昨今の止まらない電気代の値上げ。
万が一の災害や節電のために、蓄電池の導入をご検討している方も多いと思います。
そして、数ある蓄電池メーカーの中でも、オムロンはとても信頼できるメーカーです。
この記事では、オムロンの蓄電池を導入しようと思っている方に向けて以下のことを解説していこうと思います。
- オムロンという企業の信頼性について
- オムロンの蓄電池の種類と特徴
- オムロンの蓄電池を導入するメリット・デメリット
- オムロンの蓄電池をオススメするご家庭の種類
- オムロンの蓄電池を導入するときに注意するポイント
一口に蓄電池と言っても、蓄電容量やサイズ・値段、屋内外に設置できるかどうかなど。
長所や短所がそれぞれあります。
本記事を読めば、快適な節電ライフを送るヒントが必ず得られるので、ぜひ最後までお付き合いください。
オムロン以外の蓄電池も気になる方は、以下の記事で幅ひろく解説してるので参考にどうぞ。
蓄電池おすすめメーカー15選|最適の選び方やお得な購入法を解説
オムロンは蓄電池のメーカーシェア率トップ企業
オムロンという名前を聞くと、体温計を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
しかし実は、太陽光発電業界では隠れたメーカーシェア率トップ企業でもあるのです。
というのも、オムロンは主に長州産業やシャープといった大手メーカーのOEM、つまりは裏方として活躍しています。
実際に他ブランドのパワーコンディショナや蓄電池なども、オムロンが生産元として商品供給をしているのです。
ですから、蓄電池はもちろん他の太陽光発電設備に関しても、オムロンは信頼に値するメーカーと断言できます。
オムロンの蓄電池の種類【特徴も解説】
では、さっそくオムロンの蓄電池にどういった種類があるのかを紹介していきます。
それぞれの特徴も解説するので参考にしてみてください。
- マルチ蓄電プラットフォーム「KPB-Aシリーズ」
- 住・産共用フレキシブル蓄電システム「KPAC-Bシリーズ」
- 完全自家消費対応産業用蓄電システム「KPBP-Bシリーズ」
マルチ蓄電プラットフォーム「KPB-Aシリーズ」
引用:マルチ蓄電プラットフォーム KPBP-Aシリーズ|オムロン
マルチ蓄電プラットフォームでは、ご家庭のニーズに合わせて3種類の蓄電池を選ぶことができます。
- 6.5kWhタイプ…KP-BU164-S
- 9.8kWhタイプ…KP-BU98B-S
- 16.4kWhタイプ…KP-BU65B-S
上記の蓄電池は屋内、屋外ともに設置可能で、重塩害仕様も用意されているので海が近くにあるご家庭でも安心。
さらに、太陽光パネルを設置済みでも導入できる単機能製品とハイブリット仕様もあります。
災害時の停電でも、全負荷対応により平時と同じように暮らせるでしょう。
- 既設の太陽光発電に蓄電池を後付けしたい
- 蓄電池と太陽光発電を同時に導入したい
- 蓄電池と太陽光発電を同時に導入+停電時にも快適に過ごしたい
このように、様々な細かいニーズに応えられるのがマルチ蓄電プラットフォーム「KPBP-Aシリーズ」というわけです。
住・産共用フレキシブル蓄電システム「KPAC-Bシリーズ」
引用:住・産共用フレキシブル蓄電システム KPAC-Bシリーズ|オムロン
KPAC-Bシリーズの蓄電池であるKP-BU42-Aの大きな特徴として、蓄電池容量の70%を15年保証してくれる点があります。
蓄電池も日々使用していると磨耗し、少しずつ容量が少なくなってくるので15年という長期保証もありがたいです。
また、4.2kWhというコンパクトな容量でありながら、1日2サイクル利用できるので実質8.4kWh相当の活躍を見込めます。
停電時にも280Wの電力を12.9時間使えるので災害対策としても十分でしょう。
重塩害仕様もあるので海辺のご家庭でも導入できます。
完全自家消費対応産業用蓄電システム「KPBP-Bシリーズ」
引用:完全自家消費対応産業用蓄電システム KPBP-Bシリーズ|オムロン
こちらのKPBP-Bシリーズは、自治体や企業など産業用の蓄電システムです。
そのため、ご家庭への導入には適さないので軽く紹介だけしておきます。
これまでの産業用蓄電システムの欠点として、高額な導入コストや設置スペースを確保できないなどの問題がありました。
そこで、オムロンは先ほど解説したKPBP-Aシリーズをベースに、コスト削減や機器のコンパクト化により産業向け蓄電システムの欠点を補うものを開発したのですね。
販売が終了したシリーズ
