マンションで蓄電池は設置できる?導入するメリットや注意点を解説
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・マンションでも蓄電池は設置可能で、都市部では設置が増加中。 ・賃貸マンションでは設置が難しいが、オーナーが設置する場合も増えている。 ・蓄電池の導入で電気代節約や災害時の電力確保が可能。 ・設置時には音やスペース確保、原状回復などの注意点がある。
▼ 目次
- マンションで蓄電池は設置できるの?
- マンションで蓄電池を導入するメリットが知りたい
- マンションに最適の蓄電池を選ぶ方法が知りたい
マンションに住んでいるため、蓄電池を導入することができず悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
確かにマンションは蓄電池を置くスペースがなかなか確保できないため、導入に躊躇しているご家庭も多いです。 しかし近年で一軒家に住むご家庭よりもマンションに住んでいる人の数の方が多いと言えます。
実はマンションに住んでいても蓄電池を設置することは可能であり、ご家庭に導入することでさまざまなメリットがあります。
そこで今回の記事では、マンションにお住まいの方が蓄電池を導入するメリットや注意点、また最適の蓄電池を選ぶにはどうすればよいのかについて解説するので、ぜひ参考にしてください。
マンションに蓄電池を設置するケースが急増中!
蓄電池を設置するご家庭が多くなりつつある中で、マンションにお住まいの方も設置するケースが急増していることはご存知でしょうか?
ここではマンション住まいの人でも蓄電池を設置する理由について、詳しく解説していきます。 。
都市部のマンション・アパート利用者が多い
引用:首都圏居住地等選好|国土交通省
国土交通省が調査したデータによると、現在首都圏に住んでいる子育て世代の人たちは、約3割近くが自己所有のマンション、賃貸を合わせると半分以上がマンションやアパート住まいのご家庭が多いことが分かっています。
都市部では戸建てよりもマンションやアパートの利用者が多く、多くの人にとってマンションやアパートに住むことは当たり前のこととなっています。
長く住むことになるご自宅には蓄電池などの災害対策アイテムが必要であるため、マンションやアパートにお住まいの方でも蓄電池の設置を行うというご家庭が多いです。
オーナーが蓄電池を設置するケースも
賃貸住宅の場合、原状回復なども関係するためなかなか蓄電池を導入することができないというご家庭も多いです。
しかし最近では不動産のオーナーが蓄電池を設置するケースも多くなっています
オーナーが蓄電池を設置すれば導入コストもかからないため、光熱費がかからず電気代も安くなるためお得に生活することが可能です。
集合住宅向けの補助金制度もある
実は集合住宅向けの補助金制度があるため、マンションに蓄電池を導入するご家庭も増えています。
例えば、東京都では家庭に対する蓄電池等補助金・助成金制度を設けており、この制度は集合住宅にお住まいの方でも利用することが可能です。
参考:東京都家庭に対する蓄電池等補助助成金申請の手引き|東京都
太陽光発電+蓄電池マンションも
近年では太陽光発電と蓄電池のどちらも設置している「スマートマンション」という集合住宅も増えています。
また太陽光発電を既に導入済みというマンションも多いため、後から交渉によっては蓄電池を各ご家庭で設置するということも可能です。
マンションが賃貸の場合、蓄電池の設置は難しい?
マンションが賃貸の場合、各ご家庭で蓄電池を設置することは難しいのでしょうか?
マンションで蓄電池を設置する場合において、問題になりそうな点を以下で詳しく解説していきます。
騒音が気になる
賃貸に限らずマンションで蓄電池を設置する場合、気になるのが工事や蓄電池稼働の際の騒音です。やはり機械であるため、エアコンの室外機のように稼働中の騒音というのは避けることができません。
国土交通省が実施した「平成30年度マンション総合調査結果」によると、マンションのトラブルで最も多いのは生活音となっています。
順位 | トラブルの内容 |
1位 | 生活音 |
2位 | 違法駐車 |
3位 | ペット飼育 |
4位 | 建物不具合によるもの |
5位 | 水漏れ |
参考:平成30年度マンション総合調査結果より独自作成|国土交通省
賃貸に限らず蓄電池の稼働音がご近所迷惑に繋がる可能性もあるので、マンションで蓄電池を設置する際には十分注意する必要があります。
もっとも稼働音がしないものや、室内設置タイプの蓄電池であればある程度騒音を抑えることが可能です。
置くスペースがない場合も
マンションに蓄電池を設置したい場合、置くスペースというのも重要になります。
一般的に蓄電池はエアコンの室外機程度のサイズです。もっとも蓄電池の容量や種類によっては、室外機2台分のスペースが必要になるタイプ、空気清浄機のような大きなタイプなどがあります。
