湯サーミスタ0温度より12℃ / 20℃以上低い状態が30秒続いた ②ふろ注湯時に設定温度+8℃以上高い状 態が44秒継続した(ぬるめ、水設定時は、 60℃以上で判定) |
H89 | 給湯サブサーミスタ異常 | 給湯サブサーミスタが断線または短絡した |
H90 | 貯湯ユニット~ヒー トポンプユニット間 通信異常 | ①貯湯ユニットとヒートポンプユニット間の通信ができない②貯湯タンク上部の保安器が作動した(HE-K1シリーズ) |
H91 | 温度過昇検知(保安器作動) | 貯湯タンク上部の保安器が作動した(HE-37R1・37R2シリーズ) |
H92 | ヒートポンプ配管 誤配管検知 | ヒートポンプ配管の接続を戻り(湯側)と往き(水側)の接続を逆に接続した |
H93 | 循環水系統異常 | ヒートポンプ配管系路に温水が循環しない |
H94 | 貯湯ユニット~ヒー トポンプユニット間 循環異常 | ①貯湯ユニット~ヒートポンプユニット間の水が循環しない②ヒートポンプ配管の入水・出湯配管の誤接続③沸き上げポンプ内に水がない状態で運転した |
H95 | 電源電圧異常検知 | 電源にAC100Vを接続した |
H97 | 追いだき熱交換器 異常 | ふろ運転を行っていないとき、ふろサーミスタが高温の温度を検出後、冷却運転しても、10分以内に再度冷却運転をおこなった |
F11 | ピークカット異常 | 熱交換器出湯温度が上がらない |
F12 | 圧力スイッチ作動 (K1・K2・K3・KA・DA・UAシリーズ) | ヒートポンプ配管系路に温水が十分に流れないため、冷媒圧力が異常に上昇し、圧力スイッチが作動した。またはヒートポンプ配管を誤接続した |
圧力スイッチ作動 (KB・WB・KC・KDシリーズ ※KEモデル除く) | 冷媒圧力が異常に上昇し、圧力スイッチが作動した | |
F14 | 圧縮機ロック | 圧縮機モーターが回転しない |
F15 | ファンロック異常 | ファンモーターが回転しない |
F16 | 入力電流異常検知 | 運転時の電流値が異常に高い |
F17 | 漏水検知 | 本体内部からの水漏れを検知した |
F19 | 出湯温度異常 | 水熱交換器の循環流量が確保できず、出湯温度が異常に上昇した |
F20 | 吐出管温度異常 | 吐出管サーミスタの温度が異常に高い |
F21 | 電装品箱内温度 異常 | 電装品箱内の温度が異常に高い |
F22 | トランジスタモ ジュール温度異常 (HE-UK・UAシリーズ) | トランジスタモジュールサーミスタの温度が異常に高い |
放熱フィン温度 異常(HE-URシリーズ) | 放熱フィンの温度が異常に高い | |
F23 | DCピーク異常 | トランジスタモジュール内部で過電流、電源電 圧の降下を検出した |
OCP異常 (HE‐URシリーズ) | 圧縮機の回転数が異常に高い。または過電流、電源電圧降下を検出した | |
F24 | 冷凍サイクル異常 | ①タンクに残湯ありの状態でヒートポンプ配管の戻り(湯側)、往き(水側)を逆接続した②出湯サーミスターが外れた③沸き上げポンプの作動確認④膨張弁コイルの抵抗値確認(正常)46 ± 3Ω(20℃)⑤冷媒漏れ |
F27 | 圧力スイッチ(HPS)異常 [KEモデル除く] | 圧力スイッチ(HPS)が断線 |
F36 | 外気サーミスタ異常 | 外気サーミスタが断線または短絡した |
F37 | 入水サーミスタ異常 | 入水サーミスタが断線または短絡した |
F38 | 残湯サーミスタ異常 | 残湯サーミスタが断線または短絡した |
F40 | 吐出管サーミスタ異常 | 吐出管サーミスタが外れた。または吐出管 サーミスタが断線または短絡した |
F41 | PFC保護 | PFC内部で電源電圧降下、過電流、温度上昇を検知した |
吸入管サーミス タ異常(HE-URシリーズ) | 吸入管サーミスタが断線または短絡した | |
F42 | 空気熱交入口サー ミスタ異常 | 空気熱交入口サーミスタが断線または短絡した |
