「日立製のエコキュートはどうなんだろう?」「エコキュートを導入するときに気をつけるポイントはあるの?」という疑問を持っている人はいるのではないでしょうか。
日立製のエコキュートには、さまざまなメリットやタイプがあるものの、どれを選んで良いのかわからない人もいるでしょう。エコキュートは家庭環境に必要なメリットやタイプを選ぶことがポイントです。
今回の記事では、日立製のエコキュートについてメリットやタイプ、費用相場、導入ポイントまで解説しています。本記事を読めば日立製エコキュートが家庭に合うのか判断できるようになるため、導入で失敗する可能性が低くなるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
日立製エコキュートを導入する10のメリット
日立製エコキュートを導入すると10のメリットがあります。それぞれのメリットを紹介するので、必要かどうかを判断してみてください。
省エネ性能No.1クラス
日立製の貯湯容量320〜550L未満のエコキュートには、年間給湯保温効率4.1〜4.2という省エネ性能No.1クラスのタイプがあります。年間給湯保温効率とは、数値が高いほど年間を通して省エネ性能が高いことを示す数値です。
年間給湯保温効率が4.0を超えていれば、メーカーに関係なく最上位タイプに位置づけられているため、高い省エネ性能であることがわかります。一般的に年間給湯保温効率が0.1高くなると、年間で約1,000円お得になるといわれています。
日立製エコキュートのなかで年間給湯保温効率が最も低い数値は3.0です。省エネNo.1である4.2と比べると差は1.2となり、年間で節約できる金額は約12,000円となります。年間給湯保温効率は他のメーカーでも確認できるものの、4.2という高い数値は三菱のエコキュートくらいしかありません。
水圧が弱くならない水道直圧給湯がある
日立製エコキュートのなかには独自の水道直圧給湯により、高い水圧と豊富な湯量を実現できるタイプがあります。一般的にエコキュートは、ガス給湯器と比べて水圧が弱くなりがちです。
水圧が弱くなる原因はエコキュートの構造にあります。エコキュートは貯湯タンク内にお湯を貯めておく仕組みなので、貯湯タンクの耐圧に見合った水圧でしか使用できません。このときの水圧は、水道直圧式のガス給湯器と比べると約1/3になってしまいます。
しかし日立製エコキュートの水道直圧給湯タイプでは、従来よりも湯量が約1.6倍、水圧が約2.9倍になっています。2か所同時使用でも高い水圧と豊富な湯量は、エコキュートにとって大きなメリットといえるでしょう。
ナイアガラタフネスで配管づまりを低減
日立独自のナイアガラタフネス搭載タイプは、配管づまりの可能性を抑えることができます。ナイアガラタフネスは、貯湯タンク内の水の入れ替え量を約1/30に減らすことで、カルシウム等の不純物の流入も減らす機能です。
エコキュートでは硬度の高い水道水または井戸水を利用すると、カルシウムなどの堆積物が溜まってしまうことがあります。堆積物が溜まっていくと配管づまりを起こし、エコキュートが使用できないこともあるため注意が必要です。
ナイアガラタフネスは硬度の高い水道水や井戸水に対応しているため、無料保証が5年ついています。配管づまりや水漏れによるトラブルを解決してくれるのも、嬉しいメリットといえるでしょう。
きらりUVクリーンでお湯をきれいにする
きらりUVクリーン搭載のタイプは菌の増殖やにごりを抑えてくれるため、一晩経ってもお湯がきれいに使用できます。きらりUVクリーンは、配管を流れるお湯に対して深紫外線を照射することで菌の繁殖を抑える優れものです。
深紫外線は紫外線のなかでも菌の増殖を抑える効果があります。日立は湯温40度で180Lのお湯に4人が入ると想定し、きらりUVクリーンありなしで12時間後の菌の増殖を比較しました。
