太陽光発電を導入しようと検討するなかで「パナソニックの口コミはどうなんだろ?」「メリットや特徴、自分に合うのか知りたい」といった疑問をお持ちではないでしょうか?
パナソニックは太陽光発電に関して40年以上の歴史があり、信頼と実績のある国内メーカーです。しかしパナソニックの太陽光発電が実際に良いのかどうかは、導入した人でないと分かりづらいかもしれません。
今回の記事は、パナソニックの太陽光発電に関して以下の内容を解説します。
- パナソニックの太陽光発電の基礎知識
- パナソニックの太陽光発電の特徴
- パナソニックの太陽光発電の使用や価格
- パナソニックの太陽光発電の口コミ
- パナソニックの太陽光発電が合う人・合わない人
- パナソニックの太陽光発電を導入する際のポイント
本記事を読めばパナソニックの太陽光発電が自宅に最適なのかが分かるため、気になる人は参考にしてみてください。
パナソニックの太陽光発電の歴史
パナソニックは1975年に太陽電池の研究開始を開始してから40年以上、人気シリーズの「HIT」を1997年に発売してから20年以上という歴史があるメーカーです。2016年には当時の世界最高の変換効率23.8%を、2017年には世界最高水準の出力温度係数+0.258%/℃を達成しています。パナソニックの太陽光発電は厳しい独自試験をクリアしており、ドイツやイタリア、韓国などの世界各国でも採用されるなど高い耐性も強みです。また太陽電池モジュールやパワーコンディショナを自社生産しており、日本の国内メーカーとして信頼と実績を積み上げてきた歴史があります。
※参考:Panasonic
パナソニックは太陽光パネル「HIT」を生産終了したけど大丈夫?
パナソニックは2021年2月に主力商品であったHITシリーズの生産終了を発表し、2022年4月に太陽光パネルの受注を終了しています。近年は安価な海外メーカーでも国内メーカーに匹敵する高性能な太陽光パネルを販売しており、コスパの面で不利だといわざるおえません。そのため「安価で性能の高い海外メーカーとの価格競争に勝てなくなった」ことが撤退の理由だといわれています。ただしパナソニックは太陽光パネルの販売は継続しており、カナディアンソーラーのOEMであるMPシリーズや新型のModulus(モデュラス)シリーズを取り扱っています。HITシリーズに関しては在庫がある限りは販売しているため、気になる人は販売店やメーカーに問い合わせてみるといいでしょう。
パナソニックの太陽光発電の特徴
パナソニックの太陽光発電の特徴は以下のとおりです。
- 業界トップクラスの変換効率と発電量
- 高温でも発電量が落ちづらい
- 汚れが付きづらい
- デザイン性にも優れている
- 面積が小さい・複雑な屋根でも対応
- 国産ながら低価格
- モニターやパワコン、HEMSなどと連携しやすい
- 蓄電池の後付けができる
- 優秀な長期保証がある
それぞれ解説します。
業界トップクラスの変換効率と発電量
パナソニックの太陽光パネルは業界でもトップクラスの発電効率と発電量が期待できます。HITシリーズのなかには「P255αPlus」という型番があり、パネル1枚あたりの変換効率(太陽光から変換できる電気の割合)は19.9%という高い性能を持っています。太陽光パネルメーカーのなかでも20%に近い数値はトップクラスであり、変換効率が高いことで発電量の多さにも期待できるでしょう。またHITの代わりに主力製品として期待されるModulusシリーズの変換効率は最大20.0%、MPシリーズは最大20.3%となっているため、業界トップクラスの変換効率と発電量が強みだといえます。
※参考:Panasonic
高温でも発電量が落ちづらい
