「IHってどんな仕組みなんだろう?」「IH製品のメリットや費用の相場が知りたい」という人がいるのではないでしょうか?
IHは火を使わない環境に優しい加熱方式として活用されています。またIHを活用した製品が販売されており、導入することでさまざまな恩恵を得ることが可能です。特にガスコンロからIH製品に変えたいと思っている人にとっては、知りたいことが多いはず。
今回の記事では、IHの基礎知識からIH技術を活用した製品の仕組みやメリット、費用相場、選び方などを解説しています。本記事を読めばIHへの理解が深まり、電気代の節約につながったり環境保護に貢献できたりするでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
IHの基礎知識
まずはIHについて理解を深めるために、基礎知識を覚えておくと良いでしょう。ここではIHの意味や加熱の仕組みを解説するので、ぜひ学んでみてください。
IHとは「インダクションヒーティング」の略
IHとは「Induction Heating(インダクションヒーティング)」の略称であり、「誘導加熱」を活用した加熱方式です。誘導加熱以外にも「高周波誘導加熱」「電磁誘導加熱」とも呼ばれています。
IHの特徴は火を使わなくても、金属(コイル)に電流を流したときの電気抵抗で生じた熱による加熱が可能な点です。また電流を利用して加熱するため、一次エネルギーであるガスを使って加熱する場合よりもCO2の排出量削減に貢献できます。
IHで加熱できる仕組み
IHで加熱するためには、加熱コイルに電流を流すことで磁力線(N極からS極へ流れる線)を作る必要があります。そして加熱コイル内に流れる過電流(コイルの電流と逆方向の電流)と、金属の電気抵抗によって「ジュール熱」が発生。
ジュール熱によって加熱用コイルは急速に加熱され、鍋やフライパンなどの金属が発熱するという仕組みです。ピンポイントで金属自体が発熱するため、ガスよりも熱の放射が少なく熱効率が良いのがIHの強みといえるでしょう。このようにIHは熱効率の良さから、自動車や航空などの産業でも活用されています。
IHは調理器具にも活用されている
IHは自動車や航空、医療、光ファイバー、太陽電池以外に、私たちにとって身近な調理器具にも活用されています。代表的な調理器具はIH炊飯器やIHクッキングヒーターです。従来の炊飯器やガスコンロよりも省エネかつ熱効率が高いため、電気代の節約や調理時間の時短につながります。
またIHを調理器具に活用すれば、キッチンで火を使わずに調理を行うことが可能です。このように調理器具に火を使わないIHを活用することで、従来の器具よりも快適性や安全性を向上させてくれます。
IHを活用した製品例①:IH炊飯器
IHの加熱方式を活用した製品として「IH炊飯器」が挙げられます。さまざまな炊飯器があるなかでIH炊飯器が優れている点や選び方などを解説するので、導入を検討してみてください。
IH炊飯器の仕組み
IH炊飯器で炊飯が行なえるのは、誘導加熱で発生した熱を内釜に伝えて発熱させているからです。具体的にはIH炊飯器の外釜に取り付けられたコイルに電流を流し、ジュール熱を発生させて内釜全体を温めることで炊飯が行なえます。
IH炊飯器とマイコン炊飯器との違い
炊飯器のなかにはIH式のほかにもマイコン式があります。マイコン式とは昔から販売されている炊飯器のことです。IH炊飯器との主な違いは以下をご覧ください。
【IH式とマイコン式の主な違い】
IH炊飯器 | マイコン炊飯器 | |
炊飯方式 | IH方式 | ヒーター方式 |
火力 | 高火力 | 低火力 |
熱効率 | 高め | 低め |
機能性 | 高機能 | シンプル |
消費電力 | 多い | 少ない |
価格 | 高価なものもある | 安価なものが多い |
予算に余裕があり、お米の炊きあがりを重視したいのであればIH炊飯器。安くてお米が普通に炊けるだけで問題ないということであればマイコン炊飯器を選択すれば良いでしょう。