F43 | 空気熱交出口サー ミスタ異常 | 空気熱交出口サーミスタが断線または短絡した |
F44 | トランジスタサーミスタ異常 (HE-UK・UAシリーズ) | トランジスタサーミスタが断線または短絡した |
フィンサーミスタ 異常 (HE-URシリーズ) | フィンサーミスタが断線または短絡した | |
F45 | 出湯サーミスター 異常 | 出湯サーミスタが断線または短絡した |
F46 | CT異常 | 圧縮機の回転数が上昇してもCT入力が少ない①CTの断線②冷媒漏れ |
F47 | 漏水センサー断線 検知 | 漏水センサーが断線した |
F62 | PFCサーミスタ異常 | PFCサーミスタが断線または短絡した |
F67 | 積層 ( 沸き上げ ) ポンプ異常 | 積層ポンプが作動しない。または沸き上げポ ンプが最大で運転した |
F70 | 位置検出センサー 異常 | 運転開始時、圧縮機が回転しない |
F94 | 水位センサー断線 検知 | 水位センサーが断線した |
その他メーカーのエラーコードはこちらから
【メーカー別】エコキュートのエラーコードと対処法を徹底解説!
※参照:パナソニック
保証切れ・対象外の場合は修理業者に依頼しよう
メーカーや販売店の保証が切れた、または保証対象外の場合は、修理業者に依頼することをおすすめします。修理業者に依頼する際に知っておくべきポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
修理・交換は自宅で行える
エコキュートが故障して修理や本体・部品交換が必要な場合でも、自宅で気軽に行うことができます。修理業者に依頼する際の主な流れは以下のとおりです。
- 優良な修理業者を探す(選び方は後述)
- 複数の修理業者に問い合わせ相見積もりを取る
- 問題がないと判断した業者に修理を依頼する
- 修理業者が自宅でエコキュートの修理や本体・部品交換を行う
このように修理業者は自宅まで来て修理や交換を行ってくれるため、依頼者は気軽に依頼できるようになっています。
修理費用の相場
エコキュートの修理費用の主な相場は、以下のとおりです。
- 見積もり診断:数千円~1万円前後
- 部品交換を行わない点検等の作業:約1~1.5万円
- 部分的な修理や配管などの部品交換:約1~7万円
- ヒートポンプ内の冷媒回路の修理や交換:約5~19万円
- 貯湯タンク・ヒートポンプユニット交換:約20~50万円
修理業者によっては、なにかしらの割引で修理費用が安くなる場合があります。ただし修理費用が相場よりも明らかに安すぎたり高すぎたりする業者は、トラブルの元になる可能性があるため依頼を控えたほうが良いでしょう。
※参考:三菱電機
優良な修理業者を選ぶポイント
悪質な修理業者を選ばないためには、優良な修理業者のポイントを抑えておく必要があります。以下のポイントを参考に、優良な修理業者を選ぶ際の参考にしてみてください。
- 良い口コミが多い
- 施工実績が豊富にある
- 丁寧な接客対応をしてくれる
- 質問に対して的確に答えてくれる
- 24時間365日で修理対応してくれる
- 会社のホームページが更新されている
- 見積金額が相場よりもかけ離れていない
- 修理後の保証やアフターサービスが充実している など
なお問い合わせ時は、メールではなく電話で行うことをおすすめします。電話のほうが修理業者の対応を確かめやすいためです。
修理業者は「新日本エネックス」がおすすめ
エコキュートの修理業者で、おすすめなのは新日本エネックスです。新日本エネックスは福岡を拠点としているものの、修理は全国対応しています。主な特徴は「迅速な対応・安心のアフターサービス・スタッフの対応力・良心的な価格」です。
以下は実際に修理を依頼された、お客さまの声になります。
「給湯器の交換の作業に来ていただきましたが、ほかの気になるところも一緒に見てもらえて助かりました。担当者の方の対応も良かったです。」 「変な音がするので不安になって連絡しました。スタッフの方はとても親切で、故障の原因や機会について、とても丁寧に教えて下さいました。お願いして良かったです。」 「急に給湯器の調子が悪くなり、困っていました。でもスタッフさんのテキパキとした段取りで、すぐに直してもらえたので本当に助かりました。」 |