パナソニックのHITシリーズは高温でも発電量が多いことで知られています。その理由は熱に強いアモルファスシリコンという素材で単結晶シリコンを挟んでいるためです。一般的に太陽光パネルは熱に弱いとされており、温度が10℃上がれば発電量が4~5%ほど下がるといわれています。そのため高温になったとしても発電量が落ちづらいといった強みがあります。また新製品のModulusシリーズではハーフカットセルが採用されているため、従来よりも太陽光パネル内の温度上昇を低減してくれます。Modulusシリーズもまた高温になりづらいため発電量が減りにくいといえるでしょう。パナソニックの太陽光パネルは総じて、熱に強く発電量が落ちづらいといっても過言ではありません。
※参考:【日本の屋根に最適】パナソニックの新型太陽光パネルModulus
汚れが付きづらい
パナソニックのHITシリーズは「ウォータードレインコーナー」によって汚れが付きづらく溜まりにくい構造です。具体的には太陽光パネルの端に雨水をスムーズに排水できるような切れ込みが入っており、雨水と一緒に細かいゴミや砂塵などの汚れが流れやすくなっています。太陽光パネルは風や雨の影響を受けやすい環境に設置されているため、汚れやすい上に細かいゴミなどが溜まりやすいといえます。太陽光パネルが汚れてしまうと変換効率が下がり発電量が落ちてしまうため、ウォータードレインコーナーは性能を維持するための最適な汚れ防止機能といえるでしょう。
デザイン性にも優れている
パナソニックのHITシリーズには「PS工法」に対応した太陽光パネルがあり、設置後のデザイン性を向上させてくれます。PS工法とは屋根にレールを敷いて太陽光パネルをはめこむパナソニック独自の工法のことです。PS工法によって太陽光パネル間の隙間が約7mmという狭さになることで、全体の一体感が高くなりデザイン性がアップします。従来の金具やネジを使って太陽光パネルと屋根を固定する「外つば工法」では、太陽光パネル間が約27mm空いているため一体感が少なくなります。PS工法と外つば工法では大きな価格差がないため、デザイン性を重視するならPS工法がおすすめです。
面積が小さい・複雑な屋根でも対応
HITシリーズには一般的な長方形の太陽光パネルだけではなく、大きさが半分のハーフパネルや台形パネルのラインナップもあります。メーカーによっては屋根の面積が小さかったり複雑な形状をしている場合は、太陽光パネルを設置できません。小さめの太陽光パネルを販売しているメーカーはありますが、台形パネルといった特殊な形状を扱っているメーカーは少ないといえます。パナソニックのHITシリーズは限られたスペースを活かして、太陽光パネルを効率よく設置したい人は検討する価値があるでしょう。
国産ながら低価格
パナソニックの太陽光パネルは以前と比べると、かなり購入しやすい価格になりました。近年、海外メーカーから低価格かつ高品質なコスパの良い太陽光パネルが販売されており、国内メーカーも追従して価格を下げている傾向にあります。また以前よりも太陽光パネルの生産コストを抑えて製造できるため、国産ながらも低価格で手に入るようになった背景もあります。太陽光パネルのシステム費用は年々下がっている(※)ため、今後さらに低価格化が進む可能性もあるでしょう。
※参考:経済産業省
モニターやパワコン、HEMSなどと連携しやすい
パナソニックは太陽光発電の販売以外にも、以下のような製品を生産・販売しているため最適化された連携がしやすいといった特徴です。
- パワーコンディショナ
- モニタ
- 蓄電システム
- HEMS
同メーカーで揃えることで連携しやすく最適化されているため、それぞれの機器の効果を最大限に引き出すことが可能です。例えば太陽光発電にはパワーコンディショナが必要であり、同メーカーのほうが変換効率や発電量が最適化されやすくなります。また太陽光発電の電気を貯めるには蓄電池、自宅の電気を見える化するにはHEMSといった機器が必要です。これらを別々のメーカーで連携しようとすると、うまく連携できなかったり十分な効果が得られない場合があります。そのため同メーカーで太陽光発電関連の機器を揃えられるパナソニックは、スムーズな連携や相性によって最大限に効果を得られやすいといった強みがあるでしょう。
蓄電池の後付けができる
