- 蓄電池を設置する流れが知りたい
- 設置に必要な期間はどれくらいなの?
- 設置を依頼したい業者はどのように選べばいいの?
蓄電池の設置を検討している方の中には、設置の流れやかかる期間がどれくらいなのか気になっているという方も多いのではないでしょうか。
蓄電池設置は工事が必要となるため、ある程度余裕をもって準備をしなければなりません。また業者とのやり取りも多いので、信頼のできるところを選ぶというのも重要です。
そこで今回の記事では蓄電池の設置と流れを中心に、必要な費用や確認しておきたいポイント、どのような業者に選べば良いのかを詳しく解説していきます。
今回の記事を最後まで読めば蓄電池の設置に関する疑問はすべて解決するので、ぜひ参考にしてくださいね!
蓄電池設置を自分でやってはいけない理由
まず前提として、蓄電池設置を自分でやってはいけません。大きなトラブルに発展してしまう可能性もあります。
また、蓄電池メーカーが発行する施工IDを取得しなければ工事はできません。施工IDとは、蓄電池を取り扱う上で必要な知識や工事技術があると証明するものです。
以下では蓄電池設置をなぜ自分でやってはいけないのか、詳しく解説していきます。
故障する可能性がある
最近では趣味としてDIYが流行していることもあり、蓄電池設置を自分でやろうとする人も多いです。
しかし蓄電池設置に必要な作業や工事を自分でやってしまうと、本体が故障してしまう可能性があります。精密機器である蓄電池は知識がない方がいじると壊れやすいので、DIYが趣味だからといって自分で設置することは絶対に避けてください。
保証がなくなる
蓄電池はメーカーが保証期間を定めており、通常10~20年程度の期間は修理やメンテナンス対応をしてもらえます。
しかし自分で蓄電池設置を行い故障させてしまうと、保証対象外となってしまう可能性もあるので注意してください。
例えばメーカーが定めている保証期間の対応は、次のとおりとなっています。
メーカー名 | 保証期間内の対応 |
パナソニック | ・保証期間内に製造上の不具合、蓄電容量が規定値以下になった場合無料で修理対応 |
シャープ | ・保証期間内に蓄電容量が規定を下回った場合は無料修理対応 |
ニチコン | ・保証期間内に蓄電容量が規定を下回った場合は無料交換対応 |
オムロン | ・保証期間内に蓄電容量が規定を下回った場合は無料修理対応 |
(※なお製品ごとに保証期間やサービスは異なります。メーカーや機種ごとの保証対応について知りたい方は、ぜひ新日本エネックスへお問合せください)
このように自分で設置した場合の故障については保証対象外となるので、修理に費用がかかってしまいます。場合によっては買い換えなければならないケースもあるので、自分で設置することは絶対にやめましょう。
賃貸物件は原状回復の手間が必要になる
賃貸物件にお住まいのご家庭の場合、蓄電池導入に伴う工事を行うと退去の際に原状回復を行う必要があります。
蓄電池を設置するためには、工事を行いいくつか穴を開けなければなりません。安全性のためには必要不可欠の工事であり、省略することはできないため賃貸物件にお住まいの方は注意してください。
無理に自分で蓄電池設置を行ってしまうと、余計なところにまで穴を開けてしまい原状回復の際に無駄な費用がかかってしまいます。無駄なお金を使わないためにも、賃貸物件にお住まいの方は自分で蓄電池設置をすることはやめましょう。
↓賃貸住宅での設置を検討されている方はこちら!
