- 太陽光発電って蓄電池と相性が良いと聞いたけど本当?
- 太陽光発電のメリット・デメリットが知りたい
- 太陽光発電と併用するならどんな蓄電池がいいの?
太陽光発電を導入している場合、蓄電池の併用を検討しているご家庭も多いのではないでしょうか。
実は蓄電池は太陽光発電と非常に相性がよく、導入することでさまざまなメリットがあります。もっともメリットだけではなくデメリットがあるのも事実。
そこで今回の記事では「太陽光発電と相性が良い蓄電池の基本的な知識」について解説していきます。
特に卒FITを迎えるご家庭は、蓄電池は家計を助けてくれる強い味方です。蓄電池の導入を検討されているご家庭は、ぜひ参考にしてくださいね!
太陽光発電との相性が良い蓄電池とは?
そもそも太陽光発電との相性が良い蓄電池とは一体何なのか、知らない方も多いかもしれません。
蓄電池というのは「電気を貯めておき後から使うことのできる」電池のことです。現在ではスマホのモバイルバッテリーなどが代表的な例として知られており、日常的に使っている方も多いかと思います。
実はご家庭で使用している電気も蓄電池によって貯めておくことができ、上手く使うことによって節約をすることができるのです。また太陽光発電の電気を貯めておくことができるので、より効率的に太陽光発電設備を活用することができます。
まずはどのようなメリット・デメリットがあるのかを、次のところで詳しく見ていきましょう。
太陽光発電と蓄電池を同時に利用するメリット
太陽光発電と蓄電池を同時に利用するメリットは、次の5つです。
- 太陽光で発電した電気を貯められる
- 売電効率がアップする
- 災害時に安心
- ピークカットで節電可能
- FIT制度終了後はさらにお得になる
以下でそれぞれのメリットについて詳しく解説していきます。
太陽光で発電した電気を貯めることができる
太陽光発電と聞くと、そこまで発電することができないイメージをお持ちの方も多いかもしれません。
しかし年間の日照率が高い九州では、需要と供給のバランスが崩れてしまうため太陽光発電の発電量を抑える取り組みを行っています。
参考:再エネの発電量を抑える「出力制御」より多くの再エネを導入するために|経済産業省資源エネルギー庁
これは一般のご家庭でも同様であり、電気を貯めておく蓄電池がないとFIT終了後のご家庭様ではせっかく発電した電気が無駄になっているケースが多いです。
蓄電池を導入することによって、ご家庭の太陽光発電設備を余すことなく使い切ることができます。
売電効率をアップできる
太陽光発電を導入しているご家庭のほとんどが、余った電気を電力会社に売電しているのではないでしょうか?
上記でも解説したように、蓄電池を導入することで太陽光発電設備を余すことなく利用することができます。また蓄電池と太陽光発電を一緒に導入することにより効率が良い形で電気を作って使うことが出来ますのでまだ太陽光発電と蓄電池どちらも導入していない場合はオススメ致します。
災害・停電の際に電気が使える
毎年のように大規模な地震が起きている日本では、自然災害によって大規模な停電が生じることも珍しくありません。
太陽光発電を導入していれば、太陽がある日中の間は電気を使うことができます。しかし1番電気が必要な夜の間は、蓄電池がないと電気を貯めておくことができないため太陽光発電設備の価値が薄れてしまいます。
昼間の間に電気を貯めておき夜に使うことができる蓄電池を導入すれば、災害・停電の時でもある程度安心して生活を送ることが可能です。
また電気自動車と組み合わせて利用すれば、災害や停電の緊急時でも避難のために車を利用することができます。
【 蓄電池・太陽光発電・電気自動車(V2h)を併用することで得られるメリットについてはこちらの記事をあわせてチェック】
ピークシフトで節電を狙える
