最近では電気自動車が徐々に人気を集めていることから、v2hが気になっているという人も多いのではないでしょうか。
近年では急速にガソリン価格が値上げしたこともあり、徐々にですが電気自動車やハイブリッドカーを購入する人も増えてきました。
これから電気自動車などを購入しようと考えている人たちにオススメなのが、v2h対応型の電気自動車です。そこで今回の記事では、v2hについて以下の点を中心に解説していきます。
- そもそもv2hとは?
- v2hを導入する5つのメリット
- v2hのデメリット
- v2hを利用するために必要な機器
- v2h導入までの流れ
- ご自宅に最適のv2hを選ぶためのポイント
特に蓄電池や太陽光発電を既に導入されているご家庭であれば、v2hを利用することにより様々なメリットがあります。電気自動車の購入を検討している方は、v2hに関しても知っておきましょう。
そもそもv2hとは?
そもそもv2hとは「Vehicle to Home」の略称です。
日本語に直訳すると「車から家へ」という意味となっており、具体的には電気自動車の電気を自宅で利用できるようなシステムのことを指します。
一般的な電気自動車は自宅から充電することはできますが、逆に電気自動車側から自宅へと電気を送ることができません。
しかしv2h対応の電気自動車であれば、ご自宅へと自動車に溜まっている電気を送ることができます。いわば動く蓄電池としての役割を果たしてくれるため、台風や地震などで停電が起きた際に活躍してくれるのがv2h対応の電気自動車です。
家庭用蓄電池との違いは?
家庭用蓄電池とv2hの違いとして大きくは[V2hは蓄電機能はついていない]という点です。
電気自動車から取り出した直流の電気をv2hのパワコンを通して交流の電気に変換し
ご家庭で電気を使えることができるようになります。
v2hは、電気自動車で貯めた電気をご家庭に送ることができる装置です。
v2hの5つのメリット
v2hはまだまだ普及が始まっている段階ですが、導入することにより様々なメリットがあるのはご存知でしょうか?
そこで以下ではv2hの5つのメリットについて解説します。
電気代の節約ができる
最大のメリットとして挙げられるのは、電気代の節約ができるという点です。特にv2hは太陽光発電設備を導入済みのご家庭で、大きく活躍してくれます。
なぜなら太陽光発電で発電した電気を充電することができるため、車に充電するための電気代をかなり節約することができるためです。
また太陽光発電設備を導入していないご家庭でも、電気料金が安い夜間に充電しておくことにより比較的電気代を節約することができます。また日中あまり車の利用をしないというご家庭では、夜間に貯めておいた電気を日中使うことで節電することが可能です。
ピークシフト時にも大活躍してくれるため、太陽光発電設備を導入している、していないに関わらずv2hは電気代の節約ができるという点で家計に大きく貢献してくれるでしょう。
EVやPHVの充電時間が短くなる
実はv2hは、一般的な家庭向けの充電機器と比較しても充電時間が短いというメリットが挙げられます。
一般的な家庭向けの充電器と比較すると、約半分近い時間で充電する事が可能です。特に電気自動車は充電するタイミングを逃してしまい、ついつい充電してしまうことを忘れてしまうというケースも多いです。
しかしv2hであれば、つい充電をし忘れたとしても「バッテリーがギリギリで運転できる余裕がないかもしれない」といった心配もありません。素早く充電することができるため、心理的な不安や充電の手間を省くことができます。
家庭用の充電器とv2hの充電にかかる時間を、以下に表としてまとめたのでどれくらい違うのか参考にしてください。
充電時間/機器 | 一般的な家庭用充電器(200V) | v2h | 急速充電器 |
充電にかかる時間 | 12~13時間 | 5~6時間 | 1時間 |
大幅に充電にかかる時間が違うため、万が一の時の急速充電器としても使うことができるというのが決め手となりv2hの購入を決めたという人も多いです。
太陽光発電の余った電気で電気代を節約できる
ここまで少し触れてきたように、ご自宅に太陽光発電設備を設置しているご家庭であれば、v2hのメリットを最大限享受できます。
例えば、既に太陽光発電設備を導入しているというご家庭であっても、蓄電池やv2hを所有していなければ余剰電力が無駄になってしまいます。
しかし家庭用の蓄電池やv2hを利用することによって、太陽光発電で余った電気でさえも効率的に使うことが可能です。実際に太陽光発電設備で作った電気を日中に使用して、夜は貯めておいた電気を使って生活するということを心がけているご家庭も数多く存在します。
そういったご家庭では年間を通じてみるとかなりの電気代の節約が可能となっており、長い目で見るとかなりの金額を浮かすことができるでしょう。
将来のことを考えて少しでも節約をしたいというご家庭には、太陽光発電設備やv2hは最適の設備と言えます。
災害・停電時に非常用電源として使える
災害や停電が起きた時に、v2hは動く非常用電源としても使えるというメリットがあります。
