「最近、ガス給湯器の調子が悪い…故障かな?」
ガス給湯器の不具合には色々な症状や故障原因があります。
そのため、自分で直せる程度のものか、業者に頼んで修理・交換する必要があるものなのか判断が難しいです。
本記事では、
- ガス給湯器の交換目安
- 故障した時によくある症状と対策
- 修理・交換に必要な費用の目安
- ガス給湯器を交換するときの業者の選び方
上記のようなことを解説していきます。
この記事を読めば、ガス給湯器を交換するときに必要な知識を得られるので、ぜひ参考にしてください。
ガス給湯器の交換目安は10年
ガス給湯器の寿命は一般的に10年前後になります。
この寿命は、ガス給湯器の各種部品や電装基盤が経年劣化して故障するのが10年ほどであるからです。
使用するご家庭の人数や生活リズムによっても多少変わりますが、設置後7〜8年経過した後にガス給湯器の修理依頼が多くなります。
また、修理をしてもすぐに他の箇所に不具合が出ることも多く、場合によっては数日間給湯器を使えなくなることを防ぐために早めに交換する方がいいかもしれません。
ガス給湯器の故障かもしれない7つの危険信号
ガス給湯器の故障でよくある症状について紹介します。
もし、下記のような不具合が起きていると故障の可能性が高いので、早急に業者に修理・交換を依頼しましょう。
- お湯が出ない
- 異音がする
- 異臭がする
- 追い焚き機能が使えない
- 水漏れをしている
- 給湯器から煙が出ている
- サビついている
お湯が出ない
まずは、家中の蛇口から水が出るか確認してみましょう。
もし水すら出ないのであれば、水道の元栓が閉まっているか、水道管による問題でしょう。
水は出るのにお湯が出ないのであれば、給湯器の方に問題があるかもしれません。
温度設定などに不具合が発生し、適切な温度の供給ができなくなっている可能性があります。
また、よくあるのが複数の箇所でお湯を使用して、そのせいで一箇所で出るお湯の量が減ることです。
これは、給湯器によって出せる容量が決まっているために起きます。
異音がする
異音がする場合は、ガス給湯器の排気口周辺を確認してみましょう。
ホコリや枯葉などで目詰まりしているかもしれません。
その場合は、取り除けば解消します。
しかし、小さな爆発音や周囲からガス臭がするときは要注意。
不完全燃焼やガス漏れの危険性があるので、すぐに使用を中止して業者に連絡しましょう。
追い焚き機能が使えない
追い焚き機能が使えない場合は、浴槽内のフィルターの目詰まりが考えられます。
フィルターを取り外しゴミを除去しましょう。
また、フィルターが正しくはめ込まれていない可能性もあるので確認してみてください。
ガスのような異臭がする
ガス漏れを起こしている可能性があり、非常に危険です。
すぐに給湯器の電源を切り、ガスの元栓も閉めて業者に連絡しましょう。
本体から水漏れをしている
水漏れしている場合は、給湯器内部の配管が経年劣化などで損傷している可能性があります。
また、凍結なども原因として考えられます。
寿命による可能性もあるので業者に修理・交換を依頼しましょう。
給湯器から煙が出ている
ガス給湯器から水蒸気と排気が混在した白い煙が出ることがよくあります。
しかし、黒い煙が出ているのであれば危険信号です。
不完全燃焼を起こしている可能性があり、人体に有害な一酸化炭素が発生しているかもしれないので絶対に近づかないで下さい。
黒い煙を発見したら、ただちにガス給湯器の使用を中止して業者に連絡しましょう。
サビついている
ガス給湯器の外部にサビがあると、内部でもサビが出来ている可能性があります。
故障の原因となるため、業者に連絡して修理や部品の交換をしてもらいましょう。
ガス給湯器の修理・交換にかかる費用
修理内容や交換する給湯器の本体価格、また業者によって工事費も変わるので一概には言えませんが、あくまで費用の目安を解説します。
- 点検・修理…7千円〜1万7千円
- 本体価格…5万円〜30万円
- 工事費用…3万円〜7万円
上記の他にも、業者によっては独自の保証を用意してある場合もあります。
ですから、ガス給湯器を修理・交換する時は、費用以外の点も考えてから依頼するようにしましょう。
ガス給湯器を交換する流れ
業者に依頼してガス給湯器を交換するときの流れも紹介しておきます。
イメージしやすいように、順番に解説するので参考にしてください。
- 業者を選んで見積もりをしてもらう
- 本体の取り寄せ・日程調整
- 施工開始
- 交換した給湯器の動作確認
交換する流れ①:業者を選んで見積もりをしてもらう
まずは、業者を選んで見積もりをしてもらいましょう。
設置場所や地域や条件によっても見積もり金額は変わります。
そのため、業者の方に設置する予定の場所へ訪問してもらうのがいいです。
最近では、設置場所の写真で見積もりを出してくれる業者もいるので、訪問してもらう時間がもったいないのであれば活用しましょう。
交換する流れ②:本体の取り寄せ・日程調整
見積もりに納得したら正式に工事を依頼しましょう。
給湯器の種類によっては、業者に在庫がなく取り寄せに時間を要する可能性があります。
