「ガス代が高いのって、なにが原因なの?」「ガス代の効果的な節約方法ってあるのかな?」といった悩みを持っているのではないでしょうか?
近年は、さまざまな原因によってガス代が高くなってきています。なぜガス代が高くなっているのかを知りつつ、できる節約方法を実践していくことが大切です。
今回の記事では、ガス代の基礎知識から高くなっている原因、平均額、政府の対策、自分で実践すべき対策まで解説しています。本記事を読めば高くなるガス代への理解が深まり、ガス代を節約できるようになるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
ガス代の基本
ガス代は種類によって異なります。まずはガス代の基礎知識として2種類のガスと料金内訳を覚えておきましょう。それぞれ解説するので学んでみてください。
ガスは都市ガスとプロパンガスの2種類ある
家庭で使用されるガスには「都市ガス」と「プロパン(LP)ガス」の2種類があります。それぞれの違いは以下のとおりです。
【都市ガスとプロパンガスの違い】
都市ガス | プロパンガス | |
原料 | 液化天然ガス | 液化石油ガス |
主成分 | メタン・エタンなど | プロパン・ブタンなど |
発熱量(MJ/m3) | 45 | 102 |
供給形態 | 【系統供給】気体を地中に埋められたガス管を通して供給 | 【分散型供給】個別かつ液体のガスをガスボンベで供給 |
供給エリア | 主に都市部 | 全国可 |
検針票 | 01から始まる17ケタ | 7から始まる10ケタ |
ホースの色 | ベージュ(白) | オレンジ |
重さ | 空気よりも軽い | 空気よりも重い(1.5~2倍) |
液化温度 | -42℃ | -162℃ |
※参考:日本LPガス協会
このように都市ガスとプロパンガスには、原料や供給形態などの違いがあります。発熱量に関しては都市ガスのほうが少ない数値になっているのがわかるでしょう。しかし都市ガスのコンロは圧力を高めているため、プロパンガスと同等の火力が出るようになっています。
都市ガスの料金内訳
都市ガスの料金内訳は以下のとおりです。
ガス代=基本料金+従量料金(従量単価 ✕ 使用量)✕ 消費税率 |
基本料金とは、ガスを使用しなくても契約していれば必ず発生する固定料金のこと。従量料金はガスの使用量に応じて加算される料金です。
このように基本料金と従量料金で算出する料金制度は「二部料金制」と呼ばれています。料金制度はガス会社によって異なるものの、一般的に普及しているのは二部料金制です。二部料金制は電気料金にも採用されています。
プロパンガスの料金内訳
基本的にはプロパンガスの料金内訳も二部料金制です。しかしガス会社によっては、以下のように設備使用料といった料金を追加した「三部料金制」を採用している場合があります。
ガス代={基本料金+従量料金(従量単価 ✕ 使用量)+ 設備使用料 }✕ 消費税率 |
三部料金制は設備使用料が追加されていることで、二部料金制よりも料金が高くなるイメージがあるでしょう。しかし二部料金制と大差はありません。設備使用料は本来、二部料金制の基本料金に含まれているものです。
三部料金制は二部料金制の内容を細分化して表示しているだけなので、より透明性の高い料金制度といえるでしょう。
【最新版】ガス代が高い5つの主な原因
ガス代が高くなっている原因は主に5つあります。それぞれの原因を知ることで、ガス代を節約できる可能性があるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
都市ガスではなくプロパンガスを使用
プロパンガスを使用している場合は、都市ガスを使用している場合よりも約1.5〜2倍もガス代が高くなります。プロパンガスのほうが都市ガスよりも高くなってしまう原因は、以下の違いがあるためです。
【都市ガスとプロパンガスの料金差が生まれる違い】
都市ガス | ・ガス管で供給する系統供給・気体のガスを各家庭に供給するため、ガス管を埋めるための初期費用が高額・インフラを整えれば配送コストがかからないため、料金を抑えられる・2017年から料金の自由化がされたものの、プロパンガスよりも安い |