パナソニックでは太陽光発電を設置した後でも蓄電池の後付けが可能な「パワーコンディショナR」が販売されています。太陽光発電を導入時にパワーコンディショナRを設置しておくことで、将来的に蓄電池が必要な時にスムーズに設置することが可能です。またパナソニックには「創蓄連携システム」という太陽光発電と蓄電池を連携させて、より効率よく電気を活用できるシステムがあります。パワーコンディショナRは蓄電池を後付けしても、関連機器を置換することなく創蓄連携システムが使えるのも便利なポイントです。
※参考:Panasonic
優秀な長期保証がある
パナソニックの太陽光発電には、以下のような業界トップクラスの保証が無償で付いています。
- 太陽光モジュール25年
- 太陽光モジュール出力25年
- 機器瑕疵(パワーコンディショナ・接続箱・標準架台)15年
このような長期保証はあるものの、多くのメーカーが有償で提供しています。そのなかでもパナソニックは全て無償だという点が優秀です。太陽光発電は長期間使うものであり周辺機器なども揃えると高額になるため、無償の長期保証が付いているのは嬉しいポイントだといえます。
※参考:Panasonic
パナソニックの太陽光発電の仕様や価格
パナソニックの太陽光パネルは、さまざまな種類が販売されています。この章では販売されている太陽光パネルの仕様や価格をご紹介します。
HITシリーズ
HITシリーズは生産終了したパナソニックの主力商品です。さまざまな形状の太陽光パネルを扱っており、面積が小さかったり複雑な形状だったりする屋根でも対応できます。変換効率は業界トップクラスなので発電量が多いのも強みです。
品名 | 型番 | 変換効率 | 最大出力 | サイズ | 重量 | 希望小売価格(税込) |
P255αPlus | VBHN255WJ01 | 19.9% | 255W | W1580×D812×H35mm | 15kg | 223,300円 |
P252αPlus | VBHN252WJ01 | 19.6% | 252W | 221,100円 | ||
P120αPlus | VBHN120WJ01 | 18.1% | 120W | W818×D812×H35mm | 8kg | 90,200円 |
P70αPlus | VBH070WJ01LVBH070WJ01R | 14.8% | 70W | 6kg | 57,200円 | |
250αPlus | VBHN250SJ33 | 19.5% | 250W | W1580×D812×H35mm | 14kg | 218,900円 |
243LP | VBHN243SJ56 | 18.9% | 243W | 182,600円 |
※参考:Panasonic
MPシリーズ
MPシリーズはMP工法で取り付ける太陽光パネルで、瓦形状ごとに「アンカー方式・差込み方式・支持瓦方式・開口付支持瓦方式・ラックレス方式」を使い分けて設置します。このMPシリーズは単結晶シリコンを採用しているため、全ての製品で変換効率20%超えという高い数値を誇っているのが強みです。
品名 | 型番 | 変換効率 | 最大出力 | サイズ | 重量 | 希望小売価格(税込) |
MP375α | VBM375EJ01N | 20.3% | 375W | W1,765×D1,048×H35mm | 21kg | 322,300円 |
MP300α | VBM300EJ02N | 20.1% | 300W | W1,424×D1,048×H35mm | 17kg | 257,400円 |
MP250α | VBM250EJ03N | 20% | 250W | W1,765×D709×H35mm | 14.5kg | 214,500円 |
※参考:Panasonic
Modulus(モデュラス)シリーズ
ModulusシリーズはHITの代わりに主力商品として期待される新型の太陽光パネルです。2022年12月21日から受注開始、2023年1月23日に発売されました。Modulusシリーズにはコンパクトタイプもあるため、標準タイプと組み合わせることで屋根のスペースを最大限活用できます。また単結晶シリコンで変換効率が高いといった強みがあります。
