エコキュートの水漏れ放置は危険!原因と対処法をわかりやすく解説
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・エコキュートは水漏れのリスクがあり、放置すると危険な場合があるため、原因や対処法を理解することが重要。 ・水漏れの症状には、お湯が出なくなる、高い水道・電気代、頻繁なお湯切れエラー、貯湯タンクや配管周りの湿り気があることがある。 ・水漏れの原因には、定期的なメンテナンス不足、非推奨の入浴剤使用、寒冷地仕様への未対応、長期間の不使用、移動による接続不良、経年劣化がある。 ・水漏れが発生した場合、早急な対応が必要なケースと、対応不要なケース(結露や一時的な水抜き)を区別することが大切。 ・水漏れを放置すると、劣化の範囲が広がり、最終的に修理費用が高くなる可能性がある。
▼ 目次
「エコキュートから水漏れしてるけど、放置しても大丈夫かな?」「エコキュートから水漏れする原因や対策はあるの?」という不安を持っているのではないでしょうか。
エコキュートは快適にお湯を沸かせる反面、配管や貯湯タンクなどから水漏れが起きる可能性があります。水漏れは放置すると危険な場合があるため、原因や対処法を知っておくことが大切です。
今回の記事では、エコキュートの水漏れ症状や原因、対処法までわかりやすく解説しています。本記事を読めばエコキュートの水漏れについて理解が深まるため、素早い対応ができて寿命を伸ばしやすくなるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
エコキュートの水漏れの可能性が高い症状
エコキュートの水漏れは症状によってわかる場合があります。どんな症状のときに水漏れが起きているのかを知っておけば、早急な対処ができるようになるでしょう。それぞれの症状について学んでみてください。
お湯が出なくなる
エコキュートを導入していてお湯が出なくなる、または1度お湯が出たあとに水に戻る場合は水漏れの可能性があるので注意が必要です。
エコキュートのお湯は水をお湯に変えるヒートポンプユニットと、お湯を貯めておける貯湯タンクにより作られます。貯湯タンク下部にある水をヒートポンプユニットへ送り、水熱交換器によって約90度の熱湯を作り出し配管を通って貯湯タンク上部へ。
貯湯タンク上部へ送られた熱湯は、下部にある水を供給して適温に調整されお湯になります。熱湯が通る配管から水漏れがあれば熱湯よりも水の割合が高くなり、お湯が出なくなったり、お湯が出ても水も戻るなど不安定な状態になりやすいといえるでしょう。
いつもより水道・電気代が高くなる
いつもより水道代・電気代が高くなっていたら水漏れの可能性を疑いましょう。水漏れが起こっているということは、漏れている水の分は家庭に供給されず無駄になっている状況です。そのため水道代が上がってしまいます。
また電気代が高くなる可能性もあるので注意が必要です。たとえば熱湯が通る配管から水漏れすれば、お湯の温度が上がらない可能性があります。水漏れが起きている状態で沸き増しする回数が増えてしまうと、電気代が高くなる原因になるでしょう。
水道代や電気代は季節要因によって変化するものの、例年と比べて水道・電気代が高くなっていると感じたら水漏れの可能性も視野に入れてみてください。
お湯切れに関するエラー表示が頻繁に出る
いつも以上にお湯の使用量が増えていないにも関わらず、お湯切れに関するエラーが頻繁に出る場合は水漏れの可能性があります。
通常は前日に普段使用する湯量が設定されているため、夜のうちに必要なお湯を沸き上げてくれます。ただし急な来客で想定よりも湯量が増えてしまうと、お湯切れに関するエラーが出てしまう可能性が考えられるでしょう。
そのようなイレギュラーな事態がなく、いつも通り使っているのに早い段階でエラーが出る場合は水漏れしている可能性を疑ってください。お湯切れに関するエラーの表示は各メーカーで異なるため、取扱説明書を確認しましょう。
なお漏水に関するエラーが出ていない場合でも水漏れしている可能性があるため、お湯切れ関連のエラーが頻繁に出るなら注意が必要です。
