- 蓄電池導入を考えているが補助金が利用できるって本当?
- 国の補助金が打ち切りになったって聞いたけどもう利用できないのか知りたい
- 利用可能な補助金制度やお得に蓄電池を導入する方法を教えて欲しい
常日頃から電気を貯めておくことにより、万が一の災害時に役立ってくれる蓄電池。
東日本大震災から爆発的に蓄電池の需要は高まり、現在では一般家庭にも浸透しつつあります。
そんな蓄電池は補助金によってお得に導入することができるというのはご存知でしょうか。
そこで今回の記事では、現在利用できる蓄電池の補助金制度や導入支援制度について解説していきます。
またお得に蓄電池を導入するためのポイントについても解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
2023年1月現在 国の蓄電池補助金は打ち切り中
まず結論から言うと、国による蓄電池の補助金制度は残念ながら打ち切りとなってしまっています。
過去には「災害時に活用可能な家庭用蓄電システム導入促進事業費補助金」という補助金制度がありました。しかし蓄電池の導入が日本でも爆発的に増えたため、国が確保していた予算の上限に達してしまったのです。
もっとも国は温室効果ガスを2030年度までに「約46%削減」することを掲げています。
参考:温室効果ガス排出削減等指針|環境省
国が掲げている指針の中には、再生可能エネルギーを積極的に利用することも言及されているので、今後再び補助金制度を再開して蓄電池導入の促進を始める可能性も高いです。
また国の補助金が利用できなかったとしても、他に利用できる補助金もまだまだたくさんあります。
補助金が打ち切られてしまったからといって、蓄電池導入を諦めるのは早いです。
【朗報】地方自治体独自の蓄電池導入補助金は継続中
国の補助金は残念ながら打ち切られてしまいましたが、まだ地方自治体独自の蓄電池導入補助金は継続中です。
そこでここでは、主な都市の蓄電池導入補助金に関して簡単に解説します。
東京都の補助金
例えば東京都では、主に次のような補助金制度が出ていました。
東京都の家庭用蓄電池の補助金予算総額 | 30億7440万円 |
申請可能な期間 | 2021年4月1日~2022年3月31日 |
具体的な補助金額 | ・蓄電池商品価格の半分・1kwhあたり70,000円・上限420,000円 |
対象となるメーカー | ・ニチコン・長州産業・NFブロッサムテクノロジーズ(旧エヌエヌ回路設計ブロック)・シャープ・ダイヤゼブラ電機(田淵電機)・オムロン・ネクストエナジー・デルタ電子・京セラ・村田製作所・エリーパワー |
対象条件 | ・東京都内に新規設置・太陽光発電と同時導入または既設・蓄電容量1kWhあたりの機器費が17万円以下・太陽光発電などの電力データを6年間提供 |
(東京都地球温暖化防止活動推進センターホームページを参考に独自作成)
宮城県の補助金
宮城県では主に次のような補助金制度が出ていました。
補助対象設備等 | 補助額 |
太陽光発電システム | 通常型:4万円/件 ZEH型:8万円/件 |
地中熱ヒートポンプシステム | 補助対象経費の5分の1(上限50万円) |
蓄電池 | 6万円/件 |
V2H | 6万円/件 |
家庭用燃料電池 | 12万円/件 |
既存住宅省エネルギー回収 | 改修部位・範囲により2千円~10万円/箇所 |
参考:令和3年度スマートエネルギー住宅普及促進事業補助金|宮城県
宮城県では毎年募集している補助金制度なので、 今後も募集する可能性は高いため宮城県にお住みの方はこまめにチェックしておきましょう。
北海道の補助金
北海道では主に次のような補助金制度が出ていました。
区町村名 | 事業名 | 申請期間 | 補助金 |
札幌市 | 再エネ省エネ機器導入補助金制度 | 1回目:2021年5月12日~7月14日2回目:2021年9月1日~11月4日 | 2.5万円/kWh(上限10万) |
函館市 | 新エネルギー等システム設置費補助金 | 令和3年4月1日~令和3年12月24日 | 10万円 |
旭川市 | 地域エネルギー設備等導入促進事業補助金 | 令和3年4月19日から令和3年5月31日 | 対象経費の10分の1(上限15万) |
釧路市 | 釧路市ecoライフ促進支援補助金制度 | 令和3年5月10日~令和3年12月10日 | 8万円 |
帯広市 | 新エネルギー導入促進補助金 | 令和3年4月1日~令和4年1月31日 | 対象経費の10分の1(上限 太陽光:5万円、太陽光併設蓄電池:15万円) |
