国内メーカーの蓄電池を導入しようと検討しているなかで、シャープが気になっている人は多いのではないでしょうか?
シャープといえば日本を代表する大企業であり、ハイクオリティな製品を世に送り出しています。ですが導入にあたって「自分の環境に最適な蓄電池が見つかるのか」や「費用はどうなるのか」など不安は尽きないでしょう。
今回の記事では、シャープの蓄電池について以下の内容を解説します。
- シャープについて
- シャープの蓄電池の特徴や種類
- シャープの蓄電池のメリット・メリット
- シャープの蓄電池で失敗しないポイント
シャープの蓄電池について詳細に解説していますので、導入を検討している人は参考にしてみてください。
蓄電池シェア国内No.1のシャープとは?
シャープは、1912年にベルトのバックルを発明して金属加工業で創業しました。現在では一般家庭用の家電製品や法人向けのOA機器などの開発・販売をしています。売上高は2022年3月時点で連結売上は2兆4,955億8,800万円となり、海外を含めた全体の従業員数は47,000を超えている大企業です。
また太陽光発電や蓄電池の事業にも力を入れています。2021年には太陽光発電と蓄電池を連携させた「ハイブリッド蓄電池」の販売量で国内シェアNo.1になりました。後ほどご紹介する「クラウド蓄電システム」や「COCORO ENERGY」など、効率よく電力を活用して節電してくれる機能が人気です。
シャープの蓄電池の特徴
シャープの蓄電池は四つの特徴があります。
- シャープの太陽光発電と相性が良い
- 多彩な蓄電池容量がある
- COCORO ENERGYが優秀
- 安心の長期保証がある
それぞれ解説します。
シャープの太陽光発電と相性が良い
シャープは蓄電池だけではなく太陽光発電も開発・販売しています。2021年3月時点では全国で約85万件も導入されており、国内シェアは3割ほどです。同じメーカーの製品であれば機能や接続などで最適化されています。また後ほど解説する「COCORO ENERGY」も併用することで、より効果的に蓄電池を活用することができるでしょう。
保証でも安心できます。シャープの太陽光発電を導入している場合に他社の蓄電池を接続してしまうと、太陽光発電の長期保証が適応されない可能性があります。保証のことも含めてシャープの製品を組み合わせることは、いろいろな意味で相性が良いといえます。
多彩な蓄電池容量がある
シャープの蓄電池は使用目的や導入環境に合わせて多彩な容量が販売されています。単体の蓄電池は「4.2kWh・6.5kWh・8.4kWh・9.5kWh」の4種類がラインナップされており、増設できるタイプを活用すれば最大で13kWhまで増やすことが可能です。
「屋内に設置できるコンパクトなタイプが欲しい」「コスパを考えて中くらいの容量が欲しい」「電気使用量が多いから大容量で使用したい」など幅広い要望に答えてくれるでしょう。
COCORO ENERGYが優秀
COCORO ENERGYは、発電した電力を効率よく活用するためにシャープが提供しているサービスです。シャープで販売されている「クラウド蓄電池」と「AI+HEMS(ヘムス)」を連携させることで、さまざまなサービスが受けられます。
HEMSは普段の電力使用量をスマホなどで確認できるため、現在の状況を簡単に把握することができます。意識していない部分が見えてくることで、無駄な電力を抑えることができるでしょう。さらに太陽光発電の発電量や蓄電池の残量、最適になる電気料金シミュレーション、節電応援アドバイスといったサービスも受けられます。
AIは天気予報と連携することで、太陽光発電の余剰電力を予測して蓄電池への充電を自動で行ってくれます。さらに日々の生活スタイルを学習することで最適な制御ができます。業界では初となる「AI雷注意報連携」も利用できるため、蓄電池に自動で最適な電力を充電してくれるため突然の停電対策が可能です。
また外出時でもスマホからエアコンや照明などを操作できる機能や、発電状況やエラー情報などを知らせてくれる「COCORO ENERGYモニタリング」といった便利な機能があります。COCORO ENERGYの活用で、より快適で節電効果の高いエコライフを送ることができるでしょう。
安心の長期保証がある
最低でも10年の長期保証があるためトラブルが起きても安心です。無料で10年間または有償(機器により33,000円〜95,700円)で15年間の2つから選ぶことができ、定格容量50〜60%の保証も付いています。また後付けや増設した機器との充電可能容量も、10年間の無料で保証されます。保証対象の機器や条件は保証期間で異なるため、選ぶ際に販売店などで確認しておきましょう。