最高気温が上がってエアコンが必要不可欠になる夏や、気温が下がって暖房設備が欠かすことのできない冬にはどうしても電気が大量に必要となります。
こういった時期は誰もが電気を使うことになるため、電気の需要が急騰して電気代が大幅に値上がりしてしまいます。電気の需要が高まり電気代が急騰している時期に、電気を消費する時間をずらすことを「ピークシフト」といいます。
蓄電池はこのピークシフトの効率をさらに上げてくれるので、電気代が高くなりがちな時期でもかなりの節約効果を狙うことが可能です。
特に季節によって冷暖房設備の需要が高まる地域にお住まいの場合、蓄電池は家計の味方となって節約に貢献してくれるでしょう。
FIT制度終了後はさらにお得
FIT制度(固定価格買取制度)の期間が終わると太陽光発電で作り出した電気は、固定価格で電力会社に売電するのではなく、次の2つの方法から使い道を選ぶことになります。
- 新しい電力会社へ売電を行う
- 太陽光発電で作り出した電気を自宅で使い切る
近年では買取価格が年々下がりつつあるため、太陽光発電で作り出した電気は自宅で使い切った方がお得です。実際に2022年度までの売電価格の移り変わりを見てみましょう。
(参考:経済産業省資源エネルギー庁 固定買取価格制度より独自作成)
蓄電池を導入すれば、これまでは売電していたぶんの電気を貯めておくことができるので、余すことなく太陽光発電設備を活用し自宅での電気代を大幅に節約することができます。
太陽光発電と蓄電池を同時に利用するデメリット
ここまでは太陽光発電と蓄電池を同時に利用するメリットについて解説してきました。
もっとも併用はメリットばかりではなくデメリットもあるので注意が必要です。どのようなデメリットがあるのか、併用する前に事前に把握しておきましょう。
コストがかかる
太陽光発電と蓄電池を同時に利用する上で避けて通れないのが、どうしてもコストがかかるという点です。
太陽光発電設備はもちろんのこと、蓄電池も導入する際にはある程度の予算が必要になります。ただしどちらも国や地方自治体が用意している補助金を使えば、かなりお得な金額で自宅に導入することが可能です。
実際に高いコストが必要にもかかわらず、太陽光発電を導入したご家庭にアンケートを取ると、約9割以上の人が設置したことに満足していると答えています。
引用:太陽光発電と家庭の電気料金に関する意識調査|一条工務店
太陽光発電と蓄電池を併用しようと考えているご家庭は、ぜひお近くの地方自治体や国の補助金を活用してください。
【蓄電池の補助金に関する詳しい内容はこちらの記事をチェック】
【2023年最新】太陽光発電の補助金は利用できる?現在の制度を解説
屋根の種類によって屋根に穴をあける必要がある
ご自宅の屋根の種類によっては、太陽光発電設備取り付けのために屋根に穴をあける必要があります。
屋根の上に取り付けるタイプのものもありますが、総重量などの関係で設置不可能な場合は工事が必要です。
2つ設置するための場所が必要
太陽光発電設備と蓄電池それぞれを設置するための場所が必要になります。
太陽光発電設備は性質上どうしても大規模なものになってしまいますが、蓄電池はそこまでスペースを取らないので一般のご家庭でも十分導入可能です。
最大でもエアコンの室外機2台分程度なので、あらかじめスペースを確保しておけば十分対応できるかと思います。
それぞれの寿命に注意
太陽光発電設備と蓄電池の平均寿命は以下のとおりです。
- 太陽光発電:25~30年以上
- 蓄電池:15~25年以上
このようにそれぞれ若干異なるので、同時に導入すると異なるタイミングで寿命を迎える可能性もあります。ただしメンテナンスや利用状況によって寿命は若干上下するので、必ずしも上記年数が限界というわけではありません
【太陽光発電導入済】蓄電池を後から設置するタイミングはいつ?