北見市 | 住宅用太陽光発電システム導入費補助制度 | 2021年4月1日~2021年6月25日 | 定置用蓄電システム(同時設置)15万円(定額)定置用蓄電システム(単独設置)10万円(定額) |
苫小牧市 | 住宅用新・省エネルギーシステム補助事業 | 令和3年4月5日から予算終了まで | 対象システムの購入・設置に要する費用の1/10(上限12万) |
芦別市 | 住宅リフォーム助成事業 | 令和3年度受付分は、令和3年4月1日以降に申請し、令和4年3月31日までに工事費用の支払いも含めて完了する工事とする。 | 改修工事費用の1/10の額(1万円未満の端数は切り捨て)(上限30万) |
北斗市 | 住宅用太陽光発電システム等設置補助金 | 令和4年1月31日まで | 1kWh当たり3万円(上限15万円) |
新十津川町 | 安心すまいる(リフォーム)助成事業 | 令和2年4月1日から令和5年3月31日 | 助成対象工事費の1/5を助成(上限40万) |
鶴居村 | 住宅用太陽光発電システム導入事業費補助金 | 令和3年4月1日から予算なくなり次第終了 | 1kWh当たり4万円(上限20万円) |
森町 | 住宅用太陽光発電システム設置補助金 | 令和3年4月1日~令和3年12月27日 | 発電システムと同時に設置する定置用蓄電池/5万円 |
(各地方自治体ホームページを参考に独自作成)
北海道では市区町村ごとに様々な補助金制度が利用できます。こちらは主に令和3年度の補助金になりますが、毎年募集をしているところが多いので今後も応募者を募る可能性は高いです。
北海道にお住まいの方は、お住まいの市区町村の公式ホームページをこまめにチェックしておくことをおすすめします。
福岡県の補助金
福岡県では主に次のような補助金制度が出ていました。
申請期間 | 令和3年5月6日から令和4年1月28日まで |
補助枠 | 1億3,850万円 |
補助金額 | 家庭用燃料電池 定額5万円リチウムイオン蓄電システム 上限40万円V2hシステム 上限40万円 |
(令和3年度福岡市住宅用エネルギーシステム導入促進事業から独自性)
福岡県では蓄電池や太陽光発電システム導入の際に、補助金制度を利用できます。
今後の国の補助金に関する動き
国の補助金は打ち切られてしまいましたが、今後補助金制度を再び利用できるようになるかもしれません。
財務省は令和3年9月7日に、各省庁からの「令和4年度一般会計概算要求・要望額」をまとめました。
令和4年度の予算総額は一般会計で111兆6559億円でした。
その中で蓄電池や太陽光発電の補助金に関係しそうな、環境省・経済産業省・国土交通省の概算要求額はそれぞれ以下の通りです。
令和4年度要求額・要望額計 | 前年度予算額 | |
環境省 | 4,345億円 | 3,233億円 |
経済産業省 | 10,825億円 | 9,170億円 |
国土交通省 | 71,249億円 | 60,578億円 |
(参考:令和4年度予算|財務省)
上記の表から見ても分かる通り、令和4年度は環境省や経済産業省が前年度よりも多くの予算を要求していることがわかります。
環境省が前年度よりも多くの予算を要求している理由は「2030年度 温室効果ガス削減」に向けてです。
2021年度は世界中で脱炭素の動きが高まり、温室効果ガスを削減し再生可能なエネルギーを取り入れることが日本でも求められています。
実際に日本では21年4月に「2030年度までに温室効果ガスを46%削減する」ことを宣言しました。
そのため環境省では、主に以下の取り組みを推進することが分かっています。
- 温室効果ガス46%削減
- サーキュラーエコノミービジネス市場規模80兆円以上
- 陸・海の保護区域など30%確保
- 脱炭層インフラ輸出1兆円
そしてこの取り組みの中には、一般家庭も利用できる太陽光発電設備や蓄電池導入の補助金制度も含まれています。
そのため2023年度も、これまでの地方公共団体の補助金が維持されることはもちろんのことですが、国による補助金制度が再開される可能性が高いです。
いつ補助金が募集再開してもおかしくないので、こまめに補助金に関する情報をチェックすることをおすすめします。
国の補助金打ち切りでも蓄電池はメリットが多い
蓄電池の補助金は国が打ち切ってしまっていたとしても、まだ地方自治団体のものを利用できます。
実際に補助金の交付が受けられなかったとしても、蓄電池導入を諦めることはかなりもったいないです!