【目的別】シャープの蓄電池の種類/特徴/スペック/価格
シャープの蓄電池は以下のようなラインナップがあります。
- 安心の大容量を求める人は「JH-WB2021」
- 電気使用量が多い人は「JH-WB2021」
- 手軽さとコンパクトさを求める人は「JH-WB1621」
- 屋内に設置したい人は「JH‐WB1711」
特徴や価格などを含めて、それぞれ解説します。
安心の大容量を求める人は「JH-WB2021」
JH-WB2021は、COCORO ENERGYに対応しているクラウド蓄電池です。蓄電容量は9.5kWhと大容量なので、長時間の停電時にも安心して電力が使用できます。また浸水時に配慮した作りになっているのもポイントです。底面にネジ穴がないため、地上高500mmまでの水位まで対応しています。水害によるリスクを抑えることが可能です。大容量かつCOCORO ENERGYで賢く電力を活用したい人に向いています。
「JH-WB2021」のスペックと価格
JH-WB2021のスペックと価格は以下のとおりです。
型番 | JH-WB2021 |
サイズ | 幅560mm × 高さ685mm × 奥行き470mm |
重量 | 約120kg |
定格容量 | 9.5kWh |
動作温度 | -10℃~+40℃ |
停電時の動作 | 全負荷・特定負荷対応 |
設置場所 | 屋内・屋外兼用 |
希望小売価格(税込) | 3,476,000円~ |
※価格はパワコンやモニターなどを含んだものです。
「JH-WB2021」の寿命と保証期間
JH-WB2021の寿命と保証期間は以下のとおりです。
寿命 | おおよそ約32年 12000サイクル数(予測) |
保証期間 | 無料:10年 有償:15年 |
将来的に増設したい人は「JH-WB1921」
JH-WB1921は、容量が6.5kWhというミドルサイズの蓄電池です。本体サイズがスリムで増設に対応しています。今は様子見で1台だけ導入しておき、電力量が増えるようなライフスタイルの変化があれば増設するという選択が可能です。増設した際は合計13kWhの大容量になるため、必要十分な蓄電ができるでしょう。またCOCORO ENERGYに対応しているクラウド蓄電池なので、効率よく電力を活用できます。スリムでも容量を求めている人や増設を検討している人に向いています。
「JH-WB1921」のスペックと価格
JH-WB1921のスペックと価格は以下のとおりです。
型番 | JH-WB1921 |
サイズ | 幅560mm × 高さ575mm × 奥行き320mm |
重量 | 約74kg |
定格容量 | 6.5kWh |
動作温度 | -10℃~+40℃ |
停電時の動作 | 全負荷・特定負荷対応 |
設置場所 | 屋内・屋外兼用 |
希望小売価格(税込) | 2,618,000円~ |
※価格はパワコンやモニターなどを含んだものです。
「JH-WB1921」の寿命と保証期間
JH-WB1921の寿命と保証期間は以下のとおりです。
寿命 | おおよそ約32年 12000サイクル数(予測) |
保証期間 | 無料:10年 有償:15年 |
手軽さとコンパクトさを求める人は「JH-WB1621」
JH-WB1621は、シャープのラインナップでは最も小さい4.2kWhの蓄電池です。容量が小さく本体がコンパクトなためスッキリと設置できます。また屋外設置の場合は簡易基礎で済むため導入までの期間を短くできます。コンパクトでもCOCORO ENERGYに対応しているクラウド蓄電池なので、活用すれば電力を最適化してくれるでしょう。必要最低限でコンパクトな蓄電池を求める人に向いています。
「JH-WB1621」のスペックと価格
JH-WB1621のスペックと価格は以下のとおりです。
型番 | JH-WB1621 |
サイズ | 幅500mm × 高さ605mm × 奥行き360mm |
重量 | 約77kg |
定格容量 | 4.2kWh |
動作温度 | 0℃~+40℃ |
停電時の動作 | 全負荷・特定負荷対応 |
設置場所 | 屋内・屋外兼用 |
希望小売価格(税込) | 1,958,000円~ |
※価格はパワコンやモニターなどを含んだものです。
「JH-WB1621」の寿命と保証期間
JH-WB1621の寿命と保証期間は以下のとおりです。