プロパンガス | ・ガスボンベで供給する分散型供給・液体のガスを充填したガスボンベを各家庭に運搬するため、配送コストが高い・ガスがなくなる度に配送コストがかかるため、都市ガスよりも料金が高くなりやすい・ガス会社次第で料金が自由に設定できるので高く設定することも可能 |
このような違いによって、都市ガスのほうがプロパンガスよりもガス代は安くなりやすいといえます。しかし都市ガスは都市部のガス管が整備されているエリアでしか利用できないため、地方では料金が高くてもプロパンガスを選択せざるおえないのが現状です。
季節要因やライフスタイルの変化による使用量の増加
ガス代は季節要因やライフスタイルの変化により、使用量が増加することでも高くなります。例えば夏よりも冬のほうがガス代が高くなりやすいといえるでしょう。冬はガスを使用しての給湯や暖房の使用頻度や量が多くなるためです。
またライフスタイルの変化でもガス代が高くなることがあります。例えば家族が増えた場合はガスの使用量も増えることになり、ガス代が高くなってしまうでしょう。またガスを利用した給湯器やファンヒーターなどの導入によってもガス代が高くなります。
契約しているガス会社の料金が高い
契約しているガス会社の料金が、ほかのガス会社よりも高いことも原因として考えられます。もともとプロパンガスは料金を自由に決められ、都市ガスは2017年から均一だった料金が自由化されました。
このように現在のガス業界は、ガス会社によって料金が異なります。そのためガス会社の見直しを行っていない家庭では、ガス代が高いままの状態である可能性があるでしょう。ガス会社を自由に選択できる今だからこそ、今一度、ガス料金を見直す必要があります。
使用している給湯器の熱効率の低下
エコジョーズなどのガス給湯器の熱効率が低下すると、ガス代が高くなることがあるでしょう。ガス給湯器はガスを燃焼させて、お湯を沸き上げる仕組みになっています。そのため熱効率が低下することしていると、ガスの使用量が増えることに。
現在、使用しているガス給湯器が古いものであれば、経年劣化や故障などにより熱効率が低下している可能性があります。経年劣化や故障の場合は、気づかないうちにガス代が高くなることがあるため注意が必要です。
液化天然ガス価格の高騰による値上げ
2023年10月に都市ガス大手4社が値上げしたことも、ガス代が高くなった原因です。2022,2023年は世界情勢や円安の影響により、液化天然ガスや化石燃料などの輸入価格が高騰しました。そのためガス会社の経営努力でまかない切れない部分は、値上げせざる負えない状況に。
【都市ガス大手4社の値上げ額】
ガス会社 | 料金 | 値上げ額 |
東京ガス | 5,343円 | 408円 |
東邦ガス | 6,498円 | 420円 |
大阪ガス | 5,892円 | 406円 |
西武ガス | 6,181円 | 310円 |
※値上げ額は2023年9月比
※参考:Yahoo!ニュース
厳密にいえば、液化天然ガスや化石燃料などの輸入価格は落ち着いてきました。しかし新電力ネットのデータによれば、都市ガス(家庭用)の平均販売単価が徐々に上昇しています。さらに後述する政府からの補助額が半額になったことで、抑えられていたガス代が実質的に値上がりしているのが現状です。
【状況別】ガス代の平均額
ここでは状況別にガス代の平均額の目安を紹介します。それぞれの平均額がわかるため、自宅のガス代が高いのか安いのか比較しやすいでしょう。ぜひ現状を確認して比較してみてください。
種類別で見るガス代の平均額
今回はガス代が安めな東京都と高めな香川県における、都市ガスとプロパンガスの平均額配下のとおりです。なおプロパンガスは2023年8月分、都市ガスは2023年11月分を採用。
【東京都の都市ガスとプロパンガスの平均額比較】
プロパンガス(平均価格) | 都市ガス(プロパン換算価格) | |
基本料金 | 1,686円(税込1,855円) | 960円(税込1,056円) |