品名 | 型番 | 変換効率 | 最大出力 | サイズ | 重量 | 希望小売価格(税込) |
MS240α | VBM240FJ01N | 20.0% | 240W | W1,542×D780×H35mm | 13.5kg | 205,700円 |
MS120α | VBM120FJ02N | 19.0% | 120W | W810×D780×H35mm | 7.5kg | 88,000円 |
※参考:Panasonic
パナソニックの太陽光発電の口コミ
パナソニックの太陽光発電の評判はどうなのか気になる人は多いでしょう。ここからは実際に導入した人の口コミをご紹介します。
悪い口コミ
「7月から明らかに発電量が落ちている。どう考えても故障のはずなんだけど、パワコンにエラー表示出てないため、故障だろというこちらの主張をなかなか信用しないパナソニック。」
「雲に隠れると急激に下がったりします」
悪い口コミを調べたものの、あまり見つけることができませんでした。発電量が落ちているのはトラブルの可能性があるものの、エラー表示が出ていないということで原因不明です。一時的なものかもしれませんが本当に故障の可能性もあるため、メーカーが対応してくれないのであれば購入した販売店に問い合わせることをおすすめします。
良い口コミ
「建て替えにあたり、パナソニックの太陽光発電を導入しました。電気の使用量は前よりも増えているはずですが、電気代は変わっていません。むしろ売電分だけプラスになっています。」
「発電効率が高く、オール電化でない我が家でも電気代が半額近くになりました。在宅で仕事をしていますが、売電も出来ています。」
「東側に山があり朝の陽ざしの邪魔になるが、そんなハンディも乗り越えてしっかり発電しています。電気代が以前の約1/4になりました。」
「発電量はほぼシミュレーション通り。電気代削減金額と売電金額で月平均1万円、上々の経済効果です!パナソニックは機器瑕疵保証が15年も付いているというのは、導入の大きな決め手の一つになりました。」
「自宅の屋根。太陽光パネルの上にもしっかり積もった雪。雪が積もった状態でも発電してます。さすがパナソニックの太陽光パネル。」
「月平均2万円程だった光熱費(電気+ガス)も平均8千円に減りました。太陽光発電を知り尽くしたつもりでいた、私自身が一番信じられません!」
パナソニックの太陽光発電は発電効率が業界トップクラスで発電量が多いため、より多くの電気を自家消費に使えるようになり電気代の削減に成功したという口コミが多いようです。また機器瑕疵保証も無償で15年付いている点や、雪でもしっかり発電してくれる点も高評価のポイントとなっています。
パナソニックの太陽光発電が合わない人
パナソニックの太陽光発電が合わない人は以下のとおりです。
- 他メーカーのほうが好条件になる人
- とにかく価格を抑えたい人
それぞれ解説します。
他メーカーのほうが好条件になる人
パナソニックは変換効率の高さや発電量の多さが強みの一つですが、東芝やソーラーフロンティア、SHARPなどもパナソニックに匹敵する性能を誇っています。また自宅の環境によっては他メーカーのほうが、効率よく発電できたり節電効果が高くなったりする可能性もあります。そのためパナソニックと他メーカーを比較して、どのメーカーが一番良いのかを検討してみましょう。パナソニック独自の創蓄連携システムなどを必要とせず、太陽光発電の恩恵が同条件であれば無理にパナソニックを選択する必要はないでしょう。
とにかく価格を抑えたい人
パナソニックの太陽光発電は価格が安くなってきたものの、Qセルズやカナディアンソーラーといった海外メーカーと比べれば高くなってしまいます。また国内メーカーでもネクストエナジーは海外メーカー並の低価格を実現しており、価格だけで見ればパナソニックは分が悪いといえます。そのため価格を重視する人にはおすすめできません。ただし高い発電効率や保証面の手厚さなどに魅力を感じる人にとっては、価格はデメリットではないかもしれません。ご自身が太陽光発電を選ぶ際に「何を重視するのか」を明確にしてメーカーを選ぶことが大切です。