そこでここでは、蓄電池のメリットはどのようなものがあるのか詳しく解説していきます。
節電により経済効果が望める
蓄電池を導入することで得られる主なメリットとして、節電による経済効果が望めることが挙げられます。
蓄電池を導入することにより、以下のような方法で電気代の節約が可能です。
- 電気料金の安い夜間に電気を貯めておく
- 貯めておいた電気を電気料の高い昼間に使用する
このような方法で、簡単に電気代の節約が可能になります。
またご自宅に太陽光発電設備を導入しているご家庭であれば、発電した電気をうまく使うことによりほぼ電気代を必要としない生活を送ることも可能です。
蓄電池の寿命は長いので長期的な経済効果が望めることもあり、電気代の節約をしたいというご家庭には最適のアイテムと言えます。
災害対策として最適
実は蓄電池は、東日本大震災が起きる前にはほとんど普及していないものでした。
(一般社団法人日本電機工業会発表 定置用蓄電システムの出荷台数より独自に作成)
上記のグラフが表しているように、東日本大震災が起きた2011年をきっかけに蓄電池を導入するご家庭は爆発的に増えています。
大規模な震災や大雨が起きると、数週間〜数ヶ月電気が使えなくなるということも珍しくありません。
体調管理のために精密機械を活用しているという方や、温度調整が欠かすことのできないペットをお持ちの方は、電気が使えなくなることは死活問題でもあります。
今後起きるであろう災害に備えて蓄電池を導入することは、賢い災害対策なのでおすすめです。
太陽光発電と併用でさらなる効果が望める
蓄電池は太陽光発電と併用することで、さらなる効果が望めるというのはご存知でしょうか。
単体でも電気を貯めておくことができる蓄電池は活躍してくれますが、発電してくれる太陽光発電と組み合わせることでよりメリットがあります。
太陽光発電で発電した電気を蓄電池に貯めておき、何時でも利用できるため電気代を節約することが可能です。
↓より詳しい蓄電池のメリットについて詳しくはこちら!
蓄電池のメリット・デメリット、導入がおすすめの家庭の例を解説
蓄電池をお得かつかしこく導入する4つのポイント
ここでは蓄電池をお得活賢く導入するための4つのポイントについて解説します。
地方自治体の補助金は積極的に利用する
上記でも紹介したように、まだまだ地方自治体によっては蓄電池導入の際の補助金を利用できるところがあります。
蓄電池を導入するにあたって、コストの面で踏ん切りがつかずにいるという方は、お住まいの地域で利用できる補助金制度を利用してみてはいかがでしょうか?
お住まいの地域で蓄電池導入の際の補助金が利用できるかは、各地方自治団体のホームページで確認することができます。
補助金を給付しているか確認して、申請のための準備を行いましょう。地方自治体によっては、郵送での申請で大丈夫なところも多いです。
補助金を利用することでお得かつ賢く蓄電池を導入できるので、必ず確認しておきましょう。
ご自宅に最適の蓄電池を選ぶ
ご自宅やご家庭によって最適な蓄電池の種類は異なります。
容量の多い蓄電池を選んだ方が良いご家庭もあれば、機能が充実している蓄電池を好むご家庭など様々です。
↓最適な蓄電池の選び方について詳しくはこちら!
