【2023最新】 エコキュートで使える入浴剤まとめとポイント解説
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・エコキュートで使用できる入浴剤は、機種によって異なり、フルオートタイプは特定の入浴剤が非推奨。 ・非推奨の入浴剤を使用すると、エコキュートの故障やフィルター目詰まりを引き起こす可能性がある。 ・メーカー保証が受けられない場合があるため、使用する入浴剤は推奨されているものを確認する必要がある。 ・入浴剤使用時は、複数の入浴剤を混ぜない、定期的に配管洗浄を行うなどのメンテナンスが重要。 ・非推奨の入浴剤を使った場合は、早急に配管洗浄や専門業者への修理依頼を行うべき。
▼ 目次
「エコキュートは、どんな入浴剤入が使えるんだろう?」「エコキュートで入浴剤を使う場合に、意識したほうが良いことはあるの?」という疑問を抱えている人はいるのではないでしょうか。
エコキュートは特定のタイプで非推奨の入浴剤を使用してしまうと、故障してしまう可能性があります。そのため、どのタイプがどんな入浴剤が使用できるのかを知ることが大切です。
今回の記事では、エコキュートで入浴剤が使用できるタイプや非推奨の入浴剤、メーカー推奨の入浴剤、おすすめのメンテナンス方法まで解説しています。本記事を読めばエコキュートの入浴剤の使用に関して理解が深まるため、故障させることなく快適な入浴が楽しめるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
エコキュートで入浴剤が非推奨なのはフルオートタイプ
エコキュートのなかでも、入浴剤の使用が非推奨なのはフルオートタイプです。正確には使用できる入浴剤が制限されています。すべての入浴剤が使用できるのはセミオートタイプと給湯専用タイプです。
フルオートタイプで入浴剤が制限される理由は、追い焚き機能があるから。追い焚き機能とは、ぬるくなった浴槽のお湯を一時的に貯湯タンク内へ戻し、再加熱してから浴槽に戻してくれる機能のことです。
追い焚き機能によって入浴剤が制限される理由は以下の2つがあります。
エコキュートの故障につながる
非推奨の入浴剤を使用しているお湯で追い焚きをしてしまうと、配管やエコキュートの故障につながる可能性があるためです。具体的にはフィルターの目詰まり、配管の破損や劣化につながる可能性があるでしょう。
入浴剤には、フィルターや配管に悪影響を及ぼす成分が入っていることがあります。そのため追い焚き機能を頻繁に使用すると、配管やエコキュートにダメージが蓄積されていくでしょう。最終的には故障や部品の交換につながり、修理費がかさんでしまうことが考えられます。
メーカーの保証が受けられない可能性がある
非推奨の入浴剤が原因でエコキュートが故障してしまうと、メーカー保証が受けられない可能性があります。独自にパナソニックのサポートに「非推奨の入浴剤を使用した場合、メーカー保証は受けられるのか?」という内容を問い合わせてみました。
問い合わせた結果「保証されない可能性が高い」とのこと。今回の回答はパナソニックの場合なので、各メーカーすべて同じ回答だとは限りません。しかし非推奨の入浴剤が原因で故障したときまで保証していては、メーカー側にとってはキリがありません。
基本的には非推奨の入浴剤による故障は、メーカーの保証対象外だと思っておきましょう。
【メーカー別】エコキュートで推奨されている入浴剤
フルオートタイプでも使用できる入浴剤は、メーカーによって異なります。各メーカーで推奨されている入浴剤を紹介するので、それぞれ確認しておくと良いでしょう。
ダイキンで推奨されている入浴剤
ダイキンのフルオートタイプで、推奨されている入浴剤は以下のとおりです。
- バブ(花王)
- 温泡、バスロマン(アース製薬)
- きき湯、バスクリン、ソフレ、日本の名湯(バスクリン)
なおダイキンでは「バスクリン にごりタイプ」にも対応しています。にごりタイプの入浴剤を利用したい人にとっては嬉しいポイントといえるでしょう。
※参照:ダイキン
東芝で推奨されている入浴剤
東芝のフルオートタイプで、推奨されている入浴剤は以下のとおりです。
- 花王:バブ・マイクロバブ
- アース製薬:バスロマン
- バスクリン):きき湯、バスクリン
東芝もダイキンと似たような入浴剤の使用を推奨しています。
