- 太陽光発電設備の設置を考えているけどメリットってあるの?
- 太陽光発電設備設置のデメリットはあるの?
- 太陽光発電設備設置時の注意点は?
ご自宅に太陽光発電設備の設置を考えているご家庭では、このような疑問を抱いている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では太陽光発電のメリット・デメリットについて解説していきます。
実際に太陽光発電をご自宅に投入する場合、どのような点について注意すれば良いのかも解説するのでぜひ参考にしてください。
太陽光発電に関する基礎知識
ここでは太陽光発電に関する基礎的な知識について解説します。
再生可能エネルギーで電気を作るシステム
そもそも太陽光発電とは「シリコン半導体などに光が当たると電気が発生する現象を利用して、太陽の光エネルギーを太陽電池により直接電気に変換する発電方法」のことを指します。(参考:再生可能エネルギーとは|経済産業省資源エネルギー庁)
太陽光発電の特徴は主に次のとおりです。
- エネルギー源は太陽光
- 土地を必要としない
- 遠隔地の電源(山岳地域・農地)としても使える
- 非常用電源として災害の時に便利
気候の条件によって発電量が左右されますが、常に再生可能なエネルギーとして安定的な電気を生み出すことができる発電設備として日本でも徐々に導入が始まっています。
【太陽光発電の国内導入量とシステム価格の推移】
引用:エネルギー白書2018|経済産業省資源エネルギー庁
ここ10年で一般住宅用の太陽光発電導入量も増えており、今後ますます増えていくことが予想されています。
一般住宅と業務用の違い
太陽光発電設備は主に一般住宅と業務用の2種類があります。
この2つの種類の最も大きな違いは「出力」です。一般住宅用は通常のご家庭で使われていることが想定されているため、出力も10kW未満のものがほとんどとなっています。
一方で業務用の太陽光発電設備は、工業用機械や工場の非常用電源に使われることが想定されており出力も10kw以上です。また業務用の太陽発電設備を用いて投資を行う方法もございます
一般のご家庭で太陽光発電設備を導入する場合、屋根の大きさ等もありますが一般的には10kW以下を導入される方が多いです。
太陽光発電を導入する12のメリット
ここでは太陽光発電設備を一般のご家庭が導入する11のメリットについて解説します。
電気代が削減可能
一般のご家庭が太陽光発電設備を導入する最大のメリットは、電気代を削減することが可能である点です。
引用:日本のエネルギー2022年度版|経済産業省資源エネルギー庁
経済産業省が発表しているデータによると、東日本大震災以降日本の一般家庭の電気代は毎年のように値上がりを見せています。
そのため電気代を節約するための方法として、近年着目されているのが太陽光発電設備の導入です。
実際に太陽光発電設備を導入したご家庭にアンケートを取ったところ、設置した理由は約81%が電気料金を削減するためでした。
引用:太陽光発電の設置状況等設置後の満足度に関するアンケート調査|株式会社グッドフェローズ
設置してからの満足度も4年連続95%以上のご家庭が満足していると答えており、太陽光発電設備を導入することで長期間の電気代削減を期待できます。
引用:太陽光発電の設置状況等設置後の満足度に関するアンケート調査|株式会社グッドフェローズ
寿命が長い
太陽光発電設備の寿命は、ネットを調べると17年と記載されているところもありますが、これは正しくありません。この数字はあくまでも国税庁が定めた「税法上」の耐久年数であり、実際はより長く利用することができます(参考:風力・太陽光発電システムの耐用年数について|国税庁)。
一般的なメーカーで発売されている太陽光発電の寿命は、最低でも30年以上と言われています。もっとも使用環境やメンテナンス状況によって異なるので、場合によってはこれ以上の期間使う事も可能です。
エコな生活を送ることができる
太陽光発電設備を設置することで、エコな生活を送ることができるのもメリットです。
近年ではエコな暮らし方をして環境に配慮するという考え方が、企業の取り組みとしても必要不可欠なものとなっています。
実際に「多少高くても環境に配慮した製品を購入したいですか?」というアンケートを行ったところ、価格が高くても環境に配慮した製品を購入したいと答えた人が過半数を超える55%でした。
引用:環境意識に関するアンケート調査|株式会社グッドフェローズ
一般市民の間でもエコな生活を送るという意識は徐々に高まっており、環境に配慮したクリーンエネルギーである太陽光発電設備に関しても導入するご家庭が増えつつあります。
売電で利益を得ることができる
太陽光発電設備をご家庭に導入すると、余剰な電気を売却して利益を生み出すことができるというのはご存知でしょうか?
