- 太陽光発電設備なしでも蓄電池は導入できる?
- 単独で使用するメリットはあるの?
- 太陽光発電なしで導入する際の注意点はある?
蓄電池の導入をお考えの方の中には、太陽光発電設備なしのため効果があるのか不安という方も多いのではないでしょうか。
蓄電池は単体で利用したとしても、メリットが多く問題なく利用することができます。もっとも太陽光発電なしよりも併用したほうが効果が高いのも事実です。
そこで今回の記事では、太陽光発電設備なしで蓄電池を導入するメリットや注意点、また太陽光発電と併用する場合のメリットについても解説します。
太陽光発電設備なしで蓄電池を導入しようか迷っている方は、太陽光発電設備の導入と合わせてぜひ参考にしてください。
太陽光発電なしでも蓄電池は導入できるの?
太陽光発電設備がなしでも蓄電池は導入できるのでしょうか。
以下で詳しく解説します。
蓄電池単独の設置も可能
結論から言うと、太陽光発電なしでも蓄電池は設置可能です。
確かに太陽光発電なしよりも蓄電池と併用することにより、電気を蓄電池に貯めたり、節約効果があったりなど様々なメリットがあります。
しかし蓄電池単体の利用でも多くのメリットがあるため、太陽光発電なしのご家庭でも蓄電池のみを導入しているケースはかなり多いです。
日本の蓄電池普及率
東日本大震災をきっかけに、日本の蓄電池普及率は飛躍的に高まっています。
(一般社団法人日本電機工業会発表 定置用蓄電システムの出荷台数より独自に作成)
上記のグラフが示しているように、東日本大震災が起きた2011年をきっかけに日本の蓄電池出荷台数は飛躍的に高まっています。
震災や大雨が起こると、数週間〜数か月電気が使えない生活も珍しくありません。
実際に蓄電池を導入している家庭には太陽光発電なしのケースも多く、そのほとんどが万が一の災害や光熱費の削減のために利用しています。
このように日本の蓄電池普及率は徐々に高まっており、今後もこの傾向は続く可能性が高いです。
太陽光発電なしでも蓄電池を導入するご家庭が増えている理由
最近では太陽光発電なしでも蓄電池を導入するご家庭が増えています。なぜ蓄電池単体でも導入するご家庭が増えているのでしょうか?
ここではその理由について解説します。
電気代の値上がりで蓄電池の需要が急上昇中
近年では東京電力や関西電力など日本各地の電力会社が、電気代の値上げを行っています。
世界的に石炭や天然ガスの輸入価格が高騰していることから、燃料費調整額が値上げされていることが理由です。
経済産業省資源エネルギー庁が発表している「日本のエネルギー」というデータによると、燃料価格が電気料金へ大きく影響を与えていることがわかります。
引用:日本のエネルギー2020年度|経済産業省資源エネルギー庁
このように毎年のように電気代の値上がりが行われており、今後もこの傾向が続くと考えられています。
こういった背景が理由となり、少しでも日々の光熱費を節約しようと考えたご家庭が増えたことで、近年日本での蓄電池の需要が急上昇しているのです。
売電価格の低下も影響
売電価格の低下も、一般家庭で蓄電池の需要が急上昇している理由となっています。
太陽光発電を導入することにより、一定期間同じ価格でご家庭の余った電気を売ることができる制度を「FIT制度」といいます。この制度は10年間であり、その後は売電価格が変動制となります。
経済産業省資源エネルギー庁が発表しているデータによると、毎年徐々にですが太陽光発電による売電価格は下がっていることがわかりました。
引用:調達価格に関する広告|経済産業省資源エネルギー庁
売電価格が下がりつつある現在は、太陽光発電で創った電気を自宅で余すことなく利用した方がお得です。効率的に電気を使うためには蓄電池が必要不可欠であり、蓄電池導入を検討するご家庭が年々増えています。
環境に優しい点も高評価
近年では環境に優しい生活を意識するご家庭が急増中です。
また2020年10月には、「2050年脱炭素宣言」が表明されたことにより、国全体で環境に優しい再生可能エネルギーの普及を進めることが推奨されています。
実際に「多少高くても環境に配慮した製品を購入したいですか?」というアンケートを行ったところ、高くても環境に配慮した製品を購入したいと回答した人が過半数を超える55%でした。
引用:環境意識に関するアンケート調査|株式会社グッドフェローズ
このように国内の一般家庭でも環境に対する意識が高まっており、環境に配慮した生活ができる蓄電池の導入をするご家庭が増えています。
太陽光発電なしでも蓄電池を導入するなら種類の違いを知っておこう
蓄電池はいくつか種類があり、太陽光発電なしで利用するのであれば違いを知っておく必要があります。
そこでここでは、蓄電池の種類の違いについてそれぞれ詳しく解説していきます。
単機能型
単機能型は単体で使用可能な蓄電池です。
太陽光発電なしでも利用したい場合、単機能型蓄電池の導入をおすすめします。