また修理以外にも、買い替えやガスからエコキュートの置換なども対応可能です。無料で相談や見積もりができるため、お気軽に新日本エネックスへ問い合わせてみてください。
エコキュートを長く使うためのポイント
エコキュートを長く使うためのポイントを8つ解説します。エコキュートの寿命を縮めないためには、正しい使い方やメンテナンスを行うことが大切です。普段から意識できていないポイントを把握しつつ、できることから実践してみてください。
推奨されている入浴剤を使用する
エコキュート(フルオートタイプ)では、推奨されている入浴剤を使用するようにしてください。推奨の入浴剤がある理由は、給湯や追い焚き機能時に配管・エコキュートの損傷や劣化、循環口フィルターの目詰まりによる故障を防ぐためです。
たとえばパナソニックの場合は、以下の入浴剤が推奨・非推奨となっています。
【パナソニック推奨・非推奨の入浴剤】
推奨されている入浴剤 | 非推奨の入浴剤 |
・バブ(にごり・パウダータイプは除く)・バスクリン、きき湯(にごりタイプは除く)・バスロマン:(にごりタイプは除く) | ・推奨品以外の発泡系、バスバブル、石鹸(浴そう内)など・生薬(葉、茎など)・ミルク成分やとろみ系のもの・硫黄、酸、アルカリ、塩分を含んだもの※入浴剤は複数混ぜて使用することも非推奨 |
※参考:パナソニック
フルオートタイプの追い焚きは、お風呂のお湯を配管を通して貯湯タンク内に戻して再加熱後に浴そうへ戻す仕組みです。配管内に非推奨の入浴剤が含まれたお湯が流れると、成分や固形物が原因で劣化したり不純物が溜まったりして故障する可能性があります。
また循環口フィルターが成分や固形物で目詰まりしてしまうと、温度センサーが誤作動を起こしてお風呂の温度が上がらない等の不具合や故障が起きやすくなるでしょう。エコキュートを快適に長く使うためにも、非推奨の入浴剤の使用はしないようにしてください。
凍結防止対策を行う
エコキュートを少しでも長く使用するには、凍結防止対策を行うことも大切です。凍結で配管内の水が凍ってしまうと、エラー表示が出たり損傷して故障する可能性があります。
天気予報を確認して翌日の外気温が0度以下になる場合は、取扱説明書などをもとに以下の対策を行っておくと良いでしょう。
- フルオートタイプで凍結防止運転があればONにしておく
(循環口よりもお湯を5~10cm[説明書要確認]ほど残しておく) - お湯の温度を「水」または「低温」にし、蛇口から水を1分間に200cc(コップ1杯程度・9時間流し続けても水道代100円以下)ほど流し続ける
- 降雪対応ファンがあれば「入」にしておく
- 凍結防止ヒーターがあれば電源を入れる
(付いていない場合は業者に取り付けてもらうことも可) - 各配管に保温材を巻いておく
- 風が強いときは脚部化粧カバー(別売)を取り付ける
- 防雪カバーを取り付ける
自分で対応できない場合は無理に行わず、業者へ依頼しましょう。
もし凍結してしまった場合は、解凍するまで待つのが一般的な対処法です。また少しでも早く解凍したい場合は、配管にタオルをかけてぬるま湯をゆっくりかけるという対処法があります。
注意点は「熱湯をかけない」ことです。冷え切った配管に熱湯をかけると収縮している配管が膨張し、亀裂が入って破損する可能性があります。
また外気温が低すぎるとタオルごと凍結する可能性もあるため、考慮したほうが良いでしょう。急いでいない場合は、自然解凍させるのが一番良い対策といえます。
ヒートポンプユニット周りにものを置かない
ヒートポンプユニットの周りには、極力ものを置かないようにしてください。ヒートポンプユニットは空気中の熱を取り込むことで、お湯を作り出す熱を作っています。そのためヒートポンプユニットの周りにものがあれば、うまく吸気・排気できなくなることが考えられるでしょう。
このような状況になった場合のデメリットは、以下のとおりです。
- エコキュートの効率が悪くなってしまい性能低下につながる
