「太陽光発電のメンテナンスって必要?費用はどのくらい?」「太陽光発電のメンテナンスは自分でやってもいいのかな?」などの疑問を持っている人がいるのではないでしょうか?
太陽光発電はメンテナンスの手間が少なめとはいえ、理解して実施しておかないと突発的な出費が発生したり、トラブルが発生したりする可能性があります。そのため太陽光発電で効率よく長期運用するためには、メンテナンスについて正しい理解が必要です。
今回の記事では、太陽光発電のメンテナンス費用や主な内容、自分で行わないほうがいい理由などを解説しています。本記事を読めば太陽光発電のメンテナンスについて理解が深まるため、出費を抑えながら効率よく長期運用していけるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
太陽光発電のメンテナンス費用の相場
太陽光発電に必要なメンテナンス費用は、内容によって金額が異なります。今回は主なメンテナンス内容と費用を紹介するので、依頼する際の参考にしてみてください。
定期点検の費用相場は約2万円
定期点検の費用相場は、10kW未満の太陽光発電において1回あたり約2万円となっています。太陽光発電の寿命は約20年です。
4年に1回の定期点検が推奨されているため、20年間で必要な定期点検の費用は約10万円、年間では約5,000円が目安だと覚えておきましょう。
ただし定期点検の2万円という費用は、あくまで平均的な数字です。施工会社によっては無料で行ってくれることもあれば、1〜10万円ほどの費用が発生することもあります。定期点検を依頼する際は施工会社に確認してみましょう。
※参考:資源エネルギー庁
太陽光パネル1枚あたりの清掃費用は約500~1,000円
一般的な太陽光パネル1枚あたりの清掃費用は約500〜1,000円です。一般的な家庭では3〜5kWhの太陽光パネルを設置しています。太陽光パネルの出力は各メーカーやパネルによって異なるものの、今回は250Wと仮定して費用を出してみましょう。
1kWあたりの「1kW=1000W」です。1枚あたりのパネルの出力を250Wだとすれば、1kWに必要な太陽光パネルの枚数は4枚になります。つまり3kWなら12枚、4kWなら16枚、5kWなら20枚の太陽光パネルが必要です。
仮に1枚の清掃費用が1,000円で、太陽光パネルが20枚の場合は2万円になります。清掃費用が1枚で500円で、太陽光パネルが16枚の場合は8,000円です。さらに多くの業者では数万円の基本料金を設定しています。
そのため太陽光パネルの清掃費用は「基本料金+枚数分の金額」が必要です。特に基本料金は業者や洗浄する内容によって異なるため、事前に確認することをおすすめします。
パワコンの交換費用相場は約20万円~
太陽光発電に必要なパワコンの交換費用は約20万円~約50万円になる場合が多いです。パワコンは太陽光発電の電力を家庭で使用できるように変換する重要な機器です。
パワコンは長ければ20年ほど使用できるものの、一般的には10〜15年ほどで交換します。そのためメーカーの保証も10〜15年ほどになっていることがほとんどです。
例えばパワコンを15年後に20万円で交換する場合は、年間で約1.3万円の費用になります。なお業者によっては交換費用が約20万円~約50万円になる場合があるので、会社のサポート範囲やそれぞれの特徴などを比較しながら相見積もりは必須といえるでしょう。
※参考:資源エネルギー庁
その他の費用:足場代・修理代は数万円~10万円ほど
その他の費用としては、太陽光パネルの設置に必要な足場を組む費用、太陽光パネルやパワコンなどが故障した際の修理代も発生することがあります。
修理代に関しては業者や故障内容によって異なるものの、多くの場合は数万円ほどの費用が必要です。足場は屋根が急勾配等の理由で必要になる場合は、約10万円の費用がかかると想定しておくと良いでしょう。
太陽光発電のメンテナンスが必須な理由
太陽光発電のメンテナンスは必須です。メンテナンスを行わないと、長期的な運用で支障が出てしまう可能性が高くなるでしょう。ここでは太陽光発電のメンテナンスが必要な理由を解説しているので、それぞれ確認してみてください。
改正FIT法から実質的に義務化されている
2017年4月1日から施行された改正FIT法では、住宅用を含んだ50kW未満の太陽光発電の「保守点検」と「メンテナンス」が実質的に義務化されています。