現在太陽光発電導入済みで蓄電池を後から設置する場合、どのタイミングが最適なのでしょうか。以下では、蓄電池を後から設置する場合に最適なタイミングを紹介していきます。
太陽光発電を導入したばかりのケース
太陽光発電を導入したばかりの場合、今すぐに蓄電池を導入した方がより太陽光発電設備を効率的に利用できます。
やはり蓄電池があった方が発電した分を効率的に利用可能です。そのため、まだ太陽光発電を導入したばかりのケースに該当する場合、すぐにでも蓄電池を導入した方が良いでしょう。
ただし、製品によっては相性が悪い蓄電池なども存在しますので事前に業者に確認するとよいでしょう。
卒FITを迎えるケース
卒FITを迎えるご家庭の場合、今後は太陽光発電で作った電気をご自宅で消費することとなります。
蓄電池を導入することでこれまで売電した電気を貯めておくことが可能です。これにより次のような電気の使い方が可能となります。
- 日中は太陽光発電で作った電気を消費・蓄電池に貯めておく
- 夜中は日中に貯めておいた電気を消費・電気料金の安い夜の電気を活用する
ご家庭の電力使用量にも左右されますが、基本的に蓄電池を導入することにより、電気代の節約を図れます。
また
補助金が利用できるタイミング
毎年地方自治体では、蓄電池を利用するご家庭に向けて補助金の給付を行っています。
補助金を活用すればお得な価格で蓄電池を導入できるので、使わないという手はありません。地方自治体によって補助金を募集している期間は異なるので、こまめにお住まいの地域の情報を確認しましょう。
【太陽光発電導入済】蓄電池を後から設置する方法
太陽光発電導入済みで蓄電池を後から設置する場合、太陽光発電用とは別にパワーコンディショナーが必要となります。
どのようなパワコンが必要になるのか以下で詳しく見ていきましょう。
蓄電池専用の単機能パワコンを設置する
太陽光発電で作られた電気を蓄電池に貯めて利用するためには、1度電気を変換する必要があります。そのために必要なのがパワコンで、単機能型とハイブリッド型の二種類が存在します。
単機能型パワコンは、蓄電池専用であり太陽光発電設備のパワコンとは別に用意する必要があります。新しくパワコンを用意しなければならないため、スペースを取ってしまうのが単機能型のデメリットと言えるでしょう。
またデメリットとして既設のパワーコンディショナーと併設するため電気交換ロスが発生することがあります。
一方で単機能型パワコンのメリットは以下の通りです。
- パワコンのトラブルが別のものへと干渉しない
- ハイブリッド型よりも安価なものが多い
- 太陽光発電設備のメーカーに左右されない
2つの機器を併用できるハイブリットタイプのパワコンを設置する
パワコンの中には、太陽光発電と蓄電池両方をカバーしてくれるハイブリッドタイプのものもあります。
ハイブリッドタイプのパワコンの場合、停電時の蓄電能力が高く、充電時の変換ロスが少ないというメリットがあります。
しかし一方で、ハイブリッドタイプのパワコンは以下のようなデメリットもあるので注意が必要です。
- 導入コストが高い
- 太陽光発電システムとの相性がある
- メーカーによっては保証から外れることも
- 停電時の出力が限定されるケースがある
このように単機能型とハイブリッド型のパワコンにはそれぞれデメリットがあるので、導入する際には必ず目的や予算に応じて最適なものを選んでください。
太陽光発電と併用する蓄電池の選び方
ここでは太陽光発電と併用する蓄電池をどのように選べばよいのか、選ぶ際のポイントを解説していきます。
設置スペースから選ぶ
太陽光発電設備と蓄電池を併用する場合、必ず確認しておかなければならないのが設置スペースです。蓄電池やパワコンによっては、かなりサイズの大きいものもあるため設置場所を吟味する必要があります。
さらにメーカー推奨のメンテナンススペースというのも確保しなければならないので、購入前にどこに置くのかは決めておき、スペースを用意しておきましょう。
機能から選ぶ
蓄電池によっては様々な機能が備え付けられているタイプもあります。
安全モード | 環境優先モード | 経済優先モード | |
特徴 | ・停電など緊急時に備えて、常に一定の電力を保ち続けるモード | ・環境に対する負荷を考えて運転してくれるモード | ・太陽光発電で発電された電気を、可能な限り売電してくれるモード |
機能 | ・電力の残量は任意で決めることができる | ・太陽光発電が併用されている場合、売電ではなく充電して電力を消費してくれる | ・電気料が高い昼間には太陽光発電で発電された電気を売電 ・電気料が安い夜中に電気を充電して昼間使用してくれる |