- 住・産共用フレキシブル蓄電システム KPAC-Aシリーズ
- ハイブリッド蓄電システム KP55Sシリーズ
他サイトでは上記の製品も紹介していることが多いのですが、既に販売が終了しているので注意しましょう。
オムロンの蓄電池を導入するメリット
では次にオムロンの蓄電池を導入するメリットについて解説します。
主なメリットは以下のとおりです。
- 豊富なラインナップ
- 安心の長期保証
- コンパクトなのに大容量
豊富なラインナップ
オムロンの蓄電池の最大の魅力はラインナップの豊富さにあるでしょう。
顧客のニーズに合わせて容量やサイズを幅広く取り扱っています。
また、屋内・屋外の両方に対応している場合が多く、海辺に住んでいる方に向けて重塩害仕様まで用意しているのです。
そして、オムロンは蓄電池の他にもパワーコンディショナのパイオニアでもあり、長州産業など大手メーカーのOEM(生産元)としても実績があります。
つまり、オムロンは蓄電池以外の太陽光発電機器にも精通しているということです。
そのため、とりあえずオムロンの蓄電池を選んでおけばパワーコンディショナや太陽光パネルなどを後から設置する場合でも相性が良く容易に組み合わせられる。
どのようなご家庭に対しても相性が良い、それこそがオムロンの蓄電池の最大のメリットでしょう。
安心の長期保証
オムロンは他のメーカーの製品に比べ、保証期間が長い傾向にあります。
一般的な蓄電池の保証期間は10年ほど。
しかし、オムロンは最大で15年の長期保証を備えています。
蓄電池は決して安い買い物ではないので、少しでも安心できる期間が長いのは大きなメリットですね。
また、先ほど解説したようにオムロンは蓄電池以外の機器の生産も行っています。
ですから、オムロンに蓄電池の修理をお願いした場合には、パワーコンディショナなどとの組み合わせも含めて広い視点で蓄電池の様子をみてくれるのでしょう。
コンパクトなのに大容量
オムロンの蓄電池は他メーカーに比べてコンパクト設計な場合が多いです。
もっとも顕著な例として、マルチ蓄電プラットフォーム「KPBP-Aシリーズ」があります。
KPBP-Aシリーズの蓄電池である「KP-BU65B-S」は、業界最大容量の16.4kWhなのに奥行295mmという業界最小サイズ。
クローゼットや玄関など屋外問わずに設置できるので、「大容量の蓄電池がいいけど置く場所が…。」っていう人にピッタリです。
オムロンの蓄電池を導入するデメリット
メリットばかり解説しても信用できませんよね。
本記事ではデメリットも包み隠さずに紹介するのでご安心ください。
オムロンの蓄電池を導入するデメリットは以下のとおりです。
- 初期費用がかかる
- オープン価格で総費用が不透明
- リコール騒動があった
初期費用がかかる
オムロンの蓄電池に限った話ではないのですが、高額な初期費用がかかるのは蓄電池を導入するデメリットの一つでしょう。
ただ、蓄電池などには国や自治体からの補助金があり、数十万円ほど導入費用を抑えられる可能性があります。
補助金に関しては、国や自治体の情報を逐一確認するようにしましょう。
2023年最新の補助金情報は以下の記事にてまとめているので参考にしてください。
蓄電池の補助金は打ち切りになったの?早めの申請を!国や自治体の制度を解説
オープン価格で総費用が不透明
オープン価格とは、小売業者が市場の動向を考慮して値段を決めることです。
つまり、オムロンの蓄電池を販売する小売業者によって価格が変動するので、相場が分かりにくい。
また、蓄電池はご家庭に設置する際の工事費用も発生します。
「蓄電池の本体費用」+「蓄電池の設置工事費用」
この2つとも業者によって価格が変わるので、消費者からすると総費用が不透明で実際にどれくらいの費用が発生するのかイメージし辛いのです。
リコール騒動があった
2021年6-7月にオムロン製のリチウム蓄電池を設置している家屋で3件の火災、うち1件は全焼というトラブルが起きました。
オムロンはこの騒動により、1万4853台の蓄電池ユニットをリコール(回収、無料交換)することになりました。
オムロン、蓄電池1万5千台をリコール 発火の恐れ|朝日新聞デジタル
とはいえ、オムロンは不具合に対してしっかりと回収や交換といった責任を果たしています。
リコール騒動があったのは確かにデメリットでしょう。
ですが、このトラブルによってオムロンはこれまで以上に細心の注意を払って良質な製品を作っていくと思います。
雨降って地固まる、とは言えませんがこれからのオムロン製品にはより一層の期待をして良いのではないでしょうか。
オムロンの蓄電池をオススメするご家庭