IH炊飯器のメリット
IH炊飯器のメリットは主に2つあります。現在マイコン炊飯器を使用していてIH炊飯器が気になっているのであれば、ぜひ参考にしてみてください。
全体的にムラなく炊き上げられる
IH炊飯器は内釜全体に効率良く熱を伝えられるため、全体的にムラなく炊飯することができます。マイコン炊飯器では底にあるヒーターで内釜に熱を伝える仕組みなので、炊飯量が多くなるほどムラが発生しやすいという点が気になるでしょう。
またIH炊飯器はマイコン炊飯器よりも高火力です。そのため短時間でお米の芯まで熱を伝えてくれ、ふっくら美味しく炊き上げられるでしょう。IH炊飯器のなかには圧力をかけて抜くことを繰り返すことでお米をかき混ぜる機能があり、より効率良く美味しいお米を炊くことができるモデルもあります。
高機能なモデルが豊富にある
IH炊飯器はマイコン炊飯器よりも高機能なモデルが多いため、より便利に美味しくお米を楽しみたい場合に有効です。例えばH炊飯器は炊飯時の温度調節がしやすいのが強み。そのため炊きたいお米の種類に合わせて炊ける、炊き分け機能が備わっているモデルがあります。
また炊きあがり後のご飯を一定温度に保つことで、数時間後も炊きたてに近い状態で保温できる機能があるモデルも。マイコン炊飯器でも保温はできるものの、IH炊飯器の保温機能のほうがクオリティの高いご飯を楽しめるでしょう。
IH炊飯器のデメリット
魅力的なメリットのあるIH炊飯器にも、気になるデメリットは存在します。それぞれのデメリットも解説するので、理解したうえで導入を検討してみましょう。
価格が高い傾向にある
高火力かつ高機能なIH炊飯器は、マイコン炊飯器よりも価格が高めです。特に高機能かつ圧力タイプのモデルになれば10万円以上の価格で販売されています。またIH炊飯器の多くは1万円以上の価格で販売されているものの、マイコン炊飯器は1万円以下で販売されているものが多い傾向にあるでしょう。
予算が限られておりご飯に対して必要以上にクオリティを求めないのであれば、価格以上の価値を感じにくいといえるでしょう。しかしIH炊飯器でも1万円台のものもあるため、マイコン炊飯器と比較したときの選択肢がないわけではありません。
重くて扱いにくいことも
IH炊飯器は機能性の高さから内釜が重いモデルがあるため、扱いにくいと感じることも。IH炊飯器はマイコン炊飯器よりも高火力なので、内釜が分厚く丈夫に作られています。そのためマイコン炊飯器よりも内釜が重くなりがちです。
ただし最近ではIH炊飯器でも軽量かつコンパクトなモデルも出ており、炊飯容量が極端に多くなければ扱いにくいと感じることはないでしょう。また炊飯器自体を頻繁に移動させることは少ないため、人によっては重さが気にならないといえます。
IH炊飯器の価格相場
IH炊飯器の価格相場は約1万〜15万円です。価格ドット.comによれば、最安値(2023年11月時点)はアイリスオーヤマの「銘柄炊き RC-IKA30」で約9,000円でした。IH炊飯器でも1万円以下のものがあるため、マイコン炊飯器と迷っている人は機能性を考えれば候補に入るのではないでしょうか。
高価なIH炊飯器では主に15万円以下のものが多く、予算があれば選択肢は多いといえます。このようにIH炊飯器の価格相場は価格差があるため、予算や目的に合ったものが探しやすいでしょう。
IH炊飯器の選び方
ここではIH炊飯器を選ぶ際のポイントを4つ解説します。人によってIH炊飯器に求める条件は異なるため、それぞれのポイントを知っておくと良いでしょう。
炊飯容量
まずは家族人数に対する炊飯容量の選び方です。ご飯を食べる量は個人や人数によって異なるものの、一般的な目安としては以下のとおりです。
【人数別:炊飯容量の目安】
人数 | 炊飯容量 |
1~2人 | 3合炊き |
3~4人 | 5.5合炊き |
5人以上 | 1升炊き |
ポイントは迷ったらワンサイズ大きめの炊飯容量を購入することです。冷凍目的で大量に炊くときや、具材の多い炊き込みご飯を作るときなどに役立ちます。また将来的に家族が増える可能性があったり、子供が大きくなり食べる量が増えたときにも有効です。