貯湯タンク・ヒートポンプ・配管周りが濡れている
貯湯タンク・ヒートポンプユニット・配管周りを確認した際に、地面が常に濡れている場合は水漏れしている可能性を疑いましょう。
梅雨・冬・朝方など湿度が高く外気との気温差が大きい場合は、温水を扱うヒートポンプユニット・貯湯タンクが結露によって濡れることがあります。結露が原因であれば、自然現象なので問題はないといえるでしょう。
しかし結露が発生する要因がなく、ヒートポンプユニット・貯湯タンク・配管周りが常に濡れている状態であれば水漏れの可能性があります。特に配管は劣化による水漏れが多いため、定期的に状態を確認しておくと良いでしょう。
エコキュートの水漏れが起きる6つの原因
エコキュートの水漏れが起きる主な原因を6つ解説します。水漏れする原因を覚えておけば、早急な判断と対応によってエコキュートの故障を早期発見できるでしょう。
定期的なメンテナンスをしていない
エコキュートは定期的にメンテナンスをしていないと、水漏れを起こす可能性があります。
配管から水漏れする原因の多くは経年劣化が原因です。エコキュートの配管は紫外線や外気、内部の熱湯により徐々に劣化していきます。定期的なメンテナンスを行っていれば経年劣化を早期発見しやすいため、事前に水漏れを防ぐことができるでしょう。
また貯湯タンク内は使用しているうちに不純物が溜まる可能性があり、配管の詰まりや劣化の原因にもなります。貯湯タンクの排水を定期的に行えば不純物も排出できるため、水漏れの可能性を減らすことができるでしょう。
使用できない入浴剤を使用している
フルオートタイプのエコキュートでは、メーカー非推奨の入浴剤を使用すると水漏れの原因につながる可能性があります。
エコキュートで主に非推奨とされている入浴剤は、塩分・アルカリ・酸・硫黄・固形物などが含まれているものです。これらが含まれた入浴剤を循環させると、目詰まりや配管の腐食などによる故障や劣化の原因になります。
特に配管が腐食すると水漏れが起きやすくなるため、メーカー非推奨の入浴剤を使用しないことが大切です。推奨されている入浴剤はメーカーごとに異なるため、必ず確認するようにしましょう。
寒冷地・塩害地域に未対応のものを使用
寒冷地・塩害地域へエコキュートを導入する場合に、未対応のものを使用すると水漏れが起きやすくなるでしょう。一般的なエコキュートは塩分が含まれた潮風や波しぶき、寒さに弱いのが弱点です。
そのため塩害による影響が大きい地域のエコキュートには、塩分に強い防錆・防腐処理を施した塩害仕様があります。また北海道や北陸、東北地方といった寒冷地のエコキュートには、凍結防止ヒーターや凍結防止運転などが追加されている寒冷地仕様が必要です。
推奨されていない環境下でエコキュートを使用すると、通常よりも劣化が早く進んでしまいます。その結果、水漏れも早期に起こる可能性があるため、必ず地域に合うエコキュートを選んでください。
長期間使用していない
エコキュートを長期間していないと水漏れすることがあります。久しぶりに稼働させたときに起こる水漏れする理由は、ヒートポンプユニットを作動させるために必要な減圧による水量の調整を行うためです。
このような原因による水漏れは故障の可能性が低いため、お湯が出れば問題ありません。なお減圧による水漏れは、貯湯タンクの水抜き栓から漏れているため確認しやすいでしょう。
冬季に長期間使用しない場合は、接合部分や配管などの凍結による破損で水漏れする可能性があるでしょう。また放置してメンテナンスを怠っている場合も、配管や部品の劣化が進んで水漏れすることが考えられます。
長期間使用しないとわかっているのであれば、必ず貯湯タンクの水抜きや定期的なメンテナンスを行いましょう。
水抜き方法については下記記事で解説しております
エコキュートの水抜き掃除で寿命を伸ばそう!メリットや手順を解説
エコキュートを移動させた
エコキュートを移動させたときにも、水漏れが起こることがあります。なんらかの理由でエコキュートを自力で移動させた際に、配管の歪みだったり接続部の隙間ができたりなどのトラブルにより水漏れする可能性があるでしょう。
