- 蓄電池って本当に必要性があるの?
- 蓄電池の導入を考えているが本当に必要か知りたい
- 必要性が高い家庭の具体例が知りたい
近年災害対策で蓄電池を導入するご家庭も多くなりましたが、本当に必要あるのか疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?
災害対策だけではなく環境面に配慮した生活や節約につながる蓄電池は、どのようなご家庭でも導入する必要性が高いものであることは間違いありません。
そこで今回の記事では、本当に蓄電池は必要あるのか、導入するメリット・デメリットや必要性の高いご家庭の具体例について解説します。
【2023年1月更新】蓄電池の必要性について
ここでは蓄電池の必要性について解説していきます。
蓄電池は電気をためて使えるシステム!
蓄電池の果たす役割は「電気を蓄え好きなタイミングで使えること」です。
例えば、太陽光発電設備を家庭容量でご自宅に導入している場合、太陽光さえあれば電気を作り出すことができます。電気を作り自家消費した後に余った電気は売電され収入になりますが10年を過ぎると売電収入がかなり安くなります。蓄電池は太陽光発電で作った電気もたくわえれますので電気代の高い時間に使用することで太陽光発電設置から10年が過ぎた場合は売電以上のメリットを生み出すことが出来ます。
つまりは蓄電池を導入することによって好きなタイミングで電気が使えるということです。特に災害や停電時に活躍してくれるのが、蓄電池の主な役割と言えるでしょう。
結論:蓄電池は震災、停電、卒fit後のことを考えると必要性が高い!
結論から言うと、震災や停電時の万が一のことを考えると一般家庭でも蓄電池を導入する必要性は高いと言えます。
参考: 東日本大震災に関する市民アンケート調査|仙台市
仙台市が東日本大震災で被災した人々に行なったアンケートによると、震災後特に必要としたもの・情報はダントツで電気・ガス・水道などのライフラインに関するものでした。
また知人や家族の安否や地震・津波の情報に関しても、電気がないと本当に必要な情報をリアルタイムで集めることはできません。
つまり震災や停電が起きた時に、電気さえあればある程度の不安は払拭できるのです。
被災などで本当に電気が必要な状況にならなければ、いつも当たり前のように使うことのできる電気の重要性というのは分かりません。
実際に被災した人たちの意見を参考にして、万が一の災害や停電に備えるためにも蓄電池の導入を検討してみるというのも良いでしょう。
実際に被災した人たちの意見を参考にして、万が一の災害や停電に備えるためにも蓄電池の導入を検討してみるというのも良いでしょう。
また避難所での生活に関してトラブルも発生しておりますので、プライバシーがない、集団での生活にストレスを感じる方も必要性が高いと言えるでしょう。
引用:まいどなニュース 避難所生活は「つらい」のが当たり前? 雑魚寝にトイレ問題…変わらぬ国の震災想定シナリオ、専門家は批判
出荷台数と実際の利用者の声から見る蓄電池の必要性
蓄電池の必要性に関して、出荷台数という側面から見てみましょう。
(一般社団法人日本電機工業会発表 定置用蓄電システムの出荷台数より独自に作成)
一般社団法人日本電機工業会が発表している「定置蓄電システムの出荷台数」によると、2012年から爆発的に蓄電池の出荷台数は伸びています。
東日本大震災で万が一の災害の時に対策をしておくことの重要性が再認識された結果、それまではほとんど注目されていなかった蓄電池が一般の人々に認知されるようになったためです。
また国の補助金や地方自治体の支援制度なども整いつつあるため、年を追うごとに蓄電池の出荷台数は増えています。
もっとも蓄電池の出荷台数が増えているとしても、実際に導入した人が満足しているのかはわかりません。そこで蓄電池を導入した家庭が満足しているかどうかについて、以下のグラフを見てください。
参考:家庭用蓄電池利用実態アンケート|積水化学工業株式会社
積水化学工業株式会社が実際に蓄電池を導入したご家庭に行なったアンケートによると、約87%以上のご家庭が蓄電池導入に満足したと答えています。
また不満・やや不満と答えたご家庭は約3%程度しか存在しておらず、蓄電池導入は非常に満足度が高いことが分かるでしょう。
蓄電池の必要性をメリットから考える
ここでは蓄電池の必要性について、導入することでどのようなメリットがあるのかという点から考えてみましょう。
災害・停電時でも電気が使えて安心
