インターネットで蓄電池について調べていると「蓄電池はやめたほうがいい」という意見があり、導入を迷っている人がいるのではないでしょうか?
蓄電池は太陽光発電が発電した電気や電力会社からの電気を貯めておける便利な機器です。しかしインターネットの意見だけでは蓄電池自体が効果はないものだと思ってしまったかもしれません。
今回の記事は、「蓄電池はやめたほうがいい」という意見について以下の内容を解説します。
- 蓄電池がやめたほうがいいと言われる理由
- 蓄電池が向いていない人・向いている人
- 蓄電池の残念な口コミ・良い口コミ
- 蓄電池のデメリット・メリット
- 蓄電池の選び方と導入するポイント
本記事を読めば蓄電池について理解が深まり、インターネットの意見に左右されずに導入すべきなのかや最適なものが選べるようになります。ぜひ参考にしてみてください。
蓄電池は本当にやめたほうがいいのか?
蓄電池について調べていると「やめたほうがいい」「元が取れない」などの否定的な意見があります。このような意見で参考になるのは、実際に導入して思ったほど効果が得られなかった人の体験談だといえます。しかし、体験談を知ったとしても「蓄電池はやめたほうがいいのか」と判断するのは時期尚早です。また、このような意見のなかには第三者の体験談で聞いた人が意見している可能性があるため、鵜呑みにするには情報量や信ぴょう性が足りない可能性があります。
そもそも蓄電池の効果は導入する家庭の生活スタイルや環境などで変化します。蓄電池を導入して思ったほどの効果が得られなかった人は、生活スタイルや環境が合わなかった可能性が高いといえます。そのため、ご自身の環境にも合うのか合わないのかは細かいシミュレーションをして確かめる必要があるでしょう。シミュレーションはあくまで予測ではあるものの、ご自身の生活スタイルや環境などのデータから導き出したものなので、インターネットの意見よりは信頼性が高いといえます。蓄電池の導入を本当にやめたほうがいいのか判断するのは、シミュレーションしてからでも遅くはないでしょう。
「蓄電池はやめたほうがいい」といわれる理由
インターネットで見かける「蓄電池はやめたほうがいい」という意見には以下のような理由があります。
- 思ったほど電気料金が安くならないから
- 太陽光発電の発電量が下がる可能性があるから
- 設置に高額な費用がかかるから
- メンテナンス費用がかかるから
- 補助金が利用できない場合があるから
- 設置スペースが必要になるから
- 電気自動車のほうがコスパが良いから
- 寿命があるから
- 悪質・経験不足な業者もいるから
- 騒音が問題になるから
それぞれ解説します。
思ったほど電気料金が安くならないから
蓄電池を導入しても生活スタイルや環境次第では、当初の見立てよりも思ったほど電気料金が安くならないことがあります。蓄電池は太陽光発電からの余剰電力や安い深夜電力を買電して貯める仕組みです。太陽光発電から発電した電気であれば電気代はかかりませんが、電力会社から買電した場合は電気料金がかかります。現在の料金プランが深夜電力が安くなるものではなく、電気を使った分だけ料金が上がる従量電灯プランの場合は電気代が高くなってしまう可能性が高いでしょう。蓄電池を導入する際は現在の電気料金プランの見直しをしてみてください。
太陽光発電の発電量が下がる可能性があるから
蓄電池を導入することで太陽光発電の発電量が下がってしまうケースもあります。蓄電池のなかには太陽光発電とパワーコンディショナ(以降、パワコン)が一体型になったハイブリッドタイプと太陽光発電とは別に蓄電池のパワコンを設置する必要がある単機能タイプがあります。
簡単にいえばパワコンは、太陽光発電で発電した電気を家で使えるように変換する装置になります。
変換する際には100%あった電気が少し減少して変換されます。これを変換ロスといいます。
このパワコンを経由する数が増えればその分、変換ロスも増えますので単機能の蓄電池を設置した場合は最低でも2回、変換ロスが起こることとなります。
ただし、ハイブリッドタイプのパワコンを使用することで電気の交換を最低1回に抑え、交換ロスを減少させることが可能です。