動かしたあとに水漏れが起きなくても、徐々に問題が表面化する場合もあります。エコキュートのなかには、自力でも少しくらいの距離なら動かせそうなモデルがあるかもしれません。しかし動かすことで、エコキュートや自身の転倒で破損や怪我につながることも考えられます。
設置場所を移動させる場合は安全性や確実性を高めるためにも、知識や経験が豊富な専門業者に任せてください。
エコキュートの寿命による劣化
エコキュートの寿命は一般的に10〜15年ほどであり、使用していくうちに経年劣化で水漏れが発生する可能性があります。
一般的な寿命は10〜15年ほどといわれているものの、使用する環境や頻度によって異なります。たとえばエコキュートのメンテナンスもせずに高頻度で使用していれば、寿命よりも早期に水漏れが発生する可能性があるでしょう。
エコキュートは環境に適したモデルかつ定期的なメンテナンスをしていれば、寿命以上に使い続けられることもあります。しかし10年も経てば経年劣化による故障の頻度が増えたり保証切れになったりするため、新たに買い替えを検討したほうが良いでしょう。
エコキュートの水漏れで対応が不要なケース
エコキュートの水漏れには対応が不要なケースがあります。水漏れが起きても対応が不要なケースを知っていれば、慌てずに済むため覚えておきましょう。
長期間未使用による再稼働
長期間未使用の状態で久しぶりにエコキュートを稼働させたとき、水抜き栓から水漏れしている場合は対応することはありません。
久しぶりにエコキュートを稼働させると、ヒートポンプユニット内の水量は減圧によって調整されます。調整のために水抜き栓から水が排出されるときは、対応する必要のない水漏れです。
対応が必要のない水漏れとはいえ、長期間エコキュートを使用しないのは故障のリスクがあります。貯湯タンクからの水抜きや定期的なメンテナンスを行い、エコキュートの故障や劣化の原因を取り除きましょう。
配管周りの結露
各機器や配管周りの水漏れが結露によるものであれば、なにも対応する必要はありません。結露は空気中の水蒸気が温度の低下により水になる現象で、気温差が激しい季節や湿度が高いときに発生しやすいのが特徴です。
水漏れだと思う部分をタオルで拭き取ったあとに、破損や劣化がないかを確認してみましょう。特に問題ないようであれば、水漏れではなく結露だということがわかります。
結露であれば特に対応する必要はありません。しかしタオルで拭き取っても水漏れしていたり、お湯が出ないという症状があれば故障の可能性があります。専門業者に点検や修理を依頼しましょう。
時間が経つと水漏れしていた場所が乾く
ヒートポンプユニットや貯湯タンク、配管などの下に水漏れのあとが残っていても、時間が経って乾いているなら対応は要らないでしょう。
時間が経って乾いている場合は、結露や水抜き栓の排水など一時的な原因の可能性があります。本格的に故障していて水漏れしていれば、時間が経っても乾くことはありません。
水漏れしている個所が時間とともに乾くのは、故障とはいえない症状なので心配する必要はないでしょう。乾かずに水漏れし続ける場合は、故障の可能性が高いため専門業者に連絡してみてください。
エコキュートの水漏れで対応が必要なケース
エコキュートの水漏れで対応が必要なケースもあります。対応が必要なケースを覚えておけば、早期にトラブルを解決できるようになるでしょう。
ヒートポンプユニットや貯湯タンクからの水漏れ
ヒートポンプユニットや貯湯タンクから常に水漏れしている場合は、早急に対応したほうが良いでしょう。ヒートポンプユニットや貯湯タンクからの水漏れは、内部のゴム関連の部品が経年劣化によりヒビ割れしていることが考えられます。
ヒートポンプユニットや貯湯タンクからの水漏れを放置すると、内部の部品も水で錆びたり故障する可能性が高くなるでしょう。エコキュートの寿命が短くなってしまいます。
このような原因の場合は自力で解決できないため、状況をメーカーに問い合わせてみましょう。メーカー側から有益なアドバイスがもらえる可能性があります。メーカー保証が切れているのであれば、専門業者に連絡して見てもらってください。