太陽光発電設備導入済みのご家庭が余った電気を売電する制度を「fit制度」といい、再生可能エネルギー設備導入を推進するために国が特別に定めています。
実際に2023年度に太陽光発電設備を設置し、fit制度を利用したとしたらどの程度の利益を生み出すことができるのかおおまかに計算してみました。
- 売電価格 16円/kwh
- 太陽光発電パネルの容量 6kw
- 年間売電した場合の目安 16円/kwh×6kw×年間発電量1,100kwh=10万5,600円
このように年間で10万円の利益を生み出すことができます。そして10年間フルで太陽光発電を利用した場合、利益は約105万円までにのぼります。
(※なおこの計算はあくまでも参考であり、太陽光発電設備や環境によって数字は異なります。また電気使用量、日射量等は加味しておりません。)
もちろん売電だけではなく光熱費の削減もできるため、太陽光発電設備を導入することで得られる利益は数多くあります。
再エネ賦課金が削減できる
毎月支払っている電気代の検針票に「再エネ賦課金(再生可能エネルギー発電促進賦課金)」という記載がされているのを、何度か目にした人もいるのではないでしょうか。
この再エネ賦課金とは、再生可能なエネルギーを促進するために、国の取り組みとして電気を使う国民全員から徴収している1種の税金のようなものです。
再エネ賦課金も電気代と同じく毎年値上がりをしております。
実際に2012年度は使用量の0.22%でしたが2021年度は3.36%になっております。
例えば4人家族のご家庭様で毎月420kWhを使用している場合
2012年度の場合は毎月92円、1年間は1104円になります
2021年度の場合は毎月1411円、1年間は16,932円にもなります
(参考:再生可能エネルギー固定価格買取制度|経済産業省資源エネルギー庁)
ご自宅に太陽光発電設備などを設置している場合、毎月の電気料金に加算される再エネ賦課金を削減することに繋がります
ZEHにつながる
ZEHとは「家庭で消費するエネルギーよりも作り出すエネルギーの方が多いため、環境にも経済的にも優しい住宅」のことを指します。
太陽光発電設備を導入すれば、ご自宅で使う電気を賄うだけではなく余った電気を売ることにより利益を生み出すことも可能です。
引用:ZEHの普及促進に向けた政策動向と平成31年度の関連予算案|経済産業省
経済産業省が発表しているデータによると、ZEH住宅では光熱費の負担が大きくなる冬の時期を除くとエネルギーの収支がプラスになっていることがわかります。
年間を通じても約42,461円がプラスという結果になっており、ご家庭で太陽光発電設備を導入した場合光熱費を削減できる可能性が高いと言えるでしょう。
電気代が高騰しても安心
引用:日本のエネルギー2022年度版|経済産業省資源エネルギー庁
上記でも少し触れましたが、東日本大震災以降日本の電気代は毎年のように値上がりを見せています。
しかし太陽光発電設備を導入することによって、ご家庭によっては電気の使用量を限りなく使わない状態まで抑えることも可能です。
そのため毎年のように値上がりを見せる電気代に左右されることなく、光熱費を節約して生活することができます。
補助金が利用可能
太陽光発電設備を一般のご家庭が導入する場合、国や地方自治体による補助金を利用することができます。
また日本では2021年4月に「2030年度までに温室効果ガスを46%削減する」ことを、国の方針とすることが定められました。(参考:温室効果ガスの削減目標及び緊急事態宣言等についての会見|首相官邸)
国全体として再生可能エネルギーの導入を推奨していくことが予想されるため、今後さらに補助金や支援制度が充実する可能性があります
(※国では太陽光発電単体に対する補助金を2014年以降ストップしております)
断熱効果あり
太陽光発電設備はご自宅に断熱効果をもたらしてくれるというのはご存知でしょうか。
一般的に太陽光発電パネルは、住宅の屋根に設置することになります。屋根の上に太陽光発電パネルがあることにより、直射日光によって室温が上昇することを防ぐことが可能です。
また夏だけではなく冬にも暖かい空気が外へ流出することを防ぐ事が出来るため、太陽光発電パネルがない住宅よりも保温効果を望むことができます。
オール電化(エコキュート、IH)と相性抜群
通常のご家庭でも様々なメリットがある太陽光発電設備ですが、オール電化(エコキュート・IH)を導入しているご家庭であればさらなるメリットを得ることができます。