設置に高額な費用がかかるから
蓄電池の導入には高額な費用が発生するため、費用対効果が少なくなることも考えられます。蓄電池の価格は容量や機能などメーカーによって大きく異なります。なかには低容量で低機能の安い蓄電池もありますが、高機能で大容量のものになれば200万円を超えるほど高額です。
そのため経済効果を目的として導入を検討している場合、費用が回収できるほどの効果がなければ、蓄電池はやめたほうが良いといえるでしょう。しかし蓄電池などのエコ関連の機器は国や地方自治体が普及させたいものなので、補助金を活用できる場合があることを覚えておきましょう。補助金を活用できれば導入費用を大幅に削減できる可能性があるため、費用対効果が上がることも考えられます。
また蓄電池の導入を検討されている場合は耐用年数も考慮して、設置からどのくらいで利益になるのかを計算することをオススメします。もしこちらのシミュレーションが分からない場合は新日本エネックスに無料でご相談いただけます。
メンテナンス費用がかかるから
蓄電池の定期的な点検や故障などのトラブルが起きた場合は、メンテナンス費用がかかる場合があります。メーカーの保証内容によってはメンテナンスなどの費用が発生する可能性はありますが、基本的に保証期間内であり、保証対象となる故障やエラーの場合は交換や修理などの費用がかかる心配はありません。そもそも蓄電池は長期的な運用を目的に作られているため、設置時の施工不良がない限り頻繁に故障することはないといえます。ただし保証期間が過ぎていたり、メーカーが推奨しない取り付け方や使用をしていたりすれば、保証期間内であっても対象外となり費用が発生する場合があるため注意しましょう。
補助金が利用できない場合があるから
蓄電池の補助金は国や地方自治体が毎年のように交付していますが、状況によっては活用できないことがあります。補助金はそれぞれ対象者や対象機器、応募期間、申請の流れなどが異なります。そのため補助金の要件に当てはまらなかったり募集期間内に応募できなかったりすれば、補助金を受け取ることはできません。また補助金には予算額が決められており先着順なので、応募期間内であっても早期終了してしまうこともあります。申請の流れにおいても、手順を間違えてしまうと交付の対象外になってしまいます。蓄電池を導入する際は補助金についても詳細に調べておくと良いでしょう。
設置スペースが必要になるから
蓄電池は大小問わず設置するスペースが必要になるため、置く場所がなければ設置できません。特に容量の大きな蓄電池を導入する場合は、サイズに見合ったスペースを確保する必要があります。また設置スペースは蓄電池のサイズ以外にも、作業員1人がメンテナンスできる広さも必要です。その他、メーカーによって定められた場所にしか設置できないため、自宅の環境次第では設置できない可能性もあります。そのため導入したい蓄電池の設置条件やスペースを事前に確認しておくことが大切です。
ただし、現在では室内でもおける空気清浄機ほどのコンパクトな蓄電池が多く様々なメーカーから発売されているため、設置スペースに困ることはあまりないでしょう。
電気自動車のほうがコスパが良いから
蓄電池よりも容量の多い電気自動車のほうが、人によってはコストパフォーマンスが良いかもしれません。電気自動車は蓄電池と同じ「リチウムイオン電池」が採用されており電気を貯められるため、蓄電池の代わりとしても使用可能です。家庭用蓄電池の容量は最大でも16kWhほどなのに対して、電気自動車は軽でも20kWhほどあります。価格を見れば蓄電池のほうが高くなったり同じくらいだったりするため、移動にも使用できる電気自動車のほうがコストパフォーマンスが良いと思う人もいるでしょう。ただし電気自動車は自宅にない場合はあたりまえですが蓄電池の代わりとして使用できません、
またV2Hという装置が設置されていなければ、自宅へ給電することはできません。どちらも一長一短な部分があるため、よく調べてから導入を検討しましょう。
※参考:NISSAN
寿命があるから