配管からの水漏れ
配管からの水漏れの場合も早急な対応が必要だといえます。配管は非推奨の入浴剤の使用や紫外線・外気などで、内部からも外部からもダメージを受けやすい部品です。
配管は水漏れしていない状態が通常なので、放置すると配管だけではなく、ほかの部分にも影響を与えてしまう可能性があります。最悪の場合は、エコキュート自体の交換になることも考えられるでしょう。
また水漏れを放置することで通常よりも水道・電気代が高くなってしまい、余計なランニングコストがかかる可能性もあります。配管の水漏れの際は、初めにメーカーに問い合わせてみてください。メーカーが対応できない場合は、専門業者に依頼すると良いでしょう。
エコキュートの水漏れを放置した場合のリスク
エコキュートの水漏れを放置した場合は、主に3つのリスクがあります。リスクを理解しておけば、水漏れを放置することがなくなるでしょう。
劣化の範囲が広がる可能性がある
水漏れは発生している箇所によっては、さらに故障を連鎖的に招く可能性があるでしょう。エコキュートはヒートポンプユニットと貯湯タンクで構成されており、それぞれを配管でつないで水やお湯を流しています。
配管は基本的に防錆仕様になっているものの、それはあくまで正常に使用できている場合の話です。想定外の水漏れによる影響に対応しているわけではないため、問題の部分から劣化が早まります。
配管の劣化を初めとして、つながっているヒートポンプユニットや貯湯タンクにも影響が出る可能性があるでしょう。放置すると結果的に高くつくため、早急な対応が必要です。
熱湯で火傷をする恐れがある
ヒートポンプと貯湯タンクをつないでいる配管から水漏れしていると、熱湯で火傷する可能性があるので注意が必要です。
ヒートポンプユニットで温められた水は約90度の熱湯になって、貯湯タンクへ送られます。その熱湯が流れている配管から水漏れしているということは、熱湯が漏れているということです。
気をつけて確認しなければ、水漏れする熱湯によって火傷をする可能性があります。特に小さな子供がいる場合は、目を離した隙に熱湯が水漏れしている配管に近づけさせてしまうと危険です。早めに対応してください。
ランニングコストが高くなる
エコキュートの水漏れは故障や劣化を招くだけではなく、水道・電気代が高くなる原因になる可能性もあります。
水漏れしているということは、漏れている分を補おうとして余分に沸き上げをしてしまうためです。お湯が足りなくなれば安い夜間電力だけではなく、電気代が高い昼間にも沸き上げする必要が出てくるでしょう。
使用できない分を補いつつ高い電気代の時間帯に沸きあげていれば、水道・電気代が高くなるのは当然の結果といえます。水漏れは修理代や交換費用などでも高くつく可能性があるため、発見した時点ですぐに対応しましょう。
エコキュートの水漏れを発見したときの対処法
エコキュートで水漏れしているのを発見した場合は、自分でできる対処法があります。水漏れした際は参考にしてみてください。
エコキュート本体の電源をOFFにする
水漏れを発見した際は、エコキュートの電源をOFFにして使用を中止してください。水漏れしている箇所がヒートポンプユニットや貯湯タンク内の場合は、電気系統の部品に影響を及ぼしてトラブルに発展する可能性があるからです。
完全に電源を落とすには「貯湯タンクの漏電遮断器をOFFにする、貯湯タンクのコンセントを抜く、屋内の分電盤にあるブレーカーを落とす」という3つの方法があります。安全確保とトラブルを大きくしないためにも、エコキュート本体の電源をOFFにしましょう。
エコキュートの止水栓を閉める
エコキュート本体の電源をOFFにしたあとは、止水栓を閉めて水漏れ箇所を確認してみましょう。止水栓とはエコキュートに水を供給している栓のことです。止水栓を閉めることで、エコキュート内の水の流れを止めることができます。