従量料金(10㎥利用) | 5,573円(税込6,130円) | 2,889円(税込3,178円) |
合計 | 7,259円(税込7,985円) | 3,849円(税込4,234円) |
※参考:プロパンガス料金消費者協会
【香川県の都市ガスとプロパンガスの平均額比較】
プロパンガス(平均価格) | 都市ガス(プロパン換算価格) | |
基本料金 | 1,788円(税込1,967円) | 2,561円(税込2,817円) |
従量料金(10㎥利用) | 6,427円(税込7,070円) | 3,761円(税込4,137円) |
合計 | 8,215円(税込9,037円) | 6,322円(税込6,954円) |
※参考:プロパンガス料金消費者協会
このように都市ガスとプロパンガスのガス代を比較してみると、都市ガスのほうが安くなるのが一般的です。ただし料金の自由化によって金額差の割合は地方ごとに異なります。
人数別で見るガス代の平均額
今回は2022年における世帯人数別のガス代の平均額を紹介。世帯人数によっても、以下のようにガス代の平均額は異なります。
【世帯人数別のガス代の平均額】
世帯人数 | ガス代の平均額 |
単身 | 3,331円 |
2人 | 4,900円 |
3人 | 5,555円 |
4人 | 5,427円 |
5人 | 5,506円 |
6人以上 | 6,156円 |
世帯人数別のガス代を比較すると、3〜5人の金額に大きな差がありません。ある程度の人数になると、お風呂や料理などガスの使用を共有することが増えるためです。また単身は一番安く、6人以上になると高くなっています。ガス代は一定人数以上増えると高くなる傾向にあるといえるでしょう。
季節別で見るガス代の平均額
2022年における季節別(全世帯)のガス代の平均額は、以下のとおりです。
【季節別のガス代平均】
季節(月) | ガス代 |
春(4~6月) | 4,950円 |
夏(7~9月) | 3,213円 |
秋(10~12月) | 3,886円 |
冬(1~3月) | 5,805円 |
電気代同様にガス代も、季節要因の影響を受けていることがわかります。基本的には夏が一番ガスの使用量が少ないため、ガス代も安くなるというわけです。一方でお湯や暖房の使用率が高くなる冬では、ガス代が高くなる傾向にあることがわかります。
地域別で見るガス代の平均額
2022年の地域別によるガス代の平均額は以下のとおりです。
【地域別のガス代の平均額】
地域 | 平均額 |
北海道エリア | 4,383円 |
東北エリア | 4,288円 |
関東エリア | 4,921円 |
北陸エリア | 4,153円 |
東海エリア | 4,896円 |
近畿エリア | 4,677円 |
中国エリア | 3,775円 |
四国エリア | 3,251円 |
九州エリア | 3,887円 |
沖縄エリア | 3,788円 |
意外にも寒冷地である北海道・東北・北陸エリアよりも、関東や東海のガス代のほうが高くなっています。このような結果になっている理由は、寒冷地ではガスよりも灯油の使用量が多いためです。ガス代だけ見れば安く見えるものの、灯油代をプラスするとトータルで割高になっている可能性があるでしょう。
政府によるガス代値上げ対策
ガス代が高騰したことで、政府は対策として「激変緩和措置(電気・ガス価格激変緩和対策事業)」を実施。現在は激変緩和措置によりガス代が抑えられている現状があります。ここでは激変緩和措置について解説するので、理解を深めてみてください。
激変緩和措置はガス代から自動的に値引きされる
激変緩和措置はウクライナ問題から始まった化石燃料(石油・石炭・液化天然ガス)の高騰を受けて、政府が打ち出した対策です。毎月のガス代(都市ガスのみ)から2024年4月使用分まで(2023年11月時点)は、15円/㎥が自動的に値引きされます。
例えば毎月30㎥の都市ガスを使用している家庭の値引き額は、450円(15円 ✕ 30㎥)です。年間では5,400円のガス代が値引きされています。節約することなく自動的に値引きされているのは、消費者にとって嬉しい対策といえるでしょう。