保守点検とは、太陽光発電が問題なく運用できるのか現状を点検することです。メンテナンスとは、太陽光発電を効率よく運用できるように清掃や部品の交換などを行います。
以前のFIT法では条件を満たしている場合に限り保守点検やメンテナンスの必要がなかったため、運用や安全などの面で問題が起きていました。そのため経済産業省が太陽光発電の問題を抑えるために、保守点検とメンテナンスに「努力義務」を課しています。
努力義務には法令上の罰則や強制力はありません。しかし保守点検やメンテナンスを行わないと最悪の場合は、FIT認定が取り消しになり売電できなくなります。そのため太陽光発電で売電する際は、実質的に保守点検とメンテナンスは義務化されているといっても良いでしょう。
※参考:資源エネルギー庁
安全性を確保してトラブルを未然に防ぐ
太陽光発電の定期的なメンテナンスは、安全性を確保してトラブルを未然に防ぐ目的があります。太陽光発電は長期運用を目的としているため、定期的なメンテナンスにより把握していない不具合や故障を早期に発見できるようになるでしょう。
例えば太陽光パネルを支えている架台のボルトが劣化で緩んでいると、太陽光パネルが強風で飛ばされるため非常に危険です。また施工不良により配線不良が原因で火災が起きてしまう可能性も考えられます。
これらの問題を放置しておくと安全に効率よく太陽光発電を運用できません。そのため定期的なメンテナンスは義務化されていなかったとしても、必須だといえるでしょう。
発電量を維持するために必要
太陽光発電の発電量を維持するためにもメンテナンスは欠かせません。太陽光パネルを屋根に設置する場合は、雨風の影響により汚れやゴミが溜まりやすくなります。汚れやゴミで太陽光パネルに太陽光を遮ってしまう部分が多くなれば、それだけ発電量が低下してしまうでしょう。
また施工不良によって配線忘れがある場合は、すべての太陽光パネルから発電できずに発電量が大幅に低下したままになっている可能性もあります。発電量が下がってしまうと、それだけ自家消費できる電力量や売電収入が減ってしまうでしょう。
これらの問題を早期発見して効率よく太陽光発電を行うためにも、定期的なメンテナンスは必要不可欠です。
太陽光発電の定期点検箇所と内容例
ここでは太陽光発電で行われる定期点検箇所と内容例を紹介します。
屋根
屋根の定期点検箇所と内容例は以下のとおりです。
点検箇所 | 点検項目 | 点検内容 | 点検周期 | 点検方法 |
屋根葺材 | 破損、位置ずれ | ・屋根葺材に著しい破損がない。・すき間又はズレがなく収まっている。・金属屋根などに錆が発生し ていない。 | 1回/6月 | 目視 |
屋根裏 | 野地裏、天井裏に 結露、雨漏りの痕跡 | 野地裏、天井裏に結露、雨漏り の痕跡がない。 | ||
排水路 | 排水状態 | 排水路の目詰まり、経路外に水 たまりがない。 |
太陽電池アレイ
太陽電池アレイの定期点検箇所と内容例は以下のとおりです。太陽電池アレイとは、セルやモジュールを組み合わせた太陽光パネルの完成形のことになります。
点検箇所 | 点検項目 | 点検内容 | 点検周期 | 点検方法 |
太陽電池モジュール | 表面の汚れ、破損 | 著しい汚れ、きず、破損がない。 | 1回/週・1回/6月 | 目視 |
端子箱の破損、変形 | 破損、変形がない。 | 適宜 | ||
フレームの破損、変形、腐食 | 著しい汚れ、さび、腐食、破損 及び変形などがない。 | 1回/6月 | ||
太陽電池セル表面のスネイルトレイル | スネイルトレイルがある場合、経過 観測し、観測の結果、著しい発電 能力の低下がない。 | 1回/年 | ||
コネクタ | 破損、変形 | コネクタが確実に結合され、破損がない。 | 1回/6月 | |
ケーブル | 破損、変形、汚損、 腐食 | ・配線に著しい汚れ、さび、 腐食、きず、破損がない。・ 配線に過剰な張力、余分な 緩みがない。 | ||
電線管 | 電線管が正しく固定されている。 | |||
接地線 | 腐食、断線、外れ | 接地線に著しい破損がなく、正しく接続されている。 | ||
接続部のゆるみ | 接続部にゆるみ、破損がない。 | 1回/年 | ||