蓄電池の最大のメリットは、災害・停電時でも電気が使えて安心という点です。
災害や停電が起きた時に電気が使えなくなってしまうと、次のような点で不便を感じる・困ることになります。
- 冷蔵庫が使えず食品がダメになる
- 照明が使えず部屋が暗くなる
- 家電製品が使えなくなり料理できない
- エアコンが使えず熱中症になりかねない
- テレビやラジオが使えないため情報収集できない
- スマートフォンや携帯電話の充電ができないため外部との連絡が取れなくなる
このように一時的にでも電気が使えなくなってしまうと、日常生活においては致命的です。
一時的な停電であれば少しの我慢ですみますが、地震や大雨などの災害によるものの場合、電気が使えないという生活が長期的に続く可能性もあります。
場合によっては命に関わる危険性もあるため、常日頃から万が一の時に電気を使える準備をしておかなければなりません。
電気代を節約できる
蓄電池のメリットとして、電気代を節約できるという点が挙げられます。
蓄電池を導入することでなぜ節約をできるのか、具体的な仕組みは次のとおりです。
- 夜間の電気代は安く日中の電気代は高い
- 夜間に蓄電池へ電気を貯めておき、日中使うことで電気代を節約できる
- 電気の使用量によっては安い夜間の電気だけで日中生活することも可能
さらに太陽光発電システムをを自宅に導入しているご家庭の場合、より電気代を節約することができます。
場合によっては電気の自給自足に近い生活を送ることができるため、年間を通じて考えるとかなりの電気代を節約することも可能です。
特に日中そこまで電気を使う機会がないというご家庭では、より節約効果を期待できるでしょう。
引用:家庭用蓄電池利用実態アンケート|積水化学工業株式会社
積水化学工業株式会社が実際に蓄電池を導入したご家庭を対象に行ったアンケートでも、月々の光熱費が削減できる点に満足を感じているご家庭が多いようです。
またこの先電気代の上昇も予測されております。電気代は電気を電力会社から使った量に比例しますので蓄電池を使って作った電気を有効活用することは電気代上昇に対して効果的といえます。
「2023年最新版」電気料金値上げ!気付かないうちに損をする!?
ピークシフトで活躍する
最高気温が上がりやすい夏や地域によっては氷点下まで気温が下がる冬には、大多数の家庭でエアコンやヒーターなどの家電製品を利用することになります。
電気を使用するご家庭が多ければ多いほど、電気の需要が高まり電気代が高騰する可能性が高いです。電気代が高騰する可能性が高い時間に電気を消費する時間をずらすことを「ピークシフト」といいます。
一般的なご家庭では電気は常に消費されているため対策するのが難しいですが、蓄電池を導入すればピークシフトで活躍してくれること間違いありません。
特に夏や冬に電気代が何倍もかかっているというご家庭では、節約効果に期待できるでしょう。
太陽光発電設備との相性が良い
蓄電池は太陽光発電設備との相性が抜群です。
蓄電池を導入すれば災害や停電の時に、一定期間電気を使うことができます。しかし電気の供給が止まり続けていると、蓄電池の容量を使い切ってしまえばその後は電気が使えません。
しかし太陽光発電を導入していれば、常に電気を作ってくれるため災害や停電時にも電気に不便するリスクを最低限まで抑えることができるでしょう。
また蓄電池に太陽光発電で作った電気を貯めておくことで、災害や停電時の夜間の際にも電気を使い続けることができます。
太陽光発電は蓄電池との相性が最高!メリット・デメリットを解説
卒fit後のご家庭に最適
卒fitを迎えるご家庭、もしくは既に卒fitを迎えたご家庭には蓄電池を導入するメリットが高いです。
卒fitを迎えるとそれまでの売電価格では電気を売ることができなくなるため、太陽光発電で創った電気の使い道を考える必要があります。
蓄電池を導入すれば、卒fitを迎えたご家庭でも次のようなメリットがあります。
- 蓄電池をつけることで経済的なメリットが高まる
- 作った電気を効率的に利用することができる
- 補助金を利用して格安価格で導入することができる
実際に蓄電池を導入した人たちに行なったアンケートによると、卒fitを迎えて蓄電池を導入したという数が最も多かったようです。
引用:蓄電池の利用に関するアンケート調査|株式会社グッドフェローズ
すでに卒fitを迎えているご家庭の方や、今後数年以内に卒fitを迎える予定のご家庭は蓄電池導入を検討してみてはいかがでしょうか。
↓卒fit後について詳しくはこちら!
