太陽光発電の導入を検討していてインターネットで調べていると「太陽光発電はやめたほうがいい」という意見があり、導入を迷っている人がいるのではないでしょうか?
太陽光発電は高騰しつつある電気代を大幅に削減できる可能性があるエコな設備です。しかし太陽光発電についての理解が浅いまま、ご自身の環境に合わないものを導入してしまった場合は思ったほどの効果が得られない可能性があります。そのため、まずは太陽光発電について理解を深めた上で導入の判断や最適なものを選ぶことが大切です。
今回の記事は「太陽光発電はやめたほうがいい」という意見について以下の内容を解説します。
- 「太陽光発電はやめたほうがいい」と言われる理由
- 太陽光発電が向いていない人・向いている人
- 太陽光発電の残念な口コミ・良い口コミ
- 太陽光発電のデメリット・メリット
- 太陽光発電の選び方と導入するポイント
本記事を読めば太陽光発電について理解が深まり、インターネットの意見に左右されずに導入すべきなのかや最適なものが選べるようになります。ぜひ参考にしてみてください。
太陽光発電は本当にやめたほうがいいのか?
太陽光発電でインターネットを検索すると「やめたほうがいい」「後悔した」などの意見が見られます。このような意見が見られる原因としては「ご自身の現状や太陽光発電への理解が少ないまま導入してしまった」ことが挙げられるでしょう。つまり太陽光発電の導入前に認識していたことと、導入後に出ている結果が伴っていないためです。
太陽光発電を導入して恩恵が得られるかどうかは、設置する家庭の地域環境や生活スタイル、現在の電気料金プランなど複数の要因によって変化します。そのため太陽光発電を導入しても全員が同じ結果になるとは限りません。
太陽光発電を導入して失敗する可能性を抑えるには、家庭の電力事情や効果が出やすい環境、太陽光発電のメリット・デメリット、導入する際のポイントなどを事前に把握しておくことが重要です。このようなことを理解した上で導入すべきかどうかの判断や、最適な太陽光発電を選ぶことが後悔しないポイントになります。
「太陽光発電はやめたほうがいい」といわれる理由
ここからは具体的に「太陽光発電はやめたほうがいい」と言われている理由を見ていきましょう。主な理由は以下のとおりです。
- FITの価格が下がっているから
- 思ったほどの収入が得られないから
- 天候や環境次第では効果が低くなるから
- 設置に高額な費用がかかるから
- メンテナンス費用がかかるから
- 雨漏りが発生する可能性があるから
- 光害による近隣トラブルの可能性があるから
- 実は環境に悪いと言われているから
- 悪質・経験不足な業者もいるから
それぞれ解説します。
FITの価格が下がっているから
太陽光発電のメリットの一つでもある売電収入は年々下がっています。売電する際の基準になるのは太陽光発電を設置した当時の売電単価です。単価はFIT制度(固定価格買取制度)にもとづいて国が定めた売電単価が適用されています。近年ではFIT制度が始まった当時よりも売電単価が約1/3(10kW未満、2009年度:48円→2023年度:16円)まで下がっています。単価は太陽光発電を設置したタイミングの価格が適用されるため、電気料金が上がっている現在では売電収入には期待できないでしょう。そのため今後は売電するよりも自家消費したほうが経済的になる可能性が高くなっています。
※参考:経済産業省
※参考:FIT買取期間満了後の選択と これからの住宅用太陽光発電
思ったほどの収入が得られないから
太陽光発電の電気を自家消費するだけではなく、売電収入も期待していると思ったほどの収入は得られないかもしれません。すでに解説したとおりFIT制度の売電単価は年々下がっています。そして10kW未満の太陽光発電でFIT制度の売電単価が適用される期間は10年です。つまり10年を過ぎると設置した当時の売電単価ではなく、安くなっている現在の売電単価が適用されてしまいます。そのため売電収入を目的とした太陽光発電の導入では、思ったほどの恩恵は得られないでしょう。また発電量によっても売電収入は変化するため、日射量の少ない地域でも期待できない可能性があります。そのため太陽光発電の電気は、売電収入よりも自家消費するほうが効果的だといえるでしょう。
天候や環境次第では効果が低くなるから