一般的なエコキュートの止水栓の位置は、貯湯タンクの下部にあるカバーのなかです。水を排出する排水弁と間違えてしまう可能性があるため、取扱説明書や貯湯タンク本体に記載してある説明を確認しておきましょう。
業者に連絡して水漏れ箇所を見てもらう
エコキュートの電源を落として止水栓を止めたあとは、メーカーや専門業者に連絡して水漏れの旨を伝えましょう。エコキュートの修理を頼むなら、スピード対応してくれる新日本エネックスがおすすめです。
どの部分から水漏れしているのかを事前に確認しておくと、よりスムーズに対応してくれる可能性があります。メーカーや販売店の保証期間が残っていれば、無料で修理してもらえるでしょう。
保証期間が残っていなかったり、保証対象外の場合は費用が発生します。具体的な修理の費用相場に関しては、次章で解説するので参考にしてください。
エコキュート修理に必要な費用の相場
エコキュートに必要な費用の相場は1〜30万円ほどです。おおよその相場を知っておけば事前に費用を準備しやすくなり、悪質業者の見極めにも役立つでしょう。
小さな故障の場合は1~7万円ほど
水漏れが小さな部品の劣化や故障などが原因であれば、1〜7万円ほどといった数万円程度の費用で修理や交換が行えるでしょう。たとえば配管やゴムパッキン、貯湯タンク内の部品(混合弁・三方弁・循環ポンプなど)の修理や交換です。
これらの費用はあくまで相場なので、実際の費用は異なる場合があります。メーカーや専門業者に見積もりを出してもらい、費用を確認してみてください。メーカー以外では悪質業者もいる可能性があるため、相場とかけ離れていないか必ず相見積もりを行って費用を比較しましょう。
タンクやヒートポンプの交換・修理は5~30万円ほど
貯湯タンクやヒートポンプユニットなど、本体や内部に関わる交換や修理の場合は5〜30万円ほどの費用がかかるでしょう。貯湯タンクやヒートポンプユニット内には多くの部品が使われているため、水漏れの影響が連鎖的に広まっている可能性があります。
そのため修理の難易度が上がったり、交換する部品の数が増えれば費用が高くなるでしょう。たとえば貯湯タンク内の部品が原因の場合、修理や交換で対応できない場合は本体を交換することになります。貯湯タンク本体のモデルによっては30万円ほどかかる可能性があるでしょう。
紹介した費用は、おおよその相場なので必ず見積もりで確認してください。
減免申請で水漏れ分の水道代を安くできる可能性がある
エコキュートの水漏れが原因で高額な水道代が請求された場合、減免申請をすれば安くできる可能性があります。減免申請とは、条件を満たしている場合に水道代の減額を申請できる制度です。
減免申請が認められる水漏れの主なケースとしては、「使用者に過失がない、目視では確認できない、自然災害によるもの」が挙げられます。水漏れを放置していたり、専門業者などの過失がある場合は対象外になる場合がほとんどです。
減免申請は地方自治体にある水道局で行うため、詳細については最寄りの水道局に問い合わせてみてください。
エコキュートの水漏れを防ぐ方法
エコキュートの水漏れを自力で防ぐ方法はあります。少しでも長くエコキュートを快適に使用するためにも、水漏れ対策を日頃から行いましょう。
推奨されている入浴剤を使う
推奨されている入浴剤を使うことで、配管の劣化や損傷の可能性を減らせるため水漏れを防止できるでしょう。
エコキュートはフルオートタイプのみ推奨されている入浴剤があります。理由はフルオートタイプには追い焚き機能が付いているためです。追い焚き機能は残り湯を専用の配管から貯湯タンクへ回収し、温め直したお湯を浴そうに戻します。
追い焚きの際は塩分や固形物、酸、アルカリ、硫黄などの成分が混ざっている入浴剤を使用すると、フィルターの目詰まりや配管内部の損傷などにつながるため注意が必要です。メーカーによって推奨されている入浴剤の種類が異なるため、それぞれ確認しておきましょう。
定期的に配管洗浄を行う
定期的に配管洗浄を行うことで内部を正常で清潔な状態に保ちやすくなり、水漏れを防げるようになります。エコキュートを導入する際は、自動配管洗浄機能がついているモデルを選ぶと日常的に手間なく配管洗浄が行えるでしょう。