結果はきらりUVクリーンありのほうが、なしと比べて菌の増殖を約99%抑えられています。お湯のにごり具合に関しても、きらりUVクリーンありのほうが透明度が高いという結果に。
きらりUVクリーンは常に清潔なお風呂に入れると同時に、きれいな残り湯を洗濯に活用するのに最適です。
ウレタンクだから保温性・耐久性が高い
日立製エコキュートの貯湯タンクは、保温性や耐久性が高いのが特徴です。保温性が高い理由は発泡スチロール保温材よりも断熱効果が高いウレタンを、貯湯タンク周りの隙間に使用しているからです。
貯湯タンクの天井部分には、断熱効果の高い真空断熱剤が追加されています。これらの断熱材によって高い保温性を実現。またウレタンを貯湯タンクの隙間に使用することで、耐震クラスSを達成しています。
耐震クラスSは病院や学校などの重要施設に求められるレベルであり、ウレタンクによる耐震性の高さを実感できるでしょう。ウレタンクはフルオートタイプから給湯専用タイプまで、幅広く採用されているのが嬉しいポイントです。
シルキー快泡浴で効率よく温めてくれる
シルキー快泡浴は微細な泡を発生させることで、効率よく体を温めてくれます。シルキー快泡浴で発生する泡は、髪の毛の直径よりも小さいマイクロバブル・ウルトラファインバブルの2種類です。
シルキー快泡浴で発生するマイクロバブルの量は約4,400個/ml、ウルトラファインバブルの量は約380万個/ml。このような微細な泡が大量に体を包み込むことで、体をまんべんなく暖めてくれ快適に入浴できます。
なおシルキー快泡浴を利用する際は、別売りのシルキー快泡浴用ふろ循環アダプターが必要です。気持ちよくお風呂で体を温めたい場合は、フルオートタイプを選んでシルキー快泡浴を体感してみてください。
すぐにお風呂に入れる高速湯はりがある
少しでも早くお風呂に入りたいときに有効なのが高速湯はりです。高速湯はりは標準湯はりに比べて、お風呂に入る時間を短縮できます。
高速湯はりはフルオートタイプのエコキュートで利用可能です。高速湯はりと標準湯はりとの時間の差は以下を参照してください。
【高速湯はり・標準湯はりの時間の差】
湯はりタイプ | フルオート(水道直圧給湯) | フルオート(水道直圧給湯・高硬度水道水・井戸水対応) | フルオート |
高速湯はり | 約9分30秒 | 約14分 | 約11分 |
標準湯はり | 約12分 | 約15分30秒 | 約12分30秒 |
※参考:日立
高速湯はりは標準湯はりと比べると、約1分半〜2分半ほどの時間を短縮できます。素早くお風呂に入りたい場合には、メリットとして感じられるでしょう。
スマホアプリでエコキュートを管理できる
日立エコキュートアプリを活用すれば、スマートフォンからエコキュートを管理できます。日立エコキュートアプリで行える内容は以下のとおりです。
- 外出先でも遠隔操作で湯はりや沸き増しなどが行える
- 現在のタンク湯量や過去の使用量、風呂温度などを確認できる
- お湯の使用実績に応じて効率的な使い方や設定を教えてくれる
- エコキュートの取扱説明書やアフターサービスを確認できる
- 事前に設定した自宅までの距離に近づくと湯はり設定が行える
- 翌日の天気をアプリが予想し最大4時間まで自動で昼間に沸き上げを行える(太陽光発電と連携している場合)
- みまもり機能で離れて暮らす家族のお湯の使用状況を確認できる
このように日立エコキュートアプリでは、多くの便利機能が活用できます。状況に応じて使い分ければ、快適なエコキュート生活を送れるでしょう。
インテリジェント制御で沸き上げや節約を賢く行う
インテリジェント制御は、最適な沸き上げ量の設定や効果的な節約を行ってくれます。センサーや学習機能によって、過去の使用湯量をもとに適切な沸き上げ量を状況に合わせて設定できます。沸き上げ量の設定は以下の3種類です。