太陽光発電は太陽光をもとに電気を作るため、曇や雨などの天候では発電量が下がってしまいます。特に曇りや雪の日が多い地域では年間をとおして日射量が少なくなるため、太陽光発電の恩恵を受けづらいかもしれません。また周辺環境によって影ができやすい場合も太陽光を遮ってしまう可能性が高いため、十分な発電量を確保できずに効果が低くなることが考えられます。ただし日射量が少ない地域と多い地域との差は、それほど大きくはありません。また発電効率の高い太陽光パネルを設置することで、ある程度の発電量を確保できるようにもなります。日射量や周辺環境を十分に考慮しながら最適な太陽光発電を選ぶのがコツです。
設置に高額な費用がかかるから
太陽光発電の設置には高額な費用がかかります。経済産業省のデータによれば、2023年度の太陽光発電1kWあたりの設置費用の相場は約25.9万円(本体価格や工事費用を含む)です。一般家庭で導入される太陽光発電の容量は平均で4〜5kWほどなので、単純計算で約103〜130万円の設置費用がかかるでしょう。ただし、この相場はあくまで目安であり設置する機種や販売業者によって上下する可能性があることに注意してください。このように高額な費用がかかるものの、お得に太陽光発電を導入できる可能性があります。太陽光発電の普及は国や地方自治体が推奨している事業なので、補助金が交付されている場合があります。太陽光発電の補助金を活用すれば設置費用を抑えて導入しやすくなるでしょう。
※参考:経済産業省
メンテナンス費用がかかるから
太陽光発電は長期的な運用を想定していることや、50kW未満でFIT制度が適用されている場合にメンテナンスが義務化されているため、定期的なメンテナンスが必要になります。業者に依頼する際の費用の相場は1回で約5〜10万円ほどです。ただし足場を組んでメンテナンスをしなければ行けない場合は、費用がさらに高くなる可能性があります。メンテナンスは4年に1回の頻度で実施する人が多いようです。メンテナンスに関してはメーカーや販売業者によっては、保証の範囲内で無料で対応してくれる可能性があります。また無料でなくても太陽光発電によって削減できた電気料金分を、メンテナンス費用として貯めておくこともできるでしょう。メンテナンスをしなければ故障などのトラブルによって長期的な恩恵を得られなくなる可能性が高いため、必要経費として捉えておくことをおすすめします。
※参考:電気事業法
雨漏りが発生する可能性があるから
太陽光発電の設置方法は、「アンカー方式」や「ラックレス方式」などの屋根に穴を空ける工法が主流です。そのためシーリングなどによる防水加工を丁寧に行わなければ、雨漏りしてしまう可能性があります。このような雨漏りの原因は工法によるものではなく、設置業者の知識や経験不足、手抜き工事などが挙げられます。そのため施工実績や知識が豊富な設置業者に依頼することが重要です。また屋根に穴を開けずに設置できる「マグネット式ソーラーパネル設置工法」などがあります。屋根に穴を開けて設置したくない人は設置業者に問い合わせて確認してみましょう。
※参考:Panasonic
※参考:設備NET
光害による近隣トラブルの可能性があるから
設置する自宅の周辺に住宅が多い場合は、太陽光パネルの反射光が原因で発生する「光害」が起きる可能性があります。太陽光発電の光害は近隣の住宅の窓から反射光が入ることで、住民が眩しい思いをしたり部屋の温度が上がってしまうなどが起きやすいトラブルです。有名な事例としては2014年に起きた光害です。メガソーラーを設置した業者と周辺住民の間でトラブルが起きた結果、裁判にまで発展しました。通常は太陽光発電を設置する前に光害も考慮して角度などを調整するため、トラブルはほとんど起きないといっても過言ではありません。どうしても不安な場合は、設置業者に光害について質問しながら問題がないかを確認してみましょう。
※参考:日経クロステック
実は環境に悪いと言われているから
太陽光発電は一般的に「環境に良い」といわれている一方で、設置の際に森林伐採したり製造の家庭で二酸化炭素を排出しているなどの理由で「環境に悪い」といわれることがあります。しかし現実には大きな問題ではありません。森林を伐採して環境に影響を与える規模の産業用の太陽光発電は全体の1%未満であり、太陽光発電の製造過程で排出される「間接排出」の二酸化炭素量は導入して2年ほどで同等の量を削減できるといわれています。一部の情報に焦点を当ててしまうと悪いイメージが付いてしまいがちですが、しっかりと事実を見れば環境に悪くないことが分かるでしょう。