また自動配管洗浄機能がついていなくても、配管内部の洗浄は手動でも行えます。手動で配管洗浄を行う際は、多くのメーカーで推奨されている「ジャバ(1つ穴用)」を使用しましょう。手動で配管洗浄を行う方法は各メーカーで異なるため、確認しながら行ってください。
業者にメンテナンスしてもらう
自力でメンテナンスできない部分に関しては、専門業者に依頼して行ってもらうほうが確実です。知識も経験もない状態で下手にメンテナンスしようとすれば、怪我や故障のリスクが可能性が高くなります。
自力でできる以下のメンテナンス以外は専門業者に任せましょう。
- 貯湯タンクの水抜き
- 浴そうフィルターの掃除
- 配管洗浄
- 水漏れ点検 など
安全で確実、正しくメンテナンスを行ってもらうためにも、年に2〜3回は知識と経験のある専門業者に依頼してください。おすすめはスピード対応してくれる新日本エネックスです。
エコキュートの修理業者の見極め方
エコキュートの修理を依頼する際は、業者を正しく見極める方法を知っておきましょう。修理業者のなかには、トラブルのもとになる悪質業者がいるためです。それぞれの見極め方を覚えておき、修理の際に役立ててください。
評判が良く実績があるか
修理業者の評判や実績を確認しましょう。評判や実績は業者のホームページや口コミサイトなどで確認できます。特に評判の悪い口コミが多い場合は、いくら費用が安くても別の業者を選んだほうがトラブルに巻き込まれる可能性が低いでしょう。
対応エリア内なのか
エコキュートの設置場所が、修理業者の対応エリア内なのかを事前に確認してください。評判が良くて実績もあり、費用が安くても対応エリア外だと修理してもらえない可能性があります。
ただし対応エリア外でも相談できる業者がいるため、まずは問い合わせしてみると良いでしょう。
修理費用は相場とかけ離れていないか
修理費用が相場とかけ離れていないかを確認するのも重要です。悪質業者は相場よりも高額な費用を請求してくる可能性が高いといえます。必ず複数社から相見積もりを取って、相場を見極めたうえで比較して決めましょう。
エコキュートに関する知識は豊富か
エコキュートに関する知識が豊富な業者を選んでください。知識が豊富なのかは問い合わせで、ある程度は確認できます。こちらの質問に対して的確な回答をしてくれるかどうかがポイントです。
質問に対して曖昧な回答しかしない場合は、修理時に施工不良などのトラブルになる可能性があるため注意しましょう。
問い合わせや接客対応は丁寧か
問い合わせや対面での接客の際に、丁寧な対応をしてくれるのかも確認しましょう。言葉遣いはもちろんのこと、素人にもわかりやすく説明してくれるかどうかも重要です。
問い合わる際は電話をおすすめします。電話であれば相手の声や話し方、対応など情報量が多くわかりやすいためです。
アフターフォローは充実しているか
修理業者のアフターフォローの内容や期間、費用も見ておきましょう。メーカーが保証してくれるのはエコキュート本体のみであり、工事に対しての保証はありません。
修理業者では工事に対して無料で5〜10年ほどの独自保証を行っている場合があります。修理業者ごとにアフターフォローの内容が異なるため、保証内容や期間、費用を見比べて決めると良いでしょう。
まとめ
エコキュートで水漏れの可能性のある症状が出たときは、早急に対応することが大切です。対応が不要なのか必要なのかを症状から判断し、必要であればできる対応をしていきましょう。
エコキュートの水漏れは放置すると、ヒートポンプユニットや貯湯タンク、配管などへの負担が大きくなり、劣化や故障の原因になりかねません。エコキュート自体の問題だけではなく、水道・電気代といったランニングコストも高くなる可能性があります。
本記事で紹介した症状や原因、対処法を参考にしていただき、少しでも長く快適なエコキュート生活を過ごしていきましょう。
エコキュートの修理が必要な場合は、スピード対応してくれる新日本エネックスがおすすめです。まずは不安を解消するためにも、気軽に相談だけでもしてみると良いでしょう。