架台 | 架台の固定状態 | ・ボルト、ナットの緩みがない。 ・固定強度に不足の懸念がな いこと。・製造業者が示す「修繕又は 改修が必要な外観目安」があ る場合はその確認。 | 1回/6月 | |
架台、基礎の状態 | ・著しい基礎のひずみ、損傷、 ヒビなどの破損進行がない。 ・架台の変形、きず、汚れ、 さび、腐食及び破損がない。 (さびの進行のない、めっき鋼板の端部に発生するさびは除 く)。なお、塩害地区の場合は、 特にさび・腐食・破損を確認する。 ・凍結深度の影響、積雪による 沈降、不等沈降、地際腐食、 架台多連結による膨張変形の有無など影響がない。 | |||
周辺の状況 | 影(樹木、電柱、アンテナなど)、鳥の巣 | 影、鳥などの巣、樹木、電柱など の状態が安全で、性能に著しい影響がない。 |
※架台や基礎の状態の点検は、ビルの屋上のように人が入れる場合を想定した内容
接続箱・直流集電箱(PCS内蔵型も含む)
接続箱・集電箱の定期点検箇所と内容例は以下のとおりです。
点検箇所 | 点検項目 | 点検内容 | 点検周期 | 点検方法 |
本体 | 外箱の腐食、破損 | 著しい汚れ、さび、腐食、きず、 破損及び変形がない。 | 1回/週・1回/年 | 目視 |
設置状態 | 外箱の固定ボルトなどに緩みが なく確実に取り付けられている。 | 1回/6月 | ||
扉の開閉、施錠 | ・扉の開閉に異常がない。・鍵付の場合は施錠ができる。 | |||
外箱の内部の状態 | ・じんあい、雨水、虫類、小動物の侵入がない。・著しい汚れ、さび、腐食、 きず、破損及び変形がない。 | |||
周囲の状況 | 周囲にものが置かれていない(離隔距離の確保)。 | 1回/週・1回/年 | ||
配電、電線管 | ・配線に著しいきず、破損が ない。・電線管に著しい汚れ、さび、 腐食、きず、破損がない。・電線管が正しく固定されて いる。 ・配線引込口にすき間などが 生じていない(小動物の侵入 防止)。・結束バンドの破損、外れが ない。 | 1回/6月 | ||
防水処理の確認 | ・コーキングなどの防水処理に 異常がない。 ・雨水など水の浸入跡がない。 ・水抜き穴などの処理がされて いる。 | |||
端子台、内部機器 | 接続箇所の ゆるみ、脱落 | ・端子台、内部機器に緩みがない。・内部機器に脱落などがない。 | ||
過電流保護素 子(ヒューズが ある場合) | 破損、溶断表示 | ヒューズに異常がない。(破損、溶断など) | ||
逆流防止ダイオード | ねじ緩み、破損、腐食 | 電線との接続部に異常がない。 (電線の外れなど) | ||
断路器、 開閉器 | ||||
避雷器 (対策がある場合) | 破損、動作表示 | 避雷器(サージアブソーバ、 SPD、バリスタなど)に異常がな い。 | ||
接地線 | 腐食、断線、外れ | 接地線に著しい破損がなく、正しく接続されている。 | ||
接続部のゆるみ | 接続部にゆるみ、破損がない。 | 1回/年 | ||
試験 | 断路器・開閉器の開閉操作確認 | 確実に操作ができる。 | 操作 | |
逆流防止ダイオード | ダイオードに異常がない(オープン・ショート故障など)。 | 測定 | ||
接地抵抗測定 | 規定の接地抵抗値以下である (電気設備の技術基準の解釈第 17条参照)。 | |||
絶縁抵抗測定 | 回路ごとに測定した絶縁抵抗値 が規定の値以上である(電気設 備の技術基準を定める省令第五 十八条参照)。 | |||
開放電圧 | 回路ごとに測定した電圧に異常 がない。 | |||
I-V 曲線 (必要に応じて) | I-V曲線に異常がない。 | 適宜 | ||
太陽電池モジュー ル内バイパス回路(バイパスダイオー ド)の機能確認 | バイパスダイオード故障判定装置等を使い確認する。 |
電力量計
電力量計の定期点検箇所と内容例は以下のとおりです。
点検箇所 | 点検項目 | 点検内容 | 点検周期 | 点検方法 |
メータ | 表示の確認 | 正しく動作している。 | 1回/週・1回/年 | 目視 |
漏電遮断器・交流集電箱
漏電遮断器・交流集電箱の定期点検箇所と内容例は以下のとおりです。
点検箇所 | 点検項目 | 点検内容 | 点検周期 | 点検方法 |
本体 | 破損、変形、汚 損、腐食 | 著しい汚れ、さび、腐食、破損 及び変形などがない。 | 1回/6月 | 目視 |