マンションで蓄電池は設置できる?導入するメリットや注意点を解説
蓄電池設置の流れ
一般住宅での蓄電池設置には、主に次のような流れを経る必要があります。
- 業者と蓄電池を設置する現地で打ち合わせ
- 蓄電池設置の基礎工事
- パワーコンディショナーと本体の設置工事
- 機器に必要な配線の工事
- 初期設定と動作確認
それぞれどのようなことを行うのか、以下で詳しく解説していきます。
業者と蓄電池を設置する現地で打ち合わせ
まずは蓄電池の設置を行う前に、業者と現地で打ち合わせを行う必要があります。設置する予定の場所が本当に蓄電池を置くことができるのか確認したり、工事日程などを調整したりしなければいけません。
特にパワーコンディショナーや配電盤など置き場所を精査しなければならないものもあるので、現地の打ち合わせは必ず行う必要があります。
また実際に工事日程などが決まったら、あらかじめ周囲の住民の方々に説明をしておきましょう。突然工事が始まってしまうと印象を悪くしてしまい、後のご近所トラブルに繋がってしまう可能性もあります。
蓄電池設置場所の基礎工事
蓄電池の設置には、まず基礎工事を行わなければなりません。
例えばエアコンの室外機のように、単純に置くだけではなくパワーコンディショナーなどが倒れてしまわないように固定する必要があります。
お住まいの地域によっては、大雨や台風により水没してしまう可能性もあるので、土台を作り置く位置を高くしなければならないケースもあるでしょう。
また種類によっては基礎工事がいらない蓄電池もございます
パワーコンディショナーと本体の設置工事
蓄電池設置場所の基礎工事を行い土台が完成したら、実際に蓄電池本体とパワーコンディショナーを設置することになります。
蓄電池本体とパワーコンディショナーは、メーカー推奨の修理やメンテナンスのための作業空間も必要であるため、それを考慮した場所に設置しなければなりません。
お住まいの環境や設置場所によっては、蓄電池本体を室内に置いてあり、壁に立て掛けたりなど様々な置き方ができます。壁に立てかける場合は、専用の穴を開けて固定する必要があるため賃貸住宅にお住まいの場合注意が必要です。
配線工事
蓄電池本体とパワーコンディショナーを設置したら、次にそれぞれをつなぐ配線工事を行います。
蓄電池を稼働するために必要な配線を繋げなければならない機器は、それぞれ以下の通りです。
- パワーコンディショナー
- 蓄電池本体
- 特定負荷分電盤
蓄電池の種類やタイプによっては、パワーコンディショナーと一体化しているものもあるので設置スペースの節約や配線工事の手間を省くこともできます。
また蓄電池によってはご家庭の家電製品と wi-fi を通じて繋げることのできるタイプもあるので、別途設定作業が必要な場合もあるでしょう。
蓄電池の初期設定と動作確認
配線工事が終わり蓄電池が稼働できる状態になったら、いよいよ初期設定と動作確認を行います。
基本的に蓄電池は操作パネルやモニターがあるため、それを利用して初期設定や動作確認を行いましょう。常にどのくらいの電気を貯めておくのか、どの程度電気が溜まったら蓄電池の稼働をストップするのかなど設定できるので、それぞれのご家庭によって最適の設定に調整する必要があります。
初期設定や動作確認が終わったら、蓄電池の設置工事は終了です。自動的に電気を貯めておいてくれるため、災害や大雨などで停電が起きてしまっても電気を利用することができるようになります。
蓄電池設置までに必要な期間
蓄電池自体の施工工事は基本的に1日で終了します。ただし雨等がひどければ延期になり2日かかる場合もあります。
蓄電池設置までに必要な期間は、購入された蓄電池の種類や依頼する工事会社によって変わりますが購入から設置完了までおおよそ1~2ヶ月程度です。
蓄電池の設置には設備の認定申請や様々な手続きが必要となるため、場合によっては時間がかかることもあります。
