●「電力需給逼迫警報」とは何なの?
● なぜ3月21日に警報が発出されたのか知りたい
● 計画停電になるとどうなるの?対策を知りたい
3月22日に電力需給逼迫警報が初めて発出され、ニュースやネットなどで目にした方も多いと思います。
今回の記事では電力需給逼迫警報についての知識はもちろん、計画停電が行われると生活にどのような支障がきたすのか対策も含めて解説していきます。
電力需給逼迫警報とは?
平成23年(2011年)7月から運用が開始され、電力供給予備率が3パーセント未満になると予測される場合に経済産業省が発表する緊急の節電要請のことです。
電力の需給バランスが崩れてしまうと予想される際に、国民に対して節電の呼びかけを行います。
呼びかけだけで改善されない場合は大規模停電を防ぐために、計画停電を行わなくてはいけなくなる可能性もあります。
史上初の電力需給逼迫警報が発出された2つの理由
3月21日の夜に初めて「電力需給逼迫警報」が発出されました。
2011年東日本大震災のあとに計画停電を行って以来起きたことがない程、東京電力管内の電力需給が非常に厳しくなるとして、初めての警報を出し企業や住民に節電を呼びかけました。
警報が出された理由として大きく2つの原因が挙げられます。
・火力発電所の稼働停止
・気温の低下と悪天候
火力発電所の稼働停止
東京.東北エリアで3月16日に震度6強を観測した地震の影響により、東京管内に電力を送る6基の火力発電所が停止になりました。
首都圏でも大きな揺れを感じたこの地震により、当日は広い範囲で停電になりました。
気温の低下と悪天候
火力発電所の停止に加えて大きな原因となったのが天気の問題です。
22日の東京は平年だと最高気温が15度ほどあるのに対して、最高気温が5度までしか上がらず冬に逆戻りしたかのような寒さになると予報されました。
気温が下がると電力需要が大きく上がることが見込まれ、特に東京電力管内の電力需給が極めて厳しくなると予想されました。
また、22日は雨が降ると予想され太陽光発電による自家発電も期待できない状況でした。
電力需要の減少により警報解除
警報を出し節電を呼びかけたことにより、23日11時に安定して電力を供給できるめどが立ったと判断し警報を解除しました。
個人や企業が節電に協力したことや、気温が上昇したことにより電力の需要が減少につながりました。
供給面では天候が回復したことにより太陽光発電の稼働が増えたほか、東京電力以外の電力会社4社から最大100万キロ・ワットの電力融通を受けたことにより供給を増やすことが出来ました。
計画停電とは?
電力の需給バランスが崩れ、需要が供給を大きく上回っているにもかかわらず、電気を使いすぎてしまうと非常に大きな規模での停電が起こります。
それを防ぐために電力需給逼迫警報が発出され節電を呼びかけられました。
警報が出されても状況が変わらず、需給バランスが改善されない場合に最終手段として実施されるのが計画停電です。
計画停電は地域ごとに日時が指定されて、およそ2時間ほど停電が行われます。
過去には2011年東日本大震災の際に、発電所が停止したことなどを理由に3月14〜28日までの半月の期間で計画停電が行われました。
計画停電に備えるための3つの対策
日本は地震だけではなく台風など自然災害が多い国です。
災害による停電や計画停電がいつ起こるか分からないので、対策をしておく事をお勧めします。
今回は3つの対策を紹介します。
・防災グッズを備えておく
・太陽光発電を導入する
・蓄電池を導入する
防犯グッズを備えておく
災害による停電の場合、復旧するのに数日間かかる恐れがあります。
電気以外にも水道やガスといったライフラインが同時に止まってしまう可能性があるため、食料・飲料・生活必需品は最低でも3日分を用意しておき、1週間分を用意しておくと安心できるでしょう。
また、安全な場所で避難生活をする可能性もあります。
非常時に直ぐに行動できるよう、必要なものをリュックに詰めて準備をしておきましょう。
非常用持ち出しバッグの内容の例(人数分用意しましょう)
- 飲料水、食料品(カップめん、缶詰、ビスケット、チョコレートなど)
- 貴重品(預金通帳、印鑑、現金、健康保険証など)
- 救急用品(ばんそうこう、包帯、消毒液、常備薬など)
- ヘルメット、防災ずきん、マスク、軍手
- 懐中電灯、携帯ラジオ、予備電池、携帯電話の充電器
- 衣類、下着、毛布、タオル
- 洗面用具、使い捨てカイロ、ウェットティッシュ、携帯トイレ
※乳児のいるご家庭は、ミルク・紙おむつ・ほ乳びんなども用意しておきましょう。
引用:https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/sonae.html
太陽光発電を導入する
太陽光発電は名前の通り天候が良く太陽が出ていれば、停電時でも発電し非常用コンセントから家庭で電気を使うことができます。
太陽が出ている時間帯のみ電気を使えるので、夜になると電気は使えなくなります。
なので昼間の間にスマートフォンやモバイルバッテリーなどを充電しておくと、夜になっても情報や連絡が取れるので安心です。
太陽光発電を非常時に使うには自立運転モードに変更する必要があります。
ほとんどの機種の場合手動で切り替える必要があるので手間がありますが、停電時に電気が使えるのは大きなメリットになるでしょう。
蓄電池を導入する
蓄電池は電気をためておくことができます。計画停電の場合は停電が起きる日時が決まっているので、その時間に合わせて満タンに電気をためておくと家庭で十分に電気を使うことができます。
突然の停電でも、蓄電池にためた電気の残量があれば電気を使うことができます。
蓄電池には非常時の際に、家全体で電気が使える物と限定したお部屋で電気が使える物の2パターンがあるので導入をする際はチェックしておきましょう。
また、太陽光発電も同時に導入しておくと発電した電気を蓄電池にためる事ができるので、より安心することができるでしょう。
いつ停電が起きても大丈夫な備えを!
今回説明したように、いつ計画停電や災害による停電が起きるか分かりません。
また、ウクライナ情勢の影響で電気を作るのに必要なエネルギーが不足していることから、電気の仕入れ値が上がっています。
その対策として太陽光発電や蓄電池を導入するご家庭が増えています。
新日本エネックスでは、それぞれのご家庭に最適の太陽光発電や蓄電池を選ぶための説明やアドバイスをしています。
もし興味がある方は気軽にご相談ください!