これまで解説してきたオムロンの蓄電池の特徴やメリット・デメリットを踏まえた上で、「どんな家庭にオムロンの蓄電池がオススメできるのか?」について紹介していきます。
オムロンの蓄電池は、主に以下のようなご家庭にオススメです。
- 蓄電池を設置するスペースの少ないご家庭
- 太陽光パネルと併用したいご家庭
- 長期保証で安心したいご家庭
- オムロン製のパワーコンディショナーを設置しているご家庭
蓄電池を設置するスペースの少ないご家庭
オムロンの蓄電池は大容量でもサイズが小さく、どんな場所にも設置しやすいです。
マンションなどの限られたスペースの中に蓄電池を導入したい方などにオムロンはうってつけでしょう。
また、一軒家であっても屋外ではなく室内に設置したいという要望にもオムロンの蓄電池は応えてくれます。
太陽光パネルと併用したいご家庭
また、すでに太陽光パネルを設置しているご家庭にも、オムロンの蓄電池はオススメです。
オムロンは蓄電池以外にも、パワーコンディショナをはじめ様々な太陽光発電設備の生産元でもあるので、他メーカーの機器とも相性がいい場合が多い。
蓄電池だけを後付けしたい方は、ハイブリット型の蓄電池を選ぶといいでしょう。
長期保証で安心したいご家庭
蓄電池の保証期間としては10年が一般的です。
オムロンの蓄電池では、15年という長期保証を設定している蓄電池があります。
導入にかかる費用も決して安くはないので、万が一のために少しでも長く保証が欲しい方はオムロンの蓄電池がオススメです。
オムロン製のパワーコンディショナーを設置しているご家庭
また、すでに太陽光発電システムを導入していて、オムロン製のパワーコンディショナーを設置しているご家庭にもお勧めできます。
というのも、互換性や利便性という観点から、同一メーカーで揃えた方が不具合が出る可能性が少なくなるからです。
また、蓄電池かパワーコンディショナーに不具合がでた際にも、原因が特定しやすく修理しやすいというメリットもあります。
オムロンの蓄電池を導入するときに後悔しないためのポイントを解説
では最後にオムロンの蓄電池を導入するとき後悔しないために、注意するべきポイントを解説します。
主に以下のことに気をつけましょう。
- 保証期間をチェックする
- 目的を明確にして複数の業者に見積もりをしてもらう
保証期間をチェックする
オムロンの蓄電池の保証期間は、最長15年です。
あくまで「最長」なので、保証期間が10年の蓄電池もあります。
ですから、保証期間の長さを購入の目安にする場合はよく確認しておきましょう。
目的を明確にして複数の業者に見積もりをしてもらう
オムロンの蓄電池は、導入するご家庭に合わせて様々な種類があります。
選択肢が多いのは素晴らしいことなのですが、どれを選べばいいか迷う場合もあるでしょう。
しかし、迷ったとしてもいい加減に選んではいけません。
いざ蓄電池を導入してみると、
- 思ったよりサイズが大きくて邪魔になった
- 見積もりで予算オーバーしたけど断れなかった
- 予想よりも節電効果が見込めなかった
上記のように失敗してしまう方が多いのです。
そのため、蓄電池の容量やサイズ・値段・保証期間など。
あなたが蓄電池を導入するときに、どのような機能を欲しがっているのかをキチンと整理しておきましょう。
そして、必ず複数の業者に見積もりをお願いしてください。
中には工事後に費用を追加請求したり、太陽光発電との接続確認を取らずに工事を行って、製品が故障を起こす業者もいます。
少なくとも3、4社ほどの業者に相談して、その中から信頼できる方を選びましょう。
蓄電池選びに失敗しないために、もっと詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
蓄電池選びは慎重に!色々な業者に相談してみよう
オムロンの蓄電池は、ご家庭の状況に合わせて幅広いニーズに対応できるのが最大のメリットです。
しかし、その選択肢の多さゆえに最適な蓄電池を自分で見つけるのは困難でしょう。
そのため、蓄電池をはじめ各種太陽光設備を導入するには信頼できる業者に相談するのが手っ取り早いです。
新日本エネックスでは、これまでに様々なご家庭に最適な提案をさせていただいてきた実績があります。
- 電気代を安くしたいけど、何をすればいいか分からない
- 蓄電池のメーカーや種類が多すぎて決められない
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どこに相談すればいいか分からない、そんな時は気軽にご相談ください。