特に一般的な電気自動車のバッテリーは、家庭用の蓄電池と比較してもかなり容量が多いため長い時間電気が使えなかったとしても安心です。電気の使い方を工夫すれば、停電期間が長引いてしまったとしてもある程度の時間は電気を使い続けることができます。
また太陽光発電設備導入済みのご家庭であれば、夜間であっても電気を使うことができるのも魅力的なポイントです。また災害時にいつでも車を使用することができるため、何かあった時でもすぐに運転することができるのはかなり心強いと言えるでしょう。
補助金でお得に導入可能
v2hは2023年現在、新しく導入する際に補助金を活用することができます。お住まいの地域によっては地方自治体と国の補助金どちらも活用できる可能性があるため、事前に必ずチェックしておきましょう。
補助金を利用する際に注意したいのは、出来るだけ早めに申し込むという点です。v2hに限らず蓄電池や太陽光発電設備に関する補助金は、すぐに申込が殺到して予算額の限度に達してしまうことが多いので注意してください。
毎年一般家庭向けに支給されていますがすぐに定員が埋まってしまうので、こまめに補助金が交付されていないか確認しておくと良いでしょう。補助金はお住まいの地方自治体のホームページなどで簡単に確認できるので、時間があったらチェックしてみてください。
また参考までに一般社団法人次世代自動車振興センターが提供していた、令和3年度におけるv2h充放電設備の補助金対象一覧表と金額を以下で紹介します。
引用:令和3年度 CEV補助金(V2H充放電設備)のご案内|一般社団法人次世代自動車振興センター
補助率は約半分となっているため、かなりお得な金額で導入することができます。
v2hのデメリット
v2hは様々なメリットがありますが、使用してる上で注意しなければならないデメリットがあるのも事実です。
そこで以下では、v2hのデメリットについて紹介していきます。
蓄電池が劣化する可能性がある
v2hに使われているバッテリーは、充電や放電を繰り返していると劣化してしまう可能性があります。
例えば、スマートフォンを何度も充電しているのを繰り返していると、購入当初よりも利用できる時間が短くなってしまったことを経験した人も多いのではないでしょうか。
v2hも同じように少しずつバッテリーが劣化してしまい、使用できる時間が短くなってしまいます。特に車は使用できる時間の長さというのは非常に重要であるため、バッテリーの劣化には常に注意をしなければなりません。
できるだけ充電と放電のサイクルを少なくする使い方をするのはもちろんのこと、ある程度容量が減ったらこまめに充電するのも長持ちさせるためのポイントです。
使い方や充電の仕方に注意していれば、バッテリーの劣化をおさえて長く使い続けることができるので安心してください。
電気自動車(v2h対応)が必要
電気自動車(v2h対応)が必要になります。
やはり自動車であるため初期投資に一定の金額はかかってしまうので、なかなか導入に踏み切れないという人も多いのではないでしょうか。
もっとも電気自動車でありながら蓄電池機能も有しており、節電効果など様々なメリットがあるのも事実です。そのため普通の自動車を購入するよりも、初期投資にかかったお金を回収できる可能性が高いのもv2hの魅力的なポイントになります。
また補助金を利用して購入すればかなりお得な金額で購入できるため、電気自動車を購入しようか迷っている方はv2h対応のものも検討してみると良いでしょう。
v2hを利用するために必要な機器
ここではv2hを利用するために必要な機器について紹介します
v2h対応の電気自動車
v2hを利用するためにまず必要なのは、v2hに対応している電気自動車です。v2hに詳しくない人の中には、電気自動車であれば全てv2hが利用できると考えている人もいます。
しかしこれは大きな間違いであり、まだまだv2hに対応しているタイプの電気自動車というのは少ないです。そのためそもそもシステムが搭載されているものでなければ、v2hを活用することができません。
V2Hに対応するEVまたはPHV、太陽光発電システム
v2hに対応しているEVまたはPHV、もしくは太陽光発電システムが必要です。
実際にv2hの機能を余すことなく使うためには、太陽光発電設備との併用が推奨されています。そのためすでに太陽光発電設備を導入しているご家庭では、v2h対応の電気自動車はかなり活躍してくれるでしょう。
v2h導入の流れ
ここではv2hを実際に導入する際の流れについて解説します。
業者と相談して購入
まずは業者と相談してどのようなタイプのものを導入するのか決める必要があります。
業者に相談すれば、ご家庭ごとに最適のタイプを紹介してくれるため、詳しくないという人でも安心です。
業者による現場調査
v2hは充電のための施設を設置する必要があるため、業者による現場調査で工事が可能かどうか確認しなければなりません。
また電力会社からの配線接続のための許可を得る必要もあります。
工事開始
現場調査を行い特に工事するのにあたって問題のない環境であれば、v2hを設置するための工事が行われます。
また申請作業なども行わなければならないため、ご家庭によっては約半年近く待つ必要もあるでしょう。(太陽光発電設備を設置しているご家庭は、申請に時間がかかるため約半年近くの時間が必要)
