エコキュートと太陽光発電、蓄電池の相性が抜群に良いというのはご存知でしょうか。
- 電気でお湯を沸かすことのできるエコキュート
- 電気を発電して利用できる太陽光発電
- 太陽光発電でつくった電気を貯めておくことのできる蓄電池
この3つはそれぞれお互いを活かす機能を有しており、併用することで大きなメリットを得ることができます。
そこで今回の記事では、そもそもエコキュートとはどういうものなのか、太陽光発電と蓄電池を併用することで得られるメリットの具体的な内容について解説していきます。
エコキュート導入済みで太陽光発電や蓄電池を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
エコキュートとは
そもそもエコキュートとは、電気を使うことにより空気の熱を利用して水からお湯を作る「自然冷媒ヒートポンプ給湯器」のことを指します。
ヒートポンプを使っているため、一般的な電気給湯器よりも効率的にお湯を作ることができるのがエコキュートの特徴です。
元々は「環境(エコロジー)」と「経済性(エコノミー)」、そして「可愛らしい(キュート)」という3つのワードを組み合わせた造語であり、関西電力の登録商標としてコロナ社から2001年4月に初めて発売されました。
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エコキュートと太陽光発電+蓄電池は相性抜群
エコキュートは太陽光発電と蓄電池を併用することによって、光熱費削減の効果が期待できます
お得に利用することができる理由については、主に次の2つです。
- 電気代を節約できる
- 停電中でもエコキュート動かせる
電気代を節約できる
実は電気代というのは、需要がある昼間は電気代が高く、あまり需要のない夜間は電気代が安いというのはご存知でしょうか。※主にオール電化プランの方などが対象となります。
エコキュートは前提として夜間の安い時間帯にお湯を作る設定になっておりますので元々の電気使用量は日用家電に比べて多くなっております。
ただし日中の電気が高い時間帯にお湯切れなどを起こすと追加でお湯を沸かす必要があるため、夜間に比べて割高な料金になってしまいます。
特に以下に当てはまるご家庭様は電気料が高い時間帯にお湯を作る可能性が高くなりますので知らず知らずのうちに電気代が高くなります
・お子さんが成長してお風呂に入る時間、回数が増えた
・家族が増えて設置当時より使う量が増えた
しかしエコキュートと太陽光発電、蓄電池を併用することでこのデメリットを打ち消すことが可能です。
なぜなら太陽光発電で発電した電気を蓄電池に貯めておくことにより、電気代を使うことなくエコキュートを利用できるようになるからです。
また万が一蓄電池の電気を使い切ってしまったとしても、電気代の安い夜間に貯めておくことで、日中の電気代を節約することもできるのです。
また、パナソニックのエコキュートはAIが天気予報を確認して、自動で太陽光が発電した電気をエコキュートの電気に充ててくれます。
例えばですが、翌日が晴れ、かつ余剰電力があると判断すれば、自動で夜間と昼間に分散して沸き上げを行います。
参考:ソーラーチャージ/Panasonic
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停電時でもエコキュートを動かせる
エコキュートと太陽光発電、蓄電池を併用することにより停電時でもエコキュートを動かせるというメリットもあります。
太陽光発電設備と蓄電池さえあれば、たとえ災害などにより停電が起きたとしても、電気に不自由することなく日常生活に近い生活を送ることが可能な場合があります。
特にエコキュート導入済みのご家庭だけではなくオール電化住宅にお住まいの方であれば、停電の時はIH,エコキュートが止まることにより、お風呂に入ることも出来なくなるので、対策として蓄電池を設置することもオススメしております。
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エコキュートと蓄電池を併用する場合の注意点
エコキュートと蓄電池を併用する場合、いくつか注意しなければいけないポイントがあります。
この注意点を知らずにエコキュートと蓄電池を併用してしまうと、場合によっては困ってしまうこともあるので必ず事前に知っておきましょう。
200Vに対応した蓄電池を選ぶ
エコキュートを利用することに前提で蓄電池を購入する際には、できるだけ200Vに対応したタイプを選びましょう。
200Vに対応した蓄電池でなければ、エコキュートのような大きな電化製品の電気をまかなうことができないことが多々あります。
100Vと200Vはコンセントが異なり、使うことのできる電化製品の種類も異なります。
200VはエコキュートをはじめとしてIHクッキングヒーターやエアコンなど、比較的大きな電化製品に対応しているタイプです。
エコキュートに対応していない蓄電池を導入してしまった場合、停電時に使えなくなってしまう可能性もあるので注意してください。
蓄電池を導入する際には、必ずエコキュートに対応しているタイプのものか確認しておきましょう。
広めの設置スペースを確保する
蓄電池を設置するためには、ご自宅にある程度広めの設置スペースが必要になります。
蓄電池は種類にもよりますがどれもサイズが大きいため、事前に広めの設置スペースを用意しておかないと、購入後に置く場所がないという事態にもなりかねません。
また定期的なメンテナンスも必要になるため、作業することのできるスペースを確保するというのも重要です。
蓄電池は屋外に設置する必要があるものと、屋内に置くことのできるものと種類によって設置環境というのも異なります。
特に屋外に設置する必要があるものは、蓄電池とパワーコンディショナーを合わせるとエアコンの室外機2台分の大きさになることも。
稼働してる時の騒音も考慮しなければならないため、どの住宅でもある程度置き場所というのは限定されてしまうでしょう。
どのような蓄電池であったとしても、メーカー推奨の作業スペースを考慮された設置環境というのが必ず定められているため、購入前に必ず調べてスペースを確保しておくことをおすすめします。
もしスペースなどについてわからなければ、新日本エネックスのお問い合わせください。
一緒に使用するポイントを抑えよう
今回紹介してきたように、エコキュートは太陽光発電や蓄電池と併用することでかなりお得に利用することができます。
もっとも事前に注意しなければいけないポイントを知らないと、災害などの最も必要な時にエコキュートを利用することができないという事態に陥りかねません。
エコキュートや蓄電池を導入する際には、併用することができるかどうかを必ず確認しましょう。