- 効率よくエコキュートでお湯が沸かせない状態になり、故障の原因になってしまう可能性がある
- 強風や地震などの自然災害によって転倒してしまい、周りのものだけではなく、ヒートポンプユニットや貯湯タンク自体の損傷や故障につなる
- 逆に周りにあるものがヒートポンプユニットや貯湯タンクへぶつかり、破損や故障する可能性もある
メーカーが推奨していない環境での使用の場合は、基本的に保証対象外になってしまいます。このような場合は、火災保険で適用させられる可能性があることを覚えておきましょう。
ただし火災保険でも「経年劣化・地震・一定基準以下の水災」は保証対象外のケースがあるため、事前に確認しておいてください。
浴そう・循環口フィルター・配管掃除をする
日常的に浴そう・循環口フィルター・配管掃除をしておくと、エコキュートの劣化や故障を防いで長く使用できるようになるでしょう。それぞれを掃除することで得られるメリットは、以下のとおりです。
【浴そう・循環口フィルター・配管を掃除するメリット】
浴そう | 循環口フィルター | 配管 |
・浴そうを洗い流すことで循環口フィルターや配管への、入浴剤の成分や水アカなどの不純物を侵入させない・不純物を洗い流し、お風呂やお湯を清潔に保てる | ・循環口フィルターの目詰まりを解消すれば、温度センサーの誤作動を防止して正常な温度で追い焚きできる・目詰まりを解消できるため、お湯の出が良くなる | ・配管内に入浴剤の成分や水アカなどの不純物が溜まらなくなり、劣化防止や損傷、詰まりなどを解消してくれる・配管の劣化や損傷による水漏れや、エコキュート本体の故障を防ぎやすくなる |
掃除する頻度については浴そうが毎日、循環口フィルターは週1ペース、配管掃除は半年に1度くらいがおすすめです。エコキュートが少しでも長く使用できるように、定期的に掃除する癖を付けておいてください。
貯湯タンクやヒートポンプユニットの水抜きを行う
貯湯タンクやヒートポンプユニットの水抜きを行うことでも、エコキュートの寿命を伸ばしやすくなります。貯湯タンクの場合は水道水に含まれるナトリウムやカルシウムなどの不純物、水アカなどの汚れがタンクの底に溜ることで、お湯に混ざってしまう可能性があるでしょう。
またヒートポンプユニットの水抜きも同時に行っておくと、不純物や水アカなどによる配管汚れを解消できます。まずは貯湯タンクの水抜きを行ってみてください。基本的な水抜き方法は、以下のとおりです。
※水抜き方法は各メーカーで方法が異なる可能性があるため、必ず取扱説明書の確認もしてください。
- 脚部化粧カバーを外す
- 漏電遮断器を「切」にする
- 給水元栓を閉じる
- 逃し弁レバーを上げる
- 排水栓を開く(約2分間)
- 排水栓を閉じる
- 給水元栓を開けてタンクに水を貯める
- 排水口から水が出たら満水
- 逃し弁のレバーを戻す
ヒートポンプユニットの基本的な水抜き方法は、以下のとおりです。
- ヒートポンプユニットの水抜き栓を1回転させる
- 1~2分ほど水を排水する
- 排水後は水抜き栓を閉める
貯湯タンクとヒートポンプユニットの水抜きは、半年に1回ほどの頻度で行うと良いでしょう。数年間エコキュートの掃除をしていない場合は、1回の水抜きでは溜まった汚れを排水できない可能性があります。そのため、はじめに業者で清掃してもらうことをおすすめします。
漏電遮断器・逃し弁の動作確認
漏電遮断器と逃し弁の動作確認も、年に2〜3回は確認しておくと良いでしょう。漏電遮断器とは、エコキュートが漏電している場合に自動的に電気を切るための安全装置です。漏電遮断器が機能せずに漏電したままでは感電するリスクが上がったり、エコキュートの故障につながったりします。
漏電遮断器の場所は分電盤または貯湯タンクに設置されているため、あらかじめ場所を確認しておきましょう。基本的な動作確認方法は、以下のとおりです。
- 貯湯タンクについている漏電遮断器のテストボタンを押す
- 電源レバーが「切」になれば正常に動作している
- 漏電遮断器を「入」に戻す