操作部 | ハンドルの操作性 | 確実に操作ができる。 | 1回/年 | 操作 |
端子部 | ねじ緩み、破損、腐食 | 電線との接続部に異常がない こと(電線の外れなど)。 | 1回/6月 | 目視 |
交流電圧(送電電圧) | U-O 間、W-O の電圧がAC101V±6V である。 | 1回/年 | 測定 | |
配線 | 破損、断線、過熱 | 配線に著しいきず、破損がない。 | 1回/6月 | 目視 |
パワーコンディショナ
パワーコンディショナの定期点検箇所と内容例は以下のとおりです。
点検箇所 | 点検項目 | 点検内容 | 点検周期 | 点検方法 |
本体 | 外箱の腐食、破損 | 著しい汚れ、さび、腐食、破損 及び変形などがない。 | 1回/週・1回/年 | 目視 |
設置状態 | 外箱の固定ボルトなどに緩みが なく確実に取り付けられている。 | |||
配電、電線管 | ・配線に著しいきず、破損が ない。・電線管に著しい汚れ、さび、 腐食、きず、破損がない。・電線管が正しく固定されて いる。・配線引込口にすき間などが 生じていない(小動物の侵入 防止)。 ・結束バンドの破損、外れが ない。 | 1回/6月 | ||
防水処理の確認 (屋外用の場合) | ・コーキングなどの防水処理に 異常がない。 ・雨水など水の浸入跡がない。 ・水抜き穴などの処理がされて いる。 | |||
異常音、異臭など | 運転時の異常な音、振動がな い、臭い、過熱がない。 | 1回/週・1回/年 | 聴覚・臭覚 | |
外箱の内部の状態 | ・雨水、虫類,小動物の侵入が ない。 ・著しい汚れ、さび、腐食、 きず、破損及び変形がない。 | 1回/6月 | 目視 | |
部品の落下 | PCSの内外に部品の落下がない。 | 1回/年 | ||
周囲の状況 | 周囲にものが置かれていない。 (離隔距離の確保) | 1回/週・1回/年 | ||
総発電量 | シミュレーション値と比較し、著しく少なくない。 | 1回/年 | ||
表示部 | ・表示部の発電状況に異常が ない。・表示部にエラーメッセージ、 異常を示すランプの点灯、点滅がない。 | 1回/週・1回/年 | ||
整定値 | 正しく設定されている。 | 1回/年 | ||
避雷器(対策がある場 合) | 破損、動作表示 | 避雷器(サージアブソーバ、SPD、 バリスタなど)に異常がない。 | 1回/6月 | |
通気状態 | 通気確認 | ・通気孔をふさいでいない。 ・換気フィルタに目詰まりがな い(目詰まりしている場合は取扱説明書に従い定期的に清掃する。)。 | ||
端子台、内部機器 | 接続箇所の ゆるみ、脱落 | ・端子台、内部機器に緩みが ない。 ・内部機器に脱落などがない。 | ||
蓄電装置、UPS | 破損、変形、汚損、腐食、発せい(錆) | 著しい汚れ、さび、腐食、きず、破損及び変形がない。 | 1回/週・1回/年 | |
異常音、異臭など | 運転時の異常な音、振動、臭い がない。 | 聴覚・臭覚 | ||
運転履歴(充放電履歴、異常の有無) | 取扱説明書に従い確認する。 | 目視 | ||
その他必要事項 (メーカ指定の試験など) | ・取扱説明書に従い確認する。 ・寿命の際は交換する。 | 適宜 | - | |
試験 | 絶縁抵抗(PCS 入 力端子-接地間、PCS 出力端子-接 地間) | 回路ごとに測定した絶縁抵抗値が規定の値以上である(電気設備の 技術基準を定める省令第五十八 条参照)。 | 1回/年 | 測定 |
接地抵抗 | 規定の接地抵抗値以下である(電気設備の技術基準の解釈第17条参照)。 | |||
交流電圧(送電電圧) | ・単相3線 100/200V の場合 ・U-O 間、W-Oの電圧が AC101V±6V・三相3線 200V/三相4線式灯力併用配線の場合・U-V,V-W、W-U 間は、AC 202±20 V (系統電圧が高いと出力電力抑制が働きやすいことに留意) | |||
直流地絡検出装置の機能確認 (必要に応じて) | 製造業者の指定による | 操作 | ||
運転 | ・停止中に運転スイッチ「入 (運転)」で連系運転する。 ・連系運転中に運転の表示または運転を表す表示が行われている。 | |||
停止 | ・運転中に運転スイッチ「切(停止)」で瞬時に停止する。 ・停止中に停止の表示又は 停止を表す表示が行われている。 | |||