蓄電池には「サイクル数」という寿命があるため、それを懸念する人もいるでしょう。サイクル数は、リチウムイオン電池の残量が0%→100%→0%となった場合に「1サイクル」としてカウントされます。一般的な蓄電池のサイクル数は6,000〜12,000回といわれており、1日で満充電にして使い切ったとしても単純計算で約16年は使い続けることができると考えられます。また製品によっては12000回以上のサイクル数を持つものもあります。これは電気自動車に採用されているリチウムイオン電池にもいえることです。蓄電池を1日に充放電を2回以上繰り返したり、推奨されていない使用方法のまま使い続けていたりすれば、想定よりも劣化が進んで寿命が短くなる場合があります。蓄電池を導入するのであれば適切な場所や使い方などを意識して、少しでも長く使用できるように心掛けてください。
悪質・経験不足な業者もいるから
蓄電池を販売する業者のなかには相場よりも高額な費用を請求してきたり、経験不足による施工不良などのトラブルが起きることもあるため不安になるかもしれません。ほとんどの業者はしっかり対応してくれるものの、なかには悪質・経験不足な業者がいるのも事実です。悪質な業者はメリットばかりを主張して相場よりも高額な費用で販売しようとする可能性が高いため、気をつけたほうが良いでしょう。また相場よりも蓄電池の金額が安すぎても手抜き工事による施工不良などのトラブルになりやすいため、注意が必要です。悪質や経験不足な業者を見極めるには口コミや過去の実績、適正な費用、接客対応などで総合的に判断するようにしてください。
騒音が問題になるから
蓄電池は電気によって動く機械なので、多少作動音が出ます。
デシベルで表すと最大40dbほどといわれており、これは市内の図書館・静かな住宅地の昼と同程度になります。またエアコンの室外機の音は最大50dbといわれておりますので、蓄電池の方が少し静かです。
ただし、人によっては音が気になる人もいるため、音に敏感な人は設置場所などをよく考える必要があります。
蓄電池の設置をオススメできない人
蓄電池の導入が向かない人は以下のとおりです。
- もともと電気料金が安い
- 設置スペースがない
- 昼間の在宅率が少ない
- 災害、停電対策などを検討していない
それぞれ解説します。
もともと電気料金が安い
蓄電池を導入しなくても、もともとの電気料金が安ければ、経済的効果を目的にしている人には必要ありません。蓄電池を導入するメリットの一つは、太陽光発電や安い深夜電力を利用して電気料金を削減できる可能性があることです。現在の電気料金と蓄電池を導入した際のシミュレーションを行い、電気料金に差がなければ設置する意味がないでしょう。電気料金に不満がないまま設置しても、蓄電池の導入費用自体が大きな負担になってしまいます。導入費用は決して安くないため、蓄電池の費用を回収できません。そのため現在の電気料金と蓄電池を導入した際のシミュレーションを必ず行って、どちらがお得になるのかを見極めておくことが大切です。
設置スペースがない
蓄電池を設置するスペースがなければ導入自体ができません。蓄電池は大きいものでエアコンの室外機2台分ほどの大きさがあり、メンテナンスを考えると広いスペースが必要です。さらにメーカーが指定する場所以外で設置すればトラブルが起きやすくなったり、寿命が短くなったりする可能性もあります。例えば容量が大きな蓄電池は重量が100kgを超えるため、設置する地面の強度がなければ底が抜けてしまったり倒れてしまったりすることがあるでしょう。また蓄電池は熱に弱く、直射日光が当たらない風通しが良い場所への設置が推奨されています。メーカーにこだわりがあり、どうしても大きい蓄電池を検討している人はこのような設置スペースが確保できなければ、蓄電池の導入はおすすめできません。ただし現在では空気清浄機くらいコンパクトかつ蓄電池の容量が大きいものもありますので、室内、室外問わず、検討している場合は一度業者に相談をすることをオススメします
昼間の在宅率が少ない