やはり賃貸に限らずマンションの場合、ご家庭様の電気使用量に合わせた蓄電池の導入は難しい可能性があります、またメーカー推奨のメンテナンス・修理のための作業空間も確保しなければなりません。
作業空間と設置スペースを含めると考えていた以上の面積が必要となるため、設置を諦める方もおられます
原状回復が難しい
賃貸マンションにお住まいの場合、蓄電池導入で最も頭を悩ませるのが原状回復の問題です。
蓄電池を設置するためには、工事を行っていくつか壁に穴を開けなければなりません。蓄電池を固定して事故を防ぐためには必要不可欠の工事であるため、残念ながら省略することはできないので注意が必要です。
壁に穴を開けてしまった場合、経年劣化であれば原状回復の責任が免除されることもありますが、蓄電池の設置の場合には退去の際に必ず元に戻す必要があります。
原状回復のための工事はかなりの費用がかかってしまうため、コスト面を考えると原状回復が必要な工事を行うというのはあまりおすすめできません。
仮に賃貸マンションにお住まいの方で蓄電池を設置したい場合は、ポータブルタイプのものを導入するという選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。
マンションで蓄電池を導入するメリット
マンションで蓄電池を導入するメリットはあるのでしょうか。以下でメリットについて詳しく解説していきます。
電気代が節約できる
マンションで蓄電池を導入した場合、ご家庭にとって最も嬉しいメリットが電気代が節約できるという点です。
蓄電池を導入することにより、なぜ電気代を節約できるのかその仕組みは次のとおりとなっています。
引用:我が家の蓄電池の話|神奈川県
- 電気料金は一般的に夜が安く昼間が高い
- 電気料金が安い夜に蓄電池に電気を貯めておく
- 電気料金が高い昼間に貯めておいた電気を使う
特に深夜の電気料金が安くなる料金プランを選択すれば、より節約効果が高まり電気代を削ることができます。
災害時に電気が使える
蓄電池は電気を貯めておくことができるため、災害時に停電したとしても電気を使うことができます。
特にタワーマンションなど高層階にお住まいのご家庭は、最悪の場合長期間自宅から出ることができなくなる可能性も高いです。
そのため数日間は自宅で生活ができるように、事前に災害への対策をしておくことが重要となります。蓄電池を導入しておけば停電時でも電気を使うことができるため、災害の情報収集をしたり、生活に必要な最低限度の家電製品を利用したりなどが可能です。
エコな暮らし方ができる
日本では2030年度までに「約46%の温室効果ガス削減」を掲げて、再生可能エネルギーの普及を行っています。
国による推奨運動だけではなく、近年では一般の人々の間にもエコな暮らし方をして環境に配慮するという意識が強まっていると言えるでしょう。
実際に「多少高くても環境に配慮した製品を購入したいですか?」というアンケート行なったところ、価格が高くても環境に配慮した製品を購入したいと回答した人が過半数を超える55%でした。
引用:環境意識に関するアンケート調査|株式会社グッドフェローズ
このように国内の一般家庭でも環境に対する意識が高まっており、環境に配慮した生活ができる蓄電池の導入をするご家庭が増えています。
マンションでも導入できる蓄電池は数多くあるため、蓄電池の設置をするか悩んでいる方は、1度業者に相談してみてはいかがでしょうか。
マンションでも使いやすい蓄電池の導入を行っているので、信頼できる業者をお探しの方はぜひ新日本エネックスへとご相談ください。
戸建て引っ越し後にも蓄電池を有効活用できる
賃貸マンションにお住まいの方の中には、将来戸建てに引っ越すことを計画しているというご家庭も多いです。
蓄電池はマンションでも問題なく利用することができますが、戸建に引っ越した後でも有効活用することができます。寿命は10〜20年が多いので、引っ越し後でもマンションで利用していた蓄電池を長く利用することができるでしょう。
そのため今後戸建てに引っ越しを考えているご家庭でも、蓄電池を購入するタイミングが早ければ早いほど長くお得に使い続けることができます。
マンションでも蓄電池を設置したい場合に注意すべき点とは?
マンションでも蓄電池を設置したい場合、どういった点に注意をすれば良いのでしょうか。
以下で詳しく解説していきます。
導入コストが必要
マンションでも蓄電池を設置したい場合、まず検討しなければいけないのが導入コストです。
やはり蓄電池は導入コストがある程度必要になるため、まとまった予算をあらかじめ確保しておかなければなりません。
もっともマンションなどの集合住宅で蓄電池を設置する場合、戸建てと同様に補助金や助成金制度を利用することができます。
参考:東京都家庭に対する蓄電池等補助助成金申請の手引き|東京都
お得な価格で蓄電池を導入することができるため、マンションにお住まいの方もまずは補助金や助成金がないか確認してみると良いでしょう。
↓蓄電池の補助金について詳しくはこちら!