また補助金の申請などにも時間がかかるため、蓄電池の設置は余裕を持って計画することをおすすめします。
蓄電池設置に必要な費用
これは蓄電池設置に必要な費用について詳しく解説していきます。
本体費用
まず蓄電池設置に必要な費用として挙げられるのが、蓄電池本体の日様です。
蓄電池は普及当初は非常に高価なものでしたが、年を経るごとに量産体制が整い本体費用の価格がお得となっています。
引用:定置用蓄電の価格低減スキーム|経済産業省資源エネルギー庁
経済産業省資源エネルギー庁が発表している「定置用蓄電の価格低減スキーム」というデータによると、ここ何年かで蓄電池の価格が下がっていることがわかります。
ただしあくまで目標価格になっており、実際は図に書いてある価格で設置することは難しい事も多いです
日本は2030年に向けて温室効果ガス削減の政策を掲げており、再生可能なエネルギーの筆頭である蓄電池の導入を推奨しているためこのようなスキームを発表しております。
今後さらに蓄電池の価格が下がっていくかどうかは断言できませんが、国自体が導入を推奨していることからわかるように、導入に必要な費用が突然高騰するということは考えにくいと言えるでしょう。
設置工事費
蓄電池の設置工事を行う際には、主に次の2種類の工事を行う必要があります。
- 基礎工事
- 設置工事
これらの工事にかかる費用を合わせると、一般的な相場はおおよそ20~30万円程度です。もっとも蓄電池の種類や工事に必要な作業によって、費用は上下する可能性があります。
蓄電池設置時に確認しておきたいポイント
ここでは蓄電池設置時に確認しておきたいポイントについて解説します。
パワコンと蓄電池本体はしっかり固定されているか
蓄電池の設置工事が終わったら、パワーコンディショナーと蓄電池本体がしっかり固定されているか確認しましょう。
パワーコンディショナーや蓄電池本体が固定されていないと、地震や台風の際に倒れてしまい故障や事故の原因になります。特に大雨などで地面が浸水している状況の場合、そこに蓄電池が倒れてしまうとまず間違いなく故障するので注意が必要です。
場合によっては火事や停電などの事故につながる恐れもあるので、工事終了後は必ず固定されているかどうかだけは確認しておく事をお勧めします。
また蓄電池の設置がちゃんと行われていない場合、雨水などが浸水して蓄電池が故障した等の事例もあります。
ケーブルは固定されているか
パワーコンディショナーや蓄電池本体につなぐためのケーブルが固定されているかどうか、というのも確認しておきましょう。
ケーブルが抜けやすい状態になってしまっていると、故障や事故につながる危険性があります。感電などの恐れもあるので、必ず確認してください。
事前の見積内容と工事費用が異ならないか
悪質な業者の中には事前の見積もり内容と、実際の工事終了後請求する費用が全く異なる場合もあるので注意が必要です。
見積もり内容と工事費用が異なるケースの他にも、悪質な業者としては次のような特徴が挙げられます。
- 名刺を渡さない
- 資料や見積書を持ち帰る
- 補助金に関する説明をしない
- ライフスタイルに合わない高価なだけの蓄電池を勧めてくる
- 工事費用や見積書の内訳がわからない(金額のみの記載)
こういった特徴を有している業者は、悪質な業者の可能性が高いです。悪質な業者に騙されないためにも、まずはしっかり見積もりをもらい実際の工事費用と変更はないか確認しておくと良いでしょう。
蓄電池の購入や設置を依頼したい業者を探している方は、新日本エネックスへぜひ一度ご相談ください。
設置環境は問題ないか
蓄電池の設置をする際には、設置環境に問題ないか確認しておきましょう。
蓄電池は直射日光が直接当たる場所や、雨・雪などの温度変化が激しく当たる場所に置いてしまうと故障につながってしまいます。実際にメーカーの取説明書には、直射日光を避けておくように注意が促されている場合も。