卒fitとは?卒fit後あまった電気はどうすればよいのか解説
蓄電池のデメリット
ここでは蓄電池のデメリットについて解説します。
寿命がある
一般的な蓄電池の寿命は、およそ10〜20年程度と言われています。
寿命が過ぎたとしても最大容量が減ってしまうだけで、ある程度の期間は利用可能です。
もっとも寿命を迎えたら交換する必要があるため、費用がかかってしまうのは避けられません。ただしうまく使うことで、一般的な寿命よりも長くお得に使い続けることができます。
↓蓄電池の寿命と長く使うコツはこちら!
蓄電池の寿命はどのくらい?寿命を伸ばすコツや選ぶポイントを解説
設置スペースを確保しなければいけない
蓄電池は種類によってサイズが異なりますが、おおよそエアコンの室外機程度の大きさがあります。
室内・室外タイプによってどこに置くのか異なりますが、ある程度の設置スペースは必ず確保しなければなりません。また蓄電池を設置するだけではなく、メーカーが修理・メンテナンス可能な空間を確保していることを推奨している点にも注意が必要です。
設置スペースと作業空間を考えると、事前にどこに設置するのかある程度決めておく必要があります。
コストがかかる
蓄電池を導入するためにはコストが必要になります。
容量や蓄電池の種類によっては、ある程度まとまった予算が必要です。もっとも蓄電池は国や地方自治体が、補助金や支援制度を積極的に行っているためお得な価格で導入することもできます。
蓄電池導入をお考えのご家庭は、お住まいの地方自治体で蓄電池の補助金や支援制度を行っていないか必ず確認しましょう。
↓蓄電池の補助金について詳しくはこちら!
蓄電池の必要性が高いご家庭の具体例
ここでは蓄電池の必要性が高いご家庭の具体例について解説します。
太陽光発電導入済みのご家庭
太陽光発電導入済みで蓄電池導入がまだの場合、導入することで様々なメリットがあります。
電気代を節約できるようになるだけではなく、災害や停電時の備えとしても万全になると言ってよいでしょう。
日中の電力使用が多いご家庭、日中の電気使用量が少ないご家庭様
日中の電力使用が多いご家庭は、蓄電池を導入することで電気代の節約効果があります。
夜間に安い電気を貯めておき、電気代が高い日中に使うことで毎日節約することが可能です。
また逆に日中の電気使用量が少ない場合も太陽光発電で貯めれる量が増えますのでその分電気の購入量を抑えることができます。
オール電化のご家庭
オール電化のご家庭では、深夜の安い電気を使うことで節約することができます。
特にオール電化のご家庭は、日中の電気代が割高になりがちです。しかし蓄電池を導入することにより日中の電気代を節約できるため、年間を通しても光熱費をグッと抑えることができるでしょう。
停電時や災害時に避難所に一緒に避難することが難しいご家族・ペットがおられるご家庭
停電時や災害時に避難所に一緒に避難することが難しいご家族やペットがおられるご家庭では、蓄電池が大活躍してくれます。
特に健康管理のために電子機器を日々使わなければならない方や、移動することが難しいペットを飼われているご家庭の場合、電気が使用できるかどうかは死活問題です。
命に関わることでもあるので、避難所に避難するのが難しいご家族やペットがおられるご家庭は、蓄電池を導入して災害対策をする必要性は高いと言えます。
まだ太陽光発電設備を導入していないご家庭
まだ太陽光発電設備を導入していないご家庭でも、蓄電池を導入するメリットは多いです。
- 災害や停電時の対策になる
- 電気代を節約できる
- ピークシフトで活躍が期待できる
このようにたとえ太陽光発電設備を導入してなかったとしても、蓄電池を導入する必要性は高いと言えます。
ご自宅に本当に必要な蓄電池を選ぶためのポイント
ここではご自宅に本当に必要な蓄電池を選ぶためのポイントについて解説します。
容量から選ぶ
蓄電池を選ぶ上では、どの程度の容量にするのかというのは非常に重要です。
もっともそれぞれのご家庭で最適な容量というのは違うため、どのくらいの容量が最適なのか断言することはできません。
最適な蓄電池の容量を選ぶ基準となるのは次の通りです。
- 停電時に使う電気の量から選ぶ
- 電気の使用量から逆算する
- 太陽光発電設備から考える
- 定格出力容量と実効容量から決める
このように蓄電池を導入する目的から考えて容量を選ぶと、最適の蓄電池を選ぶことができます。
↓ご家庭にあった最適な蓄電池の容量について詳しくはこちら!
