蓄電池導入を検討されている人の中には、失敗して後悔することを恐れなかなか踏み出せないという人も多いのではないでしょうか。
蓄電池は高価なものであるため、絶対に失敗したくないという人がほとんどかと思います。
そこで今回の記事では、蓄電池導入にあたって後悔しないために知っておきたいポイントについて解説していきます。
- 蓄電池導入後に後悔した具体例
- 失敗する原因
- 後悔しないための選び方
- 後悔しないご家庭の具体例
- 導入のために知っておきたい3つのポイント
今回紹介するポイントをしっかりおさえて、蓄電池を導入しても後悔しないようにしましょう。
蓄電池導入後に後悔した具体例を紹介
ここでは実際に蓄電池購入後に後悔したというご家庭の具体例を紹介します。
よく知らないで蓄電池を購入した
蓄電池導入後に後悔をしたご家庭で最も多いのが、よく知らないで購入してしまったというものです。
一口に蓄電池と言っても、様々な種類がありご家庭によって最適のタイプというのは全く異なります。
- 大きさ
- 費用
- お住まいの地域
- 年間を通しての気温・天候
- 室内もしくは室外に置くか
- タイプ
- 稼働モード
- 使用目的
こういった様々な要素を考慮しなければ、そのご家庭に最適の蓄電池というのは選ぶことができません。
↓蓄電池の種類や特徴について詳しくはこちら!
ただ「蓄電池の評判が良かったから購入した」や「とりあえず勧められるがままに購入した」というご家庭は、導入後に後悔しやすいので注意しましょう。
設置するスペースをよく考えていなかった
実は蓄電池というのは、種類によってかなり大きなサイズのものもあるため設置するスペースをあらかじめ確保しておく必要があります。
一般的な蓄電池はだいたいエアコンの室外機程度の大きさですが、容量やタイプによって室外機2台分のサイズがあるものも存在するので注意してください。
また蓄電池というのは置いたら終わりではなく、定期的にメンテナンスする必要があります。
メーカーではメンテナンスの際に必要な作業環境というのも定められているので、それを考慮したスペースを確保しなければいけません。
室外もしくは室内に置くタイプのものかによって置く環境も異なりますが、サイズやメンテナンスの際に必要な作業環境をあらかじめ調べてスペースを用意してから導入しましょう。
導入で業者と上手くいかなかった
導入の際に業者とうまくいかなかったことから、蓄電池導入を後悔したというご家庭も存在します。
やはり専門的な知識を必要とする蓄電池に関しては、どれだけ業者とうまくいくかによって満足度も異なります。
特に場合によってはメンテナンスや修理などで何度も業者にお世話になる可能性があるので、相性が良いかというのはかなり重要です。
蓄電池購入で後悔しないために!失敗する原因を知っておこう
ここでは蓄電池を購入して後悔しないために、よくある失敗の原因について解説していきます。
蓄電池を購入するにあたって知っておけば、失敗を防ぐことができるので必ず覚えておきましょう。
太陽光発電設備と相性がよくなかった
蓄電池の種類によっては太陽光発電設備と相性が良くないため、取付することができない場合もあります。
相性が良くない蓄電池と太陽光発電を併用してしまうと、出力が低下して効率が悪くなってしまうだけではなく、発火減少など重大なトラブルに繋がってしまう可能性も…。
そのため蓄電池をお選びの際には、すでに導入しているもしくは今後導入する予定のある太陽光発電設備との相性が良いかというのも確認しなければいけません。
電気料金プランと相性がよくなかった
蓄電池を導入することで得られるメリットの一つとして、安い夜間の電気を貯めておき日中に使うことで節約するというのが挙げられます。
しかしこのメリットに関しても、契約プランと相性が良くなければ意味がありません。
例えば、深夜電力が安い電気料金プランであれば良いのですが、特に設定していなければ蓄電池を導入しても特にメリットを得られることなく終わってしまいます。
そのため蓄電池を導入する際には、必ず事前に深夜に電気料金が安くなる契約プランかどうかを確認しておきましょう。
補助金制度を知らなかった
地球環境にやさしいエコなエネルギーを使うことのできる蓄電池は、国や地方自治体でも導入を促進するために補助金や支援制度が用意されています。
お住まいの地域によっては、補助金でかなりお得に蓄電池を導入することができる場合もあるため、必ず補助金制度を利用しましょう。
補助金や支援制度に関しては、国や地方自治体の公式ホームページで詳しく説明されているので、そちらをご確認ください。
蓄電池導入後に後悔しないための選び方
蓄電池を導入するのであれば絶対に後悔したくないという方がほとんどなのではないでしょうか。
そこでここでは事前に知っておきたい「蓄電池導入後に後悔しないための選び方」について解説します。
蓄電池の種類や特徴を把握する
まずは蓄電池の種類や特徴を把握しましょう。
蓄電池によって太陽光発電設備と併用することでさらにお得になったり、太陽光発電設備がないご家庭で利用しやすい蓄電池など様々な種類があります。