圧力・スチームの有無
IH炊飯器で美味しいお米を食べたい場合は、圧力タイプやスチームタイプを選ぶと良いでしょう。圧力タイプは圧力をかけることで熱がお米の芯まで伝わるため、お米をふっくらモチモチに炊き上げることができます。
スチームタイプの場合は、高温のスチームによってお米を熱することでお米の甘みを引き出しつつモチモチに炊き上げることが可能です。またスチームは保温にも活用でき、炊き上がり直後のような状態にしてくれるのも強みといえます。
内釜の素材
IH炊飯器の内釜の素材も選ぶ際には見ておきたいポイントです。内釜の素材は各メーカーで異なるため、内釜で選ぶ際は以下のような特徴を知っておくと良いでしょう。
【内釜素材の特徴】
土鍋釜 | 遠赤外線効果に優れているため、お米本来の旨みを引き出してくれる。厚みがあり重め。 |
鉄器釜 | 熱効率が高いため、短時間でお米をふっくらと炊き上げてくれる。ある程度の重さがある。 |
炭釜 | 熱効率と遠赤外線効果が高いため、短時間で粒立ちが良くふっくらしたお米を炊き上げてくれる。衝撃に弱く価格が高め。 |
ダイヤモンド釜 | 熱効率や蓄熱性(熱を貯めておける性質)が高く、ダイヤモンド微粒子のフッ素コートを施しているため、均一でふっくらした炊き上がりになる。軽量かつ耐久性が高い。 |
銅釜 | 熱効率と蓄熱性が高いため、ふっくらツヤのある炊き上がりになる。傷付きやすい素材なので、ほかの金属と組み合わせていることが多い。 |
機能
IH炊飯器には以下のような便利機能が備わっています。
- 炊き上がりの状態を再現してくれる「保温機能」
- お米の種類によって最適に炊き上げてくれる「炊き分け機能」
- 炊飯中の蒸気を抑えてくれる「蒸気カット機能」
- おかずやお菓子などを最適に調理してくれる「調理コース機能」 など
このようにご飯を美味しく食べられる機能や、ご飯以外のおかずやお菓子などを調理できる機能など便利機能が満載です。必要な機能をよく確認して選ぶようにすると良いでしょう。
おすすめのIH炊飯器メーカー
IH炊飯器でおすすめのメーカーは以下のとおりです。
- パナソニック
- 三菱電機
- 東芝
- 日立
- 象印
- タイガー
- アイリスオーヤマ
パナソニックや三菱電機、東芝、日立は大手ならではの機能性の高さと安心感があります。象印とタイガーは炊飯器メーカーとしてツートップの知名度と使いやすさがあるため、迷ったら選んでおいて問題ないでしょう。アイリスオーヤマは安価なIH炊飯器を販売しているため、手軽に入手しやすいメーカーです。
IHを活用した製品②:IHクッキングヒーターオール電化
IHを活用した代表的な製品といえば「IHクッキングヒーター」をイメージする人が多いのではないでしょうか。オール電化の必需品であるIHクッキングヒーターについて解説していくので、ぜひ導入する際の参考にしてみてください。
IHクッキングヒーターの仕組み
IHクッキングヒーターは、IH炊飯器同様に電流と金属抵抗により発熱します。IHクッキングヒーターは「トッププレート(ガラス製)」と呼ばれるガラスの下にコイルが設置されており、コイルに電流を流すことで磁力線が生まれます。
磁力線が生まれたことでトッププレートを介して、鍋やフライパンなどの金属部分に電流が当たる。過電流が発生することで金属抵抗による熱が、鍋やフライパンに伝わることで発熱し調理できます。
IHクッキングヒーターとガスコンロの違い
IHクッキングヒーターとガスコンロの主な違いは以下のとおりです。
【IHクッキングヒーターとガスコンロの主な違い】
IHクッキングヒーター | ガスコンロ | |
加熱方式 | IH方式 | ガス方式 |
火力 | 高火力 | 中火力 |
熱効率 | 高め | 低め |
機能性 | 高機能 | シンプル |
価格 | 高価なものが多い | 安価なモデルもある |