停電時の動作確認および投入阻止時限タイマ動作試験 | 引込口開閉器を遮断したとき、瞬時に停止する。また、復電したとき、規定時間後に自動復帰する。 1) PCSを連系運転とし、引込口開閉器を開(オフ)にして停止状態とする。 2) 保護装置が働きPCSが直ちに(一般送配電事業者との協議値 どおりに)停止することを確認した後、再投入する。 投入から PCS が 自動復帰するまでの時間を測定し、これが規定の時間(一般送配電事業者との協議値どおり)である。(一般送配電事業者から手動 復帰を指示されているときは、復電したときに自動復帰しない) | |||
自立運転機能試験(機能がある場合) | 自立運転に切替えたとき、自立運転用専用端子から製造業者の指定の電圧が出力される。 |
データ収集・遠隔制御装置
データ収集・遠隔制御装置の定期点検箇所と内容例は以下のとおりです。
点検箇所 | 点検項目 | 点検内容 | 点検周期 | 点検方法 |
本体 | 損傷、変形、汚損、腐食、発せい(錆) | 著しい汚れ、さび、腐食、破損 及び変形などがない。 | 1回/週・1回/年 | 目視 |
異音、異臭 | 運転時の異常な音、振動、臭い がない。 | 聴覚・臭覚 | ||
運転履歴(発電状態、通信状 態、エラー履歴) | 取扱説明書に従い確認する。 | 目視 | ||
外箱の内部の状態 | ・雨水、虫類,小動物の侵入が ない。 ・著しい汚れ、さび、腐食、 きず、破損及び変形がない。 | 1回/6月 | ||
通信線 | 断線、外れ | 通信線の断線、接続端子部から の外れがない。 | ||
遠隔操作、制御 | 操作、制御の状況 | 取扱説明書に従い確認する。 | 1回/週・1回/年 |
センサ類(日射計・気温計など)
センサ類の定期点検箇所と内容例は以下のとおりです。
点検箇所 | 点検項目 | 点検内容 | 点検周期 | 点検方法 |
本体 | 損傷、変形、汚損、腐食、発せい(錆) | 著しい汚れ、さび、腐食、破損 及び変形などがない。 | 1 回/6月 | 目視 |
定期校正 | 製造業者の指定による | 適宜 | - |
太陽光発電のメンテナンス内容例
ここでは太陽光発電のメンテナンス内容例を3つ紹介します。1つ目は太陽光パネルのメンテナンスです。
太陽光パネルは雨風にさらされる環境なので、汚れやゴミが付着する可能性が高いといえます。そのままでは発電効率が下がってしまうため、洗浄作業を行います。また表面のガラスやセルが破損してしまった場合は、太陽光パネルの交換も必要です。
2つ目は太陽光パネルを支える架台のメンテナンスです。太陽光パネルが固定されているかをしっかり確認して、必要であればボルトの増し締めや交換を行います。
3つ目は太陽光発電システムを連携しているケーブル類のメンテナンスです。ケーブル類は劣化によって断線したり、漏電したりする恐れがあります。劣化しているようであれば新しいものに交換しなければいけません。
自分でするのは簡易的な日常点検だけにしよう
知識も経験もない人でも行えるのが簡易的な日常点検です。例えば日々の発電量をチェックしておくだけでも、太陽光パネルの故障などを早期発見できる可能性があります。
通常よりも発電量が低下している場合は、太陽光パネルの清掃が必要だったり、トラブルが発生していたりする可能性を見抜きやすいでしょう。パワコンの動作音やエラーメッセージの確認なども行えます。
太陽光パネルのひび割れなども目視で発見できる可能性があるため、簡易的な日常点検は行っておいたほうが良いでしょう。異常が見つかった場合は自分で対処せずに、施工業者などのプロに相談してください。
太陽光発電のメンテナンスを自分で行わないほうがいい理由
太陽光発電のメンテナンスは自分で行わないほうがいい理由は2つあります。自分で行うことで事故や追加費用の発生を抑えられるので、ぜひ理解しておいてください。
感電・屋根からの落下事故などの危険がある
太陽光発電のメンテナンスには危険が伴います。家庭用の太陽光パネルは屋根に設置することが多いため、足を滑らせて落下する危険性を考慮しなければいけません。
また電気系統のメンテナンスの場合は、漏電している可能性があり感電することも考えられるため危険です。特に電気系統のメンテナンスは電気工事士の資格が必要になるため、無資格者がメンテナンスをして不具合が起きても保証の対象外になる可能性が高いといえます。