急いでいるのであれば、在庫を豊富に持つ施工業者を選ぶといいかもしれません。
また、日程調整も合わせて行っておきましょう。
人気のある業者であれば、空いている日程が少ない可能性もあるので、余裕を持ってスケジュールを組んでおくのをおすすめします。
交換する流れ③:施工開始
交換するガス給湯器の種類にもよりますが、施工にかかる時間は2時間〜6時間ほどです。
工事を早めに終わらせたい方は、使用している給湯器と同じタイプを選ぶようにしましょう。
メーカーや燃料の種類が変わると、新たに配線や配管の工事が必要になります。
交換する流れ④:交換した給湯器の動作確認
最後に、設置した給湯器が正しく動作するかの確認をします。
業者の方と立ち会って一緒に不具合がないか見ておきましょう。
また、給湯器の種類を変えた場合は、操作の方法も変わるので業者からの説明をよく聞いておくといいです。
ガス給湯器を交換するときの業者の選び方
ガス給湯器を交換するときの業者選びのコツも紹介しておきます。
信頼できる業者を利用するために以下のことを参考にしてください。
- 複数の業者に見積もりをしてもらう
- 施工実績が豊富な業者を選ぶ
- 評判・口コミの良い業者を選ぶ
複数の業者に見積もりを依頼する
施工業者を選ぶときは、必ず複数の見積もりを比較検討しましょう。
一つの業者だけでは、提示された見積もり金額や内容が妥当であるか判断できません。
また、悪質な業者であれば最初は安く金額を見積もって、現地に着いてから追加の費用を請求してくる可能性もあるので要注意です。
あいまいな点はないか、金額は妥当か、説明に納得できるかなどをよく検討してから選ぶようにしましょう。
実績・知名度のある業者を選ぶ
実績や知名度がある業者を選ぶのも重要です。
大前提として依頼する施工業者は信頼性が高くなければいけません。
信頼性の担保として、実績や知名度はとても参考になります。
例えば、Googleマップの評価などネット上の口コミが、業者の信頼性を確かめるのに有効な手段でしょう。
保証・アフターフォローのある業者を選ぶ
メーカーの保証の他に、業者によっては独自の保証やアフターフォローを用意してある場合があります。
アフターフォローの内容によっては、修理やメンテナンスの費用が無料になるかもしれません。
保証の内容によっては、工事費が他の業者よりも高くとも、逆にお得になる可能性もあります。
ですから、保証・アフターフォローの内容も含めて検討しましょう。
ガス給湯器よりと同じくエコキュートもおすすめ
ここまでガス給湯器が故障した時に修理・交換する方法などを解説してきました。
しかし、この機会にガス給湯器からエコキュートに変更するのをおすすめします。
ガス給湯器は初期費用が安く、近いうちに引っ越しや家の取り壊しをするのならそのままでいいでしょう。
しかし、エコキュートの方が、これから先10年以上を考えた時に、ランニングコストを抑えられて、トータルではお得になる場合があります。
ガス給湯器とエコキュート、どちらを選べばお得になるか詳しく知りたい方は、ぜひ当社へご相談ください。
ガス給湯器と比較したエコキュートのメリット
ガス給湯器をエコキュートに変えたときのメリットも少し紹介しておきます。
- 光熱費が安くなる
- 災害時にタンクから水・お湯をくめる
- メーカーが多く、追加機能が豊富にある
光熱費が安くなる
エコキュートは、電気代が安くなる深夜電力を利用してお湯を沸かす仕組みです。
そのため、これまでガス給湯器で使っていたガス代を削減でき、毎月の光熱費を安くできます。
また、太陽光発電システムなども組み合わせれば、さらにお得になるでしょう。
災害時にタンクから水・お湯をくめる
エコキュートには、非常時のために本体タンクに取水栓がついています。
断水や停電時に取り出して使えるので、万が一の時に頼りになるでしょう。
メーカーが多く、追加機能も豊富にある
エコキュートはガス給湯器に比べてメーカーも種類も多く、様々な追加機能が豊富にあります。
例として、エコキュートのシェア率トップである三菱製品の特徴について紹介しておくので参考にしてください。
- 常に清潔なお湯に入れる「キラリユキープ」
- 掃除の手間を省ける「バブルそうじ」
- 泡風呂を楽しめる「ホットあわー」
- 強い水圧を維持できる「ハイパワー給湯」
ただ、機能が多いほど値段も高額になるので注意しましょう。
ガス給湯器を交換するときはエコキュートも検討してみましょう
ガス給湯器の耐用年数は10年ほどになっており、長く使い続けている方は修理よりも交換を検討した方がいいかもしれません。
寿命が近くなると、何度も修理を依頼することになり、むしろ早めに交換した方がお得になるからです。
また、ガス給湯器が故障しているときは、せっかくなのでエコキュートへの買い替えもおすすめします。
初期費用はエコキュートの方が高くなりますが、光熱費をガス給湯器よりも削減できるので将来的には得をするでしょう。
実際にどれくらい変わるのか、詳しく知りたい方はぜひ新日本エネックスへご相談ください。