ハイブリッド型
ハイブリッド型は、蓄電池単体もしくは太陽光発電との併用のどちらにも対応しているタイプの蓄電池です。
パワーコンディショナーが1台しか必要ないためスペースをほとんど取らず、太陽光発電との併用に適しています。また蓄電池単独でも利用できるため、今後太陽光発電の導入も検討しているというご家庭におすすめです。
トライブリッド型
トライブリッド型の蓄電池は、主に次の3つの使い道があります。
- 蓄電池としての単独使用
- 太陽光発電との併用
- 電気自動車への使用
蓄電池としての単独使用や太陽光発電との併用だけではなく、電気自動車への使用もできるのがトライブリッド型の特徴です。
これから太陽光発電の取り付けを考えている人や、すでに電気自動車をお持ちの方におすすめの蓄電池になります。
【それぞれの特徴と向いている人のまとめ】
充電方式 | 必要な設備 | 特徴 | どのような人に適しているのか |
単機能型 | ・ 蓄電池と蓄電池用のパワーコンディショナ | ・単体で使用可能・太陽光発電との併用も可能(その場合それぞれのパワーコンディショナーが必要 ・太陽光発電との併用は変換ロスが発生することもあり | ・太陽光発電のメーカーを気にすることなく蓄電池を利用したい人 ・蓄電池だけの利用を考えている人 |
ハイブリッド型 | ・蓄電池用 ・太陽光発電用 | ・パワーコンディショナが1 台しか必要ないためスペースがいらない ・電力の変換ロスがほとんどない | ・新しく太陽光発電の導入を検討している人 |
トライブリッド型 | ・蓄電池用 ・太陽光発電用 ・電気自動車用 (一体化しているもの、もしくはそれぞれのパワーコンディショナーが必要になるものもある) | ・ 太陽光発電、蓄電池、電気自動車と様々な用途に使用可能 ・他の2つと比較するとやや費用がかかる | ・ これから太陽光発電の取り付けを考えている人 ・電気自動車の購入を考えている人 ・すでに電気自動車を所有しており、充電できる蓄電池を探している人 |
信頼できる業者をお探しの方は、まずは新日本エネックスへとご相談ください。
太陽光発電なしでもすごい!蓄電池のメリットとは
ここでは太陽光発電なしでも活躍してくれる、蓄電池を導入するメリットについて解説していきます。
電気代の節約につながる
太陽光発電なしでも蓄電池を導入することで、ご家庭の電気代を節約することができます。
なぜ蓄電池単独で電気代を節約することができるのか、具体的な理由については次のとおりです。
- 夜間の電気は日中と比較すると電気代が安い
- 電気代の安い夜間に蓄電池へ電気を貯めておく
- 電気代の高い日中に電気代が安い夜間に貯めた電気を使う
こういった仕組みから、蓄電池を導入することで毎日の電気代を節約することができるのです。
引用:家庭用蓄電池利用実態アンケート|積水化学工業株式会社
実際に蓄電池を導入したご家庭に行なったアンケートでも、月々の光熱費が削減できることに満足を感じているご家庭が多いようです。
環境に優しい
蓄電池は節電効果があるため電力の有効活用ができ、環境にも優しいと言われています。
ご家庭で使っている電気を無駄なく利用することができるようになるため、1世帯あたりの電力使用量を抑えることができるためです。
種類が豊富
太陽光発電なしでも蓄電池を導入するメリットとして、選ぶことのできる種類が豊富という点が挙げられます。
太陽光発電と併用するためには、発電設備に対応した蓄電池でなければいけません。併用できる蓄電池の種類は限られているため、お好みの蓄電池を選ぶことができない場合もあります。
太陽光発電なしで蓄電池単独利用の場合、種類も制限されることなくお好みのメーカーや容量の蓄電池を選ぶことが可能です。
停電時に電気が使える
震災や大雨が原因で停電が起きた時に備えて、電気が使える対策をしておくのは非常に重要です。
実際に東日本大震災で被災した人たちにアンケートを取ったところ、被災当時に最も困ったことは停電であることがわかっています。
引用:大震災の被害と水の確保に関する調査| ENELL株式会社
ご自宅に蓄電池を導入しておく事によって、停電が起きたとしても一定期間電気を使うことができます。
特に体調管理のために精密機器を利用しなければならないご家族がいるご家庭や、温度調整をしなければならないペットをお持ちのご家庭では、電気が使えないという状況は死活問題です。
こういったご家庭は場合によって、停電は命に関わる問題でもあるので、万が一の場合に備えて蓄電池を導入して対策をしておく必要があるでしょう。
太陽光発電なしよりも蓄電池と併用したほうが良い理由
確かに太陽光発電なしでも蓄電池は様々なメリットがあります。
しかし太陽光発電なしよりも蓄電池と併用することで、より多くのメリットがあるのも事実です。そこでここでは、太陽光発電なしよりも蓄電池と併用した方が良い理由について解説します。
