万が一の災害の時や日常的な節税目的でも大活躍してくれる「蓄電池」。生活に役立つ設備ですが、導入する際に正しい知識を有していないと失敗してしまう可能性が高いです。
そこで今回の記事では、蓄電池導入の際に失敗しないために以下のポイントについて紹介していきます。
- なぜ蓄電池で失敗してしまうのかその原因について
- 蓄電池導入で失敗した具体例
- 蓄電池導入で失敗しないためのポイント
- 蓄電池導入で失敗しやすいご家庭の例
- 蓄電池導入で失敗しないための業者の選び方
今回の記事を最後まで読めば、蓄電池を「失敗することなく」導入することができます。ご家庭に蓄電池を導入しようと検討している方は、ぜひ参考にしてくださいね!
蓄電池導入で失敗してしまった6つの例
なぜ蓄電池導入で失敗してしまうのでしょうか?まずは失敗の原因を見ていきましょう。
原因①電気代削減に過度な期待をしていた
蓄電池導入で失敗してしまうご家庭の典型例として、電気代削減に過度な期待をしていたというのが挙げられます。
確かにご家庭の電気代を抑えてくれる役割を有している蓄電池ですが、毎月の電気代が0円になることはありません。
あくまでも削減に止まるので、過度な期待をしてしまうと導入した後に「失敗した」と思いがちです。そのため蓄電池導入の際には、事前に業者の方にどのくらい電気代がお得になるのか聞いておくと良いでしょう。
原因②蓄電池の寿命を考えていなかった
残念ながら蓄電池も一般的な電池とは変わりなく「寿命」が存在します。蓄電池を導入したご家庭の中には、寿命がなく一生使い続けることができると考えている人も多いです。
しかしどの蓄電池であっても寿命は存在するため、それを見越した使い方というのが重要となります。参考までに、主な蓄電池の種類や寿命について簡単に表としてまとめてみました。
鉛蓄電池 | リチウムイオン電池 | NAS電池 | ニッケル水素電池 | |
主な使用用途 | ・車用電池・フォークリフトなどの産業機械用電池 | ・ノートパソコン・スマートフォン | ・大規模発電施設・工業用機械のバックアップ電源 | ・乾電池・ハイブリッドカーなどの車用バッテリー |
充電サイクル・寿命 | ・3000~4500回・15~20年 | ・4000回・約10~15年 | ・4500回・約15年 | ・2000回・約5~7年 |
特徴 | ・価格が安い・安定性がある | ・日常生活で最も使われている蓄電池・家庭用蓄電池に使われていることが多い | ・メガワット級の電力貯蔵ができる・風力発電など大規模な発電施設で使われている | ・ エネルギー密度が高い・過充電に強い・過放電に強い |
参考:蓄電池産業戦略検討官民協議会|経済産業省
蓄電池の種類によって寿命は異なりますが、最大でも約20年~25年程度と考えておいた方が良いでしょう。もっともうまく使うことによって、蓄電池の寿命をできるだけ長くすることも可能です。
【蓄電池の寿命やできるだけ長く使うためのポイントについて知りたい方はこちらの記事をチェック】
原因③生活環境と蓄電池が合っていなかった
お住まいの場所によっては、蓄電池を屋外に設置するには適していないケースがあります。
夏には異常に高温になってしまう地域であったり、冬には積雪によって氷点下まで気温が下がってしまう地域だったりが具体的な例です。
特に蓄電池は精密機械であるため、異常な気温の上下が起きると寿命が縮まってしまいます。特に気温の変化によって蓄電池に熱がこもってしまうと、発火や充電量の減少にもつながりかねないので注意が必要です。
年間を通して異常な高温や低温になる地域ではないか、事前に調べておいた方が良いでしょう。万が一気温差が激しい地域に住んでいる場合は、室内に設置できる蓄電池を選ぶのがおすすめです。
1年間の気温については気象庁が提供している「過去の気象データ」で簡単に調べることができるので、蓄電池購入の前に確認しておきましょう。
参考:過去の気象データ|国土交通省気象庁
原因④太陽光発電設備と相性が悪かった
一般のご家庭で蓄電池を導入する際に多いのが、太陽光発電設備と併用するケースです。しかし太陽光発電設備と併用する際には、蓄電池を慎重に選ぶ必要があります。
なぜなら太陽光発電設備に対応していない蓄電池もあるためです。なにも知らないで太陽光発電に対応していない蓄電池を導入してしまうと、せっかくの蓄電池が無駄になってしまいます。