- おまかせ節約:普段の平均使用湯量をもとに沸き上げる
- おまかせ小世帯:おまかせ節約よりも75L少なく沸き上げる
- おまかせ多め:過去1週間で使用湯量が一番多い日を目安に沸き上げる
浴そうのお湯の温度をセンサーが検知して学習することで、自動保温よりも最大約35%の省エネに期待できます。そのほか使用湯量の実績が見れたり、お湯の使い過ぎを知らせるシャワーアラームがあったりするため、賢く水道・電気代の節約ができるでしょう。
クリーン自動洗浄システムで配管をきれいに保てる
クリーン自動洗浄システムによって、エコキュートの配管をきれいに保つことが可能です。エコキュートの配管は定期的に洗浄しなければ、入浴剤の使用や汚れなどで徐々に劣化が進んだり、堆積物が溜まってしまう可能性があります。
しかし配管の洗浄を毎日行うのは大変でしょう。クリーン自動洗浄システムがあれば、お風呂の栓を抜くだけで自動的に洗浄を行ってくれるため便利です。さらに日立製エコキュートの配管は、銅配管よりも腐食や汚れを抑えられるステンレスを採用。
腐食や汚れに強いステンレス配管を、クリーン自動洗浄システムで定期的に洗浄することで常に清潔に保つことができます。エコキュートの配管は劣化しやすい部分なので、清潔さを保って劣化を抑えられるメリットは大きいといえるでしょう。
おすすめの日立製エコキュートのスペック・価格
日立製エコキュートには、さまざまな需要に合わせたタイプが販売されています。それぞれの特徴やスペック、価格を紹介するので、ぜひエコキュート選びの参考にしてみてください。
最高クラスの省エネ性能&パワフル給湯が可能なナイアガラ出湯タイプ
BHP-FVシリーズは、パワフル給湯が可能なナイアガラ出湯に対応しているだけではなく、最高クラスの省エネ性能(年間給湯保温効率4.1〜4.2)を持っているエコキュートです。水圧を弱めたくない、省エネ性能にもこだわりたい人におすすめできます。
【BHP-FVシリーズのスペック・価格】
タンク容量 | 460L(4~6人用) | 370L(3~5人用) |
システム品番 | BHP-FV46WD | BHP-FV37WD |
外形寸法 | ・貯湯タンク:2101×650×730mm・ヒートポンプ:720×792×299mm | ・貯湯タンク:1771×650×730mm・ヒートポンプ:720×792×299mm |
主な機能 | ・ウレタンク・水道直圧給湯・高速湯はり(約9分半)・インテリジェント制御・きらりUVクリーン・シルキー快泡浴・自動配管洗浄・クリーン自動洗浄システム・太陽光発電利用沸き上げ・日立エコキュートアプリ・非常用水のお湯が飲める など | ・ウレタンク・水道直圧給湯・高速湯はり(約9分半)・インテリジェント制御・きらりUVクリーン・シルキー快泡浴・自動配管洗浄・クリーン自動洗浄システム・太陽光発電利用沸き上げ・日立エコキュートアプリ・非常用水のお湯が飲める など |
本体+リモコン+脚カバー合計価格(税込) | 1,475,650円 | 1,371,150円 |
水道水・井戸水に対応したナイアガラタフネスタイプ
BHP-FWシリーズは、高硬度水道水や井戸水で利用できるエコキュートです。ナイアガラタフネスによって、配管内に堆積物が溜まりにくく配管づまりに強くなっています。無料の5年保証もあるため、安心して高硬度水道水や井戸水を使用したい人におすすめといえます。
【BHP-FWシリーズのスペック・価格】
タンク容量 | 460L(4~6人用) | 370L(3~5人用) |
システム品番 | BHP-FW46WD | BHP-FV37WD |
外形寸法 | ・貯湯タンク:2101×650×730mm・ヒートポンプ:720×792×299mm | ・貯湯タンク:1771×650×730mm・ヒートポンプ:720×792×299mm |