一般的に電気料金は昼間の時間帯が高いため、昼間の在宅率が少ない人には向いてないといえます。蓄電池は太陽光発電や安い深夜電力を貯めて、電気料金のピーク時に使用することで経済的なメリットが得られます。そのため電気料金の高い昼間は家におらず、安い夜間にメインで電気を使用する場合は効果が薄くなってしまうでしょう。また太陽光発電を導入しておらず夜間にメインで電気を使用する人にとっては、蓄電池に自体を導入する経済メリットがほとんどありません。しかしテレワークなどによって昼間の在宅率が上がった場合は、蓄電池による経済的なメリットが受けられるでしょう。現在や近い将来のことも考慮しつつ、本当に蓄電池が必要なのかを考えてみてください。
蓄電池の残念な口コミ
蓄電池の導入で満足できなかったという人の口コミをいくつかご紹介します。
「電気代が安くなるって聞いて蓄電池を設置したのに全然安くならなかった。」
「蓄電池を買ったけど高すぎる。」
「工事当日に見積りと違う請求がきた。」
「停電の時に思った以上に貯められている電気が早くなくなった。」
実際に導入してみても安くならない場合は、もともと電気料金が安かった、もしくは蓄電池で効果が得られる生活スタイルや環境ではなかったことが原因かも知れません。また蓄電池の価格は補助金を活用することで抑えられますし、悪質な業者の見極めや事前にトラブルを回避することも可能です。停電時に早く電気がなくなったのは消費電力の大きい家電製品を使い続けていた可能性があるため、適切な容量ではない可能性があります。悪い口コミのほとんどは事前のシミュレーションが不足していたり、蓄電池への知識不足などによるものが原因だといえます。そのため事前に蓄電池の基礎知識や業者も含めた選び方、シミュレーションなどを徹底して行うことが大切です。これらの詳細は後ほど解説します。
蓄電池のメリット
蓄電池を導入する際のメリットは以下のとおりです。
- 電気料金を節約できる
- 災害、停電対策に使える
- 太陽光発電と相性が良い
- 補助金で安く導入できる可能性がある
それぞれ解説します。
電気料金を節約できる
蓄電池は太陽光発電や安い深夜電力を利用するため、普段の電気料金を節約できる可能性があります。特に太陽光発電を設置している場合は余剰電力が利用できるため、蓄電池に貯めておき電気料金のピーク時に活用すれば大きな削減効果が見込めるでしょう。太陽光発電を設置していなくても、安い深夜料金を貯めて活用することで節約することも可能です。注意点としては現在の電気料金プランが深夜に安くなるのか、従量電灯プランなのかを確認する必要があるという点です。深夜電力が安ければ節約の効果は出やすいものの、従量電灯プランでは使用した分だけ電気料金が高くなってしまいます。蓄電池を有効活用するためにも深夜電力が安くなるプランを選択しましょう。
停電対策に使える
蓄電池は電気を貯めて必要な時に利用できるため停電対策として活躍します。太陽光発電を設置している場合も停電時に自立運転に切り替えることで、100~200Vまでの電気が使用できます。ただし電化製品によっては多くの電力を消費するものもありますので、貯めた電気を利用する際は注意が必要です。
また、前日に貯めた電気を使ってしまっても、翌日日中晴れている場合は発電した電気を再度蓄電池にためて夜使うことが出来ますので、長期間の災害や停電対策としても活用できます
太陽光発電と相性が良い
太陽光発電と蓄電池は非常に相性が良いといえます。太陽光発電は電気を生み出せるものの電気を貯めておくことができません。一方で蓄電池は自ら電気を生み出すことはできませんが、太陽光発電の余剰電力や電力会社からの電気を貯めることができます。太陽光発電と蓄電池は、お互いの弱点を補えるという特徴があります。さらに太陽光発電と蓄電池はパワコンを一つに集約できるハイブリッドタイプもあり、導入することで電気の変換効率の向上や最適化に貢献してくれるでしょう。
そのため太陽光発電を設置してから10年過ぎた人は売電買取価格が大幅に下がりますので特に蓄電池を効率よく使うことが出来るといえます。
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補助金で安く導入できる可能性がある