工事費 | 【IH→IH】数万円【IH→ガスコンロ】約10万円~ | 【ガスコンロ→ガスコンロ】数万円【ガスコンロ→IH】数万円 |
一番の違いは使用するエネルギーが電気なのか、ガスなのかという部分です。そのため状況次第で交換の工事費に差が生まれます。特に新築のときからIHクッキングヒーターを設置していて途中でガスコンロを設置する場合は、ガスの配管工事が必要になるため工事費が高くなることに注意しましょう。
IHクッキングヒーターのメリット
IHクッキングヒーターのメリットは、主に6つあります。それぞれのメリットを解説するので、ぜひ導入する際の参考にしてみてください。
火災のリスクを抑えられる
IHクッキングヒーターでは電気を使って発熱させるため、ガスコンロよりも火災のリスクを抑えることができます。住宅火災の原因のなかでもトップクラスに多いのは、ガスコンロからの出火です。火を使わないIHクッキングヒーターは、安全性の高い調理器具だといえるでしょう。
光熱費の削減につながる
LP(プロパンガス)ガスしか使用できない地域では、IHクッキングヒーターのほうが光熱費を安く抑えることができるでしょう。光熱費を一番抑えられるのは都市ガスではあるものの、都市部に限られるため地方ではIHクッキングヒーターのほうがお得になりやすいといえます。
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掃除がしやすい
IHクッキングヒーターの表面は平面のトッププレートなので、汚れても簡単に掃除できます。また燃焼ガスが発生しないため、油等の汚れが周囲に飛び散りにくいという特徴も。一方でガスコンロの場合は凹凸があるため、細かい部分まで掃除しにくいといえるでしょう。掃除する手間を減らしたいのであれば、IHクッキングヒーターがおすすめです。
火力調整が簡単に行える
IHクッキングヒーターでの火力は数字で判断できるようになっているため、ボタンを押すだけで簡単に調整が行なえます。ガスコンロの場合は、手動で火力を見ながら調整しなければいけません。手軽かつ正確に火力調整できるのが、IHクッキングヒーターのメリットといえます。
暑い時期でも快適に調理できる
IHクッキングヒーターでは火を使わないため、室温が高くなる夏場や気温が高い日でも快適に調理できます。IHクッキングヒーターは、鍋やフライパンのみを加熱する仕組みです。ガスコンロのように空気ごと加熱するわけではないので、快適性においても軍配が上がるでしょう。
便利な機能が豊富にある
家電製品ならではの便利な機能が、IHクッキングヒーターには豊富にあります。例えば火力と調理時間を自動で変更してくれる機能や、一定の温度を保てるように自動でコントロールしてくれる機能などです。ガスコンロよりも便利な機能は多めだといえます。
ガスコンロよりも熱効率が高い
IHクッキングヒーターは、ガスコンロよりも熱効率が高い(約90%)こともメリットです。IHクッキングヒーターの場合、トッププレートに接している鍋やフライパンの底が直接的に加熱されます。ガスコンロの場合は、空気を通して鍋やフライパンを加熱するため熱効率が低めです。効率良く調理できれば時短にもつながります。
IHクッキングヒーターのデメリット
IHクッキングヒーターには多くのメリットがある一方で、デメリットもあります。デメリットも解説するので、理解したうえで導入を検討してみてください。
専用の調理器具が必要になる
IHクッキングヒーターの場合は、IH専用の調理器具(鍋やフライパンなど)が必要になります。ガスコンロの場合は多くの調理器具に対応しているため、手軽に入手しやすいといえるでしょう。またIH専用の調理器具は、ガス専用の調理器具よりも価格が高めな部分も気になる点です。
ただし時短調理が目的だったり普段から磁石が付かない素材(土鍋・アルミニウム・一部のステンレスなど)を使わないのであれば、それほど気にならないでしょう。
火加減がわかりにくいこともある