オール電化のご家庭の場合、一般的な電力会社との契約プランは「深夜の電気代が安く・昼の電気代が高い」というものです。
オール電化、特にエコキュートを導入しているご家庭では、夜の電気代が安い時間帯に電気を使ってお湯を沸かして、保温をしておくことにより日中に使うことで料金がお得になっています。
確かに深夜料金が安ければ電気代を削減することができますが、日中電気を多く使うご家庭の場合、電気代が割高になってしまうというデメリットも。
しかし太陽光発電設備を導入していれば、電気代が高い日中は太陽光発電により作られた電気を使うことができます。割高な電気代となる日中の電気消費量を抑えることができるため、長期的に電気代の節約が可能です。
蓄電池と相性抜群
太陽光発電設備を設置したご家庭では、蓄電池を併用することにより作った電気をさらに効率的に利用することができます。
蓄電池と併用することにより、余った電気を貯めておくことができます。また災害時にも太陽光発電で作った電気を蓄電池に貯めておくことにより、夜間でも電気を使うことが可能です。
単体でも導入することにより災害対策や節約効果のある太陽光発電ですが、蓄電池を一緒に導入することによってさらなる効果を得ることができるので、興味がある方は同時に設置することをおすすめします。
↓蓄電池を導入することによるより詳しいメリットはこちら!
蓄電池のメリット・デメリット、導入がおすすめの家庭の例を解説
停電しても発電した電気を使える
蓄電池のところでも少し触れましたが、太陽光発電を導入することにより大雨や震災による停電が起きた場合でも、発電した電気を使って生活することができます。
大雨や台風が起きると、その影響で長期間電気が使えなくなってしまうということは珍しくありません。しかし太陽光発電を導入すれば、太陽がある限り電気を作ってくれるため安心です。
太陽光発電の7つのデメリット
ここでは太陽光発電設備の7つのデメリットについて解説します。
初期費用がかかる
太陽光発電設備を導入するためには、必要な設備の購入や設置工事のための初期費用が必要です。
引用:調達価格等算定委員会「令和3年度以降の調達価格等に関する意見案」|経済産業省
グラフを見ると、2020年の太陽光発電設備設置費用は平均で新築が28.5万円/kW、既築で32.7万円/kW、全体では29.8万円/kWとなっています。
もっともこの価格は毎年のように下がっており、太陽光発電の導入が始まった2012年から比較すると約半分近い価格になっているのが分かります。
今後も国としては再生可能エネルギーの導入推奨を行っていくことが予想されるので、まだまだ導入に必要な価格が下がることを期待できるでしょう。
太陽光に左右される
太陽光発電の見逃せないデメリットとしては、発電量が太陽光に左右されるという点が挙げられます。
やはり太陽光がなければ発電することができないため、その年の日光量によって発電量は大きく変わってくるため、毎年どのくらい発電を期待できるのかというのは断言できません。
もっとも日本は晴れている日が多い地域がほとんどであるため、一年中天候が悪く発電がほとんどできなかったという心配は無用です。
太陽光発電設備による発電量は、1年間という長いスパンでみれば安定したものとなるので安心してください。
住宅によってソーラーパネルが導入できない場合も
住宅によってはソーラーパネルが導入できない場合もあります。
一般的な太陽光発電のパネルは、1枚あたり10~15kg程度です。ある程度の枚数を置かなければ効果がないため、お住まいの住居の大きさによっては200~300kg以上の重さがかかることとなります。
そのため屋根の構造上ソーラーパネルが導入できない場合もあるので、事前に業者などに確認しなければなりません。
また住居の立地によっては、太陽光発電のソーラーパネル設置が向いていないケースも考えられます。太陽光発電の導入を考えているご家庭は、1度専門の業者に依頼してパネルを設置することができるか、立地上向いていない場所ではないか確認しましょう。
売電価格が下がっている
太陽光発電設備を設置したご家庭では、余った電気を各電力会社に売却することができます(fi制度)。
しかし経済産業省資源エネルギー庁が発表しているデータによると、毎年徐々にですが太陽光発電による売電価格が下がっていることが判明しました。
引用:調達価格に関する広告|経済産業省資源エネルギー庁