どのような種類や特徴が良いのかをある程度知っておくと、後悔しない蓄電池を選ぶことができるでしょう。
太陽光発電設備と相性がよいか確認する
上記でも少し触れましたが、太陽光発電設備と相性が良い蓄電池かどうかというのも重要です。
特にすでに太陽光発電設備を導入しているというご家庭では、蓄電池の種類によって相性が合わない場合もあります。
メーカーによっては併用できないタイプのものもあるので、太陽光発電設備のメーカーや業者に蓄電池が利用できるかどうか確認することが必要不可欠です。
国や地方自治体の補助金・支援制度を活用する
蓄電池を導入する際には、できるだけ国や地方自治体の補助金・支援制度を活用しましょう。
お住まいの地域によってはかなりお得な価格で蓄電池を購入することができる場合もあるので、浮いた予算を他のものに使うこともできます。
場合によっては、費用の面で断念していたよりハイグレードの蓄電池を導入することなどもできるので、賢く補助金や支援制度を活用しましょう。
最適の容量のものを選ぶ
蓄電池は容量によって貯めておくことのできる電気量というのが異なります。
容量の大きい蓄電池ほど電気をより多く貯めておくことができますが、必ずしも容量が大きいものを選べば良いというわけではありません。
容量が大きければ大きいほど費用も必要になります。また容量が大きいものはサイズも大きくなるので、設置スペースも十分考慮しなければいけません。
ご自宅の使用している電気量が1ヶ月でどれくらいなのか、災害などで停電した時にどのくらいの期間電気を必要とするかなど考慮して最適の容量を選択しましょう。
ご家庭に適したタイプを選ぶ
蓄電池は主に次の2つのタイプが存在します。
- 全負荷タイプ
- 特定負荷タイプ
全負荷タイプの蓄電池は、電気を貯めておくことにより家全体の電力を一定期間賄うことができます。
災害時に停電したとしても、家全体で家電製品を不自由なく使うことができるのもこのタイプであり、ある程度日常生活と変わりない生活を送ることが出来るのも特徴です。(ただし蓄電容量やご利用人数によって変わります)
もっとも家全体の電気をまかなうことができる反面、電気の消費量が多くなってしまいます。そのため災害などで停電が長引く場合、長期間電気を使うことが難しいタイプと言えるでしょう。
一方で特定負荷タイプの蓄電池は、停電が起きたとしても「ある特定箇所のみの部屋もしくは電化製品のみ」を使うことができます。
制限がかかるため家全体で電気を使うというわけにはいきませんが、そのぶん特定負荷タイプの蓄電池よりも長く使えるのが特徴です。
もちろんどちらの蓄電池に関しても、太陽光発電と併用することにより長期間不自由することなく電気を使えるようになります。
蓄電池を導入しても後悔しないご家庭の具体例
実際に蓄電池を導入するにあたって、どのようなご家庭が後悔しないのでしょうか。
蓄電池導入後に後悔せず満足できたというご家庭の具体例について、以下で詳しく紹介していきます。
電気代を長期で節約したい
蓄電池を導入することで得られる最大のメリットは、やはり電気代を節約することができる点です。
電気料金は需要が大きい昼間の間は電気代が高く、使用する人が少ない夜間は電気代が安いというのが一般的になります。(※オール電化プラン対象の場合もあります)
そのため特に昼間の間に家電を使う機会の多いご家庭は、蓄電池を導入することにより夜間の電気を貯めておき昼間に使うことで電気代を節約することが可能です。
またご家庭やお仕事によって、ご自宅でかなりの電気量を必要とする電子機器を使う場合もあるかと思います。
そういったご家庭では昼間の電気代を節約することができるので、長期的に見ても蓄電池を導入することでかなりのメリットが得られます。
停電対策を考えている
停電対策をしたいという場合、蓄電池は最適のアイテムになります。
そもそも蓄電池を導入するご家庭が爆発的に増えたきっかけとなったのは、2012年の東日本大震災でした。
(一般社団法人日本電機工業会発表 定置用蓄電システムの出荷台数より独自に作成)
一般社団法人日本電機工業会が発表しているデータによると、東日本大震災が起きる前の2011年における蓄電池の出荷台数は約2,000台でした。
しかし東日本大震災が起きてから出荷台数は爆発的に伸び、2020年には約13万台近くに上っています。
やはり災害によって長期間電気を使えなくなるというのは、現代の生活において致命的です。
特に体調管理のために精密機器を使用しているという方や、温度調整が絶対に必要なペットをお持ちの方は、もしものことを考えて対策をしておかなければいけません。
そのため万が一の災害に備えて蓄電池を導入するというのは、かなり有効な対策方法といえるでしょう。
太陽光発電設備が既にある
太陽光発電設備を既にご自宅に導入しているというご家庭は、蓄電池導入をおすすめします。
蓄電池を導入していれば余った電力を貯めておくことができるため、常に効率的に太陽光発電を利用することが可能です。
↓蓄電池のメリットについてさらに知りたい方はこちら!