太陽光発電で作った電気を効率的に使える
蓄電池と太陽光発電を併用することにより、より電気を効率的に使うことができます。
蓄電池だけでは、電力会社から供給された電気を貯めておくことしかできません。しかし太陽光発電と併用することにより、更なる電気代の削減をすることが可能です。
電気の自給自足に近い生活を送ることができるため、太陽光発電と蓄電池は併用した方が効率的と言えるでしょう。
災害や停電時も安心
蓄電池単独では、停電前に貯めておいた電気を使い切ってしまうとその後電気は使えません。
しかし太陽光発電と併用することにより、災害や停電時でも常に電気を使うことができるため、日常生活とあまり変わらない生活を送ることができます。
太陽光発電なしで蓄電池を導入する際の注意点
ここでは太陽光発電なしで蓄電池を導入する際の注意点について解説します。
蓄電容量から選ぶ
太陽光発電なしで蓄電池を導入する場合、どの程度電気を貯めておくことができるか蓄電容量というのが重要です。
それぞれのご家庭で最適な容量というのは違うため、どれくらいがおすすめの蓄電容量なのかというのは断言できません。もっとも蓄電池の容量を選ぶ場合、次のような基準が考えられます。
- 停電時に使う電気の量
- 定格出力容量と実効容量
- 日常生活での電気の使用量
このように使用する電気の量がどの程度なのかという点から考えると、最適の容量を導き出すことが可能です。
↓ご家庭にあった蓄電池の容量の選び方について詳しくはこちら!
蓄電池の容量の選び方!失敗せずに最適のものを選ぶ方法を解説します
サイズには要注意
蓄電池を導入する際にはサイズに注意しましょう。
一般的な蓄電池の大きさは、エアコンの室外機1台分程度です。 ただしパワーコンディショナーを含めると、室外機2台分のスペースが必要になる蓄電池もあります。
また蓄電池はメーカー推奨の修理やメンテナンスのための作業空間というのもあるため、実際には設置場所に加えてさらなるスペースが必要です。
サイズによっては設置ができないケースもあるので、事前にどの程度の大きさなのか、また置く場所はあるのか確認しておきましょう。
保証の有無
蓄電池は定期的に修理やメンテナンスを行う必要があります。修理やメンテナンスを怠ると故障の原因になり、一般的な寿命よりも早く買い替えが必要になるケースもあるので注意が必要です。
以下にそれぞれの系メーカーがどのような対応しているのか、簡単に表としてまとめました。
メーカー名 | 保証期間 | 保証期間内の対応 |
パナソニック | ・蓄電池ユニット15年・蓄電池容量15年. | ・保証期間内に製造上の不具合、蓄電容量が規定値以下になった場合無料で修理対応 |
シャープ | ・蓄電池ユニット15年・蓄電池容量15年 | ・保証期間内に蓄電容量が規定を下回った場合は無料修理対応 |
ニチコン | ・蓄電池ユニット15年・蓄電池容量15年 | ・保証期間内に蓄電容量が規定を下回った場合は無料交換対応 |
オムロン | ・システム保証15年 ・蓄電池容量15年 | ・保証期間内に蓄電容量が規定を下回った場合は無料修理対応 |
(※なお製品ごとに保証期間やサービスは異なります。メーカーや機種ごとの保証対応について知りたい方は、ぜひ新日本エネックスへお問合せください)
メーカーごとの保証内容をチェックして、保証が充実しているものを選びましょう。
↓蓄電池の寿命について詳しくはこちら!
蓄電池の寿命はどのくらい?寿命を伸ばすコツや選ぶポイントを解説
補助金は積極的に活用する
太陽光発電なしで蓄電池を導入する場合でも、国や地方公共団体の補助金を利用できるため積極的に活用しましょう。
導入時に補助金を利用することにより、かなりお得な価格で蓄電池を設置できる場合もあります。
太陽光発電なしで蓄電池を設置した事例
新日本エネックスでは、一般ご家庭向けに蓄電池の設置工事を行っています。
【実際の蓄電池設置事例】
様々なタイプの蓄電池設置を行っており、屋外だけではなく屋内工事にも対応しています。
実際に導入したお客様には満足の声をいただいており、太陽光発電なしでも蓄電池を導入するご家庭も多いです。
【お客様の喜びの声】
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太陽光発電なしで蓄電池を導入するなら新日本エネックスへ!
今回紹介してきたように太陽光発電なしでも、蓄電池は様々なメリットがあります。
特に万が一の震災や大雨などで停電が起きた場合、長期間電気が使えなくなる生活を強いられる可能性は十分あり得るでしょう。
停電時でも電気を使うことのできる蓄電池は、災害対策には最適です。
新日本エネックスでは、太陽光発電なしで蓄電池を導入するご家庭のご相談を受け付けています。
蓄電池単独利用でも活躍してくれる最適な種類を紹介しているため、まずは1度お気軽にご相談ください。