※参考:HATCH
※参照:太陽光発電の状況
※参照:太陽光発電施設等に係る環境影響評価の 基本的考え方に関する検討会報告書
悪質・経験不足な業者もいるから
太陽光発電の相場は分かりづらいため、悪質な業者によって高額な費用を請求される可能性があります。太陽光発電の導入費用は設置する機種や販売業者などによって異なります。そのため相場を知らない状態で太陽光発電を導入しようとすれば、相場よりも高いことに気付かず導入してしまうリスクが高くなるでしょう。また設置業者の知識や実績が乏しい場合は、施工不良によるトラブルが起きやすくなります。太陽光発電を導入する際は相場を調べたり業者の見極めをしたりすることが肝心です。
太陽光発電が向いていない人
太陽光発電の導入は以下のような人の場合は向いていない可能性があります。
- 屋根の形状が複雑・面積が小さい
- 自宅の築年数が古い
- 電力使用量が少ない
- 日射量が少ない地域に住んでいる
- 近々引っ越しを考えている
それぞれ解説します。
屋根の形状が複雑・面積が小さい
太陽光発電は屋根が小さかったり特殊な形状をしていたりすると設置する面積が少なくなるため、導入費用の回収や十分な節電効果が得られないことがあります。太陽光発電は設置する面積が小さいほど発電量も小さくなるため、自家消費や売電できる電力量が少なくなってしまうでしょう。ただしメーカーによってはコンパクトなタイプの太陽光パネルを販売しているため、限られた面積の屋根でも効率よく発電できる可能性があります。そのため事前にシミュレーションを行い、太陽光発電を導入しても採算が取れるのかを見極めましょう。
自宅の築年数が古い
太陽光発電を設置する自宅(屋根)の築年数が古いと設置できない可能性があります。太陽光パネルを設置すれば屋根に数百キログラムの負荷がかかるため、屋根の劣化につながったり大地震で倒壊したりするリスクが高くなります。また屋根に穴を開ける工法で設置した場合に施工業者の知識や技術が乏しければ、雨漏りが発生して屋根の木材などの劣化につながることも考えられます。このような負担やリスクが発生するため、築年数が古い家の屋根への太陽光パネルの設置はおすすめできません。どうしても設置したい場合は敷地内の土地や車庫に設置したり、枚数を減らすなどしてリスクを軽減させるほかないでしょう。その際は信頼できる販売業者に相談してみることをおすすめします。
電力使用量が少ない
もともとの電力使用量が少ない家庭の場合は、太陽光発電を導入しても大きな効果が得られないでしょう。売電する目的で導入しても、売電単価は年々下がっているため経済的なメリットは低いといえます。そのため電力使用量が多い家庭では太陽光発電の電気を自家消費に活用することで、電気料金を大きく削減できる可能性が高くなります。しかし節電効果は電力使用量に比例して大きくなるため、もともと電気をあまり使わないのであれば十分な恩恵は受けられません。ただし電力使用量が少なければ全ての電気を太陽光発電のみで賄える可能性があるため、電力会社に依存しない電気の自給自足を目指す人にとっては導入する価値はあるでしょう。太陽光発電を導入する目的をはっきりさせて判断をすることが大切です。
日射量が少ない地域に住んでいる
日射量が少ない地域に太陽光発電を導入する場合は、十分な発電量が確保できず思ったほどの節電効果が得られないかもしれません。日射量が少なければ発電量が下がってしまい、太陽光発電の導入費用が回収しづらくなるでしょう。ただし日射量が少なくても短期間で回収できないだけであり、長い目で見れば削減できる電気料金や自家消費によって導入費用の回収は十分に可能です。さらに日射量が少なくても発電効率が高い「Qセルズ」のような太陽光パネルも販売されているため、日射量に合うものを導入することをおすすめします。
近々引っ越しを考えている
近々、建て替えや引っ越しを考えている場合は、現在の自宅に設置するのはおすすめできません。太陽光発電を引っ越し先に移設することは可能ですが、移設する際の費用の相場は50~100万円ほどになるといわれています。また引っ越し先に移設しても、今までのような恩恵が得られない可能性も考えなくてはいけません。太陽光発電を導入する際は自宅の環境に合った機種や日射量などの細かい要素をシミュレーションして、効果が最大限得られるように最適な状態で設置します。つまり引っ越し先の環境で現在と同じ効果が得られる保証がありません。そのため引っ越しが予定されているのであれば、移設先の環境に最適な太陽光発電を選ぶことが重要です。