ただし申請作業は全て代理店が行なってくれることが多いので、基本的に購入した人が何かしなければならないことはないので安心してください。
配線・配電・設置工事
各種申請が問題なく認められたら、業者により配線・配電・設置工事が行われます。
工事が完了すればすぐにv2hを利用することが可能です。
ご自宅に最適のv2hを選ぶためのポイント
ご自宅によって最適のv2hはどういったものなのかというのは大きく異なります。そこで以下では、最適のv2hを選ぶためのポイントについて解説します
v2h機器の種類
v2hはメーカーによってタイプが異なるため、導入する際には慎重に選ぶ必要があります。
【v2hの主なタイプ】
- 系統非連系タイプ:電気自動車の電気を使っている間は電力会社の電気屋太陽光発電の電気が使えないのが特徴
- 太陽光発電の電気を充電可能なタイプ:その名の通り太陽光発電の電気を電気自動車へと充電できるタイプです。v2hの中には、太陽光発電で作った電気を電気自動車の充電できないタイプもあるため事前に確認する必要があります
容量
どれくらいの容量であるかというのも重要です。
停電や災害の際に非常用電源として使う際にはもちろんのことですが、日常的な普段使いの際にもどの程度の容量があるかというのは重要となってきます。
例えば、日中車で出かける機会の多いご家庭であれば、容量を重視してできるだけバッテリーが長持ちするv2h対応の電気自動車を購入しましょう。
費用
やはりv2hに対応している電気自動車は、費用がかかるため慎重に選ぶ必要があります。
ご家庭によって予算が異なるため、最適のv2h対応の電気自動車はどれなのかというのは一概に断言することはできません。
無理をして家計の負担になるv2h対応の電気自動車を購入するのはあまりおすすめできないので、まずは予算の範囲内で購入できるv2h対応型の電気自動車を探しましょう。
停電時の使用目的
停電時にどのような目的で使いたいのかというのも重要です。
例えば蓄電池などを導入していないご家庭であれば、v2hに対応している電気自動車は非常用電源として使うことになります。その場合容量もかなり必要になるため、できるだけ容量のあるタイプのものを選ぶ必要があるでしょう。
このように使用目的によってご家庭に最適なものは異なるので、どのような使い方を検討しているのかはっきりさせておく必要があります。
v2hには主に2つのタイプがあり、それぞれ停電の際に使うことのできる電気の範囲や家電製品の種類が異なってきます。それぞれ以下に表としてまとめたので、選ぶ際の参考にしてください。
蓄電池の負荷タイプ | 特徴 |
特定負荷 | ・家庭内の特定の場所のみで使うタイプの蓄電池(キッチン・ダイニング・各部屋など) ・一部の電化製品が利用できない・回路の中にコンセントが含まれていれば延長コードを利用して家電製品に充電することも可能 |
全負荷 | ・家全体で使うことのできるタイプの蓄電池・プラグ傘しっぱなしの家電製品があると待機電力がかかってしまい無駄・家電製品は延長コードも必要なくコンセントそのままで使うことができる |
保証
保証が充実しているかというのも重要です。
万が一故障や不具合で修理が必要になった時に、無償で対応してくれるかなどは重要なポイントになります。特に日常生活で車を使用する機会の多いご家庭では、保証が充実しているものを選んでおくと万が一の時にも安心です。
またメンテナンスなども定期的に必要になるため、故障やメンテナンスに関する保証が充実しているメーカーや代理店で購入することをおすすめします。
機能
v2h機器の中には、電気代を節約してくれるモードや電気の自家消費をできるだけ抑えてくれるモードが搭載されているものもあります。
基本は太陽光発電で作られた電気を使って、電気が足りなくなったら電力会社から購入した電気を使うというのを自動で行なってくれるモードが搭載されているタイプのv2hも多いです。
自分で切り替えるのがめんどくさいという方は、あらかじめ切り替え機能が自動で行われるものを導入すると良いでしょう。
リモート操作
v2h機器の中には、アプリなどを通じてリモート操作できるものもあります。
通常手動で何か切り替えを行わなければならないということはありませんが、停電時に手動で切り替える必要のあるv2h機器もあるので注意してください。
また家の中から操作パネルを通じてコントロールできるものもあれば、屋外の充電器や本体に設置されているタイプのものもあります。台風や地震などの災害の際には、屋外に出て出力を切り替えなければならないというのは危険な行為です。
そのためリモート操作ができるかどうかというのも重要であり、アプリなどで簡単に操作できるものをあらかじめ選ぶというのも良いでしょう。
v2h機器導入なら新日本エネックスがおすすめ!
今回はv2hについての基本的なことを解説してきました。
v2hは単体でも様々なメリットを有していますが、太陽光発電設備や蓄電池と併用するとさらにお得に活用することが可能です。
v2h・蓄電池・太陽光発電設備の導入に興味があるという方は、是非1度新日本エネックスにご相談ください。
お客様の要望により沿って適切なサポートをするので、どこよりもお得にご自宅に最適のv2h・蓄電池・太陽光発電設備を導入することができます。
興味がある方は是非一度お気軽にご相談ください。