激変緩和措置はいつまで続くか不透明
消費者にとってガス代の負担が軽減される激変緩和措置。しかし激変緩和措置の補助額や期間は、不透明であることも覚えておく必要があります。当初と現在(2023年11月時点)の激変緩和措置の期間と補助額は以下のとおりです。
【激変緩和措置の変化】
期間 | 補助額 | |
当初 | 2023年1月使用分~2023年9月使用分まで | 30円/㎥ |
現在(2023年11月時点) | 2024年4月使用分まで | 15/㎥ |
※参考:経済産業省
激変緩和措置はウクライナ問題や円安などの世界情勢に合わせて補助を行っているため、今後の状況次第で補助額や期間が変化する可能性が高いといえるでしょう。激変緩和措置の公式サイトによれば、2024年5月からは緩和を縮小するという記載があります。
政府による激変緩和措置は、いつ終了するのかわかりません。そのため自分でできるガス代の節約方法を、今のうちから実践していくことが大切といえるでしょう。
実践すべきガス代の節約方法
自分でできるガス代の節約方法には、さまざまなものがあります。今回はすぐにでも実践できる方法から節約効果が大きい方法まで解説しているので、ぜひガス代の節約に取り組んでみてください。
お風呂でできる節約方法
まずはお風呂でできるガス代の節約方法について解説します。お風呂は毎日のように利用する可能性が高いため、細かい部分を意識することでガス代の節約に貢献できるでしょう。
シャワーの使用時間を短くする
ガス給湯器を利用している場合、シャワーの使用時間を短くするほどガスを使用してお湯を沸き上げる量が減るため、ガス代を節約できるでしょう。例えばシャワーを約15分出しっぱなしにしていれば、お風呂に入るのと同じくらい(約180リットル)のお湯が流れます。そのためシャワーをこまめに止めて使用することを心がけましょう。
節水シャワーヘッドへ交換する
シャワーを止めるのが面倒くさいと思う人は、シャワーヘッドを節水タイプのものに変えてみましょう。節水シャワーヘッドのなかには節水率が50%以上のものがあります。価格は高めになるものの、普段よりも半分以上の湯量になるため節約につながるでしょう。
追い焚きの回数を減らす
ガス給湯器の場合は、追い焚きの回数を減らすことでガス代の節約が可能です。追い焚きするときはガスを使用するため、回数が多いほどガスの使用量も増えます。自動追い焚き機能をOFFにして必要なときに最低限の追い焚きをすれば、ガス代を節約できるようになるでしょう。
お風呂の設定温度を下げる
お風呂の設定温度を下げることでもガス代を節約できます。設定温度が高いほどガスの使用量も増えるため、いつもよりも低めに設定しておくとガスの使用量が減りガス代が節約できるでしょう。自動で設定温度を維持する機能がある場合は、OFFにしておくのも節約につながる一つの方法です。
湯量を少なくする
お湯はりする量が少なければガス代を節約できるでしょう。お湯はりする際の量に応じて、沸き上げる際のガスの使用量が変化します。お湯はりする量が少ないほどガスで沸き上げる時間が短くなるため、ガス代を節約することが可能です。
お風呂の蓋をする
ガス代を節約するには、お風呂に蓋をすることも有効です。お風呂に蓋がない状態で沸き上げても、早い時間で冷めてしまい追い焚きが必要になります。お風呂に蓋をしておけば熱が逃げにくくなるため、追い焚き回数が減りガス代の節約につながるでしょう。
お風呂に入る間隔を短くする
お風呂に入る間隔を短くすれば冷めないうちに入ることができるため、追い焚きや差し湯などの回数が減りガス代の節約につながります。家族が多く間隔が空いてしまうと、その都度お湯を温め直さなければいけません。家族が多いほどガス代の節約効果が高まるでしょう。
新しい省エネ給湯器に買い替える
古いガス給湯器から新しい省エネ給湯器に買い替えることで、ガス代が安くなるでしょう。古いガス給湯器は熱効率が悪くなっていることがあり、ガス代が高くなりがちです。新しい省エネ給湯器に買い替えれば、熱効率が上がり節約効果が高くなる可能性があります。
キッチンでできる節約方法