蓄電池は国や自治体から補助金が出ていることがあり、活用すれば安く導入できる可能性があります。各補助金は交付される金額や対象者、対象機器などの内容が異なっているため、公式サイトなどで確認しておきましょう。また補助金のなかには、太陽光発電などの機器と一緒に導入することで交付されるものもあります。このような補助金の場合は他のものより交付される金額が高くなる傾向にあります。将来的に他の機器の導入も検討しているのであれば、補助金が活用できるうちに太陽光発電やエコキュートなども検討してみると良いかもしれません。補助金は予算がなくなれば交付されなくなるため、早めに調べて応募すると良いでしょう。
蓄電池が向いている人
蓄電池の導入が向いている人は以下のとおりです。
- 節電効果を高めたい
- 停電時に備えたい
- 太陽光発電との併用をしたい
- 太陽光発電の導入を検討している
- オール電化を検討している
それぞれ解説します。
節電効果を高めたい
現在の電気料金が高い場合は蓄電池を導入することで節約できる可能性があります。蓄電池に安い深夜電力を貯めておいて昼間のピーク時に使用すれば、電気料金を安く抑えることが可能です。また太陽光発電を導入していれば電力会社から買電することなく蓄電池へ充電できるため、より大きな節約の効果が得られるでしょう。現在の電気料金が高いと感じている方は蓄電池の活用を検討してみてください。
停電時に備えたい
蓄電池は容量や電気使用量によっては数日分の電気を蓄えることができます。また、ほとんどの蓄電池は停電時に自立運転に切り替わる機能が付いており、突然の停電でも自動で電気を供給してくれるため安心です。さらにモデルによっては全負荷型で200Vの家電製品に対応しているため、家中の家電製品を使用できます。また既に記載していますが、晴れていれば太陽光発電で発電して夜使うことを繰り返して長期的な停電対策も可能です
停電時に備えたいのであれば蓄電池の導入は大きなメリットになるといえるでしょう。
太陽光発電との併用をしたい
太陽光発電と蓄電池の相性は抜群なので、併用して活用すれば効率よく電気の自給自足が実現できるようになります。昼間は太陽光発電で作った電気を家庭で使用しつつ、余剰電力を蓄電池へ貯めておきます。蓄電池に貯めておいた電気を電気料金のピーク時に供給することで、電力会社からの買電量を削減して節約もできるでしょう。蓄電池と太陽光発電を併用することで電気の自給自足率がアップし、よりお得で快適なエコライフが実現できるようになります。
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太陽光発電の導入を検討している
太陽光発電を導入していないのであれば、蓄電池と一緒に導入すれば単体で設置するよりもお得になる可能性があります。それぞれ単体で設置すると対応する補助金がなかったり、設置工事費が高くなったりすることも考えられます。まとめて設置することで補助金の対象になれば、結果的に安く導入できるかもしれません。また業者によっては一緒に作業することで工事費用、購入費用を安くしてくれる可能性もあります。
オール電化を検討している
新築や中古の住宅でオール電化を検討している人は、蓄電池の導入も検討すると節約につながるでしょう。オール電化は便利ですが、やはり電気料金が高くなってしまいます。そこで蓄電池のメリットを活用すれば、電気料金を少しでも節約できるようになります。また停電してもエコキュートを使ってお風呂にも入れるようになります。
蓄電池の導入費用は高額ですが、補助金を上手く活用すれば安く設置できます。蓄電池はオール電化の住宅と相性が良いといえるでしょう。
蓄電池の良い口コミ
蓄電池を導入して良かったという人の口コミをいくつかご紹介します。
「蓄電池を設置して電気代が安くなった。」
「一番気を遣う冬の時期に電気代が12,000円から7,000円くらいまで下がっているので、とても活躍してくれています。」
「家の電気代が月々4万円近くかかっていましたが、結果的に2万円近く抑えることができました。」