主な機能 | ・ウレタンク・水道直圧給湯・高速湯はり(約14分)・インテリジェント制御・きらりUVクリーン・シルキー快泡浴・自動配管洗浄・クリーン自動洗浄システム・太陽光発電利用沸き上げ・日立エコキュートアプリ・非常用水のお湯が飲める など | ・ウレタンク・水道直圧給湯・高速湯はり(約14分)・インテリジェント制御・きらりUVクリーン・シルキー快泡浴・自動配管洗浄・クリーン自動洗浄システム・太陽光発電利用沸き上げ・日立エコキュートアプリ・非常用水のお湯が飲める など |
本体+リモコン+脚カバー合計価格(税込) | 1,493,250円 | 1,388,750円 |
スタンダードなフルオートタイプ
BHP-FRシリーズは、高機能ながらも価格を抑えたエコキュートです。日立製エコキュートのなかではミドルクラスに位置づけられているため、コストパフォーマンスが良いといえます。コストパフォーマンスを求める人に、おすすめといえるでしょう。
【BHP-FRシリーズのスペック・価格】
タンク容量 | 460L(4~6人用) | 370L(3~5人用) |
システム品番 | BHP-FR46WU | BHP-FR37WU |
外形寸法 | ・貯湯タンク:2101×650×730mm・ヒートポンプ:720×792×299mm | ・貯湯タンク:1771×650×730mm・ヒートポンプ:720×792×299mm |
主な機能 | ・ウレタンク・ダブル湯温設定・高速湯はり(約11分)・インテリジェント制御・きらりUVクリーン・シルキー快泡浴・自動配管洗浄・クリーン自動洗浄システム・太陽光発電利用沸き上げ・日立エコキュートアプリ など | ・ウレタンク・ダブル湯温設定・高速湯はり(約11分)・インテリジェント制御・きらりUVクリーン・シルキー快泡浴・自動配管洗浄・クリーン自動洗浄システム・太陽光発電利用沸き上げ・日立エコキュートアプリ など |
本体+リモコン+脚カバー合計価格(税込) | 1,272,150円 | 1,167,650円 |
BHP-FSシリーズという幅が狭い薄型タイプもあります。ほかのフルオートタイプに比べると機能は少なめです。奥行きに余裕があるものの幅は狭めが良いという、設置スペースが限られる人におすすめのタイプといえます。
【BHP-FSシリーズのスペック・価格】
タンク容量 | 460L(4~6人用) | 370L(3~5人用) |
システム品番 | BHP-FS46WH | BHP-FS37WH |
外形寸法 | ・貯湯タンク:2225×450×1090mm・ヒートポンプ:720×792×299mm | ・貯湯タンク:1890×450×1090mm・ヒートポンプ:720×792×299mm |
主な機能 | ・追い焚き・ダブル湯温設定・風呂湯量節水・風呂配管自動洗浄・入浴剤対応・汚れガードパネル・耐震クラスB対応 | ・追い焚き・ダブル湯温設定・風呂湯量節水・風呂配管自動洗浄・入浴剤対応・汚れガードパネル・耐震クラスB対応 |
本体+リモコン+脚カバー合計価格(税込) | 1,470,700円 | 1,367,300円 |
必要最低限の給湯専用タイプ
BHP-ZAシリーズは、追い焚き機能などがない給湯専用のシンプルなエコキュートです。高機能ではない分、ほかのエコキュートよりも価格が抑えられています。BHP-ZAシリーズは、必要最低限の機能のみで安くエコキュートを導入したい人におすすめです。
【BHP-ZAシリーズのスペック・価格】
タンク容量 | 460L(4~6人用) | 370L(3~5人用) |
システム品番 | BHP-ZA46WU | BHP-ZA37WU |
外形寸法 | ・貯湯タンク:2101×650×730mm・ヒートポンプ:720×792×299mm | ・貯湯タンク:1771×650×730mm・ヒートポンプ:720×792×299mm |