太陽光発電の残念な口コミ
太陽光発電の導入に関して残念に感じた人の口コミは以下のとおりです。
「他社の見積りと大きな価格差がある」
「見積りの価格が妥当なのか判断できない」
「天気の影響なのか発電量が良くない」
「売電の収入が年々減ってしまっている」
太陽光発電のデメリットともいえる部分を残念に思う人が多いようです。見積もりに関しては業者によって異なるのは仕方ない部分であり、比較して適正な費用を提示してくれる業者を見極めるしかありません。また天候による発電量の差や売電収入の減少は、太陽光発電を導入する人の全てに当てはまる内容です。そのため事前に太陽光発電のデメリットも理解した上で、最適なものを選ぶことが大切です。
※参考:マイナビニュース
太陽光発電が向いている人
太陽光発電の設置が向いている人は以下のとおりです。
- 節電効果を高めたい
- 停電時にも備えたい
- 日射量が多い地域に住んでいる
- 屋根の形状が単純で面積が広い
- 自然災害が少ない
節電効果を高めたい
太陽光発電の最大のメリットは節電効果が高くなることです。太陽光発電で作られた電気は0円で使用できるため、これまで電力会社からの買電量が多い家庭では電気料金を大幅に削減できる可能性があります。実際に太陽光発電を導入したことで月の電気料金が約半分に減ったという人がいます。まずは現在の電気料金や使用量を把握して、導入後にどれだけお得になるのかをシミュレーションしてみてください。
停電時にも備えたい
停電対策としても太陽光発電は有効です。太陽光発電のパワーコンディショナには、ほとんどの機種に自立運転が付いています。発電中かつ自立運転に切り替えることで1500W/100Vまでの家電製品が使用できるようになります。使用できる家電製品は限られるものの停電時にも活躍してくれるでしょう。
日射量が多い地域に住んでいる
太陽光発電は日射量や日照時間の多さによって発電量が多くなるため、日射量や日照時間が多い地域のほうが設置するメリットは高くなります。普段から電力使用量が多い家庭であれば、日射量や日照時間が多い地域に住んでいれば節電効果のアップに期待できるでしょう。
屋根の形状が単純で面積が広い
設置する屋根の形状がシンプルで面積が広ければ、多くの太陽光パネルを設置しやすいといえます。単純に太陽光パネルの設置枚数が多くなれば発電量が増えるため、太陽光発電のメリットを十分に得ることができるでしょう。太陽光発電はシンプルで面積が広めの設置しやすい屋根におすすめです。
自然災害が少ない
太陽光発電は台風や地震などの自然災害が少ない地域の家庭に向いています。太陽光発電を導入すれば屋根に数百キロもの負荷がかかるため、地震が発生すると自宅や太陽光パネルが破損するリスクが高くなります。また台風の強風によっても太陽光パネルがダメージを受ける可能性があるため、なるべく災害の少ない地域に設置することが望ましいでしょう。
太陽光発電のメリット
太陽光発電のメリットは以下の通りです。
- 電気料金を削減できる
- 停電時に電気が使える
- 売電収入を得られる
- 断熱効果がある
- 環境に優しい
- オール電化や蓄電池などと相性が良い
それぞれ解説します。
電気料金を削減できる
太陽光発電の一番のメリットといえるのが電気料金の削減効果が高いことです。近年、世界の情勢による影響で各電力会社が値上げを行いつつあります。電気料金のなかには電気を作るための化石燃料を負担するための燃料費調整額や、太陽光を普及させるための再エネ賦課金が含まれています。燃料費調整額は状況次第で高くなりますし、再エネ賦課金は今後も上昇することが予想されています。このような費用も含めて削減できるのは太陽光発電の大きなメリットといえるでしょう。
停電時に電気が使える
太陽光発電のほとんどの機種は停電時でも自立運転ができるため電気が使えます。太陽が出ている時間帯であれば発電できるため、1500W/100Vまでという範囲内であれば家電製品を使うことができます。蓄電池のように大容量かつ200V対応の家電製品には対応していませんが、非常時の電源として役立つでしょう。