「停電が起きた時に非常用電源として使えて良かった。」
「蓄電池いいね!頼もしい!低体温になってない!高いけど買ってよかった!」
「昨日は3時間ばかり停電。蓄電池のおかげで冷蔵庫のものはダメにならずに済んだし、テレビがついていたおかげで子供たちも怖がらずに過ごせた。」
「いったん明かりが消えたあと、すぐ明るくなった。家以外はまだ周りの家や道路灯が消えたままだ。蓄電池システムが活きてるなあ。」
蓄電池の良い口コミの多くは、電気料金が削減できたことや停電時の活躍を評価するものでした。電気料金に関しては約半分になった人もいるため、生活スタイルや環境次第では節電効果がしっかりあるといえます。また停電という突然の事態でも蓄電池を導入していたおかげで安心して電気が使えた経験から、導入したことを評価している人が多いようです。今よりも電気料金を削減したい人や停電時の不安を解消したい人は、蓄電池の導入を検討してみましょう。
蓄電池の選び方
蓄電池には種類がたくさんあるため、どの機器を選べば良いのか迷ってしまうでしょう。蓄電池を選ぶ際は以下のポイントを意識してみてください。
- 蓄電容量
- サイズ
- 寿命
- 保証
- 地域特性
- 全負荷・特定負荷
- 100V・200V
- 屋内・屋外
それぞれ解説します。
蓄電容量
自宅に合う蓄電容量を選ばないとコストパフォーマンスが悪くなる可能性があります。蓄電池は幅広い環境に合うように、さまざまな容量のものが販売されています。どの容量が良いのかは「消費電力×使用時間」で目安を求めることができます。例えばエアコンの消費電力が500Wで10時間使い続けたい場合は、5kWの容量が必要になります。普段や停電時に使用したい家電製品の消費電力を調べて使用時間の予測を立てておけば、最適な容量を選べるようになるでしょう。
サイズ
サイズが大きすぎると蓄電池を設置できない可能性があります。大きなものではエアコンの室外機の約2台分ほどにもなるため、設置するスペースを考えて蓄電池を選ぶようにしましょう。スペースが限られる場合はコンパクトな蓄電池を選ぶのも一つの手段です。
寿命
蓄電池を長く使用したいのであればサイクル数の多いものを選びましょう。一般的な蓄電池の寿命はサイクル数が6,000〜12,000回といわれており、計算すると1日1サイクルで約16〜32年となっています。ただし12,000回の場合は1日で最大2サイクルするモデルがあり、実質は約16年ほどになる可能性があることは覚えておきましょう。メーカーによっては12000回以上のモデルもあるといわれておりますので気になる方は業者に相談することをオススメします
保証
蓄電池は最低でも10年以上は使えるものなので保証の手厚さも見ておきましょう。多くのメーカーでは10〜15年という保証が付いています。またメーカーによっては15年の保証は有償になっている場合がありますので、メーカーや販売店で確認してみてください。
最近では延長保証で最大20年の保証がつくものもありますので、なるべく長く、安心して使いたい方にオススメです。
地域特性
地域特性に応じて適応する蓄電池を選ばないと、故障の原因や寿命が短くなる可能性があります。蓄電池を海に近い塩害地域や寒冷地に設置する場合、同じ製品でも仕様が異なります。海に近い塩害地域であれば潮風の影響を軽減する塩害仕様、通常よりも低い気温に対応している寒冷地仕様があります。ご自身の地域に合う仕様の蓄電池を選びましょう。
全負荷・特定負荷
停電時に家中の電気を使用したいなら全負荷型を選択しましょう。蓄電池には家中の電気が使用できる全負荷型と、あらかじめ使用する家電製品を決めておく特定負荷型があります。全負荷型は特定負荷よりも価格は高くなりますが、停電時には快適に過ごせるようになります。最低限の家電製品の使用だけで良ければ特定負荷が良いでしょう。
100V・200V
停電時にエアコンなどの消費電力が高い家電製品を使いたい場合は、200Vに対応した蓄電池を選ばないと使用できません。特定負荷タイプの蓄電池は100Vにしか対応していない製品が多いため、全ての家電製品を使いたい場合は200V対応のものを選ぶようにしてください。