キッチンでできる節約方法も多くあります。日々、自炊をしている家庭では実践することでガス代の節約に貢献してくれるでしょう。ぜひ意識して実践してみると良いでしょう。
電子レンジを活用する
電子レンジを活用すれば、ガスコンロの使用率を減らしてガス代を年間で1,000円ほど節約できます。例えば火が通りにくい食材を加熱するときは、ガスコンロを使用すると時間がかかってしまう場合があるでしょう。電子レンジであれば短時間で加熱できるため、ガス代よりも電気代のほうが安くなる可能性があります。
圧力鍋で調理する
ガス代を節約するときに活用したいのが圧力鍋です。圧力鍋は調理時間を短縮してくれるため、時間がかかる煮込み料理の強い味方といえます。圧力鍋なら2時間ほど必要だった調理が15分程度で完成するので、ガスの使用量を削減できるでしょう。
鍋に蓋をする
加熱する際は鍋に蓋をすることでも、ガス代の節約に貢献してくれるでしょう。鍋に蓋をすることにより熱効率が良くなり、火が通りやすくなります。日が通りやすくなれば調理時間が短くなるため、ガス代の節約に期待できるでしょう。
食器洗い乾燥機を使う
食器洗い乾燥機を使うと、手洗いのときよりもガス代を節約できます。経済産業省によれば手洗いの場合と食器洗い乾燥機の場合を比較したとき、食器洗い乾燥機のほうが年間で約6,490円の節約に。時短にもつながるため活用したい節約方法といえます。
食器を水で洗う
お湯で洗うとガスの使用量が増えるため、食器を洗う際は設定温度を下げた水で行いましょう。経済産業省によれば給湯器の設定温度を40℃から38℃に下げるだけで、年間で1,500円ほどの節約につながります。一度、給湯器の設定温度を見直してみましょう。
中火を意識する
ガス代の節約を意識するときは、強火よりも中火で調理すると良いでしょう。強火の場合は鍋やフライパンによっては火力が強すぎて、炎がはみ出てしまうことがあります。中火であれば炎がはみ出ることなく効率よく加熱できるため、ガス代が抑えられるでしょう。
余熱を利用する
余熱を利用して調理を行うことでガス代の節約につながります。余熱を利用すればガスの使用量を減らすことができるでしょう。特に保温性能が高い調理器具は余熱にも優れているため、温め直す手間やガス代を削減できます。
ガスコンロや調理器具を掃除する
ガス代の節約には、普段からガスコンロや調理器具の底などを掃除しておくと良いでしょう。コンロや調理器具が汚れていると、熱効率が悪くなってガスの使用量が増えてしまいます。定期的にガスコンロや調理器具の掃除を心がけてください。
暖房でできる節約方法
暖房器具でできる節約方法も実践すると、ガス代の節約につながります。寒くなってくるとガスファンヒーターや床暖房などの利用が増えるでしょう。いくつか節約方法を紹介するので、ぜひ実践してみてください。
適切な温度設定を行なう
ガスファンヒーターの設定温度を上げすぎず、適正な温度にするとガス代を節約できるでしょう。経済産業省によると、外気温6℃のときに設定温度を21℃から20℃に1℃下げるだけで、年間約1,320円のガス代を節約できます。
エアコンとサーキュレーターを併用する
ガス暖房器具だけではなく、エアコンやサーキュレーターなどと併用するとガス代を抑えられる可能性があります。ガス暖房器具だけに頼っているとガス代が高くなるばかりなので、適度に家電製品も活用することでガス代を節約できるでしょう。
暖房器具の掃除をする
定期的に暖房器具を掃除しておけば効率よく部屋を温められるようになるため、ガスの使用量が減って節約できるようになります。特にフィルターは汚れやすい部分なので、掃除機でホコリを吸い取ったり、ぬるま湯や中性洗剤に浸して洗ったりすると良いでしょう。
省エネモードやタイマーを活用する
暖房器具には省エネモードやタイマー機能が付いているものが多く、活用すればガス代の節約に貢献してくれるでしょう。省エネモードは自動的にガス代が安くなるよう最適化してくれ、タイマー機能は切り忘れを防いでくれます。
防寒具で体感温度を上げる