蓄電池の容量の選び方!失敗せずに最適のものを選ぶ方法を解説します
長持ちするように使う
蓄電池は使い方によって寿命をある程度伸ばすことが出来るというのはご存知でしょうか?
蓄電池の寿命を伸ばすためにできる簡単なコツについては、それぞれ以下の通りです。
- 過充電や過放電をしない
- 設置場所には注意する
- 室内に設置する
- メーカー推奨の方法で充電する
- 太陽光発電との併用には要注意
これらは知っていれば簡単に日常生活へ取り入れることのできる方法です。
蓄電池を導入して日常生活で使う際に、少しでも意識すると畜電池を長持ちして使うことができます。
↓蓄電池の寿命や長持ちして使えるコツはこちら!
蓄電池の寿命はどのくらい?寿命を伸ばすコツや選ぶポイントを解説
蓄電池導入を相談する業者は慎重に選ぼう!
蓄電池導入を相談する業者は慎重に選びましょう。
最近では蓄電池導入に関連した、さまざまな詐欺トラブルが発生しています。
具体的な蓄電池や太陽光発電に関する詐欺トラブルの例は、それぞれ以下の通りです。
- 契約後に業者が工事を行わずお金を騙し取った
- 「モニター募集中です」と勧誘してお金を騙し取った
- 売電期間を偽りシステムを販売していた
- 違法に高い手数料を請求していた
このように悪質な業者による蓄電池や太陽光発電導入に関連する詐欺にあってしまった、という事例もあります。
そのため蓄電池導入を相談する業者は慎重に選んでください。
信頼できる業者をお探しの方は、まずは新日本エネックスへとご相談ください
補助金制度を利用して蓄電池を導入する際の注意点
ここでは補助金制度を利用して蓄電池を導入する際の注意点について解説します。
できるだけ早めに申込をする
続々と蓄電池を導入するご家庭が日本でも増えているため、地方自治体の補助金制度を利用するという人も多いです。
そのため補助金制度の募集が開始したら、出来るだけ早めに申し込みましょう。
やはり補助金制度は定員や申請期間が厳格に定められているため、早め早めの行動が重要です。
早めに申し込んで補助金が認められれば、実際に蓄電池をご自宅に導入するのも早めることができます。早く蓄電池を導入することができれば、その分電気代や売電できる期間も長く利用することができるでしょう。
地方自治体の補助金制度に関するホームページをこまめにチェックして、募集が開始されたら早めに申し込みができるよう準備しておくことをおすすめします。
申請作業には要注意
補助金制度の申請作業は非常に複雑であるため、ある程度の専門知識も必要になります。
しかし一般のご家庭では、専門知識がほとんどないため申請作業ができないのではと不安に感じている人も多いのではないでしょうか。
しかし心配は無用です。
申請作業は手引きが用意されているので、それに沿って時間をかければ誰でも申請することができます。
もしそれでも不安を感じているのであれば、信頼できる業者に申請作業に関して聞いてみるのがおすすめです。
きちんとした業者であれば、蓄電池導入の際に必要な補助金の申請作業もサポートしてくれます。
悪徳業者に騙されないようにしよう
補助金制度を利用する際は、悪徳業者に騙されないようにしましょう。
難しい申請作業や手続きにつけ込んで、意図的に騙そうと近づいてくる悪徳な業者も少なからず存在します。
蓄電池購入の際には、業者からしっかりと注意点などを聞いて信頼できるかどうか判断してから契約すると良いでしょう。
お得に蓄電池を導入するなら補助金を活用できる新日本エネックスへご相談下さい!
2023年現在は地方自治団体の補助金を利用できるため、まだまだ蓄電池を導入することができます。
蓄電池や太陽光発電が気になっている、補助金を利用してお得に導入したいとお考えの方は、是非一度新日本エネックスへお問い合わせください。
それぞれのご家庭に最適の蓄電池を導入するサポートをさせていただきます。