屋内・屋外
蓄電池を導入したくても屋外に設置スペースがない場合は、屋内用のものを検討してみましょう。屋内用の蓄電池でも最近では大容量タイプのものも増えておりますので、屋外・屋内共に検討することをオススメします
蓄電池で失敗しないためのポイント
蓄電池の導入で失敗しないためのポイントは以下のとおりです。
- 蓄電池の知識を身に付ける
- 太陽光発電や電気自動車などと併用する
- 自宅の環境や生活スタイルに合うものを選ぶ
- 複数の業者から相見積もりを取る
- 実績のある業者を見極める
- 補助金の活用を検討する
それぞれ解説します。
蓄電池の知識を身に付ける
まずは蓄電池の基本的な知識を身に付けましょう。知らないままだと最適な蓄電池が選べなかったり、悪質な業者に言われるがまま購入してしまう可能性があります。蓄電池にはどんな種類があって、どんなメリットやデメリットがあって、どう活用すれば効果的なのかなど調べてみることをおすすめします。
どのように蓄電池のことを調べればいいか分からない場合はメーカーのパンフレットなどをまずは読んでみると良いでしょう
自宅の環境や生活スタイルに合うものを選ぶ
現在の電気使用量や電気料金、家族人数、生活スタイルなどを考慮して最適な蓄電池を選ぶようにしましょう。必要以上の蓄電池を導入すれば活用しきれずに、コストパフォーマンスが悪くなってしまいます。蓄電池にはさまざまな種類があり価格も異なるため、いろいろなメーカーを調べてみましょう
複数の業者から相見積もりを取る
蓄電池の価格はメーカーや販売業者によって異なるため、必ず複数の業者から相見積もりを取って相場を知っておきましょう。蓄電池は相場が分かりづらい製品なので、悪質な業者の場合は高額な費用を請求される可能性があります。相見積もりを取る際は必ず条件を同条件でお見積りを貰いましょう。見積りを取るたびに商品が変わったり、設置する場所が変わると条件も異なりますので比較が難しくなります
実績のある業者を見極める
蓄電池を設置する際には実績のある業者を見極めることも大切です。実績が少なかったり口コミが悪かったりすれば、施工不良などのトラブルが起きるかもしれません。業者を選ぶ際は実績や口コミだけではなく、問い合わせた際の接客態度や知識の豊富さなども総合して判断することをおすすめします。
補助金の活用を検討する
蓄電池は高額なのでコストパフォーマンスを上げるためにも補助金の活用を検討しましょう。補助金は事前に対象者や対象機器、応募期間、申請の流れなどを把握しておかないと交付されない可能性があります。そのため補助金に関しては販売業者に問い合わせてみて、対象になる物があれば申請の代行をお願いしてみましょう。
蓄電池の導入は新日本エネックスがおすすめ
新日本エネックスは2015年創業の福岡博多に本社がある会社です。全国対応しているのが特徴です。
オール電化や太陽光発電、蓄電池、V2Hの導入などに対応しています。新日本エネックスが注目される理由は以下のとおりです。
- 施工実績が豊富
- 高い技術力と知識量がある
- 多くのメーカー・製品の取り扱いがある
- 地元の行政から感謝状の授与歴がある
- 顧客様からの良い口コミや評判が多いなど
オール電化や太陽光発電、蓄電池、V2Hの導入に関して疑問があれば無料で相談できます
太陽光発電や蓄電池の導入を検討している人は、新日本エネックスへ無料で相談してみてください。
まとめ
蓄電池の恩恵は導入する環境次第だといえるでしょう。導入して効果が出る場合もあれば効果が薄い場合もあります。蓄電池は導入しないほうがいいという理由としては、蓄電池の理解があまりないまま自宅に合わないものを導入してしまったことが原因として考えられます。
蓄電池は安い買い物ではなく長期的に運用していくものなので、事前に基本的なことだけでも良いので調べておくことをおすすめします。また本記事の内容を参考にして頂き蓄電池への理解を深めると同時に、ご自身の環境に合うのかどうかを判断してみてください。蓄電池の導入が合いそうだと判断した場合は、蓄電池を選ぶポイントを意識して最適なものを探してみましょう。