このように備え付けられている機能によって果たしてくれる役割も異なるので、ご家庭でどのような目的で太陽光発電と蓄電池を利用したいかによって選ぶと良いでしょう。
保証から選ぶ
保証期間や保証内容も蓄電池を選ぶ際には重要です。長い期間にわたって使用することとなる蓄電池の場合、定期的に修理やメンテナンスというのは欠かすことができません。
メーカーによって保証期間や内容が異なるため、保証が充実しているものを選びましょう。参考までに各メーカーの保証期間を以下に表としてまとめておきました。
メーカー名 | 保証期間 |
パナソニック | ・蓄電池ユニット15年・蓄電池容量15年. |
シャープ | ・蓄電池ユニット15年・蓄電池容量15年 |
ニチコン | ・蓄電池ユニット15年・蓄電池容量15年 |
オムロン | ・システム保証15年 ・蓄電池容量15年 |
(※なお製品ごとに保証期間やサービスは異なります。メーカーや機種ごとの寿命・特徴について知りたい方は、ぜひ新日本エネックスへお問合せください)
上記で紹介しているメーカーでは、保証期間内に蓄電容量が規定を下回ると、無料で修理対応をしてくれます。そのため上記保証期間が蓄電池のおおよその寿命だと考えておくと良いでしょう。
【蓄電池の寿命に関してさらに知りたいという方はこちらの記事も参考にしてください】
導入の目的から選ぶ
太陽光発電設備を導入しているご家庭の場合、蓄電池を導入する目的というのは多岐に渡ります。
- 地震や停電などの万が一の時に備えておきたい
- 日常生活での電気代を節約したい
- 導入済みの太陽光発電設備をより効果的に利用したい
蓄電池単体で優れているものであったとしても、太陽光発電と併用するには不向きな場合もあります。あくまでも太陽光発電設備と併用することを忘れないで、最適の蓄電池を選びましょう!
補助金が利用できるかで選ぶ
補助金を利用することで、蓄電池はかなりお得な価格で導入することができます。
もっとも蓄電池のタイプによっては、補助金が利用できない場合もあるので注意が必要です。特に海外製の蓄電池の場合、日本のものとは規格が異なるため補助金の対象外となっていることもあります。
導入を検討している蓄電池が、補助金を利用できるものか必ず事前に確認しておきましょう。
信頼できる業者から選ぶ
蓄電池を導入する際には信頼できる業者に依頼してください。悪質な業者の中には、蓄電池や工事にかかる費用を水増しして請求してくることもあります。
最適の蓄電池を選びたい、太陽光発電設備と蓄電池を併用したいとお考えの方は、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。
太陽光発電と併用する蓄電池を選ぶ際の注意点
太陽光発電と併用する蓄電池を選ぶ際の注意点について解説します。
太陽光発電と併用できるタイプか?
蓄電池の種類によっては、太陽光発電と併用できないタイプのものもあります。
併用できないものを導入しても無駄なので、業者に事前に確認しておくと良いでしょう。
手続きが必要
蓄電池を導入する場合、特殊な手続きが必要になるケースも多いです。特にFIT制度の適用有無は重要になってきます。蓄電池を導入する際に手続きが必要となるタイミングとその内容を、以下に表としてまとめました。
蓄電池導入のタイミング | 手続きの内容 | 提出しなければならない書類 |
FIT制度の適用期間内 | FIT制度に必要な自家発電設備等の変更申請 | ・申請書・配線図など |
FIT制度の適用期間外 | 事前変更手続きの提出 | ・該当の届出書など |
蓄電池設置前 | 各種地方自治体の補助金申請 | ・制度によって異なる |
新日本エネックスでは、それぞれのご家庭で必要な手続きを代理で行なっております。もし蓄電池導入で手続きが必要な場合は、お気軽にお問い合わせください。
太陽光発電と蓄電池を併用するなら新日本エネックスへお任せください!
今回は太陽光発電設備と蓄電池を併用するメリットについて解説してきました。
確かにデメリットもありますが、太陽光発電と蓄電池の併用は相性が抜群です。デメリットをカバーして名を上回るメリットがあるので、太陽光発電を設置済みのご家庭は蓄電池の導入も検討してみましょう。
新日本エネックスでは、太陽光発電・蓄電池両方の販売を行なっています。
【新日本エネックスに太陽光発電・蓄電池導入の相談をするメリット】
- 制度に精通しているスタッフ
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ご自宅に太陽光発電設備や蓄電池の導入を考えている、もしくは既に導入している太陽光発電設備や蓄電池に関してお困りのことがあれば、お気軽にお問合せください。