IHクッキングヒーターはガスコンロのように火が出ないため、人によっては火力を確認しにくいことがあります。ガスコンロの火加減に慣れている状態からIHクッキングヒーターに交換した場合、本当に加熱できているのか不安になる人もいるでしょう。
そのためIHクッキングヒーターでは、数字や文字で火力がわかるようになっています。しばらく使っていれば火加減にも慣れるでしょう。
直火・鍋振り料理がしにくい
IHクッキングヒーターは、火が出ないことやトッププレートと鍋底が設置していなければ加熱することができない調理器具です。そのため直火で料理したいときや中華料理のような鍋振りを行いたい料理は、基本的に不向きといえます。
しかし焼き・煮込み・炒め・揚げるなどの調理は行えるため、日常的に料理をする分には問題ないでしょう。
汚れによりトッププレートが焦げることもある
IHクッキングヒーターでは、調理時の吹きこぼれや油などの汚れを放置していると、トッププレートが焦げつくことがあります。掃除しやすいとはいえ頑固な汚れが付いてしまい、たわしやスチールウールなどで力を入れて掃除すると表面を傷付けてしまうでしょう。
そのため傷付けにくいIHクッキングヒーター専用のクリーナーが販売されています。正しく掃除をすることで頑固な焦げも落とせるでしょう。
停電時は加熱できない
電気を使用して加熱するIHクッキングヒーターは、停電してしまうと使えません。一方でガスコンロの場合は停電時でも使用できます。大規模な停電の際には不便に思うこともあるでしょう。
停電に備えるには電気代も節約しやすい、蓄電池や太陽光発電の導入がおすすめです。停電時でも電気が使えるため、気になる人は新日本エネックスへ無料相談してみましょう。
IHクッキングヒーター導入の費用相場
IHクッキングヒーターの導入費用は本体だけで約数千円〜40万円、工事費で約数万〜20万円です。導入費用はIHクッキングヒーターのタイプや必要な工事によって異なります。IHクッキングヒーターのタイプは、卓上・据置・ビルトインの3種類です。
卓上タイプは火力が弱めなものの一番安価で工事の必要がなく、すぐに使用できます。据置タイプは火力・機能性・費用のバランスが良く、キッチンに備え付けるビルトインタイプが最も機能性が高く高額です。
一人暮らしやキッチンにスペースがなければ卓上タイプ、設置スペースがありコスパを考えるなら据置タイプ、予算に余裕があり高機能かつシステムキッチンに備え付けたいのであればビルトインタイプが良いでしょう。
IHクッキングヒーターの選び方
IHクッキングヒーターの選び方は主に7つあります。IHクッキングヒーターは、メーカーやタイプによって特徴が異なるため、何を重視するのかを決めておくと選びやすいでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
サイズ
据置タイプのIHクッキングヒーターを選ぶ場合は、サイズを確認しておくと良いでしょう。ガスコンロを置いていた場所に据置タイプのIHクッキングヒーターを入れ替える場合、サイズが合わないと置けないでしょう。サイズは選ぶ際の重要なポイントです。
トッププレートの色
IHクッキングヒーターのトッププレートには、シルバー系とブラック系の2色が展開されています。シルバー系の特徴は、定番の色かつ汚れが目立ちにくいことが挙げられるでしょう。ブラック系の特徴は、操作パネルの文字が見やすく汚れが確認しやすいことです。どちらを重視するのかを決めておくと良いでしょう。
機能や性能
IHクッキングヒーターを選ぶ際は、求める機能や性能が備わっているかも重要です。例えばヒーター部分には「IHヒーター・オールメタル・ラジエント」の3種類があります。IHヒーターは通常のヒーター、オールメタルは鉄製の調理器具も使え、ラジエントはヒーター部分を熱してガラスや土鍋なども加熱できるのが特徴です。
機能面ではタイマー機能や料理に合わせて温度を自動調整できる機能、チャイルドロック機能、誤作動防止機能などがあります。求めている機能が備わっているのかを確認して、最適なIHクッキングヒーターを選びましょう。