作業環境を含めた置き場所の確保
前述でも少し触れたように、蓄電池を導入する場合は作業環境を含めた置き場所の確保する必要があります。
特にマンションは設置スペースや作業環境を確保するのが難しいので、場合によっては室内に置くタイプのものを検討してみるのも良いでしょう。
作動音に気をつける
マンションで蓄電池を設置する場合、最も気をつけなければならないのが蓄電池の作動音です。
作動音があまりにも大きすぎるとご近所トラブルに発展しかねません。特に室外に置くタイプの蓄電池の場合、常にエアコンの室外機より少し小さな作動音がするため設置する際には注意が必要です。
近隣のことを配慮して、蓄電池を購入する前に作動音がないものもしくはほとんどしないものを選ぶと良いでしょう。
マンションに最適の蓄電池の選び方
ここではマンションに最適の蓄電池の選び方について解説していきます。
音が小さいものを選ぶ
蓄電池の騒音レベルは一般的に「35~40db(デシベル)」と言われています。
これは図書館の中や閑静な住宅街の昼間と同じくらいの大きさと言われており、このくらいであれば騒音トラブルに発展する可能性は低いです。
しかしマンションは隣の部屋との感覚が非常に近いため、場合によってはうるさいと思われてしまう可能性もあります。
特に容量が大きい蓄電池は作動する音も大きくなる可能性が高いため、マンションで設置する際には注意が必要です。
マンションで蓄電池設置をお考えのご家庭は、作動があまりしないものを選ぶと良いでしょう。
また防音壁で運んだりするなどして、ある程度対策をしておくと騒音トラブルに繋がるリスクを抑えることができます。
できるだけ容量の多いものを選ぶ
上記で容量が大きい蓄電池は作動音が大きいため注意が必要と述べましたが、場合によってはマンションでも容量の大きい蓄電池を設置する必要性があります。
特に高層マンションの高層階にお住まいの方は、災害や大規模な停電などで被害を受けることはまず間違いありません。
場合によっては数日間自宅から得ることができないことも考えられるため、できるだけ容量の多いものを選んで電気が使えるように対策をしておく必要があります。
容量の大きいものを設置する場合は、上述でも紹介したように防音壁で囲むなどある程度の防音対策をしておくと良いでしょう。
停電時の目的から選ぶ
蓄電池は主に次の2つのタイプに分けることができます。
- 負荷タイプ
- 特定負荷タイプ
それぞれのタイプは停電時に果たす役割が異なるため、どういった目的で蓄電池を導入するのかによって決める必要があります。それぞれの特徴やメリット・デメリットについて以下に表としてまとめたので、蓄電池導入の際の参考にしてください。
全負荷タイプ | 特定負荷タイプ | |
特徴 | 家全体の電気をまかなうことができる( ※蓄電容量、ご利用人数によって変わります) | 特定箇所の部屋もしくは電化製品のみ電気が利用できる |
メリット | ・停電時でも普段と変わりなく電気が使える ・家全体で不自由することなく電気が使える | ・停電時でも特定の部屋もしくは電化製品を使うことができる ・全負荷タイプよりも長く電気を使うことができる |
デメリット | ・使用する電気量が多いと短期間しか電気が使えない(太陽光発電と併用することで長期間使用可能) ・長い時間電気を使うためには節電するなどの工夫が必要になる | ・一部の部屋もしくは電化製品しか使用することができない |
室内か室外どちらに置くかで選ぶ
室内か室外どちらに置くかによって、設置する蓄電池のタイプも異なります。
室内に置くタイプのものであれば、ある程度蓄電池の騒音を抑えることが可能です。もっとも室外に設置するパワーコンディショナーの音は防げないため、防音対策しなければならないケースも考えられます。
またどうしても騒音が気になり蓄電池設置を躊躇っている方は、ポータブル型のものを導入することも可能です。ご家庭の状況によってどういったものを導入するかは異なるので、まずは業者に相談するのが良いでしょう。
蓄電池設置事例とお客様喜びの声
新日本エネックスでは、様々なご家庭の蓄電池設置事例を紹介しています。
例えば、下記の写真は蓄電池を室内に導入したご家庭の例です。
室内でも邪魔にならないほどの小ささと軽さを誇る蓄電池を導入しました。日常生活でもほとんど気にならないため、万が一の対策には最適の蓄電池です。
【実際に蓄電池を導入したお客様の喜びの声】
室内設置でもスペースを必要とすることなくコンパクトに設置可能なため、マンションの室内に蓄電池を導入したいとお考えの方はぜひご相談ください。
マンションでも蓄電池は導入可能!最適の蓄電池なら新日本エネックスへ
今回紹介してきたようにマンションでも蓄電池を導入することは可能です。
集合住宅向けの補助金や支援制度を行っている地域もあるため、お住まいの場所によってはお得な価格で蓄電池を導入することもできます。
もっともマンションで蓄電池を導入する場合、原状回復と騒音に関する問題についてだけは忘れてはいけません。特に騒音はご近所トラブルに繋がってしまう可能性もあるので、注意して蓄電池を設置する必要があります。
新日本エネックスでは、マンションにお住まいの方でも利用できる蓄電池を紹介しています。
作動音が小さくご近所トラブルになりにくい蓄電池も紹介できるので、どの業者に相談しようかお悩みの方は1度新日本エネックスへとご相談ください。