蓄電池のメリット・デメリット、導入がおすすめの家庭の例を解説
後悔せず蓄電池を導入する4つのポイント
ここでは後悔せず蓄電池を導入するために知っておきたい3つのポイントについて紹介します。
これを知らないで蓄電池を導入してしまうと、後悔それだけではなくトラブルに巻き込まれてしまう可能性もあるので注意してください。
値段だけで判断しない
蓄電池を値段だけで判断するのはやめましょう。
あらかじめ設置するスペースを決めておく
信頼できる業者に依頼する
蓄電池を導入する際には、信頼できる業者に任せるというのも重要です。
契約時の対応と全く異なっていたり、実際の見積価格と費用が異なる請求をしてくる悪質な業者も存在します。
- 契約時に何度も大幅な値引きを提案してくる
- アフターフォローをしてくれない
- 相場よりも設置費用が高い
- 見積もり時の説明内容と請求内容が異なる
こういったトラブルを防ぐためには、施工実績が豊富でありいろいろなメーカーを取り扱っている信頼できる業者を選ぶのが重要です。
出力数をチェックする
蓄電池には対応可能な出力数があります。
出力数によって対応可能な家電製品の種類も異なるため、導入の際には必ず出力数を調べておきましょう。
また購入の際には、どのような家電製品を停電時に使いたいのかという観点から選ぶのもおすすめです。
以下は一般的な家庭で使われている電化製品の主な消費電力になります。
- 冷蔵庫:263ww
- 照明:75w
- テレビ:100~150w
- エアコン:800~900w
- ノートパソコン:30~50w
- 電子レンジ:1000w
- 洗濯機:400~500w
- スマートフォンの充電:15w
これは一般的なご家庭で使われている種類の大まかな消費電力になります。
どの電化製品を停電時に使用したいのか、災害時に必要な電化製品はどういった種類のものかというのを考えてから、蓄電池を選ぶとある程度種類を絞ることが可能です。
ご家庭の電気代を知っておく
ご家庭で使用している電気料金を知っておくことも大切です。
オール電化と太陽光発電システムを導入していて電気代が高いご家庭は、削減できる電気代が大きくなります。
蓄電池は太陽光発電システムで発電した余剰電力と安い電気代の深夜電力を貯めることができます。
電気料金が高い昼間や夕方の時間帯に多く電気を使用しているご家庭は、その時間帯で貯めておいた分を放電して使うことにより削減幅が大きくなります。
なので、時間帯によってどのくらい電気を使用しているのか把握しておく必要があるでしょう。
蓄電池導入で後悔したくないなら新日本エネックスへ相談がおすすめ!
今回は蓄電池導入で後悔した人の具体的な例を中心に、失敗しないための選び方などについて解説してきました。
まとめると蓄電池を導入して後悔する人、もしくは失敗してしまう人の共通点は「入念に調べることなく蓄電池を購入してしまう」ということです。
これまで解説してきたように、ご家庭によって最適の蓄電池の種類というのは全く異なります。
災害時に使用した家電製品だったり、既に導入している太陽光発電設備との併用だったりなど、考慮しなければいけないポイントはいくつも存在します。
これを軽視して、てきとうに蓄電池を選んでしまうと、大きな失敗やトラブルに発展してしまう可能性もあるので注意してください。
もっとも自分の家に最適の蓄電池はどういったものかを判断するためには、専門的な知識が必要となります。
新日本エネックスでは、経験豊富なスタッフがそれぞれのご家庭に最適な蓄電池はどういったものかをご紹介しています。
太陽光発電や蓄電池導入で気になることや、疑問に感じていることがあればお気軽にお問合せください。