口数
IHクッキングヒーターの、ヒーターの口数も選ぶ際のポイントです。モデルによってヒーターの口数が1〜3口と異なるため、サイズや家族人数なども考慮して選ぶと良いでしょう。複数の料理を同時に調理したい場合は、口数が2口以上のものがおすすめです。
電圧(火力)
選ぶ際にはIHクッキングヒーターの火力ともいえる電圧(100V・200V)も大切です。電圧が高いほど高火力になるため、調理の幅が広がるでしょう。卓上タイプの多くは100Vが採用されており、多くの据置タイプやビルトインタイプには200Vが採用されています。高火力を選ぶなら200VのIHクッキングヒーターを選びましょう。
操作部分
IHクッキングヒーターの操作部分も、選ぶ際に見ておきたいポイントです。タッチパネルタイプかボタンタイプの2種類があり、デザイン性や使い勝手が異なります。タッチパネルタイプはデザイン性が高くフラットなので掃除しやすく、ボタンタイプは物理的に操作できているかがわかりやすいといえます。どちらを重視するのかも考慮して選びましょう。
加熱サインの形
IHクッキングヒーターを選ぶ際は、加熱時のサインが必要かどうかもチェックしましょう。IHクッキングヒーターは火を使わないため、モデルによっては加熱していることが確認できる加熱時のサイン(トッププレートが光る等)がわかるものがあります。加熱されていることを見た目でも確認したい場合は、加熱時のサインが出るものがおすすめです。
グリルの機能性
焼き魚やローストビーフなども作りたい場合は、IHクッキングヒーターのグリルの機能性にも注目しましょう。IHクッキングヒーターのなかには、グリルの機能性が高いモデルがあり、さまざまな調理が行なえます。各メーカーで機能性が異なるため、求めるものがあるのかを確認して選んでみてください。
おすすめのIHクッキングヒーターメーカー
IHクッキングヒーターでおすすめのメーカーは以下のとおりです。
- パナソニック
- 三菱電機
- 東芝
- 日立
- 山善
- アイリスオーヤマ
パナソニックや三菱電機、東芝、日立は大手ならではの豊富な品揃えと機能性の高さがあります。山善とアイリスオーヤマはコンパクトなタイプかつ安価なモデルが多く、手軽にIHクッキングヒーターが入手しやすいでしょう。
IHクッキングヒーターやオール電化の導入を検討するなら新日本エネックスへ
新日本エネックスは2015年創業の博多に本社がある会社です。全国対応しているのが特徴です。
オール電化や太陽光発電、蓄電池、V2Hの導入などに対応しています。新日本エネックスが注目される理由は以下のとおりです。
- 施工実績が豊富
- 高い技術力と知識量がある
- 多くのメーカー・製品の取り扱いがある
- 地元の行政から感謝状の授与歴がある
- 顧客様からの良い口コミや評判が多いなど
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まとめ
IHは誘導加熱を活用した加熱方法です。コイルに電流を流して磁力線を発生させ、金属抵抗により発熱させることができます。IHを活用したIH炊飯器やIHクッキングヒーターは、高火力かつ熱効率の高さに加えて、安全性やデザイン性、機能性、省エネ性能に優れた調理器具です。
一方で価格が高めだったり停電時に使用できなかったりするデメリットもあるため、それぞれを考慮して導入するか検討しましょう。停電時に使用できない問題に関しては、蓄電池や太陽光発電を導入することで解決できます。
蓄電池や太陽光発電はオール電化との相性が良く、光熱費を削減できたり停電対策ができたりと、さまざまな恩恵を得られるでしょう。導入費用は高額になりやすいものの、補助金によって安く導入することも可能です。
気になる人は太陽光発電や蓄電池、オール電化の導入実績が豊富な新日本エネックスに無料で相談や見積もりをしてみましょう。無理な押し売りは一切ないので、気になる疑問があれば気軽にお問い合わせください。