寿命 | おおよそ約32年 12000サイクル数(予測) |
保証期間 | 無料:10年 有償:15年 |
屋内に設置したい人は「JH‐WB1711」
JH‐WB1711は、ほかの蓄電池とは異なり「屋内専用」の設計になっています。クローゼットやデッドスペースなどに設置できるコンパクトさながらも、蓄電容量は6.5kWhと十分です。足りないと感じた場合でも増設できるため安心です。また最適な電力の使用が実現できるCOCORO ENERGYに対応しているため、活用すれば節電効果に期待できるでしょう。寒冷地や塩害地域でも十分な蓄電容量を求める人に向いています。
「JH‐WB1711」のスペックと価格
JH‐WB1711のスペックと価格は以下のとおりです。
型番 | JH-WB1711 |
サイズ | 幅520mm × 高さ500mm × 奥行き263mm |
重量 | 約69kg |
定格容量 | 6.5kWh |
動作温度 | -10℃~+40℃ |
停電時の動作 | 全負荷・特定負荷対応 |
設置場所 | 屋内 |
希望小売価格(税込) | 2,508,000円~ |
※価格はパワコンやモニターなどを含んだものです。
「JH‐WB1711」の寿命と保証期間
JH‐WB1711の寿命と保証期間は以下のとおりです。
寿命 | おおよそ約32年 12000サイクル数(予測) |
保証期間 | 無料:10年 有償:15年 |
シャープの蓄電池を導入するメリット
シャープの蓄電池を導入するメリットは以下の4つです。
- シャープなデザイン
- さまざまな自宅環境にマッチ
- COCORO ENERGYで見える化・効率化
- 停電時でも安心
それぞれ解説します。
シャープなデザイン
凹凸がほとんどないフラットさとシンプルな四角いデザインは、まさにシャープだといえるでしょう。シンプルさのなかにある正面のロゴが、さりげなくワンポイントになっています。色は落ち着いたグレー系で統一されており、屋外に設置しても蓄電池だという存在感を感じにくくなっています。サイズの大きさで設置場所に迷うことはあっても、シャープならデザイン面で迷うことは少ないかもしれません。
さまざまな自宅環境にマッチ
シャープの蓄電池ラインナップは大容量なものからコンパクトなものまで揃っています。自宅環境や生活スタイルなど、下記のような要望に合う蓄電池が見つかるでしょう。
- 電力使用量が多いから大容量なものがいい
- 停電時でも安心して利用したい
- シャープの太陽光発電と連携させて効率よく電力を活用したい
- まずは様子見で1台導入して将来的に増設を検討したい
- 寒冷地(または塩害地域)だから屋内設置できるものがいい
- 予算を抑えてコンパクトで手軽に導入できるものがいい など
COCORO ENERGYで見える化・効率化
クラウド上にあるAIとHEMSを組み合わせたCOCORO ENERGYは、あらゆる状況下で常に最適な電力の活用が可能です。モニターやスマホなどで現状の電力使用量や機器を把握することができます。どの機器がどれだけ電力を消費しているのかを見える化することで、無駄な部分を早期に発見できるでしょう。見えないときよりも節電対策がしやすくなります。
さらにAIが天気予報から最適な対策を自動でしてくれたり、現在の稼働やエラー状況を見守ってくれるためトラブルへの早期解決にもつながります。さまざまな状況を学習して電力を制御してくれるため、電力を無駄なく効率よく使用することが可能です。また外出先から対応する電化製品を操作することが可能なので、「帰宅前に運転させる」といった便利な使い方もできます。
停電時でも安心
大容量な蓄電池があるため停電時でも長時間の電力使用が可能です。またCOCORO ENERGYの活用により、雷注意報から必要な分の電力を自動で蓄電池に充電してくれます。手間をかけずに突然の停電に備えることができるでしょう。
シャープの蓄電池を導入するデメリット
シャープの蓄電池を導入するデメリットは以下の2つです。
- 費用が高め
- 種類が多く迷いやすい
それぞれ解説します。
初期費用が高め
シャープの蓄電池は国内メーカーで機能や信頼性が高いため、総じて価格が高くなる傾向にあります。蓄電池だけでも金銭的な負担は大きいですが、さらに工事費などを含めると初期費用が高くなります。導入する際に初期費用はネックになりますが、補助金を活用すれば初期費用を抑えられるでしょう。
種類が多く迷いやすい