パナソニックの太陽光発電がおすすめな人
パナソニックの太陽光発電がおすすめな人は以下のとおりです。
- 発電量を重視する人
- 屋根の形状が複雑・小さい屋根の人
- 業界トップクラスの保証を受けたい人
- 気温が高い地域に住んでいる人
- HEMSなど総合的にエコ生活をしたい人
それぞれ解説します。
発電量を重視する人
パナソニックは発電量の多い太陽光パネルを少しでも安く導入したい方におすすめです。パナソニックの太陽光パネルには変換効率が以下のような20%前後のものがあり、東芝には及ばないものの業界でもトップクラスです。
- HITシリーズ「P255αPlus」:19.9%
- MPシリーズ「MP375α」:20.3%
- Modulusシリーズ「MS240α」:20.0%
そのため発電量も多めになるのが強みです。
HITシリーズにおいてパナソニックが各家庭を調査した結果によると、1年間の推定発電量よりも発電量が多くなった家庭があります。
場所 | 太陽光パネル | 容量 | 屋根形状 | 多くなった発電量 |
青森県上北郡おいらせ町 | HIT 233 | 4.66kW | 切妻屋根 | 1,119kWh |
茨城県小美玉市 | HIT 244α | 5.04kW | 片流れ屋根 | 1,054kWh |
東京都立川市 | HIT 233 | 3.72kW | 切妻屋根 | 934kWh |
千葉県船橋市 | HIT 244α | 5.04kW | 1,350kWh | |
長野県諏訪郡原村 | HIT 230 | 3.45kW | 寄棟屋根 | 990kWh |
三重県伊賀市 | HIT 210 | 3.36kW | 898kWh | |
兵庫県神戸市 | HIT 233 | 4.19kW | 790kWh | |
徳島県鳴門市 | HIT 215 | 5.16kW | 切妻屋根 | 483kWh |
※参考:Panasonic
上記のデータは2013〜2015年ほどに調査した結果であり、旧モデル太陽光パネルを使用しています。そのため現在では太陽光パネルの品質が向上しているため、自宅の環境や地域によっては予想以上の発電量を得られる可能性があります。また性能だけで見れば東芝の太陽光パネルの方が変換効率は高いものの、価格はパナソニックより高い傾向にあります。
屋根の形状が複雑・小さい家の人
太陽光パネルを設置する面積が限られている人は、パナソニックを検討してみるといいでしょう。パナソニックのHITシリーズは、屋根の形状が複雑もしくは面積が小さい屋根でも対応できます。標準タイプやコンパクトなハーフタイプ、さらに屋根の端に最適な台形タイプがあります。特に台形タイプの太陽光パネルを扱っているメーカーは少ないため、HITシリーズが手に入るのであればパナソニックがおすすめです。またパナソニックは変換効率が業界トップクラスなので、限られた屋根の面積でも効率よく発電してくれる強みがあります。
業界トップクラスの保証を受けたい人
手厚い保証を受けたい人はパナソニックがおすすめです。パナソニックの長期保証は他メーカーと比べて手厚いのが特徴です。例えば多くのメーカーでは機器保証が10年であり有償で15年へ延長できます。しかしパナソニックは無償で機器瑕疵保証が15年付いています。太陽光発電は高額かつ長く利用するものなので、少しでも費用を抑えられる上に保証も長く付くのは大きな魅力です。
気温が高い地域に住んでいる人
気温が高い地域に住んでいる人はパナソニックを検討してみてください。HITシリーズは熱に強いアモルファスシリコンという素材を使用しているため、熱に弱い太陽光パネルが高温になりづらく発電量の低下を抑えてくれます。また新製品のModulusシリーズにはハーフカットセルが採用されており、従来よりも太陽光パネル内の温度上昇を低減してくれます。そのためパナソニックの太陽光パネルは、気温が高い地域に設置しても活躍してくれるでしょう。