メンテナンスが不十分で太陽光パネルの固定が緩かった場合、台風などの強風で飛ばされる可能性もあるでしょう。自分だけではなく周りにも危険が及んでしまいます。安全性や保証の面から見ても、自分でメンテナンスを行わないほうが無難です。
太陽光発電が故障する可能性あり
知識も経験もない人が下手に太陽光パネルや周辺機器を触ってしまうと、故障してしまう可能性があります。太陽光パネルを傷付けてしまったり、配線を間違えてしまったりすると余計に費用がかさんでしまう可能性が高いでしょう。
また太陽光パネルの洗浄は水道水で行うのはNGです。カルキや水垢が残ってしまう可能性があるため、発電量等に影響を与えてしまう可能性があります。
メンテナンス費用は安全性と確実性を買うためのものです。太陽光発電は長期運用を目的としているため、安全で確実に運用していくためにもプロに任せることをおすすめします。
太陽光発電のメンテナンスはプロに任せよう
太陽光発電のメンテナンスは、安全性や確実性を高めるためにもプロに任せるのが一番です。今回は新日本エネックスの太陽光メンテナンスサービスを紹介します。
おすすめは新日本エネックスの「太陽光レスキュー隊」
新日本エネックスでは、「太陽光レスキュー隊」というサービスを行っています。太陽光パネルのメンテナンスの度合いをチェックしたり、軽度なメンテナンスを行ってくれたりするサービスです。
以下に当てはまる方は太陽光レスキュー隊を検討してみましょう。
- 設置してから一度もメンテナンスを受けていない
- 発電モニターが映らなくなった
- 鳥害、獣害に困っている
- パワコン(変換器)の故障、修理依頼
- 売電が減ってきた
- 売電終了後の売り先はどこに売るのが良いの?
- 付けたところが倒産している!営業マンに連絡がつかない!
- FIT法によりメンテナンスが義務化ってなにすればいいの?
- パネルは洗った方が良いの? など
主なメンテナンス内容は「屋根に上がる・目視検査・電圧チェック・汚れや破損チェック・ねじ緩みのチェック・売電低下の適正」を行います。そのほか洗浄等の追加依頼の見積もりは無料です。
太陽光レスキュー隊を投入する流れは以下のとおりです。
- 専用ページや電話(0120-895-735)にて受け付けており、気軽に問い合わせできます。新日本エネックスでは不必要な営業を行っていないため、必要な場合のみレスキュー隊を派遣する形です。
- レスキュー隊によって「目視検査・電圧チェック・汚れや破損チェック・ねじ緩みのチェック・売電低下の適正」のチェックを行います。
- チェック後に見積もりを作成します。見積もりを作成した後に納得できない場合は、キャンセルすることが可能です。
- メンテナンスを実行する場合は、技術に優れた専門スタッフが行います。安心かつ迅速な対応が可能です。
- メンテナンス後にトラブルが発生した場合は、無償で対応してくれます。
新日本エネックスのレスキュー隊の対応地域は離島を除く「福岡県、山口県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県」です。
初回依頼は2,900円となっており、当日にメンテナンスの他に修理依頼をした場合は初回依頼分の費用が無料になります。太陽光発電のメンテナンスで悩んでいる方は、不必要な営業がない太陽光レスキュー隊へ気軽に問い合わせてみてください。
まとめ
太陽光発電のメンテナンス費用は「定期点検の費用相場は約2万円、太陽光パネル1枚あたりの清掃費用は約500~1,000円、パワコンの交換費用相場は約20万円、その他の費用:足場代・修理代は数万円~10万円ほど」です。
ただし依頼する業者や状況によって金額は変わるため、事前にしっかりと確認しておきましょう。
太陽光発電のメンテナンスは定期的に行いましょう。太陽光発電で発電効率を維持しながら安全に運用するためには、メンテナンスが必須といえます。
メンテナンスを行う際はプロに依頼するのが無難です。自分で行うと事故や故障につながる可能性が高くなり、安全性や確実性に欠けてしまいます。余計に費用がかさんでしまう可能性もあるでしょう。
おすすめのメンテナンスサービスは施工実績1,000件超え、不必要な営業を行わない新日本エネックスの「太陽光レスキュー隊」です。気になる人は気軽に問い合わせてみてください。