蓄電池の容量の選び方!失敗せずに最適のものを選ぶ方法を解説します
保証から選ぶ
蓄電池は定期的にメンテナンスや修理が必要になるので、保証内容が充実しているかどうかも重要です。
以下にそれぞれのメーカーがどのような対応をしているのか、簡単に表としてまとめました。
メーカー名 | 保証期間 | 保証期間内の対応 |
パナソニック | ・蓄電池ユニット15年・蓄電池容量15年. | ・保証期間内に製造上の不具合、蓄電容量が規定値以下になった場合無料で修理対応 |
シャープ | ・蓄電池ユニット15年・蓄電池容量15年 | ・保証期間内に蓄電容量が規定を下回った場合は無料修理対応 |
ニチコン | ・蓄電池ユニット15年・蓄電池容量15年 | ・保証期間内に蓄電容量が規定を下回った場合は無料交換対応 |
オムロン | ・システム保証15年 ・蓄電池容量15年 | ・保証期間内に蓄電容量が規定を下回った場合は無料修理対応 |
(※なお製品ごとに保証期間やサービスは異なります。メーカーや機種ごとの保証対応について知りたい方は、ぜひ新日本エネックスへお問合せください)
メーカーごとの保証内容をチェックして、保証が充実しているものを選びましょう。
蓄電池おすすめメーカー15選|最適の選び方やお得な購入法を解説
太陽光発電設備との相性から選ぶ
既にご自宅に太陽光発電設備を導入しているご家庭は、蓄電池と太陽光発電との相性から選びましょう。
蓄電池の種類によっては太陽光発電設備に対応していないものもあります。
使っているメーカーやタイプによって蓄電池と太陽光発電設備を併用できるかは異なるので、必ず導入する前に確認しておきましょう。
確認を怠ると太陽光発電設備と併用できず、せっかくの蓄電池の魅力が半減してしまう可能性もあるので注意してください。
また動作確認が取れていないメーカー同士の蓄電池を導入をすると最悪の場合は故障する可能性もありますので販売業者に確認するのをオススメします。
停電時の使用目的から選ぶ
蓄電池は主に次の2つのタイプに分けることができます。
- 負荷タイプ
- 特定負荷タイプ
それぞれのタイプは停電時に果たす役割が異なるため、どういった目的で蓄電池を導入するのかによって決める必要があります。それぞれの特徴やメリット・デメリットについて以下に表としてまとめたので、蓄電池導入の際の参考にしてください。
全負荷タイプ | 特定負荷タイプ | |
特徴 | 家全体の電気をまかなうことができる( ※蓄電容量、ご利用人数によって変わります) | 特定箇所の部屋もしくは電化製品のみ電気が利用できる |
メリット | ・停電時でも普段と変わりなく電気が使える ・家全体で不自由することなく電気が使える | ・停電時でも特定の部屋もしくは電化製品を使うことができる ・全負荷タイプよりも長く電気を使うことができる |
デメリット | ・使用する電気量が必然的に多くなるため短期間しか電気が使えない(太陽光発電と併用することで長期間使用可能) ・長い時間電気を使うためには節電するなどの工夫が必要になる | ・一部の部屋もしくは電化製品しか使用することができない |
蓄電池は全負荷と特定負荷どちらがおすすめ?選ぶ際のポイントを解説
一般家庭でも蓄電池の必要性は高い!最適のものを選ぶなら新日本エネックス
今回紹介してきたように、一般のご家庭でも蓄電池を導入することによる必要性は高いです。
万が一の災害や停電時に備えることは重要であり、蓄電池を導入することで様々なリスクを軽減することができます。
新日本エネックスでは、それぞれのご家庭に最適の蓄電池を選ぶための説明やアドバイスをしています。
蓄電池導入に当たって、分からないことや気になることがあれば、まずは新日本エネックスにご相談ください。