導入の際に業者に相談すれば太陽光発電設備と相性の良いものを紹介してもらうことが可能です。そのためすでに太陽光発電設備を導入していて蓄電池の設置を検討している場合、必ず事前に1度は業者に相談して相性が良いのか確かめておきましょう。
太陽光発電は蓄電池との相性が最高!メリット・デメリットを解説
原因⑤保証が短い
約20年近く使うことのできる蓄電池ですが、定期的に修理やメンテナンスが必要になるのは言うまでもありません。
しかし導入した蓄電池のメーカーによっては保証が短かったという後悔をしているご家庭も存在します。
必ず導入する前に、設置予定の蓄電池は保証があるか確認しておきましょう。参考までに、国内メーカーが販売している蓄電池の保証期間を以下にまとめました。
ご家庭に蓄電池を導入する際の参考にしてください。
メーカー名 | 保証期間 |
パナソニック | ・蓄電池ユニット15年・蓄電池容量15年. |
シャープ | ・蓄電池ユニット15年・蓄電池容量15年 |
ニチコン | ・蓄電池ユニット15年・蓄電池容量15年 |
オムロン | ・システム保証15年 ・蓄電池容量15年 |
(※なお製品ごとに保証期間やサービスは異なります。メーカーや機種ごとの寿命・特徴について知りたい方は、ぜひ新日本エネックスへお問合せください)
原因⑥値段だけで蓄電池を選んだ
値段だけで蓄電池を判断することは絶対にオススメ致しません。
なぜなら蓄電池を設置するまでにまずご家庭様の現在の状況と今後の事を踏まえて確認をすることが多数あるからです。
数あるメーカーの中で一番値段が安いものを設置しようとしても既存の太陽光発電システムとの動作確認が取れていないこともあります。また各メーカーそれぞれが安全性に対する規定を持っておりメーカーによってはその規定が異なる場合も多々あります。
蓄電池で得られるメリットが本末転倒しないように業者に確認をしながら選定をするのがベストでしょう。
蓄電池導入で後悔しないために!失敗例を紹介
蓄電池導入で失敗しないためにも、実際にあった失敗例を見ていきましょう。
置く場所がなかった
一般家庭向けの蓄電池は「蓄電池ユニット」と「パワーコンディショナー」を設置することになります。
特に蓄電池のパワーコンディショナーに関しては、予想以上にスペースを取る事が予想されるので、できるだけ早い段階で設置する場所を確保しておく必要があるでしょう。(最大エアコンの室外機2台分の大きさがあるものも)
また希望設置場所に置けな場合も多々あります。これはメーカーが保証対象となる規定を定めておりそれに合う場所ではないと設置はできるが保証は下りない等がございます。これはあくまでお客様宅で安全にしようしてもらう為に作られた規定になりますので設置希望場所を3パターンぐらい用意しておくとよいでしょう。
もっとも実際に導入する前に、業者の方に寸法を聞いておきご自宅でメジャーを使いながら設置場所を想定しておくことで、置く場所がないのは防ぐことが可能です。
費用が予想よりもかかった
蓄電池の種類によっては、想定していた金額よりも費用がかかってしまうこともあります。費用が予想よりもかかったことで後悔しているご家庭の多くは「事前に見積もりを貰わずに比較検討しなかった」というケースが多いです。
業者から事前にどれくらいの費用がかかるのか、また相場価格はどれくらいなのかというのを知っておけば、費用がかかりすぎて蓄電池導入に失敗することを防ぐことができます。
また地方自治体が行なっている蓄電池の補助金制度を利用すれば、お得な金額で蓄電池を導入することも可能です。
【蓄電池の補助金について知りたい方はこちらの記事もチェック!】
太陽光発電の発電量が下がった
これはあまりないケースですが、蓄電池を導入したことにより太陽光発電の発電量が下がってしまったという場合もあります。
この原因はさまざまありますが、多いケースでは「蓄電池と太陽光発電の相性が悪い」です。相性によっては出力が下がってしまい、せっかくの太陽光発電設備も有効活用できなくなってしまいます。
メーカーによっては既存の太陽光発電システムと蓄電池の動作確認が取れてないものもあります。
もっとも太陽光発電の発電量が下がってしまうことを防ぐためには、太陽光発電と蓄電池に精通している業者に相談すれば安心です。
信頼できる業者を選んで、太陽光発電と蓄電池を有効活用しましょう。