主な機能 | ・ウレタンク・インテリジェント制御・来客時満タン沸き上げ・節約サポート・太陽光発電利用沸き上げ・汚れガードパネル・日立エコキュートアプリ・汚れガードパネル・入浴剤対応 など | ・ウレタンク・インテリジェント制御・来客時満タン沸き上げ・節約サポート・太陽光発電利用沸き上げ・汚れガードパネル・日立エコキュートアプリ・汚れガードパネル・入浴剤対応 など |
本体+リモコン+脚カバー合計価格(税込) | 1,068,650円 | 964,150円 |
※参照:日立
日立製エコキュートの保証期間
日立のエコキュートに対する無料の保証期間は以下のとおりです。
- 本体:1年
- 冷媒回路(圧縮機・熱交換器など):3年
- 貯湯タンク:5年
- ナイアガラタフネスモデルのみ:5年
また本体保証の1年に加えて、以下のような有料の延長保証もあります。
- +6年(合計7年):23,000円(税込)
- +9年(合計10年):31,300円(税込)
- +5年(合計10年・ナイアガラタフネスのみ):22,000円(税込)
※参考:MWJワランティ
無料保証の期間が短いと感じる人は、有料の延長保証も検討してみましょう。
日立製エコキュートで使用できる入浴剤
日立製エコキュートでは、給湯専用タイプはどの入浴剤も使用できます。使用できる入浴剤が限られているのはフルオートタイプです。フルオートタイプで推奨されている入浴剤は「パブ・バスクリン・きき湯・パスロマン・温泡」です。
ただし以下の成分や入浴剤は非推奨なので注意しましょう。
- 推奨品以外の発泡タイプ
- にごり・とろみタイプ
- 生薬タイプ(葉や茎など溶けない固形物が入っている)
- シリカパウダー、硫黄、酸、アルカリ、塩分
また複数の入浴剤を混ぜることも推奨されていません。エコキュートを長く使用するためにも、非推奨の入浴剤は使わないようにしましょう。
エコキュートの導入費用の相場は?
一般的なエコキュートの導入費用は30〜80万円ほどです。総額はエコキュートのタイプや工事費によって変化します。おおよその相場を理解しておくと、悪質業者の高額請求を見抜くことができるでしょう。
エコキュート本体は20~70万円ほど
エコキュートの本体価格は20〜70万円ほどで、価格は求める機能や容量などにより変化します。大容量かつ高機能なフルオートタイプは高く、一方で容量が少なめでシンプルな給湯専用タイプは安めです。
またエコキュートの本体価格は、販売している業者によっても異なります。同じメーカーで同じタイプのエコキュートでも、業者が違えば価格も異なる場合があることを覚えておきましょう。
工事費は10~20万円ほど
エコキュートの工事費は10〜30万円ほどで、エコキュートと同じく業者や内容によって価格が変化します。状況次第では追加工事が必要になる場合があり、工事費が見積もりよりも増えてしまう可能性があることは覚えておきましょう。
追加工事の可能性があるのかどうかは、事前に業者へ確認しておくことをおすすめします。事前の見積もり金額だけの支払いで済む場合もあれば、事後報告で追加請求する悪質な業者がいるためです。
エコキュートを導入するときに意識したいポイント
エコキュートを導入する際は、失敗する可能性を減らすためにも紹介するポイントを意識してください。それぞれに目を通していただき、後悔のないようにエコキュートを導入しましょう。
家族人数に合う容量を選ぶ
エコキュートは、お湯を使用する家族人数に合わせた最適な容量を選ぶことが大切です。家族人数が少ないにも関わらず、多すぎる容量のエコキュートを導入しても活用しきれないでしょう。
容量が大きくなるほどエコキュートの価格も高くなり、活用しきれないのであればコストパフォーマンスが悪くなります。お湯切れが不安な場合は、家族人数よりも少し多めの容量も選択肢に入れておきましょう。