※参照:東芝
パナソニックで推奨されている入浴剤
パナソニックのフルオートタイプで、推奨されている入浴剤は以下のとおりです。
- 花王:バブ
- アース製薬:バスロマン
- バスクリン:きき湯、バスクリン
パナソニックでは東芝と同じ入浴剤の使用を推奨しています。
※参照:パナソニック
三菱電機で推奨されている入浴剤
パナソニックのフルオートタイプで、推奨されている入浴剤は以下のとおりです。
- 花王:バブシリーズ
- アース製薬:バスロマンシリーズ
- バスクリン:バスクリンシリーズ
三菱電機も東芝やパナソニック同様の入浴剤の使用を推奨しています。
※参照:三菱電機
日立で推奨されている入浴剤
パナソニックのフルオートタイプで、推奨されている入浴剤は以下のとおりです。
- 花王:バブシリーズ、バブ 和漢ごこちシリーズ(どちらも透明タイプかつ炭酸発泡あり)
- アース製薬:バスロマン、パスロマンクールシリーズ(どちらも透明タイプかつ炭酸発泡なし)
- バスクリン:バスクリン、バスクリンクールシリーズ(どちらも透明タイプかつ炭酸発泡なし)、きき湯、きき湯 アロマリズムシリーズ(どちらも透明タイプかつ炭酸発泡あり)
日立は他のメーカー同様の入浴剤の使用を推奨しています。
※参照:日立
コロナで推奨されている入浴剤
パナソニックのフルオートタイプで、推奨されている入浴剤は以下のとおりです。
- 花王:バブ
- アース製薬:バスロマン
- バスクリン:バスクリン
コロナも他のメーカー同様の入浴剤の使用が推奨されています。
※参照:コロナ
メーカーに限らず使用しないほうが良い入浴剤
メーカーに限らず非推奨になっている入浴剤があります。どんなタイプの入浴剤が非推奨なのか確認して、使用しないようにしましょう。
生薬等の固形成分タイプ
生薬タイプの入浴剤は各メーカーで非推奨です。生薬タイプの入浴剤には、植物の葉や茎などの固形物が入っていることがあります。これらの生薬は追い焚きすることで、循環口フィルターの目詰まりを起こす可能性が高いといえるでしょう。
また生薬が管内部へ入ってしまい堆積物として溜まっていくと、お湯が出にくくなったり、エコキュート自体の故障につながることも考えられます。葉や茎などび固形物が入っている入浴剤の使用は控えましょう。
乳白色系のにごりタイプ
乳白色系のにごりタイプの入浴剤も推奨されていません。乳白色系のにごりタイプは、濁り成分が配管内や循環口フィルター等に付着して堆積すると、目詰まりを起こして誤作動を起こしたり、お湯が出にくくなったりします。
乳白色系のにごりタイプは高保湿効果に期待できるため、乾燥肌の人に人気の入浴剤です。しかしエコキュートのフルオートタイプには向かないため、入浴後の保湿などで補うようにしましょう。
硫黄などの温泉成分タイプ
硫黄・酸・アルカリ・塩分などの温泉成分が入っている入浴剤も非推奨です。温泉成分が入っている入浴剤が配管を流れることで、腐食や錆が起こってしまう原因になります。特に気をつけるべきは硫黄成分です。
エコキュートは配管に銅管を使用しているタイプがあり、硫黄成分から作られる硫化水素によって腐食する可能性が高いといわれています。入浴剤のなかに含まれる硫黄は、ごく少量とはいえ長期間使い続けることで腐食が進むため使用しないようにしましょう。
腐食に強いとされるステンレス管を使用しているエコキュートであっても、メーカーは生薬タイプ・乳白色系のにごりタイプ・硫黄などの温泉成分タイプなどを非推奨にしています。かならず推奨されている入浴剤を使用してください。
エコキュートで入浴剤を使う際の5つのポイント
エコキュートで入浴剤を使う際は、意識しておきたい5つのポイントがあります。各ポイントを解説するので、エコキュートを快適に活用する際の参考にしてみてください。
推奨のものでも複数の入浴剤を混ぜて使わない
入浴剤は必ずメーカー推奨のものを使用してください。また各メーカーが推奨している入浴剤であっても、複数の入浴剤を混ぜてしようしないようにしましょう。
推奨品であっても複数の入浴剤を混ぜ合わせてしまうと、メーカーが想定していない成分の濃度になってしまいます。その結果、以下のような不具合が起きる可能性があるでしょう。
- フィルターの目詰まりで誤作動を起こす
- 配管内に堆積物が溜まってお湯が出にくくなる
- 配管の腐食により水漏れが起きる