業者とトラブルになった
業者とトラブルになってしまったご家庭の場合、以下のようなことが原因となっていることが多いです。
- 相場よりも理由もなく高値で販売していた
- 取り付け工事にて施工不良が起きたが何の対応もなかった
こういったことを防ぐためには、まず信頼できる業者を探すというのが最も重要です。また業者に任せきりにするのではなく、密にコミュニケーションを取ることで、蓄電池設置をスムーズに行うことができるように積極的に協力しましょう。
またどんなに信頼のできる会社でも施工不良や施工ミスを0にすることはかなり難しいです。ただし信頼のできる会社の場合はその後の補填や対応がありますので、蓄電池を設置する前に事前に施工ミスが起こった場合のことなどを確認する必要もあります。
生活にあった運転モードになっていなかった
蓄電池を導入することで得られるメリットとして、停電対策優先、光熱費削減優先などを運転モードから選べることもメリットの一つとしてあります。
これは設置前になんで蓄電池を入れたいかを伝えて、またそれにあった蓄電池があるのか、運転モードはどれになるかなど必ず聞いておく必要があります。
上記を怠ると自分が想定していた削減効果を得られなかった、停電時に電気を使えなかったなどに繋がりますので必ず聞くようにしましょう。また運転モード自体はリモコンで簡単に変えれますので説明書などを見て把握しておきましょう。
蓄電池導入で失敗しないためのポイント
蓄電池導入で失敗しないためにはどうすれば良いのでしょうか?
ここでは、蓄電池導入において失敗しないためにあらかじめ知っておきたいポイントを解説していきます。
設置目的を明確にする
まずは設置目的を明確にすることから始めましょう。一般的なご家庭が蓄電池を導入する理由としては、以下のようなものが多いです。
- 停電対策のため
- 太陽光発電と併用したい
- 電気自動車と併用したい
- 災害の時に備えておきたい
どういった設置目的によって、どのような蓄電池を導入すれば良いのかは全く異なってきます。事前にどのような設置目的なのかを明確にしておくと、スムーズに蓄電池導入を進めることができるのでおすすめです。
蓄電池の役割を理解する
基本的に蓄電池に関しては、以下のような役割を期待している人が多いのではないでしょうか。
- 電気代を節約する
- 停電が起きた時に電気を使えるようにしておく
- 災害が起きた時に電気を使えるようにしておく
一般的な家庭用蓄電池は、上記の役割をしっかりと果たしてくれます。しかしあまりにも過度な期待をしすぎてしまうと、導入した後にがっかりしてしまうこともあるので注意してください。
導入前に必ずどれくらい電気代を節約できるのか、災害や停電時には電気をどの程度利用できるのか必ず確認しておきましょう。
スペックを確認しておく
蓄電池は種類によって容量や耐用年数が異なります。そのため導入をする際には、必ず蓄電池のスペックを正確に把握しておきましょう。
- 蓄電池の容量
- 寿命
- 大きさ
- 太陽光発電・電気自動車との併用が可能か
- 停電時どのような家電製品が利用できるか
上記項目を確認しておくと、導入後に失敗してしまうことを防ぐことができます。
蓄電池おすすめメーカー15選|最適の選び方やお得な購入法を解説
毎日の平均電気使用量をチェックする
蓄電池を導入する前に、毎日の平均電気使用量をチェックしておきましょう。
これは蓄電池を導入した後に、どれぐらいの効果が見込めるのか明確にするためです。
現在は紙の検針票ではなくWEB検針票に切り替わっているところ地域が多くありますので
導入前や導入後の電気使用量の違いなどを確認しておくとよいでしょう。
信頼できる業者に依頼する
蓄電池を導入する際には、信頼できる業者に依頼するのが失敗しないためのポイントです。
蓄電池はご家庭で長く使い続けることになるので、業者の方々とも長い付き合いになります。長年にわたって蓄電池に関する疑問や質問、メンテナンスなどをお願いすることになるので、信頼できる業者に依頼することこそが安心して使い続けるためのコツです。
蓄電池導入で失敗しやすいご家庭
ここでは蓄電池導入で失敗しやすいご家庭の例を簡単に解説していきます。
設置する場所がないご家庭
設置する場所がないご家庭は、蓄電池を導入した際に失敗しやすい傾向にあります。