確かに上記のグラフを見ても毎年のように売電価格が下がっていることがわかります。
しかし売電価格が下がっているからといって、太陽光発電設備を導入するメリットがなくなったというわけではありません。
実際に売電単価が42円だった時に比べれば太陽光パネル1枚あたりの発電量は上がっておりますので、パネルの種類などにもよりますが売電単価の下落に影響されないご家庭様も多数おられます。
定期的な修理・メンテナンスが必要
太陽光発電パネルは定期的な修理やメンテナンスが必要です。
特に大雨や台風などの被害を受けたご家庭の場合、気づかぬうちに太陽光発電設備が故障してしまっているというケースも考えられます。
もっとも丈夫で故障しにくいのが太陽光発電の特徴でもあるので、修理やメンテナンスが必要ないご家庭もあるため安心してください。
ただしパワーコンディショナーは平均15年~20年前後で故障しますのでその場合はパワーコンディショナーの交換が必要になります
太陽光の反射
太陽光発電設備をご自宅に設置する場合、太陽光の反射が眩しすぎてご近所トラブルに発展するケースもあります。
もっともこのトラブルは太陽光発電パネルを、北側に設置していることで生じるケースがほとんどです。ちゃんとした業者であれば太陽光発電パネルの設置場所までしっかり考えてくれるので、こういったトラブルが起きる心配はほとんどありません。
悪質な業者が存在する
太陽光発電設備を、訪問営業などで強引に勧めてくる悪質な業者も存在します。
引用:太陽光発電に関するトラブルにご注意ください|経済産業省資源エネルギー庁2021年
経済産業省資源エネルギー庁は、毎年太陽光発電に関するトラブルの注意喚起を行っています。
強引な訪問販売などで無理やり太陽光発電設備の導入を迫ってくる悪質な業者が存在しており、毎年約3,000件前後の相談がされているようです。
太陽光発電設備を導入する際は、必ず信頼のできる業者に依頼しましょう。
太陽光発電をご自宅に導入する際の注意点
ここでは太陽光発電をご自宅に投入する際に、絶対に注意しておきたい点について解説していきます。
見積りを出してもらう
まずは依頼する業者に見積もりを出してもらいましょう。
屋根の形や設置する場所、購入するメーカーのパネルによって導入に必要な費用というのも変わってきます。また設備に掛かる費用だけではなく工事費用も必要なので、具体的にどれくらいの金額がかかるのかは見積もりを出してもらわないと分かりません。
依頼する業者に見積もりを出してもらい、大まかな金額を把握してから導入するかどうかを決めると良いでしょう。
お住まいの地域の日光量を調べる
お住まいの地域が、年間を通じてどれくらいの日光量なのか調べるというのも重要です。
やはり太陽光発電は年間を通じての日光量によって、どれくらいの電気を作ることができるか左右されます。
お住まいの地域や住宅が極端に日光量が少ない場合、導入してもあまりメリットを得ることができない場合もあるので注意してください。
年間の日光量は、気象庁が発表している過去の気象データを検索すると大まかに調べることができます。興味がある方は一度調べてみてはいかがでしょうか。
参考:過去の気象データ|国土交通省気象庁
導入実績が豊富で信頼できる業者に依頼する
太陽光発電設備をご自宅に投入するのであれば、導入実績が豊富で信頼できる業者に依頼しましょう。
新日本エネックスでは、実際に蓄電池や太陽光発電設備を導入したお客様の設置事例を紹介しています。これまで何百件も設置をこなした実績があるので、蓄電池設置をご検討の方は安心してお任せください。
また新日本エネックスの公式ホームページでは、実際に蓄電池や太陽光発電設備を導入したお客様からお喜びの声を頂いています。
実際に新日本エネックスを利用して太陽光発電や蓄電池を設置したお客様のインタビュー動画もあるので、気になる方はコチラからご覧下さい。
ご自宅に最適の太陽光発電を導入するなら新日本エネックスがおすすめ!
今回紹介してきたように、一般のご家庭が太陽光発電を導入することで得られるメリットは数多くあります。
確かにデメリットもあるのは事実ですが、経験豊富な業者に依頼すればデメリットをカバーしつつご家庭様に有益になるように太陽光発電設備を導入することが可能です。
どこよりもお得に太陽光発電や蓄電池を導入したい、どのような太陽光発電設備や蓄電池を導入すればお得なのか知りたいという方は、ぜひ1度お気軽にお問い合わせください。