エコキュートが設置できるか確認する
エコキュートはヒートポンプユニットと貯湯タンクを設置できるスペースが必要なので、事前に設置できるかを確認しておきましょう。貯湯タンクは大きいもので高さが2m、幅が1m、奥行きが1mを超える可能性があります。
大きさの問題で設置できない場合は、コンパクトなタイプのエコキュートを選択肢にいれましょう。エコキュートが設置できるか不安な人は、業者に相談して確認してもらってください。
塩害・寒冷地の場合は専用のものを選ぶ
塩害・寒冷地でエコキュートを使用する場合は、対応するものを導入しなければいけません。塩害地域は海が近いため、塩分を含んだ風や波しぶきによってエコキュートが錆びたり劣化が早まったりする可能性があります。
寒冷地は年間平均気温が10度以下になる地域(主に北海道・東北・北陸)のことです。一般的なエコキュートでは、配管の凍結や気温差による劣化が起きやすくなります。早期の劣化や故障を防ぐためにも、塩害・寒冷地に対応したエコキュートの導入は必要不可欠です。
相場を知るために相見積もりを取る
エコキュートを導入する際は、必ず相見積もりを取って相場を見極めましょう。エコキュートの価格や工事費は業者によって異なるため、相見積もりを取ることで金額を比較できます。
金額が比較できれば相場とかけ離れた、高額な見積もりを出してくる悪質業者を見抜けるようになるでしょう。相場を知ることはトラブルを回避するための有効な手段です。
信頼と実績のある業者を見つける
信頼と実績のある業者からエコキュートを購入したり、工事をしてもらいましょう。優良な業者を見極めるポイントは以下のとおりです。
- レスポンスが速い
- 対応が丁寧
- エコキュートの知識が豊富
- 細かいアドバイスもしてくれる
- 価格が相場とかけ離れていない
- 重要なことをしっかり説明してくれる
- アフターフォローが充実している など
悪質業者を相手にしないためにも意識して選んでみてください。なお注意すべきはトラブルが多い訪問販売です。その場で契約させようとしてくることが多いため、必ず即決しないようにしましょう。
無料の保証期間を確認する
業者によって無料の保証期間は異なるため、事前に確認しておくと良いでしょう。今回、紹介した日立の保証期間は「本体1年・冷媒回路3年・貯湯タンク5年」です。一方で東芝の保証期間は「本体・貯湯タンク5年・消耗部品2年」となっています。
無料の保証期間では短いという場合は、各メーカーが有料で1〜3万円ほどの延長保証を利用しましょう。エコキュートの寿命は10〜15年ほどなので、延長保証は検討する余地があるといえます。
国や地方自治体の補助金を活用する
エコキュートを導入する際は、国や地方自治体の補助金を活用しましょう。例として経済産業省が行っている補助金を紹介します。
経済産業省は「高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金」という補助金を実施。エコキュートの補助額は5万円/台で、戸建ての場合は上限2台、共同住宅等の場合は上限1台です。
補助金は予算がなくなり次第、終了してしまいます。対象要件などを確認して早めに申請することがポイントです。
まとめ
日立製エコキュートには10のメリット、さまざまな需要に合うタイプがあります。そのため必要な機能や容量などを明確にしておき、家庭に合うエコキュートを選びましょう。
エコキュートを導入する際は必ず複数社から相見積もりを取って相場を知り、悪質業者を見極められるようにしておくことが大切です。
そのほか導入するときに意識しておくと良いポイントも抑えておけば、エコキュートの導入で後悔する可能性が低くなるでしょう。
今回、紹介した日立以外のメーカーは以下の記事で解説しています。ほかのメーカーも気になる人は、ぜひ参考にしてみてください。