こういったご家庭はどうしてもスペースを確保できないため、無理やり蓄電池を設置することが多いです。しかしその後使い続けていくうちに、蓄電池が邪魔になってしまって他の物を置くことができないことも…。
そのため蓄電池を導入すると決めたら、まずはその後の生活で邪魔にならないスペースを確保すると良いでしょう。
在宅時間が主に夜のご家庭
蓄電池導入で最も効果があるのは、昼の消費電力が高い傾向にあるご家庭です。
しかし在宅時間が主に夜のご家庭だと、蓄電池を導入しても電気料金の節約につながりません。もっともご家族が昼間に在宅しているご家庭の場合、蓄電池を導入することである程度の効果が見込めるでしょう。
蓄電池導入で失敗しないためにも、まずは1日の間でどの時間に在宅しているのか、電気を使う割合が多いのは何時なのか明確にしておきましょう。
電気量がそこまで高くないご家庭
そもそも消費している電気量がそこまで高くないご家庭の場合、蓄電池を導入してもあまり効果がない可能性があります。
電気代の目安として、全国のご家庭の平均消費電力を以下に表としてまとめました。
世帯数 | 金額 |
1人 | 5,791円 |
2人 | 9,515円 |
3人 | 10,932円 |
4人 | 11,788円 |
5人 | 12,471円 |
引用:家計調査結果|総務省統計局発表
毎月の消費電力が上記金額を上回る場合、蓄電池を導入することで電気代の節約を期待できるでしょう。
蓄電池導入で失敗しないための業者の選び方
蓄電池導入で失敗しないためには、信頼できる業者にお願いするのが重要です。
そこで以下では、失敗しないための業者の選び方のポイントについて解説します。
施工実績はあるか?
蓄電池は一般のご家庭に導入され始めてから、まだそこまで時間が経っていません。
そのため施工実績がほとんどない業者も存在しており、失敗しないためには注意する必要があります。
施工実績があるかどうかは、その会社のホームページをチェックしておくことで簡単に確認可能です。施工実績が1つも掲載されていない会社は、信頼できない可能性が高いので注意してください。
蓄電池に関する知識はあるか?
業者の中には、単純に販売代理を行っているだけで蓄電池に関して詳しくないケースもあります。
蓄電池に詳しくない業者に依頼してしまうと、何かあった時に対応してもらえません。また補助金なども活用してくれないため、導入費用が割高になってしまいます。
蓄電池を導入する際には、業者にしっかりと説明を求めて、納得のできる説明をしてくれるかどうかで信頼できるかどうかを見極めると良いでしょう。
メリット・デメリットどちらも伝えているか?
蓄電池はメリットばかりではありません。 設置スペースや費用など、少なからずデメリットがあるのが事実です。
メリットばかりを強調してデメリットについて何も言わない業者の場合、あまり信頼することはできません。やはりデメリットについても誠実に説明してくれる業者の方が、利用する側にとっては良い業者だと言えるでしょう。
相場と比較して費用が適切か?
蓄電池の相場を全く説明することなく購入を迫ってくる業者も存在します。相場は説明しない業者の場合、明らかに高額な価格で販売をしているケースが多いです。
蓄電池導入で失敗しないためにも、相場と比較してなぜその値段なのか誠実に説明してくれる業者に依頼をしましょう。
補助金を利用してくれるか?
蓄電池導入時に補助金を利用するかどうかで、最終的な費用が大きく変わってきます。
もっとも業者によっては補助金を利用することなく、蓄電池販売を行なっているケースがあるので注意してください。事前に補助金を利用してくれるかどうか必ず確認して、申請業務なども代理で行なってくれる業者に依頼しましょう。
サポート、アフターフォローが充実しているか?
業者の中には、蓄電池導入にあたって独自のサポートを行っている場合もあります。
中には格安の値段を提示してくれたのにアフターフォローやサービスがなく蓄電池のエラー時に解消までにかなり時間がかかったなどのご家庭様もおられます。
見積もりを出してくれるか?
信頼できる業者であれば、購入前に必ず見積もりを出してくれます。
比較検討できれば利用者にとってもメリットが大きいので、見積対応してくれる業者を選びましょう。
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