売電収入を得られる
太陽光発電は0円で生み出した電気を売電して収入を得ることができます。そして売電収入のカギとなるのがFIT制度です。FIT制度は国が定めた期間内であれば決められた単価で売電し続けられる仕組みです。太陽光発電の余剰電力を売電すれば電気料金の足しにすることができます。ただし売電単価は年々下がっているため、今後は自家消費するほうがお得になる可能性が高いといえるでしょう。
断熱効果がある
太陽光パネルは熱に弱いため断熱性能に優れています。そのため屋根の広い面積に太陽光パネルを設置することで夏には直射日光を広範囲で遮ってくれ、室内の温度上昇を防いでくれるでしょう。また冬は設置している下の室内の暖かい空気を外に逃がしにくくなるため、室温を保ちやすいといった効果もあります。太陽光パネルを設置することで、室温を適度に保ちやすくなります。
環境に優しい
太陽光発電は環境に悪いという意見があるものの、詳細を見ていけば設置するほうが環境に優しいことが分かります。森林伐採の影響で環境に悪いと認定されている産業用太陽光発電の割合は、全体から見れば1%未満に過ぎません。かといって1%未満でも良いとはいえませんが、それでも環境に与える影響はほとんどないといって良いでしょう。また製造時に排出される二酸化炭素はあるものの、2年も運用すれば同等の量を削減することが可能です。太陽光発電は普及するほど環境に優しいものだといえます。
オール電化や蓄電池などと相性が良い
オール電化はガスなどを使用しない代わりに電気代が高くなります。そのため太陽光発電の電気を自家消費することで、電気料金を大幅に削減できる可能性があります。また蓄電池との相性が良いのも強みです。太陽光発電の余剰電力を蓄電池に貯めておけば、電気料金のピーク時に使用して電気料金を削減できます。
太陽光発電の良い口コミ
太陽光発電を導入して良かったという口コミは以下のとおりです。
「発電効率が良くて自家消費をカバーしながら毎日売電ができた」
「想定より劣化は進まず売電量を維持できている」
「設置後の注意点も教えてくれて信頼できる業者だった」
「設置後に不具合はなく大手に依頼してよかった」
太陽光発電は設置する環境や条件で得られる恩恵が異なります。そのため自宅の環境や生活スタイルなどの条件に合った最適なものを選ぶことで、恩恵を最大限に得ることができます。また太陽光発電を設置する優良な業者選びも成功するポイントです。太陽光発電は高額な上に数十年と長期運用するため、相談できたりアフターフォローが充実していたりする信頼できる業者を見つけることが重要です。
※参考:マイナビニュース
太陽光発電の選び方
太陽光発電を選ぶ際に見ておきたいポイントは以下のとおりです。
- kW単価を意識する
- メーカーやパネルの特性
それぞれ解説します。
kW単価を意識する
太陽光発電のコストパフォーマンスの良さを知るための指標として、1kWあたりの単価を意識すると良いでしょう。2023年度の太陽光発電1kWあたりの設置費用の相場は約25.9万円(本体価格や工事費用を含む)です。設置する太陽光パネルの機種や工事内容によって費用は上下しますが、基準として知っておいてください。またkW単価は「設置費用総額÷太陽光パネルの発電量(kW数)」で求められます。kW単価を求めた結果、基準の価格よりも低ければコスパが良い可能性があるでしょう。ただし業者によってはkW単価に工事費用などを含めていなかったり、条件が異なる状態で算出して安く見せている場合があるため注意が必要です。
メーカーやパネルの特性
太陽光発電を販売しているメーカーやパネルは、それぞれに特徴があります。例えば以下のような特徴です。例えば日本のメーカーは発電効率や品質、防水性能、アフターサポートなどが優れており信頼性が高いのが特徴です。ただし海外のメーカーよりも高額になりやすいのが気になる点です。中国やカナダなどの海外メーカーは低価格ながらも高品質なパネルを作っていますが、アフターサポートの手厚さが少し気になるかもしれません。またメーカー独自のシステムを販売している場合もあります。太陽光パネルでも大型のものもあればコンパクトなものがあったり、日射量が少なくても効率よく発電してくれたりするものがあります。それぞれのメーカーや太陽光パネルの特性を知り、自宅の環境に合うものを選択しましょう。
太陽光発電で失敗しないためのポイント