設置条件を満たすことができず室外に置けないというご家庭の場合は、室内に蓄電池を設置しましょう。以下に蓄電池の寿命に影響する設置環境についてまとめたので、こちらも併せて参考にしてください。
蓄電池に影響を与える環境 | 注意しなければいけないこと |
塩害 | 塩害地域・重塩害地域は塩害・重塩害仕様の蓄電池が必須 |
積雪 | 積雪により性能劣化するので、豪雪地域は軒下・室内設置を推奨外設置する場合は寒冷地仕様での設置が必須 |
可燃物 | 発火する可能性があるので可燃物は近くに置かない |
降雨 | 室内設置用は雨で故障するため室外の設置は不可 |
日射 | 直射日光が当たるのを避けて設置する |
換気 | 室内の場合定期的な換気が必要 |
蓄電池設置を依頼したい業者の特徴
蓄電池設置を依頼する場合、どの業者に頼めばよいのかというのも重要です。
ここでは蓄電池設置を依頼するのに「おすすめの業者」を見抜くための特徴について解説します。
質問や相談に親身に対応してくれる
蓄電池設置を依頼する場合、質問や相談に親身に対応してくれる業者を選びましょう。
蓄電池は一般の方ではなかなか知る機会のない補助金制度や、蓄電池そのものの仕組みを理解する必要があります。質問や相談に対しておざなりな対応をする業者は、納得して蓄電池の設置を任せることができません。
質問や相談に親身に対応してくれる信頼のおける業者に、蓄電池設置は任せましょう。
事前に見積書を出してくれる
事前に見積書を出してくれる業者であれば、工事にかかる費用がある程度事前にわかるので安心です。
また見積書に関しても大まかな費用だけではなく、細かい内訳まで被災してくれる業者だとさらに安心して依頼することができます。
打ち合わせ内容が分かりやすい
蓄電池を設置して使用できるまでは、購入前の蓄電池選びから現地での打ち合わせまで、何度も話し合いを行う必要があります。
打ち合わせでの説明内容が分かりにくい業者だと、実際に蓄電池を設置する際にも不安になってしまい安心して任せることはできません。打ち合わせ内容が分かりやすく、納得して任せることのできる業者を選びましょう。
施工実績が豊富か
蓄電池設置を依頼する場合、施工実績が豊富かどうかは特に重要です。
また蓄電池に関する工事だけではなく、太陽光発電に関しても精通している業者であれば、後から太陽光発電設備の導入を気軽に依頼することができます。
新日本エネックスでは、実際に蓄電池や太陽光発電設備を導入したお客様の設置事例を紹介しています。
【蓄電池の設置事例】
また新日本エネックスの公式ホームページでは、実際に蓄電池や太陽光発電設備を導入したお客様からお喜びの声を頂いています。
実際に新日本エネックスを利用して蓄電池を設置したお客様のインタビュー動画もあるので、気になる方はコチラからご覧下さい。
蓄電池設置の際は悪徳業者に注意
蓄電池設置の際には、悪徳業者に注意しましょう。
近年では蓄電池に限らずあの手この手で悪徳業者が、詐欺を働いており被害に遭う人が続出しています。
特に蓄電池は補助金制度など複雑な手続きが必要なため、消費者も業者に手続きを全て任せがちです。こういった点を狙って悪徳業者が近づいてくる場合もあるので、蓄電池を設置する際には信頼できる業者か見極めてから依頼しましょう。
蓄電池の購入から設置までは新日本エネックスへお任せください!
蓄電池の購入から設置までは様々な手続きが必要であり、業者との間で何度も打ち合わせを行う必要があります。
蓄電池本体や設置に関する費用を含めると大きな金額が動くので、蓄電池に関しての相談は信頼できる業者へ行いましょう。
新日本エネックスは、蓄電池の購入から設置までの相談を受け付けています。
ご家庭に応じて最適の蓄電池を提案しているため、本体の購入や設置にかかる費用をできるだけ節約することも可能です。また今後太陽光発電の導入を検討している方は、蓄電池と併わせて相談できるのも新日本エネックスの強みになります。
蓄電池や太陽光発電設備を設置したい方は是非一度新日本エネックスへお問い合わせください。