- 貯湯タンク内に不純物が溜まる
- ヒートポンプユニットや貯湯タンクの故障につながる
推奨されているからといって必要以上に入れすぎたり、混ぜ合わせたりするとエコキュートの寿命を短くすることになります。その結果、高額な修理費や交換費用が発生してしまうでしょう。必ず推奨品かつ規定量を守って入浴剤を使用してください。
自動配管洗浄機能を活用する
多くのフルオートタイプのエコキュートには、配管を自動で洗浄してくれる便利な機能がついています。自動配管洗浄機能は初期設定で「入」になっていることが多く、栓を抜くだけで自動洗浄してくれるため掃除の手間がほとんどありません。
また自動配管洗浄機能を活用すれば、配管内の堆積物を貯めないようにしてくれます。そのため配管内を清潔に保ちやすくしてくれるでしょう。お湯の清潔さを保つためにも、自動配管洗浄を活用することをおすすめします。
定期的に配管洗浄を行う
2ヶ月に1回くらいのペースで洗浄剤を使用した配管洗浄を行うと、さらに配管の清潔さを保ちつつ劣化を防ぐことができるでしょう。洗浄剤のおすすめは多くのメーカーで推奨されている「ジャバ(1つ穴用)」です。
日常的に自動配管洗浄機能で配管内を掃除していても、お湯だけでは落としきれない皮脂や水アカなどが溜まっていく可能性も考えられます。そのためジャバ(1つ穴用)で配管洗浄を定期的に行いましょう。
行っておきたいエコキュートのメンテナンス
エコキュートで入浴剤を使用するにあたって、定期的に行っておきたいメンテナンスがあります。各メンテナンス方法を参考に実践してみてください。
使用後のお風呂掃除
全員が入ったあとのお風呂掃除は、しっかりと行いましょう。浴槽内には皮脂や入浴剤の成分が少なからず付着しています。お風呂掃除をしっかりと行わないまま使い続けていると、いつの間にか循環口フィルターや配管内に汚れが溜まっていくでしょう。
また入浴剤の成分を放置することで、浴槽が変色してしまう可能性も考えられます。そのため入浴後は浴槽内の汚れをシャワーや洗剤で落としましょう。汚れが落ちにくい場合は洗剤とスポンジなどを使用して、きれいに汚れを落とすことをおすすめします。
循環口フィルターの洗浄
循環口フィルターの洗浄も大切なメンテナンスといえます。循環口フィルターは浴槽に付いているため、入浴剤による成分の影響を受けやすい部分です。
循環口フィルターが入浴剤の成分や皮脂などによって目詰まりすれば、配管や貯湯タンクなどに負担がかかり故障の原因になります。また追い焚きをしても温度が上がりにくくなるなどの不具合も出るでしょう。
循環口フィルターも浴槽を掃除する際に、きれいに洗浄しておいてください。
貯湯タンクの洗浄
お湯を貯めている貯湯タンクも洗浄すると、さらに清潔にエコキュートを保つことができます。エコキュートはナトリウムやカルシウムなど、ごく少数の不純物を含んだ水道水を利用する家庭が多いでしょう。
エコキュートを長期間使用していると、ナトリウムやカルシウムなどの不純物が貯湯タンク内に沈殿する可能性があります。沈殿した不純物が固まり湯はりする際に混じってしまうと、お湯の清潔さが失われてしまうでしょう。
また不純物は循環口フィルターの目詰まりの原因にもなります。そのため半年に1回ほどの間隔で貯湯タンクの水抜きをして、貯湯タンク内の不純物を水と一緒に排出してください。
水抜きの方法はメーカーごとに異なるため、取扱説明書を確認しながら実践してみましょう。
非推奨の入浴剤を使用してしまった場合の対処法
メーカー非推奨の入浴剤を使用してしまった場合でも対処法はあります。慌てることなく紹介する対処法を試してみてください。
配管と循環口フィルターの洗浄を行う
メーカー非推奨の入浴剤を使用してしまったら、配管と循環口フィルターの洗浄を行ってください。配管は自動配管洗浄機能があれば活用して洗浄しましょう。循環口フィルターもシャワーや洗剤で洗い流してください。
非推奨の入浴剤を数回使用したところで、すぐに目詰まりや劣化が進むことはありません。しかし問題ないからといって使用を続ければ、確実に配管と循環口フィルターに入浴剤の成分や皮脂などが堆積していきます。
エコキュートの寿命を短くしてしまわないためにも、洗浄して正常な状態を保ちましょう。
洗浄剤を使う