防寒具を着て体感温度を上げておくことも、ガス代の節約には有効です。暖房器具はガスの使用量が多くなるため、防寒着で体感温度を上げておけば設定温度を低くても過ごしやすくなります。防寒着を着ることは、最も手軽に行えるガス代の節約方法の一つだといえるでしょう。
他にできるガスの節約方法
これまで紹介した節約方法以外でも、ガス代を抑えられる方法があります。今回は3つの節約方法を紹介するので、気になる人は実践してみてください。
ガス会社を切り替える
現在のガス会社の料金を他社と比較して安くなるようであれば、切り替えることでガス代を節約できるようになります。特にプロパンガスを使用している家庭では、他社との比較によりガス代を節約できる可能性があるでしょう。一度、見直ししてみることをおすすめします。
口座振替やクレジットカードで支払う
ガス代を節約するときに見直してほしいのが支払い方法です。ガス代の支払い方法を口座振替にすると、割引されることがあります。例えば東京ガスの場合は55円/月の割引に。またクレジットカードでの支払いによりポイント還元が受けられれば、それだけお得になるでしょう。
オール電化や太陽光発電などを導入する
ガス代を根本的に節約したいときに一番おすすめしたいのが、オール電化や太陽光発電の導入です。オール電化はガスと電気との併用よりも、トータルでお得になる可能性が高くなります。またオール電化と相性が良い太陽光発電を導入すれば、電気代を大幅に節約することも可能です。
【オール電化】世帯別の電気代の平均額はいくら?節約方法も解説!
自家消費型の太陽光発電でもメリット大!電気代高騰対策におすすめな理由を解説
ガスからオール電化への切り替えを検討しよう
ガスからオール電化に切り替えることで、光熱費を安くできる可能性があります。ガスからオール電化への切り替えるときの流れや費用を解説するので、気になる人は参考にしてみてください。
ガスからオール電化へ切り替えの主な流れ
ガスからオール電化への切り替えは、主に以下の流れで行います。
オール電化に必要なIHクッキングヒーターやエコキュートなどの情報収集 オール電化業者への相談と見積もり オール電化専用の電気料金プランへの申し込み ガス会社への連絡とガス給湯器やコンロなどの撤去 オール電化に必要な機器の設置や配線などの電源工事工事完了後にオール電化の使用開始 |
※参考:四国電力
IHクッキングヒーターやエコキュートの設置工事に関しては、2日もあれば完了することがほとんどです。なお今回の流れは四国電力を例にしているため、ほかの業者によっては流れや日数が異なることがあるので確認しておきましょう。
ガスからオール電化への切り替えの費用相場
ガスからオール電化へ切り替えるときの一般的な費用の相場は、以下のとおりです。
【オール電化に切り替える費用の相場】
IHクッキングヒーター | 約20~40万円 |
エコキュート | 約30~100万円 |
合計 | 約30~100万円 |
導入する機器のグレードによっては、さらに費用がかかる可能性があります。また床暖房や太陽光発電なども導入することになれば、プラスで200〜300万円ほどの費用がかかることを覚えておきましょう。
オール電化や太陽光発電の相談は新日本エネックスへ
新日本エネックスは2015年創業の福岡博多に本社がある会社です。全国対応しているのが特徴です。
オール電化や太陽光発電、蓄電池、V2Hの導入などに対応しています。新日本エネックスが注目される理由は以下のとおりです。
- 施工実績が豊富
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まとめ
ガス代が高くなっている原因は主に以下の5つです。
- 都市ガスではなくプロパンガスを使用
- 季節要因やライフスタイルの変化による使用量の増加
- 契約しているガス会社の料金が高い
- 使用している給湯器の熱効率の低下
- 液化天然ガス価格の高騰による値上げ
当記事の内容を参考にしていただき、自分でできるガス代の節約対策を行ってみてください。効果的な対策としてオール電化や太陽光発電などの導入を検討する人は、新日本エネックスへ気軽に無料相談してみてください。