ラインナップが豊富なため、どの蓄電池を選べば良いのか迷ってしまうかもしれません。蓄電池は電力使用量や生活スタイルなどに合うものを選択しないと、高額なため初期費用を回収できない可能性があります。まずは導入目的の明確化と現状把握を行うと、数ある蓄電池のなかから最適なものが見つかりやすくなります。
シャープの蓄電池で失敗しないためのポイント
蓄電池は高価な買い物なので後悔したくないですよね。蓄電池の導入で失敗しないためのポイントは以下のとおりです。
- 導入の目的をハッキリさせる
- 現状を把握する
- 相見積もりを取る
- 太陽光発電との併用も検討する
- 補助金を活用する
それぞれ解説します。
導入の目的をハッキリさせる
蓄電池を導入する目的をハッキリさせることが大切です。例えば「停電時に安心して電力を使いたい」のであれば、大容量のものを選択しないと安心して長時間の電力使用ができません。特にシャープの蓄電池はラインナップが多いのでなおさらです。導入後に何を望むかで選択すべき蓄電池が変わりますので、目的を明確にしておきましょう。
現状を把握する
目的を明確にしたら現在の電力使用量や料金などを把握しましょう。電力使用量が多くて節約効果を高めたいなら大容量のものを選ぶべきでしょう。将来的に使用量が増える可能性があれば増設できるものにするべきです。現状を把握することで適切な蓄電池が選べるようになります。
相見積もりを取る
必ず数社から相見積もりを取って、蓄電池本体や工事費を含めた金額を比較してください。販売店によって蓄電池の価格や工事費は差があります。複数社から相見積もりを取れば、相場からかけ離れた金額かどうかの判断がしやすいでしょう。またシャープでは信頼できる販売店などの相談を無料で行ってくれます。不安な人は相談してみてはいかがでしょうか。
太陽光発電との併用も検討する
蓄電池を最大限に活かすには太陽光発電との併用がおすすめです。COCORO ENERGYで太陽光発電の余剰電力を活用すれば、より良い節電効果を得られるでしょう。またシャープ製の太陽光発電システムは性能や保証などを考えると安心です。余裕があれば太陽光発電とも連携させて、最大の恩恵を得ることも検討してみてください。
補助金を活用する
決して安い価格ではないため、初期費用を抑えるために補助金を活用しましょう。補助金は国や地方自治体が負担してくれるものがあります。それぞれに金額や条件が異なるため、販売店に確認してみてください。手続きも代行してくれる販売手が多いため、事前に補助金について聞いてみるといいでしょう。
シャープの蓄電池がおすすめな人
シャープの蓄電池がおすすめな人は以下のとおりです。
- シャープ製の太陽光発電を導入している人
- 国内メーカーの安心感を得たい人
- 利便性を求める人
それぞれ解説します。
シャープ製の太陽光発電を導入している人
同メーカーの製品同士であれば連携がスムーズなので、より高い効果を得られるでしょう。また場合によっては、他社製品を使用することで保証が切れてしまうことがあります。相性による性能や保証などで不安を抱えないためにも、シャープ製の太陽光発電を導入している人は検討してみてください。
国内メーカーの安心感を得たい人
国内メーカーならではの性能、保証、アフターフォローがあるので、導入後の安心感は大きいでしょう。また不安になる費用や導入後のシミュレーションなどを無料で相談できます。高額な製品だからこそ、こうした安心感を求める人には最適です。
利便性を求める人
COCORO ENERGYを活用すれば電力の見える化が実現します。消費量の多い部分をスマホなどで確認することができますし、外出先からエアコンなどの機器を操作することも可能です。利便性を求めるのであればシャープを候補として挙げておくのは間違いではないでしょう。
まとめ
シャープは日本を代表する世界的な大企業であり、国内でも人気のメーカーです。太陽光発電や蓄電池の性能や保証、アフターフォローまで満足できるでしょう。蓄電池は種類が豊富で、さまざまな家庭環境にマッチします。目的や現状を把握して自宅の環境に合う蓄電池が見つかるはずです。
またシャープ独自のCOCORO ENERGYを活用することで、より効果的に電力をコントロールして節電効果を高められます。突然の悪天候による停電時への対策もバッチリです。メリットやデメリットを理解した上で、失敗しないためのポイントを参考にしてもらえれば後悔のないエコライフを送れるでしょう。
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