非推奨の入浴剤を使用してしまったあとは、洗浄剤を活用することで効率よく配管の汚れを落とせるでしょう。洗浄剤は多くのメーカーが「ジャバ(1つ穴用)」を推奨しています。
ジャバを使用することのメリットは徹底した除菌ができることです。しかしジャバは除菌ができても、皮脂や水アカなどの汚れは完全に落とせません。
だからこそ汚れが付着していない状態のときから、定期的にジャバで洗浄して清潔さを維持することが大切といえます。1度もジャバをしたことがない状態の配管は汚れが落としきれないため、年に1度は業者に依頼して徹底的に洗浄してもらってください。
修理を依頼する
非推奨の入浴剤を使用し続けてしまっていた場合、配管の劣化や循環口フィルターの目詰まりなどが原因で故障する可能性があります。非推奨の入浴剤を使用して故障した場合は、メーカーの保証対象外になってしまうでしょう。
メーカーの保証対象外であれば、エコキュートの修理業者に依頼するしかありません。エコキュートが使用できなければ、毎日のお湯が使えなくなってしまうので早急な対応が必要です。しかしエコキュートの修理業者は多いため、どこに依頼すれば良いのか悩んでしまうでしょう。
おすすめのエコキュート修理業者の選び方は次章で解説します。
おすすめの修理業者の選び方
多くのエコキュート修理業者から、優良な業者を選ぶ方法があります。4つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
修理費用が相場とかけ離れていない
エコキュートの修理費用が相場とかけ離れていないかを確認しましょう。修理費用の相場は以下のとおりです。
- 部分的な修理や部品交換:数千~数万円ほど
- 貯湯タンクやヒートポンプユニット内の部品交換や修理:数万~20万前後
- 貯湯タンクやヒートポンプユニット交換:20~30万円ほど
このようなエコキュートの修理費用は、消費者にわかりづらいのが現状です。そのため相場を知っておくことで、高額な修理費を見積もる悪質業者を見極めることができます。
対応エリア内にある
修理業者が、どのエリアまでなら対応してくれるのかを、公式サイトや問い合わせて確認しておきましょう。どれだけ優良なエコキュート修理業者でも、対応エリア外であれば修理してもらえない可能性があります。
ただし対応エリア外であっても相談できる修理業者の場合は、対応してくれることもあるでしょう。対応エリア外であっても、まずは相談してみることをおすすめします。
知識が豊富で実績がある
豊富な知識や施工実績がある修理業者なのかを確認してください。優良なエコキュート修理業者は知識や施工実績が豊富にあります。
知識に関しては問い合わせたときに、いろいろと質問してみると良いでしょう。質問に対して濁すことなく、的確に答えてくれるかがポイントです。
施工実績は公式サイトやブログなどを見てみましょう。多くの修理業者が施工実績数や実際の施工事例を、公式サイトやブログなどで紹介しています。知識や施工実績の確認に加えて、より詳細な評価がわかる口コミを調べてみるのもおすすめです。
対応が丁寧でスピーディーに対応してくれるか
問い合わせや対面での接客が丁寧で、スピーディーに対応してくれるかどうかも重要です。接客対応が丁寧であれば、わからないことを質問しやすくなります。質問しやすくなることで契約や施工のトラブルが起きにくくなるでしょう。
また問い合わせや修理などに対して、スピーディーに対応してくれるかも大切です。修理までに時間がかかってしまうと、エコキュートが使えない期間が長くなったり、修理が必要な部分の状態が悪化してしまう可能性があります。
接客対応が丁寧かつスピーディーに対応してくれる業者を選びましょう。新日本エネックスならスピーディーかつプロによる丁寧な対応が可能です。気になる人は無料で相談してみてください。
まとめ
エコキュートでお湯を沸かして入浴する際は、各メーカーが推奨している入浴剤を使用するようにしましょう。非推奨の入浴剤を使用し続けてしまうと、配管や循環口フィルターの目詰まりや劣化などが起こります。
最悪の場合はヒートポンプユニットや貯湯タンクの交換が必要になり、高額な修理費用がかかってしまうでしょう。エコキュートを快適に長く使用するためには、定期的なメンテナンスをして清潔に保つことがポイントです。
推奨されている入浴剤を使用して定期的なメンテナンスを行い、清潔で快適なエコキュートライフを送りましょう。