逃し弁とは、貯湯タンク内の水をお湯にしたときに膨張した分を排水するための安全装置です。水は温度が上がってお湯になるときに膨張して体積が増えます。このときに逃し弁が正常に動作せずに排水が行われないと、貯湯タンク内の圧力が変化して変形すれば水漏れ等の故障が起きる可能性があるでしょう。
逃し弁の位置は、多くの場合に貯湯タンクの上部に設置されています。場所を確認できたら、以下の基本的な方法で動作確認を行ってみましょう。
- 逃し弁のカバーを開ける
- 逃し弁のレバーを動かして排水を確認する
- 逃し弁のレバーを戻す
なお排水場所は各家庭で異なるため、事前に確認しておくと良いでしょう。漏電遮断器と逃し弁についてもメーカーによって方法が異なる可能性があるため、取扱説明書を読んでおくことをおすすめします。
水漏れや保温材などの点検をする
水漏れや保温材を日常的に点検することで、故障を早期解決できます。水漏れに関しては冬の寒い時期であれば、外気温との気温差による結露の可能性があるでしょう。結露の場合は晴れた日で気温が暖かくなってこれば、自然と濡れている部分が乾いてきます。
しかしエコキュートの配管や接合部、ヒートポンプユニット・貯湯タンクの下あたりが常に濡れているときは要注意です。ヒートポンプユニット・貯湯タンク内外の配管が、劣化や損傷により水漏れしている可能性があります。
結露ではなく常に水漏れしている場合は、できる限り水漏れしている場所を特定したうえで、修理業者に依頼するとスムーズに修理できるでしょう。
また配管に巻かれている保温材の点検もしておいてください。保温材を巻いている目的は配管の凍結や劣化防止、保温効率を上げるためです。しかし外気の気温差や紫外線などにより保温材が劣化してしまうと、故障や保温効率の低下につながります。
配管の取り回しが単純な場合は自分で保温材を巻くことが可能です。保温材は数千円ほど出せばホームセンター等で購入できます。自分で巻けそうにないのであれば、業者に依頼して劣化している部分などに巻いてもらいましょう。
業者による定期的なメンテナンスをする
エコキュートを長く使うためには、3年に1度の頻度で業者にメンテナンスしてもらいましょう。
エコキュートの点検やメンテナンスには、以下のように自分でできることもあります。
- 浴そう、循環口フィルター、配管掃除
- 貯湯タンク、ヒートポンプユニットの水抜き
- 配管の損傷や水漏れなどの点検 など
しかし細かい部分の点検やメンテナンスは難しいといえるでしょう。日常的な点検や掃除以外にプロの業者による詳細なメンテナンスも行うことで、エコキュートの寿命を伸ばしやすくなります。
定期メンテナンスの費用相場は約1〜2万円ほどです。メンテナンスによって部品の劣化や故障が見つかった場合は、プラスで費用が発生します。またお住まいの場所によっては追加で出張費用が掛かる場合もございます。詳細な費用については業者に見積もりしてもらいましょう。
エコキュートでおすすめのメンテナンス業者は新日本エネックスです。全国対応・レスポンスの早さ・安心のアフターサービス・対応力の高さ・良心的な価格に定評があります。相談・見積もりは無料なので、気になる人は気軽にお問い合わせください。
まとめ
パナソニック製エコキュートのエラーコードには、「U」から始まる自分で対応できるものと、「H」「F」から始まるメーカーや販売店、修理業者しか対応できないものがあります。
保証期間内であればメーカーや販売店が修理対応してくれるでしょう。しかし保証期間切れや保証対象外の修理に関しては、修理業者に依頼するのがベストです。知識も経験もないまま自分で対応してしまい故障が悪化してしまうと、最悪の場合は買い替えなければいけない可能性があります。
修理業者に依頼すると、場合によってはメーカー等よりも安く修理できる可能性があるでしょう。修理業者を選ぶ際は、当記事で解説した費用相場や優良な修理業者のポイントを参考にしてみてください。
エコキュートを長く使うためのポイントも実践しておけば、故障の頻度を減らして修理費用を節約することも可能です。
定期的なプロのメンテナンスを考えている人は、無料で相談・見積もりができる新日本エネックスにお問い合わせください。