HEMSなど総合的にエコ生活をしたい人
総合的にエコ生活を実現したい人にもパナソニックはおすすめです。パナソニックは太陽光パネルだけではなくパワーコンディショナやモニタ、HEMS、蓄電池システムなど幅広い関連機器を取り扱っています。蓄電システムや将来的に蓄電池が後付けできる「パワーコンディショナR」、家庭の電気を見える化できるHEMSなどがあるため総合的にエコ生活を遅れるようになるでしょう。また同メーカーの機器で連携させることで性能が最大限発揮されるため、より効率よく電気を活用できます。
太陽光発電を導入する際のポイント
太陽光発電を導入する際のポイントは以下のとおりです。
- 太陽光発電の知識を少しでも身に付ける
- kW単価を意識する
- 自家消費をメインにする
- 自宅の環境に合うものを選ぶ
- 他の設備の併用も検討する
- シミュレーションをする
- 相見積もりを取る
- 実績があり信頼できる業者を選ぶ
- 補助金やリースを活用する
それぞれ解説します。
太陽光発電の知識を少しでも身に付ける
太陽光発電に関する知識を少しでも身に付けておくと、導入で失敗する可能性を減らすことができます。例えば気になる太陽光パネルの特徴やデメリットなどを調べておけば、自宅の環境に合うのかどうかが判断しやすくなるでしょう。また少しでも太陽光発電に関する知識があれば、メリットばかりを主張して買わせようとする悪質な販売業者に惑わされずに済む可能性もあります。太陽光発電は高額な買い物なので少しでも知識を付けておき、本当に自宅にマッチしたものを選ぶことが大切です。
kW単価を意識する
太陽光発電選びで重要なのが1kWあたりの単価「kW単価」です。kW単価は「設置費用総額(周辺機器や工事費などを含む)÷発電量=kW単価」という計算式で算出されます。つまりkW単価が安いほど、少ない金額で発電量を得られるコスパの良い太陽光パネルとされています。2022年のkW単価の相場は「27.5kW(※)」となっており、この金額よりも低ければコスパがいい太陽光パネルだと判断できるでしょう。ただしkW単価は設置する太陽光パネルの設置数が多かったり、工事費などを含まずに計算すると安くなります。そのため安すぎるkW単価には疑問を持って、他社と比較してみることをおすすめします。
※参考:経済産業省
自家消費をメインにする
太陽光発電の電気を売電せずに自家消費メインで使うことで、お得になる場合があります。太陽光発電のメリットの一つにFIT(固定価格買取制度)を活用した売電収入があります。FITとは国が定めた期間(10kW未満は10年間)と単価(10kW未満は2023年で16円)で売電できる制度です。この売電単価は年々下がっており、状況によっては売電するよりも自家消費に利用したほうが良い場合があります。例えば売電して電気代が17円かかっている場合、売電して16円の収入を得るよりも自家消費に利用したほうがお得です。過去に適用された高い単価で売電できる期間が残っている人以外は、新たに太陽光発電を設置すると低い単価が適用されることになります。そのため新たに太陽光発電を設置する場合は、現在の電気代と比較しながら自家消費をメインにすることも検討しましょう。
※参考:経済産業省
自宅の環境に合うものを選ぶ
自宅の環境に合う太陽光パネルを選ぶことも大切です。例えば現在の生活スタイルや電力使用量を考慮して適切な太陽光パネルの容量を選べば、無駄に費用を払わずに設置することができます。また日照量が少ない地域であれば変換効率が高く発電量が多い太陽光パネルを選ぶことで、少しでも多くの電気を発電できるでしょう。太陽光パネルは各メーカーごとに特徴や価格が異なるため、それぞれを比較して検討することで失敗する可能性が少なくなります。
他の設備の併用も検討する