太陽光発電の導入で失敗しないためのポイントは以下のとおりです。
- 太陽光発電の知識を身に付ける
- 他の設備と併用する
- 売電だけではなく自家消費も意識する
- 複数の業者から相見積もりを取る
- 実績のある業者を見極める
- 詳細なシミュレーションをしてみる
- 補助金やリースの活用を検討する
それぞれ解説します。
太陽光発電の知識を身に付ける
太陽光発電の導入で失敗する多くの原因は「太陽光発電についての理解が浅いまま導入した」という点が挙げられます。太陽光発電について理解しておけば自宅の環境に合うものが選べるようになり、後悔する可能性が低くなります。そのため太陽光発電のメリットやデメリット、選び方、導入時のポイントなどを理解しておくことが大切です。
他の設備と併用する
太陽光発電は蓄電池やV2H、エコキュートなど多くの設備との相性が良いことが強みです。太陽光発電で作り出した電気は、蓄電池やV2Hを介して電気自動車に充電したり多くの家電製品に使用できます。今よりも生活が快適になる可能性が高いため、他の設備との併用をすることも検討してみましょう。
売電だけではなく自家消費も意識する
太陽光発電の売電単価は年々下がっているため、これから設置する場合は自家消費も意識したほうが節約になる可能性があります。太陽光発電が普及するにつれて売電単価が下がってきている一方で、電気料金は高騰しつつあります。安い単価で売電するよりも高い電気料金を買わずに自家消費するほうがお得になるといえます。
複数の業者から相見積もりを取る
太陽光発電を導入する際は、必ず複数の業者から相見積もりを取りましょう。太陽光発電の相場は業者によって異なるため、相場が分かりづらくなっています。そのため悪質な業者は相場よりも高い費用を請求してくる可能性があります。複数の業者から相見積もりを取ることで相場よりも高いのか安いのかが判断しやすくなるため、適正な費用で太陽光発電を導入しやすくなるでしょう。
実績のある業者を見極める
実績のある業者を見極めることでストレスなく太陽光発電を導入できるでしょう。実績がない業者の場合は、工事がスムーズに進まなかったり施工不良でトラブルになる可能性があります。また業者を選ぶ際はアフターサポートの充実度や営業マンなどの接客態度、太陽光発電に関する知識があるのかといった部分にも注目してみましょう。
詳細なシミュレーションをしてみる
太陽光発電の導入後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、現在の状況をもとにシミュレーションすることが大切です。現在の電気料金や電力使用量、日射量、家族構成、生活スタイルなどから詳細にシミュレーションを行うことで、太陽光発電を導入した際にどれだけ節電できるのかがイメージできます。ご自身で行うのが難しければシミュレーションしてもらえる業者に依頼すると良いでしょう。ただしシミュレーションはあくまで目安であり、そのとおりに結果が出ない場合があることは理解しておきましょう。
補助金やリースの活用を検討する
太陽光発電の普及は国や地方自治体が推奨しているため、補助金の活用で導入費用を抑えられる可能性があります。毎年のように交付されている補助金があるため、ご自身で調べてみたり業者に質問してみたりしましょう。また太陽光発電のなかには月額料金を払うことで、導入やメンテナンスの費用が0円になるリース契約もあります。気になる人は調べてみると良いでしょう。
まとめ
太陽光発電の導入は設置する環境次第で合うのか合わないのかが判断できます。そして導入すべきかどうかの判断には、太陽光発電に関する知識が少なからず必要です。太陽光発電のメリットやデメリット、選び方、導入する際のポイントなどを理解しておきましょう。知識が身に付けば現在の環境に合う太陽光発電が選びやすくなったり、悪質な業者の美味しい謳い文句などに騙されにくくなります。その結果、太陽光発電の導入時や導入後に「こんなはずじゃなかった」と後悔する可能性が低くなるでしょう。
また、近年の電気料金の高騰やSDGsなどのエコ意識の高まりで、今後も太陽光発電の普及は広まっていく可能性があるといえます。太陽光発電は普及するほど費用も下がってくるため、今後はさらに導入しやすくなるかもしれません。この機会に太陽光発電について理解を深めて頂き、導入を検討してみてはいかがでしょうか。