太陽光発電と連携できる蓄電池やHEMSなどの設備も併用すれば、より電気を効率よくお得に使えるようになります。太陽光発電は電気を発電できますが貯めておけないため、停電時には限られた家電製品しか使えません。しかし蓄電池(200V対応・全負荷タイプ)があれば、停電時でも全ての家電製品を使用できます。また蓄電池に太陽光発電の電気を貯めておき、電気料金が高くなるピーク時に使用すれば電気代の削減効果が高くなります。HEMSに関しては電気を見える化できるため、電気の使用を最適化できたり無駄な電気を把握して節電することが可能です。よりお得に電気代を削減したい場合は、他の設備の導入も考えてみると良いでしょう。
シミュレーションをする
太陽光発電を導入する前にはシミュレーションをして、本当にお得になるのかを検証しましょう。太陽光発電を導入して電気代がどれくらい安くなるのかや、初期費用がどれくらいで回収できるようになるのかなどです。シミュレーションを行う場合は、1社だけではなく複数社に行ってもらいましょう。細かい条件を含めずに都合の良いシミュレーションを提示して、良く見せようとしてくる業者も少なからずあります。複数社と比較して明らかに良すぎるシミュレーション結果の場合は注意したほうが良いでしょう。またシミュレーションはあくまでも想定の数値なので、過信することなく日々の節電意識などを高めることも大切です。
相見積もりを取る
太陽光発電の導入をする場合は必ず複数社から相見積もりを取りましょう。太陽光発電の価格は各メーカーや種類、販売店によって異なるため、一般的に相場が分かりづらいといったデメリットがあります。さらに気を付けなければいけないのは、このようなデメリットを悪用して相場よりも高い価格を提示してくる悪質な業者です。相場を知らなければ高額だとは判断できずに導入してしまうため費用対効果が悪くなるでしょう。そのため複数社から太陽光発電の相見積もりを取って同じ条件で価格を比較することが大切です。
実績があり信頼できる業者を選ぶ
実績があり信頼できる業者を選ぶことも太陽光発電の導入で意識したいポイントです。実績や信頼が低ければ施工不良や金銭などのトラブルに巻き込まれる可能性が高くなります。実績や信頼のある業者を判断するには、以下のポイントを中心に判断すると良いでしょう。
- 会社の口コミや評判は良いか
- これまでの施工実績はあるか
- 問い合わせした時などの接客対応はどうか
- デメリットもしっかり説明してくれるか
- 価格が相場よりもかけ離れていないか
- 過去にトラブルを起こしていないか
- アフターサポートは万全か など
補助金やリースを活用する
太陽光発電は国が普及を進めていることもあり、お得に導入できる補助金がある可能性があります。国からの補助金では太陽光発電単体の補助金はありませんが、蓄電池やHEMSといった周辺機器などの導入を条件とした「ZHE(ゼッチ)」関連の補助金はあります。また地方自治地には太陽光発電関連の補助金が実施されている可能性がありますので、ご自身の地域の補助金情報を調べてみると良いでしょう。
さらに太陽光発電は初期費用や契約中のメンテナンスなどが0円になる「リース契約」もあります。契約期間中は月額料金を支払うことで発電した電気を使ったり売電できます。またリース期間終了後は無料で太陽光発電システムを譲渡してくれるのも特徴です。ただし契約期間が10年ほどと長かったり、発電量が少ないと節電効果が薄れてしまったりする可能性もあります。そのためリース契約をする際は、しっかりとシミュレーションをして本当に導入しても良いのかを検討して判断しましょう。
まとめ
パナソニックの太陽光発電は高効率で発電量が多いため、電気を効率よく発電して利用したい人におすすめのメーカーといえます。主力商品のHITシリーズは生産終了したものの、新型で高性能なModulusシリーズが販売されており検討の余地はあるでしょう。口コミも悪いものが少なく電気料金を削減できたという良い声が多かったため、品質はお墨付きといっても過言ではありません。またパナソニックでは周辺機器も取り扱っているため、電気を効率よく活用できてお得にエコ生活も実現できます。さらに業界最長の保証が無償で付いている点も見逃せません。当記事でパナソニックの太陽光発電が気になった方は導入を検討してみてください。